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26 バイト除去 、 2018年12月20日 (木) 20:50
まあ佐橋俊彦氏のように自ら進んでパロディ曲を書くような方もいますので…
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『'''トップをねらえ!'''』はガイナックスが制作した[[OVA]]
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『'''トップをねらえ!'''』はガイナックス制作の[[OVA]]作品。
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
 
ガイナックスが初めて制作したOVA。1990年度の第21回『星雲賞』映画演劇部門・メディア部門受賞作品。
 
ガイナックスが初めて制作したOVA。1990年度の第21回『星雲賞』映画演劇部門・メディア部門受賞作品。
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内容はいわゆるスポ根美少女アニメという設定で制作されており、おふざけ的なシーンが多いものの、安易なパロディでなく一種のカタルシスを覚えさせる変奏・再演であり、脚本家の山賀博之氏は「全編ギャグアニメのつもりで作った」と回顧している一方で、中盤以降は感動的なシーンもあり実に素晴らしい作品に仕上がっている。SF的な引用の多い諸設定が面白く、一見実在しそうな科学用語もどきや、実在する科学用語などが多数出てくる。アニメ本編後に科学講座なるものがあり、ここで用語を解説しているが、すべて鵜呑みにすると痛い思いをする。
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内容はいわゆるスポ根美少女アニメで、随所に様々なアニメ・特撮作品のパロディが盛り込まれており、脚本家の山賀博之氏も「全編ギャグアニメのつもりで作った」と回顧しているが、一方で中盤以降は感動的なシーンもあり単なるパロディ作品に終わらない見応えのある作品となっている。
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スタッフが豪華で『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』のスタッフと比較してみるのも面白いかもしれない。
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設定面においては、一見実在しそうな科学用語を模倣したものや実在する科学用語などSFベースに虚実を織り交ぜた凝った物となっている。アニメ本編後に科学講座なるものがあり、ここで用語を解説しているが、すべて鵜呑みにすると痛い思いをする。
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本作で得られたノウハウはスタッフをほぼ同じくする『[[ふしぎの海のナディア]]』『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』へと受け継がれていく。
    
続編に位置する作品として、『トップをねらえ! NeXT GENERATION』(小説は原作の数十年後、漫画は原作の数百年後。SRW未参戦)、OVA『[[トップをねらえ2!]]』(原作より一万年以上経過)も制作されている。
 
続編に位置する作品として、『トップをねらえ! NeXT GENERATION』(小説は原作の数十年後、漫画は原作の数百年後。SRW未参戦)、OVA『[[トップをねらえ2!]]』(原作より一万年以上経過)も制作されている。
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== 登場作と扱われ方 ==
 
== 登場作と扱われ方 ==
 
主に中盤以降の宇宙怪獣との闘いに視点が置かれ、序盤のコメディータッチのスポコン要素は再現される事がない。
 
主に中盤以降の宇宙怪獣との闘いに視点が置かれ、序盤のコメディータッチのスポコン要素は再現される事がない。
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各種設定がロボットアニメとしてはインフレの極みにある程あらゆる意味で大きいため、スパロボファンの間では『[[伝説巨神イデオン]]』と並んで'''出るだけで全ての作品を呑み込んでしまう'''作品として一種の畏敬の念にも似た扱いをされている。
 
各種設定がロボットアニメとしてはインフレの極みにある程あらゆる意味で大きいため、スパロボファンの間では『[[伝説巨神イデオン]]』と並んで'''出るだけで全ての作品を呑み込んでしまう'''作品として一種の畏敬の念にも似た扱いをされている。
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=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦α]]
 
;[[スーパーロボット大戦α]]
:[[宇宙怪獣]]がSRWに初登場。ストーリーも3話から5話までが再現されていて、版権作品の最終ステージを飾る。
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:[[宇宙怪獣]]がSRWに初登場。ストーリーも3話から5話までが再現されており、版権作品の最終ステージを飾る。
 
;[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]]
 
;[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]]
 
:前作から採用された[[小隊]]システムにより、原作における宇宙怪獣の膨大な軍勢が再現されている。終盤では原作最終話の再現がある。
 
:前作から採用された[[小隊]]システムにより、原作における宇宙怪獣の膨大な軍勢が再現されている。終盤では原作最終話の再現がある。
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:2015年11月に『トップをねらえ!』がメインのイベント「燃え上がれ!愛と炎の決戦兵器!」が開催。[[カシハラレイコ]]と[[スミス・トーレン]]が初登場。
 
:2015年11月に『トップをねらえ!』がメインのイベント「燃え上がれ!愛と炎の決戦兵器!」が開催。[[カシハラレイコ]]と[[スミス・トーレン]]が初登場。
 
;[[スーパーロボット大戦T]]
 
;[[スーパーロボット大戦T]]
:据え置き機への参戦は『第3次Z』以来5年ぶり。意外だが、シリーズものではない単発作品への参戦は初めてである。
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:据え置き機への参戦は『第3次Z』以来5年ぶり。意外にも、シリーズものではない単発作品への参戦は初となる。
    
== 各話リスト ==
 
== 各話リスト ==
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**他、設定やデザインなどに『ウルトラマン』シリーズを始めとする特撮作品からのオマージュも多い。
 
**他、設定やデザインなどに『ウルトラマン』シリーズを始めとする特撮作品からのオマージュも多い。
 
*2010年から2013年にかけて『ヤングエース』誌に漫画版が連載された。これの最終話では『NeXT GENERATION』『2!』の設定を折合する形で独自の後日談を描いている。
 
*2010年から2013年にかけて『ヤングエース』誌に漫画版が連載された。これの最終話では『NeXT GENERATION』『2!』の設定を折合する形で独自の後日談を描いている。
*本作で音楽を担当した作曲家の[[スタッフ (登場作品)/音楽#た|田中公平]]氏は、この作品に携わった事を「'''過去に携わった仕事の中でも一番屈辱的だった'''」と回顧している。理由については、監督の庵野秀明氏から1981年に公開されたイギリス映画「炎のランナー」、アントニン・ドヴォルザークの代表曲である交響曲第9番『新世界より』と似たような音楽を作るよう依頼されたためである。作曲家にとって他の同業者の旋律を模倣しろというのは、その本人のプライドをズタズタにするものと業界内では暗黙の了解でもあり、この作品以降田中氏は庵野氏の作品に参加していない。ただし、『[[ふしぎの海のナディア]]』は田中氏が音楽を担当する案もあった(田中氏が前年にNHKの別のアニメを担当していた為、結局これは実現しなかった)<ref>https://ameblo.jp/kenokun/entry-10247543236.html</ref>。
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*本作で音楽を担当した作曲家の[[スタッフ (登場作品)/音楽#た|田中公平]]氏は、この作品に携わった事を「'''過去に携わった仕事の中でも一番屈辱的だった'''」と回顧している。
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**理由については、監督の庵野秀明氏から1981年に公開されたイギリス映画「炎のランナー」、アントニン・ドヴォルザークの代表曲である交響曲第9番『新世界より』と似たような音楽を作るよう依頼されたためで、これらの要求は楽曲制作においてオリジナリティを重視する田中氏にとって受け入れがたいものであり、本作以降田中氏は庵野氏の作品に参加していない。ただし、『[[ふしぎの海のナディア]]』は田中氏が音楽を担当する案もあった(田中氏が前年にNHKの別のアニメを担当していた為、結局実現には至っていない)<ref>https://ameblo.jp/kenokun/entry-10247543236.html</ref>。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==

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