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| == クトゥルフ神話 (Cthulhu Mythos) == | | == クトゥルフ神話 (Cthulhu Mythos) == |
− | パルプマガジン連載小説を元にした神話大系のひとつ。<br/>作家の故ハワード・フィリップス・ラヴクラフトと彼の友人たちによって作り上げられた所謂創作神話で、一般的に[[神話]]と呼ばれているものとは根本的に性質が異なる。 | + | パルプマガジン連載小説を元にした神話大系のひとつ。<br/>20世紀前半に[[アメリカ合衆国]]の作家、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトと彼の友人たちによって作り上げられた所謂創作神話で、一般的に[[神話]]と呼ばれているものとは根本的に性質が異なる。 |
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| 太古の地球は旧支配者と呼ばれる異形の神々によって支配されており、その姿は常人には名状し難い物に見え不安や孤独、絶望などを煽らせる…と、されるなど全体的にスケールは宇宙規模でホラー色が非常に強い。 | | 太古の地球は旧支配者と呼ばれる異形の神々によって支配されており、その姿は常人には名状し難い物に見え不安や孤独、絶望などを煽らせる…と、されるなど全体的にスケールは宇宙規模でホラー色が非常に強い。 |
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| :旧神によって知性を奪われ、幽閉された「外なる神」の筆頭。H・P・ラヴクラフトには、「最初から魂も知性も持たない盲目白痴の神」にして「名も持たない神ですらない何か恐ろしい存在」という想像することさえ困難な表現で描かれている。端的に言うと、'''宇宙(の邪悪面)そのもの'''。 | | :旧神によって知性を奪われ、幽閉された「外なる神」の筆頭。H・P・ラヴクラフトには、「最初から魂も知性も持たない盲目白痴の神」にして「名も持たない神ですらない何か恐ろしい存在」という想像することさえ困難な表現で描かれている。端的に言うと、'''宇宙(の邪悪面)そのもの'''。 |
| :なお、「外なる神」は正確には旧支配者とは別格の神格だが、旧支配者と言えば外なる神も含まれると考えていいい。旧支配者が最大で地球スケールの能力であるのに対し、外なる神は宇宙スケールの能力を持つ。 | | :なお、「外なる神」は正確には旧支配者とは別格の神格だが、旧支配者と言えば外なる神も含まれると考えていいい。旧支配者が最大で地球スケールの能力であるのに対し、外なる神は宇宙スケールの能力を持つ。 |
| + | :『デモンベイン』では'''字祷子'''と当て字で漢字表記されている。 |
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| ;ナイアルラトホテップ(Nyarlathotep) | | ;ナイアルラトホテップ(Nyarlathotep) |
| :アザトースの息子にして配下。「無貌の神」「這い寄る混沌」などの千の顔を持つ「外なる神」の使者であり、旧支配者すら嘲笑うトリックスター。旧支配者最強の力と同等である土の精であり、シャンタクを配下に持つ。 | | :アザトースの息子にして配下。「無貌の神」「這い寄る混沌」などの千の顔を持つ「外なる神」の使者であり、旧支配者すら嘲笑うトリックスター。旧支配者最強の力と同等である土の精であり、シャンタクを配下に持つ。 |
| :旧支配者の中で唯一幽閉を免れた存在であり、人間に対して接触を行っているという特殊な立場にある。人に狂気と混乱を振りまき相手を嘲笑うために、あえて旧支配者としての力を行使せず自滅に追いやろうとする。 | | :旧支配者の中で唯一幽閉を免れた存在であり、人間に対して接触を行っているという特殊な立場にある。人に狂気と混乱を振りまき相手を嘲笑うために、あえて旧支配者としての力を行使せず自滅に追いやろうとする。 |
− | :千の顕現は化身としてそれぞれ同時に存在可能で、普通に人間として暮らしている場合すらあるという(この場合、その化身を殺すこともできる)。デモンベインの[[ナイア]]が人間の姿を取り、神出鬼没なのはこの特徴によるものと思われる。 | + | :千の顕現は化身としてそれぞれ同時に存在可能で、普通に人間として暮らしている場合すらあるという(この場合、その化身を殺すこともできる)。『デモンベイン』の[[ナイア]]が人間の姿を取り、神出鬼没なのはこの特徴によるもの。 |
| :その特異な立場ゆえか、色々な作品で黒幕やトリックスターなどを担っていたりする。 | | :その特異な立場ゆえか、色々な作品で黒幕やトリックスターなどを担っていたりする。 |
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| ;ハスター(Hastur) | | ;ハスター(Hastur) |
| :「名もなき者」の異名を持つ旧支配者で、どの様な姿かは諸説あるが不明。風の神性の首領にして、イタクァ・ロイガー・ツァール・[[ロードビヤーキー|バイアクヘー]]を配下に持つ。クトゥルフとは対立しているという。 | | :「名もなき者」の異名を持つ旧支配者で、どの様な姿かは諸説あるが不明。風の神性の首領にして、イタクァ・ロイガー・ツァール・[[ロードビヤーキー|バイアクヘー]]を配下に持つ。クトゥルフとは対立しているという。 |
− | :デモンベインに出てくる暴君ネロの鬼械神「ネームレス・ワン」がこれに相当するかは不明(英語表記は「The Unspeakable One」なので)。 | + | :デモンベインに出てくる暴君ネロの鬼械神「ネームレス・ワン」がこれに相当するかは不明(英語表記は「The Unspeakable One」なので)。 |
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| ;ヨグ=ソトース(Yog-Sothoth) | | ;ヨグ=ソトース(Yog-Sothoth) |
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| :水の神性を持つ旧支配者。タコに似た頭部、イカのような触腕を無数に生やした顔、巨大な鉤爪のある手足、ぬらぬらした鱗に覆われた山のように大きなゴム状の身体、背にはコウモリのような細い翼という、想像するのも嫌な姿をしている。 | | :水の神性を持つ旧支配者。タコに似た頭部、イカのような触腕を無数に生やした顔、巨大な鉤爪のある手足、ぬらぬらした鱗に覆われた山のように大きなゴム状の身体、背にはコウモリのような細い翼という、想像するのも嫌な姿をしている。 |
| :古代の石造都市ルルイエに封印されているらしいが、星の動きや地殻変動によって稀にルルイエが浮上する時、クトゥルフが夢を見ているとそれがテレパシーで世界中に広まり精神的ショックを及ぼすという。浮上した時のみなのは、テレパシーが海水で遮断されるため。 | | :古代の石造都市ルルイエに封印されているらしいが、星の動きや地殻変動によって稀にルルイエが浮上する時、クトゥルフが夢を見ているとそれがテレパシーで世界中に広まり精神的ショックを及ぼすという。浮上した時のみなのは、テレパシーが海水で遮断されるため。 |
− | :[[ダゴン]]や水棲種族「深き者ども」を配下に持つが、ラヴクラフトによる元来の設定では水神というわけではないらしい。 | + | :[[ダゴン]]や水棲種族「深き者ども」を配下に持つが、ラヴクラフトによる元来の設定では水神というわけではないらしい。 |
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| ;クトゥグア(Cthugha) | | ;クトゥグア(Cthugha) |
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| :金属の箱は不均整な形状をしており、地球では存在しえない生命体を象った奇怪な装飾が施されている。多面体は直径約10cm(4インチ)程の球形の結晶体で、不揃いな大きさの切子面を数多く備えている。内面に触れることなく金属製の帯と奇妙な形をした七つの支柱によって箱の中に吊り下げられている。輝くトラペゾヘドロンを見続けた者の心に異界の光景を浮かび上がらせ、混沌の彼方より「闇をさまようもの」と呼ばれる存在を召喚できる。 | | :金属の箱は不均整な形状をしており、地球では存在しえない生命体を象った奇怪な装飾が施されている。多面体は直径約10cm(4インチ)程の球形の結晶体で、不揃いな大きさの切子面を数多く備えている。内面に触れることなく金属製の帯と奇妙な形をした七つの支柱によって箱の中に吊り下げられている。輝くトラペゾヘドロンを見続けた者の心に異界の光景を浮かび上がらせ、混沌の彼方より「闇をさまようもの」と呼ばれる存在を召喚できる。 |
| ;バルザイの偃月刀(Scimitar Of Barzai) | | ;バルザイの偃月刀(Scimitar Of Barzai) |
− | :青銅製の偃月刀。が、もっぱら旧支配者ヨグ=ソトースの召喚などに用いる儀式的な道具として使われることが多い。 | + | :青銅製の偃月刀。原典では専ら旧支配者ヨグ=ソトースの召喚などに用いる儀式的な道具として使われることが多い。 |
| ;ニトクリスの鏡(The Mirror of Nitocris) | | ;ニトクリスの鏡(The Mirror of Nitocris) |
| :悪鬼や食屍鬼の姿が鋳込まれた青銅製の枠にはめ込まれている鏡。この鏡を通じて地獄めいた暗黒の世界を覗けるが、逆に鏡から出現するショゴスを初めとする魔物に襲われる危険がある。 | | :悪鬼や食屍鬼の姿が鋳込まれた青銅製の枠にはめ込まれている鏡。この鏡を通じて地獄めいた暗黒の世界を覗けるが、逆に鏡から出現するショゴスを初めとする魔物に襲われる危険がある。 |