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| {{登場人物概要 | | {{登場人物概要 |
| | タイトル = プロフィール | | | タイトル = プロフィール |
− | | 種族 = 宇宙の意思 | + | | 種族 = 集合精神 |
| }} | | }} |
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− | '''イデ'''は『[[伝説巨神イデオン]]』に登場するエネルギー、およびシステムの名称。 | + | '''イデ'''は『[[伝説巨神イデオン]]』に登場する集合精神、およびエネルギー。 |
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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | [[イデオン]]の動力源にしてその本体。[[イデオン]]はこれを納める為の遺跡に過ぎない。
| + | イデとは、地球とバッフ・クランの(ある意味)遠い祖先とも言える第六文明人の意志を吸い尽くして誕生した意志集合体。もしくは知的生物の認識力の集中した場。 |
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− | 本来は第6文明人が建造した生命と精神のエネルギーに関わるシステムであったが、それを生み出した第6文明人はこれを制御しきれず逆に取り込まれてしまった。故に、イデと呼ばれるものの実体は、数多の意思そのものとそれを取り込んだ何らかの装置である。[[イデオン]]のブラックボックスの内部に中枢が納められている様だが、その力はそれこそ[[宇宙]]を取り込むほどであり、力そのものが存在であるため、何処までがイデなのかの境を判断するのも難しい。
| + | イデは、ブラックホールの巨大な重力エネルギーを引き出して、相対的[[無限力]]を獲得している。無限力とはバッフ・クランが、母星に伝わる伝説に基づいてつけた名称なのだが、地球側が月のコンピューター「グロリア」でイデを解析した所、エネルギー係数が無限と示され、その名の通りイデは無限エネルギーなのだと実証された。 |
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− | これの原理について、原作設定からの引用で詳しく言及するなら、イデとは「場」であり、「運命」や「因果律」'''そのもの'''であるという。つまり、[[無限力]]というものは実際には存在せず、運命や因果律によって起こる事象が、人類の知覚の範疇では、「さも無限の力を有している様に見える」という解釈である。例えばイデオンソードで対象を斬った際には、「(4次元的な発想も含めて)予想もできない原因でそこにエネルギーが集合し、さもイデが光の剣を振るった様に見えた」という事になる。この様に運命や偶然を支配し世界を動かして見せるのがイデというシステムであり、正直原理うんぬんを追及してもそれがほぼ無限であると言う事実に間違いはない。むしろ、唯の無限のエネルギー以上の力を持った存在である事が分かる。
| + | 劇中で、イデが力を発現するのは純粋な自己防衛本能に反応する時であり、要するに誰かがピンチになった時である。[[イデオン]]と[[ソロシップ]]を構成する金属イデオナイト、その内部にある物質Xはイデの精神エネルギーを集積し、イデの判断で純粋な自己防衛本能の強さに応じ物質エネルギーとして解き放たれる。 |
| + | ベスと対話した際には、自分達になりゆきを作り出す力などないと明言するイデ。しかし、イデが[[イデオン]]や[[ソロシップ]]にもたらす力は絶大だった。イデオンソードは最終的に惑星を両断するし、イデオンガンは最大パワーでなくとも敵の艦隊を何度も壊滅させ、それらを使用時にソロ・シップを包むバリアーは、強大な破壊力の余波から完璧にガードした。 |
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− | 一見その存在は人々の融和を望んでいる様に見えるが、イデはもっと機械的な存在であり、その目的は「事象の融合」である。融合の対象は形あるものに止まらず、異なる人類、異なる認識、異なる概念などありとあらゆるものが含まれる。故に異星人間のハーフである[[メシア]]を守ろうとする。この事からも分かる様にイデは余り早急に目的を達成しようとはせず、長いスパンで物事を見ている様に思われるが、目的を阻害する要因となる双方をいがみ合う存在や積極的に分かれようとするもの、他のものと一つになる事を拒むようなものに対しては敵意を表し排除しようとする。これは[[第3次α]]の[[人類補完計画]]のシーンにおいても生かされている(イデは[[人類補完計画]]を支持し積極的な行動を行わず、このステージではイデは発現しない)。
| + | ソロ星で覚醒してからのイデは、地球とバッフ・クラン双方を見守っていたが、最終的に両者を和解させようと、カララ・アジバをワープさせて、父親のドバ・アジバに対面させる。イデは彼等を和解させようと試みるが、その目論見は果たせず、ドバは地球との戦争継続を望んだ。これに失望したイデは観念して、消滅するギリギリの力を解放、「発動」を行って、地球とバッフ・クラン双方を因果地平へ四散させてしまった。 |
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− | 何故イデがその様な原理を持つのかは不明であるが、イデ自身も自らが生き延びる為に、自らを仮託する存在を生み出そうとしていた事が原作では語られている。前述のメシアの存在とイデの伝説の事もあり、それ以外の何らかの目的を持っていた可能性もある。
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |
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| ;[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]] | | ;[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]] |
| :[[αシリーズ]]全体を包括し、物語の根底に大きく関わる。イデEDに突入した場合は、こちらも全銀河を[[因果地平]]に葬り去る様子が描かれる。 | | :[[αシリーズ]]全体を包括し、物語の根底に大きく関わる。イデEDに突入した場合は、こちらも全銀河を[[因果地平]]に葬り去る様子が描かれる。 |
| + | :本作では、イデは[[人類補完計画]]を支持し積極的な行動を行わず、該当ステージでイデは発現しない。 |
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| == 関連人物 == | | == 関連人物 == |
| ;[[ユウキ・コスモ]] | | ;[[ユウキ・コスモ]] |
− | :劇場版では彼と対話する。発動篇の終盤、イデが今の宇宙を滅ぼそうとしていることに最期まで抗い続けた。 | + | :劇場版では彼と対話する。発動篇の終盤、思いが通じ合ったカーシャが死んだ事を聞かされても、最期まで絶望に抗い続けた。 |
| ;[[ジョーダン・ベス]] | | ;[[ジョーダン・ベス]] |
− | :TV版では彼とイデが対話を果たす。その際「良き道を探すべきだ」という彼の意見を受け入れたようだが…。 | + | :TV版では彼とイデが対話を果たす。その際、彼から言われた「良き道を探すべきだ」という一言が、最終話でドバとカララの親子再会を引き起こしたと思われる。 |
| ;[[パイパー・ルウ]] | | ;[[パイパー・ルウ]] |
− | :赤ん坊の彼が持つ純粋な防衛本能に呼応し、しばしば力を発揮した。彼がいなければイデの発動は第2話にでも起こったといわれる。 | + | :赤ん坊の彼が持つ純粋な自己防衛本能に呼応し、しばしば力を発揮した。彼がいなければイデの発動は第2話にでも起こったといわれる。 |
| ;[[メシア]] | | ;[[メシア]] |
− | :2つの地球人を結ぶ鍵だったかもしれない胎児。カララの死後イデは彼(彼女?)を生かすために力を発揮し、その事実に今生きているコスモ達は絶望を抱く。 | + | :地球とバッフ・クランの間に生まれた赤子。バイパー・ルウよりも若い、つまりはより純粋な生命体であるという事で、イデはメシアを守る理由が出来た。 |
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| == 他作品の関連人物 == | | == 他作品の関連人物 == |
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| : | | : |
| ;[[ゲッター線]]<br>[[光子力エネルギー]] | | ;[[ゲッター線]]<br>[[光子力エネルギー]] |
− | :争う事で進化するゲッターと光子力はイデと対極の存在と言える。 | + | :争う事で進化するゲッターと光子力は、イデと対極の存在と言えるかもしれない。 |
| ;[[ビムラー]] | | ;[[ビムラー]] |
| :共に他者との融和を図る事で進化を促すエネルギーだが、融合して一つになる事は望んでいないのでイデと同質とは言えない存在である(実際第3次αではイデよりもゲッター線に同調している)。 | | :共に他者との融和を図る事で進化を促すエネルギーだが、融合して一つになる事は望んでいないのでイデと同質とは言えない存在である(実際第3次αではイデよりもゲッター線に同調している)。 |
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| :第3次αでは自身と同じく'''融合を目指す存在'''なので、肯定的に捉えている。 | | :第3次αでは自身と同じく'''融合を目指す存在'''なので、肯定的に捉えている。 |
| ;[[サイコフレーム]] | | ;[[サイコフレーム]] |
− | :設定的繋がりこそ明言されていないものの、「サイコフレームとイデオンは同じ原理」である事を富野監督は認めている。 | + | :集合精神から力を引き出すという点では、イデオナイトと似たメカニズムを持つ構造材である。また2010年に行われたサンライズのイベントで、「サイコフレームとイデオンは同じ原理」である事を富野監督は認めた。 |
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