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162 バイト追加 、 2019年7月4日 (木) 17:27
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
各[[スペースコロニー|コロニー]]の代表者によって行われる[[モビルスーツ]]格闘戦。
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各[[スペースコロニー|コロニー国家]]の代表者によって行われる[[モビルスーツ]]格闘大会。出場者は[[ガンダムファイター]]と呼ばれる。
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元々はコロニー国家間の全面戦争を回避するため、E.C.デューサー教授が提唱した概念。当初世界各国の首脳陣は難色を示したが、[[シャッフル同盟]]の間接的な根回しにより、数週間後全会一致で可決。
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元々は、当時緊張が高まっていたコロニー国家間での全面戦争を回避するために、E.C.デューサー教授によって提唱された概念であり、競技の形式を借りた代理戦争と言える<ref>戦争に勝利できる戦力を保持している大国家は当然この提言に難色を示したが、[[シャッフル同盟]]の根回しにより、最終的に全コロニー国家がガンダムファイトの開催を認めている。</ref>。4年に一度開催され、優勝者が所属するコロニー国家はその後4年間、全コロニー国家の代表としての地位と、[[地球]]の支配権を得る。また、競技には、軍用MSとは異なる[[モビルトレースシステム|専用の操縦系]]を持った競技用の機体「[[モビルファイター]]」(MF) を用いる。これには、軍事転用できない技術の開発に各国の国家予算を掛けさせ、軍縮を促す狙いがある。
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参加資格はコロニー国家全てが持っており、ガンダムファイトで勝敗を決め優勝したコロニーは、その後4年間[[地球]]の支配権を得る画期的なシステム。未来世紀8年に第1回大会が開催され、以後4年毎に開催されている(第12回大会のみ開催を4年延期している)。
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競技そのものは「サバイバルイレブン」と「決勝ラウンド」の2つの段階に分かれる。詳細は後述。
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結局は代理戦争の一形態なのだが、(現実における)オリンピックやワールドカップのようなスポーツ祭典のような扱いが強く、決勝大会ともなれば会場は連日お祭りのような状態となる。
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戦争の回避手段として、また決勝大会は現実のオリンピックのように興行的な側面もあることから一定の人気があり、コロニーの住人からは好意的に見られている。一方で、地球の住人からすれば、競技の目的そのものが地球の支配であること、またサバイバルイレブン中はガンダムファイターが各地で暴れ回り、その結果の環境破壊や人的被害への補償も無いことから、基本的に歓迎されていない。
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開始から11ヶ月間地球上で戦い合うサバイバルイレブン、生き残ったガンダムが前回優勝国で行う決勝大会に分かれる。
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優勝国の権益が大きいことから、確実に勝利するための不正も横行している。例を挙げれば、ガンダムファイターにふさわしい格闘家に国家権力でガンダムファイト参加を強制する<ref>主人公[[ドモン・カッシュ]]も父親を人質にされて参加を強制された被害者といえる。</ref>、相手ファイターがガンダムに乗っていない時に暗殺する、など。劇中ではこうした競技の闇の部分も度々クローズアップされている。また、モビルファイターの性能や武装には、「格闘大会」という名目ゆえ兵器然とした射撃武器は歓迎されていないながらも明確なレギュレーションが存在しないため、一時は射撃兵装を重視したブリテンガンダムが3大会連続で優勝し、不公平を感じた列強によってガンダムファイトが放棄され再び全面戦争の危機に直面するなど、危ういバランスの上で成り立っている。
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特にサバイバルイレブンでは、コロニー側の各国家上層部が地球にガンダムを送り込んで所構わず戦場にするため、自然環境は荒れ果て、町並みも軒並み廃墟かスラムかといった有様に成り果てている。
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劇中で行われている「第13回大会」は[[デビルガンダム]]を巡る各国の陰謀に巻き込まれて混迷を極めたため、優勝国が権利を放棄しているが、ガンダムファイトは戦争回避のために依然として必要とされており、引き続き開催されていくようである。
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また、勝者となったコロニーの権益があまりにも大きいことから、犯罪者がファイターとして登録されて好き放題したり、ファイターに非人道的な措置を行って強化するなどといった行為も行われており、地球市民の中にはガンダムファイトを嫌う人間も少なくないなど、様々な問題を抱えたシステムである事が第一話の時点から度々語られている。
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なお、漫画作品『機動武闘伝Gガンダム外伝 暗黒のデス・ファイト』によると、裏社会で開催される「闇のガンダムファイト」も存在する模様。
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第13回大会では[[ネオジャパン]]が優勝したが、一連の[[デビルガンダム]]事件の責任を取って「主導権の破棄」をカラト議長から声明が出された。
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== 内容 ==
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以下にガンダムファイトの進行について解説する。なお、決勝ラウンドのルールは、ガンダムファイト主催国 (=前回大会の優勝国) の裁量である程度自由に決めることが許されているため、以下の内容は基本的に『[[機動武闘伝Gガンダム]]』劇中に登場した第13回大会のものである。
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=== サバイバルイレブン ===
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1年間に及ぶガンダムファイトの内、予選に当たる部分。[[ガンダムファイト国際条約]]に基づき、地球全土をリングとして11ヶ月間生き延びることを目的とする。この間、ガンダムファイターは地球を脱出することは認められておらず、他国のガンダムファイターに遭遇した際には戦いを挑み、打ち負かしていく必要がある (双方に戦闘の意思がなければ、戦わなくてもよい)。戦闘によってMFの頭部を破壊されれば失格となり、ガンダムファイトから脱落する。それ以外の部位破壊であれば、いくらでも修理して戦線に戻ることができる。
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最終回の[[ライゾウ・カッシュ]]博士とカラト委員長の会話及び最後のテロップ、後日談となる漫画作品『機動武闘伝Gガンダム外伝“ザ・ネクスト・ ジェネレーション”』によれば、あれだけの事がありながら次回(第14回大会)も普通に行われている。(もっとも、カッシュ博士は、『ガンダムファイトにはさまざまな問題点があった』『しかし、問題点がわかっていれば、それを正すことも可能なはず』とも言っているので、従来のような問題点を解消した形式になったと思われるが)
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11ヶ月経過後、決勝ラウンド開始が告知されてから一定時間以内に決勝会場へ到着することで、決勝ラウンドへの出場が確定する。到着が間に合わなかった場合も失格となる。
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なお、漫画作品『機動武闘伝Gガンダム外伝 暗黒のデス・ファイト』によると裏社会で開催される闇のガンダムファイトも存在する。
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主目的が「生き延びること」であり、いくら他国のガンダムファイターを撃破しようと、決勝ラウンドで優遇されるといったことはない。そのため、MFを建物などに偽装して他国のファイターから隠れ潜む、といった戦略もある。
 
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== 内容 ==
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以下にガンダムファイトの進行について解説する。なおその内容については、基本的に『[[機動武闘伝Gガンダム]]』中に登場した第13回大会を元にする。
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=== サバイバルイレブン ===
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1年間に及ぶガンダムファイトの内、予選に当たる部分。[[ガンダムファイト国際条約]]に基づき、全地球上をリングとして(第7条)参加する全ての[[ガンダムファイター]]達が自分のコロニー国家より提供された[[モビルファイター]]を駆って、他国のガンダムファイターと遭遇して双方の同意があった際には「ガンダムファイト!レディー、ゴー!」の掛け声とともに戦闘して11か月戦い抜く。その際にモビルファイターの頭部が破壊されると失格となる(第1条)が、頭部が無事で修理可能でなおかつガンダムファイターにガンダムファイト続行の意思があるのならば参加資格は失われない(第3条)。この期間中は勝ち星の数はほぼ意味をなさず、生き残ることが重要となる。そのため徹底的にファイトを避けて逃げ隠れするというのも戦略の一つとなる(例えば第13回大会ではネオオランダのネーデルガンダムのガンダムファイターは、自機を11か月間風車に偽装し続け、1度もファイトすることなく決勝大会に進出している)。この期間中頭部破壊を免れ、なおかつ決勝大会開始のカウントダウン終了までに主催国に到着することができれば、次の決勝ラウンドに進むことができる。
   
=== 決勝ラウンド ===
 
=== 決勝ラウンド ===
サバイバルイレブンを生き残ったガンダムファイター達による決勝大会。主催国内で行われ、第13回大会を見る限り、ある程度その内容は主催国に一任されるようである。
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サバイバルイレブンを生き残ったガンダムファイター達による決勝大会。前述の通り、ある程度のルールは主催国が策定することができる。
 
;決勝リーグ戦
 
;決勝リーグ戦
:決勝大会進出者同士で行われる、総当たり制のリーグ戦。第7回大会では行われておらず、以降の大会において採用されるようになったのか、第13回大会のみの開催なのかは不明。成績優秀者でリーグ戦終了まで戦闘不能になっていなければ最終決戦に進出可能。なお突破の基準として、ネオフランスの[[ジョルジュ・ド・サンド]]及びネオロシアの[[アルゴ・ガルスキー]]が作中で確認できる限り3敗していながら進出できたことから、基準はそれ以下と推定される。
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:決勝ラウンド進出者同士で行われる、総当たり制のリーグ戦。第7回大会では行われておらず、以降の大会において採用されるようになったのか、第13回大会のみの開催なのかは不明。リーグ戦終了までに再起不能 (ファイターの死亡など) になっていない者のうち、成績優秀者が最終バトルロイヤルに進出できる。ネオフランスの[[ジョルジュ・ド・サンド]]及びネオロシアの[[アルゴ・ガルスキー]]は作中で確認できる限り3敗していながら最終決戦に進出できたことから、基準はそれ以下と推定される。
 
;最終バトルロイヤル
 
;最終バトルロイヤル
:前述のリーグ戦を勝ち抜いたガンダムファイター全員による、特定のフィールド(第13回大会においては[[ランタオ島]])内でのバトルロイヤル戦。バトルロイヤルであるため、例えば強大な敵に対してガンダムファイター同士が一時休戦して共同で戦うなど、1体1の原則(第5条)は無視される。ここで戦って戦って戦い抜き、最後に勝ち残った者に、ガンダムファイト優勝者の証、「ガンダム・ザ・ガンダム」の称号が与えられる。
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:前述のリーグ戦を勝ち抜いたガンダムファイター全員による、特定のフィールド (第13回大会においては[[ランタオ島]]) 内でのバトルロイヤル戦。バトルロイヤルであるため、国際条約にある一対一の原則は無視され、親しいガンダムファイター同士がタッグを組んで1体の敵に挑むなどの変則バトルも許容される。ここで戦って戦って戦い抜き、最後に勝ち残った者に、ガンダムファイト優勝者の証、「ガンダム・ザ・ガンダム」の称号が与えられる。
    
== 歴代優勝者 ==
 
== 歴代優勝者 ==
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== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==
SRWにおいては「優勝したコロニー国家には4年間全世界の主導権が与えられる」という設定が他作品との兼ね合いを難しくするため、原作どおりの規模・意義を持たせられる事はまれであり、「マイナーな格闘大会」扱いされている作品も多い。また、原作では基本的に地球上ならばどこであってもリング扱いかつファイトによる街や自然環境への被害は罪に問われないという形式上、地球市民の中にはガンダムファイトそのものを嫌悪するものも多いという側面があるが、SRWでは規模がそれほどでない、あるいはあくまで格闘大会扱いである関係上、その点は変更されていると思われる。
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SRWにおいては「優勝したコロニー国家に全世界の主導権が与えられる」という設定が他作品の世界観との兼ね合いを難しくするため、原作どおりの規模・意義を持たせられる事はまれであり、国益の絡まない「ただの格闘大会」扱いされている作品も多い。それに対応して、前述の負の側面が語られることもほとんどなくなっている。
    
=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
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=== VXT三部作 ===
 
=== VXT三部作 ===
 
;[[スーパーロボット大戦T]]
 
;[[スーパーロボット大戦T]]
:本作ではおおよそ原作通りにガンダムファイトが設定に組み込まれており、年表では[[一年戦争]]の30~40年前(第13回ガンダムファイトの40~50年前)に第1回ガンダムファイトが開催されていることになっている。
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:本作ではおおよそ原作通りにガンダムファイトが設定に組み込まれており、年表では[[一年戦争]]の30~40年前(第13回ガンダムファイトの40~50年前)に第1回ガンダムファイトが開催されたことになっている。
 
:『Gガンダム』は原作終了後の設定だが、ガンダムファイター達への超法的措置を逆手にとってやりたい放題している者達がいたことを問題視され、連邦議会で無期限中止を検討されている。それが原因で各ファイター達は心に不安が生まれてしまっているようだ。
 
:『Gガンダム』は原作終了後の設定だが、ガンダムファイター達への超法的措置を逆手にとってやりたい放題している者達がいたことを問題視され、連邦議会で無期限中止を検討されている。それが原因で各ファイター達は心に不安が生まれてしまっているようだ。
 
:また、第33話冒頭にて軍用ガンダムのパイロット達とシャッフル同盟による模擬ガンダムファイトが行われる。
 
:また、第33話冒頭にて軍用ガンダムのパイロット達とシャッフル同盟による模擬ガンダムファイトが行われる。
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