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| [[忍者|ゲルマン忍法]]なる武術を使うネオドイツの[[ガンダムファイター]]。乗機は[[ガンダムシュピーゲル]]。 | | [[忍者|ゲルマン忍法]]なる武術を使うネオドイツの[[ガンダムファイター]]。乗機は[[ガンダムシュピーゲル]]。 |
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− | 眼とその周り以外を覆うドイツ国旗の3色に彩られ、取り外して手裏剣のように使えるガンダムのブレードアンテナ状の2本の角が付いた覆面を常に着用している。その覆面とトレンチコートの風体は忍者というにはかなり異様。またサポートチームを組織せずに1人で[[ガンダムファイト]]に参加するスタイルのため、当のネオドイツのガンダムファイト委員会ですら素性がよく分かっていない。外見の異様さとは裏腹に格闘家としての技量は[[東方不敗マスター・アジア]]をして「できる、貴様何者!?」と言わせるほどの高いレベルを持ち、[[シャッフル同盟|新生シャッフル同盟]]を凌駕する。
| + | 眼とその周り以外を覆うドイツ国旗の3色に彩られ、取り外して手裏剣のように使えるガンダムのブレードアンテナ状の2本の角が付いた覆面を常に着用している。その覆面姿にトレンチコートという普段の風体は忍者というにはかなり異様。またサポートチームを組織せずに1人で[[ガンダムファイト]]に参加するスタイルのため、当のネオドイツのガンダムファイト委員会ですら素性がよく分かっていない。外見の異様さとは裏腹に格闘家としての技量は[[東方不敗マスター・アジア]]をして「できる、貴様何者!?」と言わせるほどの高いレベルを持ち、実際[[ガンダムファイト]]の予選リーグは無敗で通過している。 |
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− | 実際[[ガンダムファイト]]予選リーグで無敗を誇るほどの強さを持ちながら、その行動も謎めいていた。特に[[ドモン・カッシュ]]の元には何度も現れ、スーパーモードを発動できない際に見せたような挑発的な言動を見せたかと思えば、時にはその窮地を救い、時には遠回しながら助言を与えるなど、ライバルとして倒すどころか彼の成長を促そうとしている行動が見られ、窮地の際にはドモンを思いやる行動すら見せていた。[[チボデー・クロケット]]や[[ジョルジュ・ド・サンド]]にも立ち直りのきっかけを与えている。
| + | しかし[[シャッフル同盟|新生シャッフル同盟]]を上回るほどの強さを持ちながら、予選リーグではなぜか彼らの力になることが多かった。[[チボデー・クロケット]]や[[ジョルジュ・ド・サンド]]に立ち直りのきっかけを与え、特に[[ドモン・カッシュ]]の元には何度も現れ、スーパーモードを発動できない際に見せたような挑発的な言動を見せたかと思えば、時にはその窮地を救い、時には遠回しながら助言を与えるなど、ライバルとして倒すどころか彼の成長を促そうとしている行動が見られ、窮地の際にはドモンを思いやる行動すら見せていた。 |
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− | 決勝トーナメントに進んだシュバルツだったが、ネオホンコンでのリーグ戦決勝でドモンに敗北。病院に搬送する際に救護班によって覆面がはがされる。ドモンに「ランタオ島に気をつけろ」と告げて意識を失ったシュバルツの素顔は、デビルガンダムに乗っているはずの[[キョウジ・カッシュ]]と全く同じ顔だった。そして病院でシュバルツは[[レイン・ミカムラ]]にデビルガンダム事件の真相と自分の素性を語る。
| + | 決勝トーナメントに進んだシュバルツだったが、ネオホンコンでのリーグ戦決勝で遂にドモンに敗北。病院に搬送する際に救護班によって覆面がはがされる。ドモンに「ランタオ島に気をつけろ」と告げて意識を失ったシュバルツの素顔は、デビルガンダムに乗っているはずの[[キョウジ・カッシュ]]と全く同じ顔だった。そして病院でシュバルツは[[レイン・ミカムラ]]にデビルガンダム事件の真相と自分の素性を語る。 |
| === 素性 === | | === 素性 === |
− | 彼は正真正銘の「ネオドイツ代表のガンダムファイター、シュバルツ・ブルーダー」(以下「真シュバルツ」)ではなかった。真シュバルツはガンダムファイト初期に[[デビルガンダム]]と交戦して死亡しており、本編に登場するシュバルツは、真シュバルツの肉体にキョウジが[[DG細胞]]を植付け復活させた生体[[アンドロイド]]であった。キョウジと同じ顔と声の持ち主だったのは、キョウジが自身の記憶・人格をコピーしたデータを組み込んだDG細胞を使用したことによるもの。 | + | 彼は正真正銘の「ネオドイツ代表のガンダムファイター、シュバルツ・ブルーダー」(以下「真シュバルツ」)ではなかった。真シュバルツはガンダムファイト初期に[[デビルガンダム]]と交戦して死亡しており、本編に登場するシュバルツは、真シュバルツの肉体にキョウジが[[DG細胞]]を植付けて生み出した生体[[アンドロイド]]であった。キョウジと同じ顔と声の持ち主だったのは、キョウジが自身の記憶・人格をコピーしたデータを組み込んだDG細胞を使用したことによるもの。 |
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| キョウジはデビルガンダム事件の黒幕である[[ウルベ・イシカワ]]や[[ミカムラ博士]]から逃亡した際、根が素直なドモンが彼らに騙されて、ガンダムファイトを理由に追手として差し向けられることを予測していた。そして暴走するデビルガンダムがキョウジ自身も生体ユニットとして取り込もうとしていること、そして自分にはそれを止められないことを悟ると、弟ならばデビルガンダムを止められるだろうと期待すると同時に、性格的に無茶をしかねない彼を自分に代わってサポートさせるべく、最後の力を振り絞ってデビルガンダムの前に敗死した覆面のガンダムファイター、すなわち真シュバルツをDG細胞で「復活」させたのだった。 | | キョウジはデビルガンダム事件の黒幕である[[ウルベ・イシカワ]]や[[ミカムラ博士]]から逃亡した際、根が素直なドモンが彼らに騙されて、ガンダムファイトを理由に追手として差し向けられることを予測していた。そして暴走するデビルガンダムがキョウジ自身も生体ユニットとして取り込もうとしていること、そして自分にはそれを止められないことを悟ると、弟ならばデビルガンダムを止められるだろうと期待すると同時に、性格的に無茶をしかねない彼を自分に代わってサポートさせるべく、最後の力を振り絞ってデビルガンダムの前に敗死した覆面のガンダムファイター、すなわち真シュバルツをDG細胞で「復活」させたのだった。 |
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− | 元々真シュバルツとキョウジは'''別人である'''が、先述のようにキョウジが自身の記憶・人格をコピーしたデータを組み込んだことで、キョウジと同じ顔を持つと同時に真シュバルツのゲルマン忍術の技術がDG細胞により強化されて高い身体能力を発揮する、「キョウジの分身」「もう一人のキョウジ」と言える存在となった。優れた格闘家ならではの強靭な精神力<ref>DG細胞の最大の問題である「強靭な精神力を持たないものはデビルガンダムの支配下に入ってしまう」点を、東方不敗同様に食い止めている。</ref>に、キョウジの知性を生かした戦略能力を併せ持つのだから優れたファイターにならないわけがなかった。結果として、キョウジの期待通り弟ドモンの【第2の師匠】としての役割を果たすことになる。 | + | 元々真シュバルツとキョウジは'''別人である'''が、先述のようにキョウジが自身の記憶・人格をコピーしたデータを組み込んで蘇生させたことで、キョウジと同じ顔を持つと同時に真シュバルツのゲルマン忍術の技術がDG細胞により強化されて高い身体能力を発揮する、「キョウジの分身」「もう一人のキョウジ」と言える存在となった。優れた格闘家ならではの強靭な精神力<ref>DG細胞の最大の問題である「強靭な精神力を持たないものはデビルガンダムの支配下に入ってしまう」点を、東方不敗同様に食い止めている。</ref>に、キョウジの知性を生かした戦略能力を併せ持つのだから優れたファイターにならないわけがなかった。結果として、キョウジの期待通り弟ドモンの【第2の師匠】としての役割を果たすことになる。 |
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− | なお登場してから早期に自身の正体や真実をドモンに教えず、ファイターとしての成長を促させる手段に出ていたのかは、感情的になって冷静さを失っているドモンに話しても信じてもらえない可能性と、冷凍刑に処された[[ライゾウ・カッシュ]]の命を救うにはドモンに優勝してもらう必要があった<ref>明言はしていないが、事件の黒幕であるウルベらに自分の素性が知られてはいけないという含みもあると推測される。実際ミカムラ博士は決勝後に病院に担ぎ込まれたシュバルツを襲った。</ref>、つまり「真実を話したくても話せない状況だった」とシュバルツ自身が劇中で明らかにしている。
| + | なお登場してから早期に自身の正体や真実をドモンに教えず、ファイターとして成長を促させる手段に出ていたのかは、感情的になって冷静さを失っているドモンに話しても信じてもらえない可能性と、冷凍刑に処された[[ライゾウ・カッシュ]]の命を救うにはドモンに優勝してもらう必要があった<ref>明言はしていないが、事件の黒幕であるウルベらに自分の素性が知られてはいけないという含みもあると推測される。事実ミカムラ博士は決勝後に病院に担ぎ込まれたシュバルツを襲った。</ref>、つまり「真実を話したくても話せない状況だった」とシュバルツ自身が劇中で明らかにしている。 |
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| DG細胞の特性のうち「自己修復」については利用しており、ギアナ高地で東方不敗と交戦して死亡したかに思われた時も、ネオホンコンでの決勝大会開会式には平然と出席している。しかしオリジナルであるキョウジの衰弱が進んでいたために、決勝でドモンに敗れた際には再生が進まず、電気ショックによる荒療治で再生した。そしてウォン・ユンファによりランタオ島に出現したデビルガンダムを始末するため、コクピットに乗り込みキョウジを制止、ドモンの石破天驚拳によりキョウジとともに消滅する。 | | DG細胞の特性のうち「自己修復」については利用しており、ギアナ高地で東方不敗と交戦して死亡したかに思われた時も、ネオホンコンでの決勝大会開会式には平然と出席している。しかしオリジナルであるキョウジの衰弱が進んでいたために、決勝でドモンに敗れた際には再生が進まず、電気ショックによる荒療治で再生した。そしてウォン・ユンファによりランタオ島に出現したデビルガンダムを始末するため、コクピットに乗り込みキョウジを制止、ドモンの石破天驚拳によりキョウジとともに消滅する。 |