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{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
| 読み = ぐれんそう そうそう ガンダム
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| タイトル = 曹操
| 外国語表記 = [[外国語表記::Sousou]]
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| 読み = そうそう
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
+
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]][[SDガンダムシリーズ]]
 
*{{登場作品 (人物)|SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors}}
 
*{{登場作品 (人物)|SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors}}
 
| 声優 = {{声優|乃村健次|SRW=Y}}
 
| 声優 = {{声優|乃村健次|SRW=Y}}
 
| 演者 = [[ガンダムダブルエックス]]
 
| 演者 = [[ガンダムダブルエックス]]
| SRWでの分類 = [[機体]]<br>[[パイロット]]
+
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}}
 
}}
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| 所属 = [[曹操軍]] → [[機駕]]
 
| 所属 = [[曹操軍]] → [[機駕]]
 
}}
 
}}
'''紅蓮装曹操ガンダム'''は『[[SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors]]』の登場キャラクター。
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'''紅蓮装曹操ガンダム'''(ぐれんそう そうそう ガンダム)は『[[SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors]]』の登場人物。
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
霊帝配下の官軍の最後の闘将であり、曹操軍の総大将。三候・雀瞬の魂を継ぐ者。『三国伝』の物語の[[主人公]]である劉備の[[ライバル]]であると共に、劉備や孫権と同様に、彼も物語の実質的な[[主人公]]の一人である。
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霊帝配下の官軍の最後の闘将であり、曹操軍の総大将。三侯・雀瞬の魂を継ぐ者。『三国伝』の物語の[[主人公]]である劉備の[[ライバル]]であると共に、劉備や孫権と同様に、彼も物語の実質的な[[主人公]]の一人である。
    
優れた武将であると共に、軍事だけでなく政治や芸術など多彩な分野において[[天才]]的な能力を持つ。実力主義者であるが高潔な[[魂]]と大器を持つ人物であり、絶対的な統率力とカリスマ性で敵味方問わず多くの武将を惹きつける。配下の武将たちからは「大殿」「お館様」とも呼ばれる。
 
優れた武将であると共に、軍事だけでなく政治や芸術など多彩な分野において[[天才]]的な能力を持つ。実力主義者であるが高潔な[[魂]]と大器を持つ人物であり、絶対的な統率力とカリスマ性で敵味方問わず多くの武将を惹きつける。配下の武将たちからは「大殿」「お館様」とも呼ばれる。
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== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
;[[スーパーロボット大戦UX]]
+
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦UX}}
 
:初登場作品。プロローグにて赤壁の戦いのクライマックスにおける劉備・孫権との激突が描かれ、その後、彼ら同様に「UX」の舞台の地球へと転移する。プロローグ後の登場は劉備や孫権よりも少し遅れて(視聴者からすればこれでも早すぎるくらいだが)第14話(アメリカルート)で、第15話にてUXの危機を颯爽と救い、元の世界に戻る方法を探すと共に、この世界の真実を見極めるためにUXに加わる。三璃紗にて赤壁の戦いで激突した劉備や孫権たちとも一時休戦し、共闘する。「UX」の世界でもその絶対的なカリスマ溢れる覇王ぶりは健在で、物語の要所要所で様々な活躍を見せており、他作品のキャラクター達からも主に「曹操将軍」と呼ばれ、敬意を表されている。中でも、ホウジョウの王たるサコミズとの掛け合いは白眉ともいえる描写で、必見といえるシーンとなっている。
 
:初登場作品。プロローグにて赤壁の戦いのクライマックスにおける劉備・孫権との激突が描かれ、その後、彼ら同様に「UX」の舞台の地球へと転移する。プロローグ後の登場は劉備や孫権よりも少し遅れて(視聴者からすればこれでも早すぎるくらいだが)第14話(アメリカルート)で、第15話にてUXの危機を颯爽と救い、元の世界に戻る方法を探すと共に、この世界の真実を見極めるためにUXに加わる。三璃紗にて赤壁の戦いで激突した劉備や孫権たちとも一時休戦し、共闘する。「UX」の世界でもその絶対的なカリスマ溢れる覇王ぶりは健在で、物語の要所要所で様々な活躍を見せており、他作品のキャラクター達からも主に「曹操将軍」と呼ばれ、敬意を表されている。中でも、ホウジョウの王たるサコミズとの掛け合いは白眉ともいえる描写で、必見といえるシーンとなっている。
:序盤は長距離格闘機だが、中盤で天玉鎧が追加され遠近問わず戦えるオールラウンダータイプになる。豊富な武装と高い攻撃力を持つユニットであり、またパイロットとしては魂と攻撃力を上げる「三候の魂」を持つため、最大火力は劉備に匹敵する。当然指揮も高レベルなため、なるべくメインで運用したい。
+
:序盤は長距離格闘機だが、中盤で天玉鎧が追加され遠近問わず戦えるオールラウンダータイプになる。豊富な武装と高い攻撃力を持つユニットであり、またパイロットとしては魂と攻撃力を上げる「三侯の魂」を持つため、最大火力は劉備に匹敵する。当然指揮も高レベルなため、なるべくメインで運用したい。
:因みにウイングバインダーが背にあるが'''飛べない'''事に注意。
+
:劉備や孫権と同じく主人公格扱いされており、[[戦闘前会話]]も多い。
 +
:因みに背中に翼のようなものがあるが、これは「翼のようなマント」であるため'''飛べない'''<ref>ただ、劇中では高いところから落ちる際、マントを広げて落下速度を抑える場面がある。つまり、飛べはしないがある程度の制動は出来る模様。</ref>ことに注意。
    
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
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;炎骨刃(えんこつじん)
 
;炎骨刃(えんこつじん)
 
:手に持っている片刃剣。峰の部分に無数の棘があり、炎を吹き出す。
 
:手に持っている片刃剣。峰の部分に無数の棘があり、炎を吹き出す。
:UXでは石神に「'''ノコギリみたいな剣'''」と言われてしまった。
+
:『UX』では石神に「'''ノコギリみたいな剣'''」と言われてしまった。
 
:[[ガンダムダブルエックス|DX]]のツインサテライトキャノンの砲身を模した意匠が見られる。
 
:[[ガンダムダブルエックス|DX]]のツインサテライトキャノンの砲身を模した意匠が見られる。
 +
:漫画版では曹操の覚醒に伴い、後述する「威天剣」へと変化した。
 
;七星剣(しちせいけん)
 
;七星剣(しちせいけん)
 
:『BBW』で司馬懿から献上された、輝く星のような七つの宝玉が埋め込まれた美しい剣。SRW未登場。
 
:『BBW』で司馬懿から献上された、輝く星のような七つの宝玉が埋め込まれた美しい剣。SRW未登場。
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:『三国志演義』では王允から受け取っており、やはり董卓の暗殺を図った際に使用したが、そちらでは暗殺を見抜かれそうになったのでそのまま献上して誤魔化した。つまり『演義』と『BBW』では暗殺と献上の順序が逆転している。
 
:『三国志演義』では王允から受け取っており、やはり董卓の暗殺を図った際に使用したが、そちらでは暗殺を見抜かれそうになったのでそのまま献上して誤魔化した。つまり『演義』と『BBW』では暗殺と献上の順序が逆転している。
 
;星鳳剣(せいこうけん)
 
;星鳳剣(せいこうけん)
:三候・雀瞬の宝剣。焼け落ちた洛陽の都から発掘された。実は威天剣という対となるもう一振りの剣が存在しており、2つ揃って初めて真の力を発揮する。
+
:三侯・雀瞬の宝剣。焼け落ちた洛陽の都から発掘された。実は威天剣という対となるもう一振りの剣が存在しており、2つ揃って初めて真の力を発揮する。
:『BBW』では、七星剣が覚醒した姿になっている。
+
:『BBW』では七星剣が覚醒した姿になっている。
 +
:コミックワールド版では特に何の説明もなく、威天剣共々、息子の曹丕が所持していたが後に曹操が没収した。
 
:元ネタは『三国志演義』で曹操が使っていた「青釭の剣」だが、『演義』では側近の夏侯恩に預けた後、長坂の戦いにて夏侯恩が趙雲に討たれた際、趙雲に奪われている。
 
:元ネタは『三国志演義』で曹操が使っていた「青釭の剣」だが、『演義』では側近の夏侯恩に預けた後、長坂の戦いにて夏侯恩が趙雲に討たれた際、趙雲に奪われている。
 +
:ガンプラにおいては旧三国伝では曹丕に付属。新三国伝では'''真 紅蓮装 曹操ガンダムVS猛虎装 孫権ガンダム 赤壁の戦いセット'''に付属。どちらも対となる威天剣も付属しており、名称も'''天凰星鳳剣'''と'''天凰威天剣'''となっている。
 +
 +
==== 特筆装備 ====
 +
;覇凰翼(はおうよく)
 +
:雀瞬の伝説を模して造られた、鳳凰の翼のような形状をしたマント。炎の闘気を象っているとされる。
 +
:モチーフはDXのリフレクターで、必殺技使用時にはモチーフ元同様に開いて六枚羽となる。
    
==== 必殺技 ====
 
==== 必殺技 ====
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:大紅蓮斬の強化型。星鳳剣の刀身を発火させ、炎の奔流で焼き尽くす。
 
:大紅蓮斬の強化型。星鳳剣の刀身を発火させ、炎の奔流で焼き尽くす。
 
:なお、大紅蓮斬共々、UXでは何の因果か同作にてライバル関係となる[[シンジロウ・サコミズ|サコミズ]]の搭乗する[[オウカオー]]のハイパーオーラフレイムソードと演出が似ている。
 
:なお、大紅蓮斬共々、UXでは何の因果か同作にてライバル関係となる[[シンジロウ・サコミズ|サコミズ]]の搭乗する[[オウカオー]]のハイパーオーラフレイムソードと演出が似ている。
;天鳳華焔斬
+
;天鳳華焔斬(てんほうかえんざん)
 
:天玉鎧・炎鳳を身に纏い、鳳凰を模した炎の如く敵を切り裂く。
 
:天玉鎧・炎鳳を身に纏い、鳳凰を模した炎の如く敵を切り裂く。
 
:『UX』では同じ天玉鎧技の炎鳳獄焔燐のほうが威力は上だが、射程面では天鳳華焔斬のほうが長い。
 
:『UX』では同じ天玉鎧技の炎鳳獄焔燐のほうが威力は上だが、射程面では天鳳華焔斬のほうが長い。
;炎鳳獄焔燐
+
;炎鳳獄焔燐(えんほうごくえんりん)
 
:天玉鎧・炎鳳を身に纏い、その身を豪炎と化して突撃する。
 
:天玉鎧・炎鳳を身に纏い、その身を豪炎と化して突撃する。
 
:天玉鎧のモチーフは[[Gファルコン]]。纏った姿は[[ガンダムダブルエックス+Gファルコン]]。
 
:天玉鎧のモチーフは[[Gファルコン]]。纏った姿は[[ガンダムダブルエックス+Gファルコン]]。
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=== 移動タイプ ===
 
=== 移動タイプ ===
 
;[[陸]]
 
;[[陸]]
:ウイングバインダーを背負ってはいるが飛べない。補うならある程度射程がかみ合う[[R-ダイガン]]か空適応のボーナスのあるラインバレルあたりがパートナー候補か。
+
:背中の覇凰翼は「翼のような形のマント」に過ぎないためか飛べない。補うならある程度射程がかみ合う[[R-ダイガン]]か空適応のボーナスのあるラインバレルあたりがパートナー候補か。
    
=== [[サイズ]] ===
 
=== [[サイズ]] ===
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:武器性能を上げるのに特化した攻撃的なボーナス。最強武器が射程1なのが残念だが、それでも中々の長射程になる。
 
:武器性能を上げるのに特化した攻撃的なボーナス。最強武器が射程1なのが残念だが、それでも中々の長射程になる。
   −
== パイロットステータス設定の傾向 ==
+
== 機体BGM ==
 +
;「三璃紗伝説 〜The Brave Legend〜」
 +
:EDテーマ。しかし『UX』では後述の名場面イベントの印象が強かったこともあり、「ライオン」に変えたプレイヤーも居たはず。
 +
 
 +
== パイロットステータス ==
 
=== [[能力|能力値]] ===
 
=== [[能力|能力値]] ===
 
紅蓮の覇将軍の名は伊達では無く、劉備・孫権よりも全体的に能力が高い。さすがはBBW本編ラスボスと言うべきか。
 
紅蓮の覇将軍の名は伊達では無く、劉備・孫権よりも全体的に能力が高い。さすがはBBW本編ラスボスと言うべきか。
107行目: 121行目:  
:曹操らしく「理想」が存在する(専用ではない)。劉備に似通ったコマンドではあるものの、彼と違い「覚醒」が無いため、1ターン中の最大火力と言う点では劉備に軍配が上がるか。
 
:曹操らしく「理想」が存在する(専用ではない)。劉備に似通ったコマンドではあるものの、彼と違い「覚醒」が無いため、1ターン中の最大火力と言う点では劉備に軍配が上がるか。
   −
=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
+
=== [[特殊スキル]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦UX|UX]]
 
;[[スーパーロボット大戦UX|UX]]
:'''[[三候の魂]]、[[底力]]L8、[[援護攻撃]]L2、[[カウンター]]、[[全体攻撃]]L1、[[指揮]]L3'''
+
:'''[[三侯の魂]]、[[底力]]L8、[[援護攻撃]]L2、[[カウンター]]、[[全体攻撃]]L1、[[指揮]]L3'''
 
:劉備・孫権より指揮レベルの上限が1高い。
 
:劉備・孫権より指揮レベルの上限が1高い。
   −
== 機体(パイロット)BGM ==
+
== 人間関係 ==
;「三璃紗伝説 〜The Brave Legend〜」
+
=== 家族 ===
:EDテーマ。しかしUXでは後述の名場面イベントの印象が強かったこともあり、「ライオン」に変えたプレイヤーも居たはず。
+
;曹丕[[ガンダムエックス|ガンダム]]
 +
:実子。赤壁の戦いで消息を絶った父の代わりに機賀の皇帝となる。だが、司馬懿や郭嘉達を全面的に信用しすぎてしまい、操り人形の様にされてしまう。
 +
;玉麗[[ガンダムエアマスター|ガンダム]]
 +
:妻(正室)。曹丕の実母でもある。『BBW創世記』によると、出会いは曹操達の行きつけの酒場の模様。
   −
== 人間関係 ==
+
=== [[曹操軍]] ===
 +
;絶影
 +
:愛馬。影をも留めないほどの速さからその名がついたとされる。
 +
:元ネタは『三国志』における曹操の愛馬<ref>他作品では『[[スクライド]]』に登場する[[絶影]]も同馬をネーミング元としている。</ref>で、『三国伝』でも正史同様曹操ガンダムと共に数多の戦場を駆け抜けた。
 
;[[司馬懿サザビー]]
 
;[[司馬懿サザビー]]
 
:曹操軍の筆頭軍師。七星剣は彼から受け取る。漫画版では、どんな野心家であろうと有能ならば取り立てる曹操の大器を利用され、曹操軍、ひいては機駕を彼の『使命』に利用されることになり、最終的には彼は曹操にとっても倒すべき最大の敵となる。
 
:曹操軍の筆頭軍師。七星剣は彼から受け取る。漫画版では、どんな野心家であろうと有能ならば取り立てる曹操の大器を利用され、曹操軍、ひいては機駕を彼の『使命』に利用されることになり、最終的には彼は曹操にとっても倒すべき最大の敵となる。
 
;夏侯惇[[ベルガ・ギロス|ギロス]]
 
;夏侯惇[[ベルガ・ギロス|ギロス]]
:古参の将であり、副将。曹操の右腕的存在で、最も信頼する武将の一人である。呂布との戦いで左目を失い、以降は眼帯を着用するようになる。
+
:古参の将であり、副将。曹操の右腕的存在で、最も信頼する武将の一人である。
 
;夏侯淵[[ベルガ・ダラス|ダラス]]
 
;夏侯淵[[ベルガ・ダラス|ダラス]]
 
:夏侯惇の弟。兄同様に曹操軍の古参の副将で、曹操の左腕的存在。
 
:夏侯惇の弟。兄同様に曹操軍の古参の副将で、曹操の左腕的存在。
:余談だが、三国伝では兄弟だが、史実では従兄弟の関係になっている。曹操も夏侯惇とは従兄弟の関係でもある。
+
:余談だが、三国伝では夏侯惇とは兄弟だが、史実では従兄弟の関係になっている。曹操も夏侯惇とは従兄弟の関係でもある。
 
;典韋[[アッシマー]]
 
;典韋[[アッシマー]]
 
:配下。曹操を救う為に自ら犠牲となった。彼の死は劉備と曹操の決別の一因となっている。
 
:配下。曹操を救う為に自ら犠牲となった。彼の死は劉備と曹操の決別の一因となっている。
:余談だが、典韋は史実でも曹操を庇って戦死する。同じ戦いで息子の一人で長男の曹昂も戦死するが、曹操は典韋の死は'''息子より大きいもの'''と惜しまれ、戦死した場所を通るたびに彼を弔ったという、三国伝とは逆である。
+
:余談だが、典韋は史実でも曹操を庇って戦死する。同じ戦いで息子の一人で長男の曹昂も戦死するが、曹操は典韋の死は'''息子より大きいもの'''と惜しまれ、戦死した場所を通るたびに彼を弔ったという。
:そして典韋と曹昂の死は曹操の夫人で曹昂の母である丁夫人を激怒させることとなり、曹操は度重なる謝罪をするものの、夫人は曹操を決して許さずその下を去り、離縁という結末を辿り、曹操は自身の死の直前まで典韋と曹昂の死を悔いていたとされている<ref>数十年後、曹操は自身の死期を悟った頃、「あの世で子脩(曹昂)に再会した時、「私の母はどこにいるのですか」と問われたら、俺はなんと答えたらいいのか」と、深い後悔と悲しみを吐露したといわれている。</ref>。
   
;張遼[[ゲルググ]]、徐晃[[サーペント (ガンダムW)|サーペント]]、張郃[[ザクIII改|ザクIII]]
 
;張遼[[ゲルググ]]、徐晃[[サーペント (ガンダムW)|サーペント]]、張郃[[ザクIII改|ザクIII]]
:いずれも元は敵の武将だったが、後に曹操軍に加わる。張遼は呂布隊、徐晃は董卓軍、張郃は袁紹軍に属していた。
+
:いずれも元は敵の武将だったが、後に曹操軍に加わる。
 
;程昱[[ワイズワラビー]]、郭嘉[[ガンダムヴァサーゴ|ヴァサーゴ]]、賈詡[[ガンダムアシュタロン|アシュタロン]]
 
;程昱[[ワイズワラビー]]、郭嘉[[ガンダムヴァサーゴ|ヴァサーゴ]]、賈詡[[ガンダムアシュタロン|アシュタロン]]
 
:軍師たち。また賈詡はBBW版では曹操軍に参入しておらず、『戦神決闘編』では司馬懿同様に闇の力に呑まれた郭嘉や賈詡と敵対することになり、賈詡には直接引導を渡す。
 
:軍師たち。また賈詡はBBW版では曹操軍に参入しておらず、『戦神決闘編』では司馬懿同様に闇の力に呑まれた郭嘉や賈詡と敵対することになり、賈詡には直接引導を渡す。
 
;荀彧ガンダム
 
;荀彧ガンダム
:外伝に登場する軍師、兼文官兼武器開発担当という多才な侠。その才能は曹操をして「天才」と言わしめるほどで、曹操の支配地域において民衆の反乱が起きなかったのは荀彧の巧みな内政のお陰である。
+
:外伝に登場する軍師。その才能は曹操をして「天才」と言わしめるほどで、曹操の支配地域において民衆の反乱が起きなかったのは荀彧の巧みな内政のお陰である。
 
;許褚ガンダム
 
;許褚ガンダム
 
:外伝に登場する武将その1。典韋の親友であり、彼の死後は曹操の護衛役の任を引き継いでいる。
 
:外伝に登場する武将その1。典韋の親友であり、彼の死後は曹操の護衛役の任を引き継いでいる。
;楽進ガンダム
+
;楽進[[アストレイブルーフレーム|ガンダム]]
:外伝に登場する武将その2。元々は軍の記録係をしていた小柄な侠だったが、曹操に才を見出だされて武将に抜擢される。数々の戦を潜り抜けるうちに身体も頑健になった。
+
:外伝に登場する武将その2。元々は軍の記録係をしていた小柄な侠だったが、曹操に才を見出だされて武将に抜擢される。
 
;于禁ガンダム
 
;于禁ガンダム
 
:外伝に登場する武将その3。曹操の旗揚げ時から楽進と共に仕える宿将。
 
:外伝に登場する武将その3。曹操の旗揚げ時から楽進と共に仕える宿将。
;曹丕[[ガンダムエックス|ガンダム]]
+
;蔡瑁[[アッグガイ]]
:実子。赤壁の戦いで消息を絶った父の代わりに機賀の皇帝となる。だが、司馬懿や郭嘉達を全面的に信用しすぎてしまい、彼らの企みに全く気づけず、操り人形の様にされてしまう。
+
:元・荊州軍提督。荊州軍の主・劉表[[GUNDAM:プロトタイプガンダム|ガンダム]]を裏切って荊州軍ごと曹操軍に寝返る。
;玉麗[[ガンダムエアマスター|ガンダム]]
+
:しかし仕えた経緯が経緯だけに曹操からは信用されておらず、部下の黄祖[[GUNDAM:ゾゴック|ゾゴック]]が江東攻略を失敗した際にはその責任として曹操に片腕を切り落とされ、「次はしくじるな」と厳命された。
:妻(正室)。曹丕の実母でもある。『BBW創世記』によると、出会いは曹操達の行きつけの酒場の模様。
+
 
 +
=== [[劉備軍]] ===
 
;[[龍装劉備ガンダム|劉備ガンダム]]
 
;[[龍装劉備ガンダム|劉備ガンダム]]
 
:宿命のライバルにして同じ三侯の魂を継ぐ者。共に三璃紗の平和を目指しながらも、その為の手段などの是非を巡り対立、赤壁の戦いにて全面対決を迎えるコトになる。彼の大器を早くから見抜いており、袁術軍の侵攻で徐州を失った劉備軍を一時的に保護し、その際に彼らを配下に加えようとするなど、同志として迎えることを強く望んでいた。
 
:宿命のライバルにして同じ三侯の魂を継ぐ者。共に三璃紗の平和を目指しながらも、その為の手段などの是非を巡り対立、赤壁の戦いにて全面対決を迎えるコトになる。彼の大器を早くから見抜いており、袁術軍の侵攻で徐州を失った劉備軍を一時的に保護し、その際に彼らを配下に加えようとするなど、同志として迎えることを強く望んでいた。
 +
;[[鬼牙装関羽ガンダム|関羽ガンダム]]
 +
:袁紹軍との戦いの際に、一時的に曹操軍に加わる。彼からも敬意を評されている。
 +
;[[孔明リ・ガズィ]]
 +
:漫画版では赤壁の戦いの後、密かに彼に接触し、協力して闇の勢力との戦いに備える。
 +
;馬超ブルーディスティニー
 +
:漫画版では赤壁の戦いの後、彼を影から見守り、「天の刃」として成長するよう導く。
 +
:三国伝では彼とは一切対立することはないが、史実では一貫して敵対しており、更に『演義』では曹操打倒計画に加担した馬超の父や兄弟を粛清したため馬超に「家族の仇」と憎まれており、ある意味『三国志』と最も異なっている関係を築いているキャラクターである。
 +
 +
=== [[孫権軍]] ===
 
;[[猛虎装孫権ガンダム|孫権ガンダム]]
 
;[[猛虎装孫権ガンダム|孫権ガンダム]]
 
:同じ三侯の魂を継ぐ者。赤壁の戦いにて劉備同様に激突する。
 
:同じ三侯の魂を継ぐ者。赤壁の戦いにて劉備同様に激突する。
;[[鬼牙装関羽ガンダム|関羽ガンダム]]
+
 
:袁紹軍との戦いの際に、一時的に曹操軍に加わる。彼からも敬意を評されている。
+
=== その他&nbsp;===
 +
;盧植ジムキャノン
 +
:劉備の師匠。かつては官軍で曹操の上官だった人物でもあり、曹操からは尊敬されていた。
 +
:そのため劉備のことは「盧植将軍の認めた侠」として出会う前から知っていた。
 +
;公孫瓚[[ガンダムEz-8|イージーエイト]]
 +
:劉備の兄弟子。
 +
:漫画版及び『BBW』では関羽の要請に応えて袁紹バウの大軍勢に包囲された彼を救おうとするも一歩及ばず、そのあまりに残虐な手口に激怒した曹操は袁紹を軍勢ごとまとめて焼き払い、公孫瓚の仇を討った。
 +
:一方でコミックワールド版では包囲する役割が(この直前に曹操が袁紹を討ったこともあり)曹操に変わっており、公孫瓚を憤死させた張本人となっている。
 +
;董卓[[旧ザク|ザク]]
 +
:かつては同じ官軍に所属していたが、董卓が謀反したことで不倶戴天の敵となる。
 
;[[呂布トールギス]]
 
;[[呂布トールギス]]
 
:アニメ版での宿敵。幾多の戦いの末、官渡の戦いにて討ち果たす。
 
:アニメ版での宿敵。幾多の戦いの末、官渡の戦いにて討ち果たす。
 +
;陳宮[[メリクリウス]]
 +
:呂布隊の軍師。曹操とは官軍時代からの知り合いで、董卓が謀反を起こしたことにより敵味方に別れる。
 +
:曹操は呂布本人も然ることながら、その武力を十全に発揮させる陳宮の知略も警戒していたという。
 
;袁紹[[バウ]]
 
;袁紹[[バウ]]
 
:幼馴染であり、ライバル。官渡の戦いにて雌雄を決する。
 
:幼馴染であり、ライバル。官渡の戦いにて雌雄を決する。
 
;鮑信[[ベルティゴ]]
 
;鮑信[[ベルティゴ]]
:雒陽北部公安隊時代の親友でありライバル。十常侍の陰謀により処刑される。
+
:雒陽北部公安隊時代の親友でありライバル。
;[[孔明リ・ガズィ]]
+
;天帝
:漫画版では赤壁の戦いの後、密かに彼に接触し、協力して闇の勢力との戦いに備える。
+
:曹操よりも前の雀瞬にして、蚩尤を封印した伝説の四神の1人。
;馬超ブルーディスティニー
  −
:漫画版では赤壁の戦いの後、彼を影から見守り、「天の刃」として成長するよう導く。
  −
:三国伝では彼とは一切対立することはないが、史実では一貫して敵対しており、更に『演義』では曹操打倒計画に加担した馬超の父や兄弟を粛清したため馬超に「家族の仇」と憎まれており、ある意味『三国志』と最も異なっている関係を築いているキャラクターである。
      
== 他作品との人間関係 ==
 
== 他作品との人間関係 ==
230行目: 268行目:  
:UXでも度々叫ぶ台詞。熱い。
 
:UXでも度々叫ぶ台詞。熱い。
 
;「劉備よ、貴様こそなぜ余に従わぬ!? 貴様ほどの侠であれば何を為すべきか理解できよう!」<br />「民を連れて逃げ回ることが正義か!?」<br />「貴様のやり方で天が掴めたか! 民は満たされたかッ!」<br />「誰かがやらねばならぬのだ! たとえどれほどの犠牲が出ようと誰かが…!」
 
;「劉備よ、貴様こそなぜ余に従わぬ!? 貴様ほどの侠であれば何を為すべきか理解できよう!」<br />「民を連れて逃げ回ることが正義か!?」<br />「貴様のやり方で天が掴めたか! 民は満たされたかッ!」<br />「誰かがやらねばならぬのだ! たとえどれほどの犠牲が出ようと誰かが…!」
:赤壁の戦いにて、劉備に対して。その強固な信念と力で、一度は劉備を長江に沈めるも…
+
:赤壁の戦いにて、劉備に対して。その強固な信念と力で、一度は劉備を長江に沈める。
;「この世を司る森羅万象、すべて表裏一体。貴様の正義は所詮その片側だけのもの…だが! 天は全てを知っている!!」
+
;「この世を司る森羅万象、すべて表裏一体。貴様の正義は所詮その片側だけのもの…だが! 天は全てを識っている!!」
 
:赤壁の戦いにて、この台詞と共に天玉鎧を降臨させる。
 
:赤壁の戦いにて、この台詞と共に天玉鎧を降臨させる。
 
;「認めよう…その力! 認めよう、その信念ッ! だがッ! 余とて退くわけにはゆかぬッ!」
 
;「認めよう…その力! 認めよう、その信念ッ! だがッ! 余とて退くわけにはゆかぬッ!」
:赤壁の戦いのクライマックスにて、劉備と孫権に対して。三侯全員が天玉鎧を降臨させての戦いの果てに訪れた決着は…
+
:赤壁の戦いのクライマックスにて、劉備と孫権に対して。
 
:UXでは第36話にて呂布に対してもこの台詞を言い放ち、そしてこの台詞と共に再び天玉鎧を降臨させる。
 
:UXでは第36話にて呂布に対してもこの台詞を言い放ち、そしてこの台詞と共に再び天玉鎧を降臨させる。
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:これに加えて劉備からの被弾(大ダメージ)時の特殊台詞としても採用されているのだが、キャンペーンマップでしか聞けない。
 
;「賈詡よ、余の顔を見忘れたか」
 
;「賈詡よ、余の顔を見忘れたか」
 
:ケロケロエース版『戦神決闘編』より。賈詡の用いる暗黒玉璽の力で操られた徐晃たち機駕の将に追いつめられた馬超たち翔の五誇将を救出し、死んだと思われていた曹操の登場に驚愕する賈詡に対して。台詞の元ネタは言うまでもなく国民的時代劇ドラマ『暴れん坊将軍』の徳川吉宗の名台詞。
 
:ケロケロエース版『戦神決闘編』より。賈詡の用いる暗黒玉璽の力で操られた徐晃たち機駕の将に追いつめられた馬超たち翔の五誇将を救出し、死んだと思われていた曹操の登場に驚愕する賈詡に対して。台詞の元ネタは言うまでもなく国民的時代劇ドラマ『暴れん坊将軍』の徳川吉宗の名台詞。
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== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
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=== UX ===
 
;「フ、放っておけ。それよりも司馬懿、決めたぞ。この世界において、余が為すべきは…!」
 
;「フ、放っておけ。それよりも司馬懿、決めたぞ。この世界において、余が為すべきは…!」
:『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』第1部第14話アメリカルート「I, ROBOT」より。曹操達と同じ名を持つ英傑達が過去に存在した歴史を持つ見知らぬ異世界。曹操も三璃紗もG記も知る[[ナイア|謎の女]]。数多の謎が渦巻く異界の地で、三璃紗の覇王は、既に決意を新たにしていた。
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:第14話アメリカルート「I, ROBOT」より。曹操達と同じ名を持つ英傑達が過去に存在した歴史を持つ見知らぬ異世界。曹操も三璃紗もG記も知る[[ナイア|謎の女]]。数多の謎が渦巻く異界の地で、三璃紗の覇王は、既に決意を新たにしていた。
 
;「始まったか…」<br />「うむ。だがそれは、我らが三璃紗へと帰還するためだけではない」<br />「あの女の言っていた、この世界の真実とやら…余の眼で、見定めてやろう」
 
;「始まったか…」<br />「うむ。だがそれは、我らが三璃紗へと帰還するためだけではない」<br />「あの女の言っていた、この世界の真実とやら…余の眼で、見定めてやろう」
:『UX』第1部第15話アメリカルート「THE INVADERS」より。覇道邸にて[[UX]]と[[ブラックロッジ]]の戦端が開かれ、更に[[スクラッグ]]も襲来する中、その侠は現れた。既に、覇王の決意は決まっていた。ならばよし。異界の地で自ら戦いの運命に挑まんとする三璃紗の侠が、ここにも一人。そして…。
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:第15話アメリカルート「THE INVADERS」より。覇道邸にて[[UX]]と[[ブラックロッジ]]の戦端が開かれ、更に[[スクラッグ]]も襲来する中、その侠は現れた。既に、覇王の決意は決まっていた。ならばよし。異界の地で自ら戦いの運命に挑まんとする三璃紗の侠が、ここにも一人。そして…。
 
;「あの程度の炎で、天を焼き尽くそうなど…笑止!」
 
;「あの程度の炎で、天を焼き尽くそうなど…笑止!」
:同上。UXを絶体絶命の窮地に追い詰める[[ティベリウス]]の作り出した超火球を大紅蓮斬の一閃で消し飛ばし、UXの面々の前に颯爽とその姿を現して。
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:同上。UXを絶体絶命の窮地に追い詰める[[ティベリウス]]がクトゥグアで作り出した超火球を大紅蓮斬の一閃で消し飛ばし、UXの面々の前に颯爽とその姿を現して。
 
;「余には三璃紗統一の理想あり。その理想の前に立ちはだかる者は、たとえそれが親兄弟であろうと…斬る!」<br />「ただし、その逆もまた然り。貴公らが余と共に歩む者であれば、過去の遺恨も、出自も問わぬ」
 
;「余には三璃紗統一の理想あり。その理想の前に立ちはだかる者は、たとえそれが親兄弟であろうと…斬る!」<br />「ただし、その逆もまた然り。貴公らが余と共に歩む者であれば、過去の遺恨も、出自も問わぬ」
 
:同上。シナリオエンドデモより、UXに仲間入りする際に。異世界でもそのカリスマぶりは変わらず。強くこう言い切る曹操の姿に、エイサップとリュクスには、サコミズ王の姿が重なって見えた。
 
:同上。シナリオエンドデモより、UXに仲間入りする際に。異世界でもそのカリスマぶりは変わらず。強くこう言い切る曹操の姿に、エイサップとリュクスには、サコミズ王の姿が重なって見えた。
 
;「フ…百万を謳われた袁紹軍に比べれば、たかが数万の雑兵など…!」
 
;「フ…百万を謳われた袁紹軍に比べれば、たかが数万の雑兵など…!」
:『UX』第1部第16話アメリカルート「アライブ」より。[[スクラッグ]]の大軍相手に囮役を買って出て、[[ロックオン・ストラトス (2代目)|ロックオン]]たちに心配されて。これを聞いた[[エレボス]]からは「メチャクチャな話だね…」と驚かれた。
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:第16話アメリカルート「アライブ」より。[[スクラッグ]]の大軍相手に囮役を買って出て、[[ロックオン・ストラトス (2代目)|ロックオン]]たちに心配されて。これを聞いた[[エレボス]]からは「メチャクチャな話だね…」と驚かれた。
 
:とはいうもの、これは賭けでもあった。かつて曹操が官渡の戦いにて袁紹の百万の軍勢を撃退したのは天玉鎧の力があってこそであった。玉璽を持たない今の曹操があえて死地に赴こうとする真意は、あえて死地に赴くことで袁紹軍との戦いを再現し、玉璽を再び出現させようというものであった。
 
:とはいうもの、これは賭けでもあった。かつて曹操が官渡の戦いにて袁紹の百万の軍勢を撃退したのは天玉鎧の力があってこそであった。玉璽を持たない今の曹操があえて死地に赴こうとする真意は、あえて死地に赴くことで袁紹軍との戦いを再現し、玉璽を再び出現させようというものであった。
 
;「限界を強いられているのは、他の空に向かった者たちも同じ!」
 
;「限界を強いられているのは、他の空に向かった者たちも同じ!」
:『UX』第1部第22話「SUPER NOVA」より。[[加藤機関]]によって世界中に発射された核ミサイルを撃墜する局面にて、弱音を吐く[[近藤剣司|剣司]]や[[山下サトル|山下]]たちを鼓舞する。さりげなく「強いられている」と言っているのは、おそらく[[声優ネタ]]であろう(後述)。
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:第22話「SUPER NOVA」より。[[加藤機関]]によって世界中に発射された核ミサイルを撃墜する局面にて、弱音を吐く[[近藤剣司|剣司]]や[[山下サトル|山下]]たちを鼓舞する。さりげなく「強いられている」と言っているのは、おそらく[[声優ネタ]]であろう(後述)。
 
;「天が余に撤退を強いているだと!?」
 
;「天が余に撤退を強いているだと!?」
:[[UX]]で撃墜された際の台詞。上記の台詞と同じく、[[声優ネタ]]と思わしき台詞である。
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:撃墜された際の台詞。上記の台詞と同じく、[[声優ネタ]]と思わしき台詞である。
 
;「それはおそらく、信念の為せる業であろうな」<br />「たとえ泥水をすすってでも、決して折れぬ心…。それが信念であり、誇りだ」<br />「それは、強き者も弱き者も関係ない。人間なら、誰しもが持つ心なのだ」<br />「劉備、あの赤壁の戦いの中で、余がお前たちから感じたことだ…」
 
;「それはおそらく、信念の為せる業であろうな」<br />「たとえ泥水をすすってでも、決して折れぬ心…。それが信念であり、誇りだ」<br />「それは、強き者も弱き者も関係ない。人間なら、誰しもが持つ心なのだ」<br />「劉備、あの赤壁の戦いの中で、余がお前たちから感じたことだ…」
:『UX』第27話バイストン・ウェルルート「地上人のオーラ力」より。苦境に屈することなくホウジョウ軍と戦い続けるアマルガンたち反乱軍を知って、反乱軍、そして劉備たちへの敬意を表すると共に、戦う事の理由を問うエンネアの言葉を受けて答えた台詞。人の信念と誇りの強さを知る覇王の答え。
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:第27話バイストン・ウェルルート「地上人のオーラ力」より。苦境に屈することなくホウジョウ軍と戦い続けるアマルガンたち反乱軍を知って、反乱軍、そして劉備たちへの敬意を表すると共に、戦う事の理由を問うエンネアの言葉を受けて答えた台詞。人の信念と誇りの強さを知る覇王の答え。
 
:この言葉にリュクスは強い衝撃と感銘を受け、自らオーラバトラーに乗って戦場に立つ決意を固める事になった。
 
:この言葉にリュクスは強い衝撃と感銘を受け、自らオーラバトラーに乗って戦場に立つ決意を固める事になった。
 
;「だが、それはサコミズも承知の上であろう」<br />「敵対した者や、謀反の機を窺う者までも懐に収めてこそ覇王の器というもの」<br />「でなければ、天下の統一など叶わぬ。そうは思わんか、司馬懿よ?」
 
;「だが、それはサコミズも承知の上であろう」<br />「敵対した者や、謀反の機を窺う者までも懐に収めてこそ覇王の器というもの」<br />「でなければ、天下の統一など叶わぬ。そうは思わんか、司馬懿よ?」
:『UX』第28話バイストン・ウェルルート「王の奸計」より。サコミズとの会談に赴いた後、彼の側のショットが野心を抱くことを見抜くショウと司馬懿に対して。その言葉通り、曹操はこれまで張遼や徐晃、張郃たちをはじめ、かつて敵対していた将も配下としてきた。そう、司馬懿に対しても…。
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:第28話バイストン・ウェルルート「王の奸計」より。サコミズとの会談に赴いた後、彼の側のショットが野心を抱くことを見抜くショウと司馬懿に対して。その言葉通り、曹操はこれまで張遼や徐晃、張郃たちをはじめ、かつて敵対していた将も配下としてきた。そう、司馬懿に対しても…。
 
;「サコミズ…貴様の掲げる理想とは、この程度のものだったのか?」<br />「犠牲をいとわぬはよい。だが、奸計に堕ちた者に覇道は貫けぬと知れッ!」
 
;「サコミズ…貴様の掲げる理想とは、この程度のものだったのか?」<br />「犠牲をいとわぬはよい。だが、奸計に堕ちた者に覇道は貫けぬと知れッ!」
 
:同上。反乱軍とUXを壊滅させるべく奸計を用いたサコミズに失望と憤りを露わにする。
 
:同上。反乱軍とUXを壊滅させるべく奸計を用いたサコミズに失望と憤りを露わにする。
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:同上。サコミズとの戦闘前会話。三璃紗の覇王とホウジョウの王、ここに激突す。
 
:同上。サコミズとの戦闘前会話。三璃紗の覇王とホウジョウの王、ここに激突す。
 
;「貴様の望みは闘争そのもの…。だからこそ、その武威は鮮烈ですらある」<br />「しかし! 戦の先に見据える国造りの理想なくば、真の覇業とは呼べぬ!」
 
;「貴様の望みは闘争そのもの…。だからこそ、その武威は鮮烈ですらある」<br />「しかし! 戦の先に見据える国造りの理想なくば、真の覇業とは呼べぬ!」
:『UX』第2部第31話「Final Count」に於ける[[ガラン]]との戦闘前会話。彼の武人としての将器と魂を認めつつも、未来への理想を見出す事の出来ない彼の理想を否定する。
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:第31話「Final Count」に於ける[[ガラン]]との戦闘前会話。彼の武人としての将器と魂を認めつつも、未来への理想を見出す事の出来ない彼の理想を否定する。
 
:余談だが、[[ガラン]]を演じる銀河万丈氏はコーエーの『三国志』のドラマCDシリーズ、及び同社のPS2ゲーム『三国志戦記』にて、曹操を演じている。
 
:余談だが、[[ガラン]]を演じる銀河万丈氏はコーエーの『三国志』のドラマCDシリーズ、及び同社のPS2ゲーム『三国志戦記』にて、曹操を演じている。
 
;「人の生死を弄ぶ外道め。余の紅蓮の炎で魂も残さず焼き尽くしてくれる!」
 
;「人の生死を弄ぶ外道め。余の紅蓮の炎で魂も残さず焼き尽くしてくれる!」
:『UX』第2部第32話「BIG“C"」に於ける[[ティベリウス]]との戦闘前会話。以前曹操に痛手を喰らわされたことへの恨み節を吐くティベリウスに対し、曹操も嫌悪を露わに吐き捨てる。『戦神決闘編』で賈詡と対峙した際の台詞を彷彿とさせる台詞である。
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:第32話「BIG“C"」に於ける[[ティベリウス]]との戦闘前会話。以前第15話で痛手を喰らわされたことへの恨み節を吐くティベリウスに対し、曹操も嫌悪を露わに吐き捨てる。『戦神決闘編』で賈詡と対峙した際の台詞を彷彿とさせる台詞である。
 
;「[[羽佐間翔子|散って]][[カレン (飛影)|いった]][[リチャード・クルーガー|者たち]]は皆、自ら運命を選び、後の者に志を託して死んでいったのだ」<br />「石神に選ばされたのではない。自らの意志でだ!」<br />「犠牲なくして、理想は為し得ぬ!」
 
;「[[羽佐間翔子|散って]][[カレン (飛影)|いった]][[リチャード・クルーガー|者たち]]は皆、自ら運命を選び、後の者に志を託して死んでいったのだ」<br />「石神に選ばされたのではない。自らの意志でだ!」<br />「犠牲なくして、理想は為し得ぬ!」
:[[UX]]第36話にて、UXを見舞う悲劇の「運命」や「事象」を知りながら、その真意と答えをはぐらかし、散って行った者たちに対しても淡々とした態度をとる石神に怒り問い詰める孫権に対して。理想の成就のためには犠牲をいとわぬ苛烈な面を持つ曹操だが、彼は決して命を軽んじることは無く、曹操は人の命やその意志の大切さの真の価値を理解し、重んじている。だからこそ、彼は「犠牲」の本当の意味と、その重さも理解している。
+
:第36話にて、UXを見舞う悲劇の「運命」や「事象」を知りながら、その真意と答えをはぐらかし、散って行った者たちに対しても淡々とした態度をとる石神に怒り問い詰める孫権に対して。理想の成就のためには犠牲をいとわぬ苛烈な面を持つ曹操だが、彼は決して命を軽んじることは無く、曹操は人の命やその意志の大切さの真の価値を理解し、重んじている。だからこそ、彼は「犠牲」の本当の意味と、その重さも理解している。
:とは言え、「石神に選ばされたのではない」という台詞は、裏を返せば「石神の思い通りに動いたつもりなどない」とも解釈できる。そして、第3部で石神を問い詰めに行っている辺り、重要な事を話そうともせず自分達を利用する石神の行動については曹操も納得できない点はあったと思われる。
+
:ファンからもよく勘違いされるが、この台詞は「理想成就のために犠牲が出ることは仕方がない」という意味ではない。'''「理想とはそれほどまでに重く困難なものであり、また犠牲になってしまった者はそれ以上に尊い。だからこそ理想の成就を諦めてはならない」'''という曹操なりの犠牲者に対する敬意と感謝、そして決意の現れである。
 +
:また「石神に選ばされたのではない」という台詞は、裏を返せば「石神の思い通りに動いたつもりなどない」とも解釈できる。そして、第3部で石神を問い詰めに行っている辺り、重要な事を話そうともせず自分達を利用する石神の行動については曹操も納得できない点はあったと思われる。
 
;「そう思うなら、己が宿命から目を背けぬことだ」<br />「この世を司る森羅万象、すべて表裏一体」<br />「光も闇も、その根源は同じなのだ」<br />「ならば心に光を宿し、闇と向き合ってこそ、真の侠…」<br />「お前にはそれができるはずだ、孫権…」
 
;「そう思うなら、己が宿命から目を背けぬことだ」<br />「この世を司る森羅万象、すべて表裏一体」<br />「光も闇も、その根源は同じなのだ」<br />「ならば心に光を宿し、闇と向き合ってこそ、真の侠…」<br />「お前にはそれができるはずだ、孫権…」
:[[UX]]第36話より。アルカトラズの戦いにて、呂布を相手に怒りの感情を御しきれず、自身のせいで周瑜に重傷を負わせてしまったと、悔いる孫権を諭した言葉。上記にもあるケロケロエース版戦神決闘編にて馬超に対して言った台詞のアレンジとなっている。
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:同上。アルカトラズの戦いにて、呂布を相手に怒りの感情を御しきれず、自身のせいで周瑜に重傷を負わせてしまったと、悔いる孫権を諭した言葉。上記にもあるケロケロエース版戦神決闘編にて馬超に対して言った台詞のアレンジとなっている。
 
;「私怨を力の源泉としては、やがては行くも退くもできなくなる」<br />「覇道を歩む王なれば、己を律せ!サコミズよ!」<br />「通さねばならぬのは、治世のための固き意志! 騒乱を求めれば、理想は天には届かん!」
 
;「私怨を力の源泉としては、やがては行くも退くもできなくなる」<br />「覇道を歩む王なれば、己を律せ!サコミズよ!」<br />「通さねばならぬのは、治世のための固き意志! 騒乱を求めれば、理想は天には届かん!」
:[[UX]]第40話でのサコミズへの説得の際の台詞。過去に囚われ、目の前の事象に囚われ、遂にハイパー化し猛る悲しみの王に対し、その魂を目覚めさせようと、覇王は叫ぶ。
+
:第40話「桜花嵐」でのサコミズへの説得の際の台詞。過去に囚われ、目の前の事象に囚われ、遂にハイパー化し猛る悲しみの王に対し、その魂を目覚めさせようと、覇王は叫ぶ。
 
;(サコミズ…貴公の魂もまた、天に届いたのだな…)
 
;(サコミズ…貴公の魂もまた、天に届いたのだな…)
:[[UX]]第40話ラストより。長年の怨念と妄執から解放されて本来の自身を取り戻し、誇りも理想も無い下衆な[[矢藩朗利|愚]][[金本平次|者]][[ハザード・パシャ|たち]]の凶行から愛する祖国を守るために散っていったサコミズを偲び、その魂の安息を静かに願う。
+
:同話ラストより。長年の怨念と妄執から解放されて本来の自身を取り戻し、誇りも理想も無い下衆な[[矢藩朗利|愚]][[金本平次|者]][[ハザード・パシャ|たち]]の凶行から愛する祖国を守るために散っていったサコミズを偲び、その魂の安息を静かに願う。
 
:この後、曹操とサコミズが共闘できるかどうかは、プレイヤー次第である。
 
:この後、曹操とサコミズが共闘できるかどうかは、プレイヤー次第である。
 
;「迫水! 貴公の信念、確かに見たぞ!」
 
;「迫水! 貴公の信念、確かに見たぞ!」
:[[UX]]にて生存フラグを満たした場合第45話以降味方となるサコミズへの特殊援護台詞。三璃紗の覇王とホウジョウの王、遂に共闘。
+
:生存フラグを満たした場合味方になるサコミズへの特殊援護台詞。三璃紗の覇王とホウジョウの王、遂に共闘する。
 
;「異形に落ちた者か…」<br />「だが、その後の道を選んだのは他ならぬ貴様自身」<br />「余の前に立ち塞がるのであれば、相応の覚悟を以って来いッ!」
 
;「異形に落ちた者か…」<br />「だが、その後の道を選んだのは他ならぬ貴様自身」<br />「余の前に立ち塞がるのであれば、相応の覚悟を以って来いッ!」
:[[UX]]第44話での[[ニコラス・デ・カルロ|ニック]]との戦闘前会話での台詞。「好きで[[スクラッグ|こんな姿]]になったんじゃない」と反発し、更に自身の境遇を全て他人のせいにして自分は悪くないと喚くニックに対し、厳しく断じる。
+
:第44話「フェイス」での[[ニコラス・デ・カルロ|ニック]]との戦闘前会話での台詞。「好きで[[スクラッグ|こんな姿]]になったんじゃない」と反発し、更に自身の境遇を全て他人のせいにして自分は悪くないと喚くニックに対し、厳しく断じる。
 
;「詭弁だッ!皆の者、奴の詭弁に惑わされるなッ!」
 
;「詭弁だッ!皆の者、奴の詭弁に惑わされるなッ!」
:[[UX]]46話、[[デウスエクスマキナ]]が語った衝撃的な真実――平和に近づいていくコトが即ち、滅びへのカウントダウンだった。その衝撃は[[アルティメット・クロス]]の面々を絶望させるには十分すぎた。それを振り払うかのように上記の台詞で必死に自軍を鼓舞するものの、曹操自身も動揺を隠せないでいた…。
+
:第46話「麗しのディストピア」より。[[デウスエクスマキナ]]が語った衝撃的な真実――平和に近づいていくコトが即ち、滅びへのカウントダウンだった。その衝撃は[[アルティメット・クロス]]の面々を絶望させるには十分すぎた。それを振り払うかのように上記の台詞で必死に自軍を鼓舞するものの、曹操自身も動揺を隠せないでいた…。
 
;「己以外を気に留めぬ傲慢さ。貴様の道は覇道にあらずッ!」
 
;「己以外を気に留めぬ傲慢さ。貴様の道は覇道にあらずッ!」
:[[UX]]第49話での[[ハザード・パシャ|ハザード]]との戦闘前会話での台詞。自らの醜悪なエゴを満たすために自分以外のあらゆるものを利用し踏み躙った外道の極みに対し、曹操も怒りを爆発させる。誇りも理想も無くただ欲望に満ちたハザードの所業は「覇道」と呼ぶに値するものではなく、もはや「愚行」以外の何物でもなかった。
+
:第49話「侵略の終焉」での[[ハザード・パシャ|ハザード]]との戦闘前会話での台詞。自らの醜悪なエゴを満たすために自分以外のあらゆるものを利用し踏み躙った外道の極みに対し、曹操も怒りを爆発させる。誇りも理想も無くただ欲望に満ちたハザードの所業は「覇道」と呼ぶに値するものではなく、もはや「愚行」以外の何物でもなかった。
 
;「この天地に生きる者、等しく持つ意志の力…その意志を歪めて従える貴様らに、天を動かすことはできぬと知れッ!」
 
;「この天地に生きる者、等しく持つ意志の力…その意志を歪めて従える貴様らに、天を動かすことはできぬと知れッ!」
:[[UX]]第50話での[[クイーン・フロンティア]]との戦闘前会話での台詞。[[ブレラ・スターン|人間]]と[[バジュラ]]をインプラントで強制的に操り命の尊厳を踏みにじっておきながら、自分達を「銀河の神」と称して悦に浸る[[マクロス・ギャラクシー船団|ギャラクシー]]の[[電脳貴族]]たちを、人の命と意志、尊厳の大切さを知る覇王が断罪する。
+
:第50話「恋翼別離~サヨナラノツバサ~」での[[クイーン・フロンティア]]との戦闘前会話での台詞。[[ブレラ・スターン|人間]]と[[バジュラ]]をインプラントで強制的に操り命の尊厳を踏みにじっておきながら、自分達を「銀河の神」と称して悦に浸る[[マクロス・ギャラクシー船団|ギャラクシー]]の[[電脳貴族]]たちを、人の命と意志、尊厳の大切さを知る覇王が断罪する。
 
;「森羅万象、表裏一体。全てを熾ってこその、天!」
 
;「森羅万象、表裏一体。全てを熾ってこその、天!」
:[[UX]]最終話より。台詞そのものは原作の赤壁の戦いで劉備たちに言い放った台詞のアレンジではあるが、ここでは生と死を熾り、命を熾った[[アニエス・ベルジュ|アーニー]]の言葉と共に叫んだ台詞となっている。
+
:最終話「命の始まり」より。台詞そのものは原作の赤壁の戦いで劉備たちに言い放った台詞のアレンジではあるが、ここでは生と死を熾り、命を熾った[[アニエス・ベルジュ|アーニー]]の言葉と共に叫んだ台詞となっている。
 
;「司馬懿よ。後世に何を遺すかは、貴様次第だが…愚かな野心だけは抱かぬことだ」<br />「かつての加藤が、推進派を使って歴史を操作し、己の理想の世界を創ろうとしたように…あるいは、ヒトマキナが神として君臨しようとしたように」<br />「司馬懿よ、もし貴様が己の器量に溺れるようであれば…未来の三璃紗で、余たちは全力を以って、貴様の野望を叩き潰すことになろう」
 
;「司馬懿よ。後世に何を遺すかは、貴様次第だが…愚かな野心だけは抱かぬことだ」<br />「かつての加藤が、推進派を使って歴史を操作し、己の理想の世界を創ろうとしたように…あるいは、ヒトマキナが神として君臨しようとしたように」<br />「司馬懿よ、もし貴様が己の器量に溺れるようであれば…未来の三璃紗で、余たちは全力を以って、貴様の野望を叩き潰すことになろう」
:[[UX]]EDより。この世界に残り歴史書を書くことを決意する司馬懿に対する忠告。アニメ版では描かれなかった、CW版やケロケロエース版で描かれた、赤壁の戦いの後の物語を知るユーザーならば、曹操の言葉の意味がよりはっきりと理解できる場面である。「未来」を前に、正真正銘の「神」を多くの仲間達と共に打ち破った三侯(もしくは、四神の魂を受け継ぎし者達)。未来で彼らが、「天を熾す鵬」と戦うことになるのか…それは今はわからない。
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:EDより。この世界に残り歴史書を書くことを決意する司馬懿に対する忠告。アニメ版では描かれなかった、CW版やケロケロエース版で描かれた、赤壁の戦いの後の物語を知るユーザーならば、曹操の言葉の意味がよりはっきりと理解できる場面である。「未来」を前に、正真正銘の「神」を多くの仲間達と共に打ち破った三侯(もしくは、四神の魂を受け継ぎし者達)。未来で彼らが、「天を熾す鵬」と戦うことになるのか…それは今はわからない。
 
:この司馬懿と曹操(と孔明)の一連の会話は、どことなく過去のスパロボシリーズのEDでも度々描かれた、[[サザビー|司馬懿のモチーフ元のMS]]の[[シャア・アズナブル|パイロット]]に対して地球に逆襲しないよう釘を刺す[[アムロ・レイ|そのライバル]]の遣り取りを彷彿とさせる。
 
:この司馬懿と曹操(と孔明)の一連の会話は、どことなく過去のスパロボシリーズのEDでも度々描かれた、[[サザビー|司馬懿のモチーフ元のMS]]の[[シャア・アズナブル|パイロット]]に対して地球に逆襲しないよう釘を刺す[[アムロ・レイ|そのライバル]]の遣り取りを彷彿とさせる。
    
== スパロボシリーズの名場面 ==
 
== スパロボシリーズの名場面 ==
 
;Beyond the Heavens
 
;Beyond the Heavens
:UXアメリカルート第15話にて、その再生能力を駆使し、更にクトゥグアの力で巨大なプラズマ超火球(ティベリウス曰く「天を焼き尽くす炎」)を作り出してUXを追い詰める[[ティベリウス]]。絶体絶命かと思われたその瞬間、空を切る紅蓮の一閃がプラズマ超火球を吹き飛ばし、UXを救う。UXを救う一閃を放ったのは、天に選ばれし覇者たる、紅蓮の英雄(ガンダム)だった――。この世界でも、その名は今も「乱世の奸雄」として伝えられているが、人の世が続くこの世界は今も「曹操」を忘れ去ってはいなかった。はるかな昔に蒼き天の向こうへと消えていった「乱世の奸雄」と同じ名を持ち、同じ気高く誇り高き魂を持つ英雄が、今ここに、再びこの世界に現れたのだ。超世の傑、時の河を越えて、UXの世界に降臨す。
+
:UXアメリカルート第15話にて、その再生能力を駆使し、更にクトゥグアの力で巨大なプラズマ超火球(ティベリウス曰く「天を焼き尽くす炎」)を作り出してUXを追い詰める[[ティベリウス]]。絶体絶命かと思われたその瞬間、空を切る紅蓮の一閃がプラズマ超火球を吹き飛ばし、UXを救う。その一撃を放ったのは、天に選ばれし覇者たる、紅蓮の<ruby><rb>英雄</rb><rt>ガンダム</rt></ruby>だった――。この世界でも、その名は今も「乱世の奸雄」として伝えられているが、人の世が続くこの世界は今も「曹操」を忘れ去ってはいなかった。はるかな昔に蒼き天の向こうへと消えていった「乱世の奸雄」と同じ名を持ち、同じ気高く誇り高き魂を持つ英雄が、今ここに、再びこの世界に現れたのだ。超世の傑、時の河を越えて、UXの世界に降臨す。
 
;雷音
 
;雷音
 
:UX第36話にて、[[呂布トールギス|呂布]]と激突する曹操。しかし、天玉鎧を降臨させた呂布相手ではさしもの曹操も分が悪く、追い詰められていく。
 
:UX第36話にて、[[呂布トールギス|呂布]]と激突する曹操。しかし、天玉鎧を降臨させた呂布相手ではさしもの曹操も分が悪く、追い詰められていく。
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== 関連形態 ==
 
== 関連形態 ==
;[[デスティニーガンダム|デスティニー]]曹操ガンダム
+
;機武帝曹操ガンダム
:
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:『戦神決闘編』での覚醒形態、「紅蓮の焰神」。[[龍装劉備ガンダム|劉備]]にとっての[[翔烈帝龍装劉備ガンダム|翔烈帝]]にあたる姿。
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:名前の由来は史実における曹操の諡号「武皇帝」から。
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:ただし、プラモデルは新規造形だった翔烈帝および[[猛虎装孫権ガンダム|轟大帝]](ついでに[[呂布トールギス|玄武装]])と異なり、通常の曹操のモデルに徐晃および曹丕の一部装備を移植して再現する形となっていたため、主役勢のパワーアップ形態を並べると曹操だけ少しボリューム不足に感じられてしまう。特に曹操が纏う神器である鳳熾魂は、神器単体では劉備の龍輝宝や孫権の虎燐魄と比べると明らかに浮いてしまうほどのボリュームの無さである。
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:……というのも、実は旧シリーズでの機武帝は不完全であり、アニメ版の「紅蓮装」と組み合わせることで真の姿となるため(ファンからの通称は「'''機武帝紅蓮装曹操ガンダム'''」。本編には登場しない)。この真の姿であれば他の三人にも劣らぬ威風堂々たる姿となり、また鳳熾魂も覇凰翼との合体により立派な鳳凰を模した神器となる。
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;デスティニー曹操ガンダム
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:コミックワールド版からの続編『BB戦士三国伝 LEGENDBB』での姿。演者は[[デスティニーガンダム]]。
    
== メモ ==
 
== メモ ==
*曹操は中国後漢末から三国時代の武将、政治家で、後漢の丞相・魏王に就き、魏の礎を築いた人物。(155~220)
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*曹操(155~220)は中国後漢末から三国時代の武将、政治家で、後漢の丞相・魏王に就き、魏の礎を築いた人物。字は孟徳。死後、息子の曹丕が魏の初代皇帝となった際には「太祖武帝」と追号された。(Wikipedia:曹操 [https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9B%B9%E6%93%8D#] )
*字は孟徳。死後、息子の曹丕が魏の初代皇帝となった際には「太祖武帝」と追号された。
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*黄巾の乱では官軍の将として乱の鎮圧に活躍し、董卓が漢王朝を牛耳り専横を振るった後は反董卓連合軍の中心人物として活躍。董卓の死後に訪れた群雄割拠の時代には、青州黄巾党を降伏させて自らの軍に吸収し、漢王朝の天子(献帝)を自身の本拠地・許昌に迎えるなどして雄飛。呂布や袁術たち群雄を次々と撃破し、遂には華北最大の勢力を誇る袁紹を官渡の戦いにて破り、中原の覇者となる。漢の丞相就任後には軍を率いて南下するも、赤壁の戦いにて孫権・劉備の連合軍に敗退し、撤退を余儀なくされる。その後も馬超をはじめとする関中の軍閥連合軍を撃破し、漢中を治めていた張魯を降伏させるなど、順調に覇業を進めながら劉備や孫権と覇を競うも、西暦220年に病に倒れ、中国統一の悲願を達成することなく死去する。
   
*軍人としても政治家としても非常に優れた天才的な才能を持っていた人物で、数々の革新的な政策を打ち出しており、その功績は後世の中国にも非常に大きな影響を与えている。「人の才」を深く愛した人物としても知られ、自身が見出した才能ある者は如何なる人物であろうと登用した。また、当代随一の文化人の一人でもあり、優れた詩人でもあった。春秋時代より伝わり、『武経七書』に数えられる兵書『孫氏』を現在に伝わる13篇に編纂したのも曹操である。
 
*軍人としても政治家としても非常に優れた天才的な才能を持っていた人物で、数々の革新的な政策を打ち出しており、その功績は後世の中国にも非常に大きな影響を与えている。「人の才」を深く愛した人物としても知られ、自身が見出した才能ある者は如何なる人物であろうと登用した。また、当代随一の文化人の一人でもあり、優れた詩人でもあった。春秋時代より伝わり、『武経七書』に数えられる兵書『孫氏』を現在に伝わる13篇に編纂したのも曹操である。
 
*人物鑑定家の許劭からは「'''治世の能臣、乱世の奸雄'''」と評された。「乱世の奸雄」の異名は、曹操を象徴する二つ名としても非常に有名である。そして、『三国志』の『正史』の著者である陳寿からは「'''非常の人、超世の傑'''」と…即ち、「類稀なる才の持ち主であり、時代を超えた英雄である」と最大級の賛辞の言葉で賞されている。
 
*人物鑑定家の許劭からは「'''治世の能臣、乱世の奸雄'''」と評された。「乱世の奸雄」の異名は、曹操を象徴する二つ名としても非常に有名である。そして、『三国志』の『正史』の著者である陳寿からは「'''非常の人、超世の傑'''」と…即ち、「類稀なる才の持ち主であり、時代を超えた英雄である」と最大級の賛辞の言葉で賞されている。
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*かつて敵対した者でも配下に迎え入れる度量を持ち、張遼や徐晃や張郃など栄達した家臣も多い。
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**特に張繍と賈詡は一度降伏した後に裏切り、その際に息子の曹昂を殺されているが、後に再度降伏を申し入れてきた際には怨みを飲み込みそれを受け入れている。
 
*紛れもなく「英雄」である曹操だが、当時の後漢の皇帝(献帝)を蔑ろにして国の権力をふるい、曹操を危険視して抹殺しようと企んだ皇族や漢の重臣達の陰謀を暴いては容赦なく処断・粛清し、孔子の子孫の孔融をはじめとした儒者たちとも思想の違いから徹底的に対立し(孔融は曹操への罵言・放言を続けたために最後は曹操に処刑された)、曹操の死後に息子の曹丕が漢王朝から天下を簒奪して魏王朝を開いた事、父の曹嵩が徐州で殺された際には徐州に侵攻し徐州の民の大量虐殺を敢行した事等、人々を恐怖に陥れ、後世にも多大な悪名を残す所業も幾度も行ったため、『三国志演義』では「漢王朝復興を掲げ、民をも救わんとする正義の劉備」に対する「天下を漢王朝から奪わんとし、野望のためには非情な所業も厭わない悪役の曹操」として描かれ、「神」となった関羽、「物語」となった劉備や諸葛亮に対し、曹操は千年以上の長い間において、「物語」の中でも、歴史の中でも、人々から悪役としての扱いを受ける事となってしまった(曹操の冷徹なまでの合理主義は儒教を重んじる中国の民衆にとって受け入れがたい面も少なからずあった)。
 
*紛れもなく「英雄」である曹操だが、当時の後漢の皇帝(献帝)を蔑ろにして国の権力をふるい、曹操を危険視して抹殺しようと企んだ皇族や漢の重臣達の陰謀を暴いては容赦なく処断・粛清し、孔子の子孫の孔融をはじめとした儒者たちとも思想の違いから徹底的に対立し(孔融は曹操への罵言・放言を続けたために最後は曹操に処刑された)、曹操の死後に息子の曹丕が漢王朝から天下を簒奪して魏王朝を開いた事、父の曹嵩が徐州で殺された際には徐州に侵攻し徐州の民の大量虐殺を敢行した事等、人々を恐怖に陥れ、後世にも多大な悪名を残す所業も幾度も行ったため、『三国志演義』では「漢王朝復興を掲げ、民をも救わんとする正義の劉備」に対する「天下を漢王朝から奪わんとし、野望のためには非情な所業も厭わない悪役の曹操」として描かれ、「神」となった関羽、「物語」となった劉備や諸葛亮に対し、曹操は千年以上の長い間において、「物語」の中でも、歴史の中でも、人々から悪役としての扱いを受ける事となってしまった(曹操の冷徹なまでの合理主義は儒教を重んじる中国の民衆にとって受け入れがたい面も少なからずあった)。
**しかし、20世紀の中頃から再評価運動が広く行われ、現代では名実共に「英雄」としての評価を確固たるものとしており、劉備にも勝るとも劣らない人気と支持を得ており、「曹操こそ三国志の真の主人公である」という声も少なくない(実際、黄巾の乱より曹操が死去するまでの三国鼎立の動乱期初期まで、時代の中心には常に曹操がいた)。日本においてもその人気は高く、曹操が悪役として描かれる『演義』をベースにした『吉川三国志』を読んで曹操のファンになった人も少なくなく、主人公である劉備に対するダークヒーローとしての曹操も多くの読者の間で人気を博し、『吉川三国志』の作者である吉川英治氏自身も作品を執筆しながら「曹操に魅力を感じていた」と述懐している。近年の三国志の創作作品においても曹操は善悪を超越した英傑として描写される事が多く、コーエー(現:コーエーテクモゲームス)のPCゲーム『三國志 曹操伝』や、漫画雑誌『モーニング』にて連載されていた漫画作品『蒼天航路』(原作・原案:李學仁、漫画:王欣太)をはじめ、曹操を主人公として描く三国志の創作作品も幾つも描かれている。
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**しかし、20世紀の中頃から再評価運動が広く行われ、現代では名実共に「英雄」としての評価を確固たるものとしており、劉備にも勝るとも劣らない人気と支持を得ており、「曹操こそ三国志の真の主人公である」という声も少なくない(実際、黄巾の乱より曹操が死去するまでの三国鼎立の動乱期初期まで、時代の中心には常に曹操がいた)。日本においてもその人気は高く、曹操が悪役として描かれる『演義』をベースにした『吉川三国志』を読んで曹操のファンになった人も少なくなく、主人公である劉備に対するダークヒーローとしての曹操も多くの読者の間で人気を博し、『吉川三国志』の作者である吉川英治氏自身も作品を執筆しながら「曹操に魅力を感じていた」と述懐している。近年の三国志の創作作品においても曹操は善悪を超越した英傑として描写される事が多く、PCゲーム『三國志 曹操伝』や、漫画『蒼天航路』をはじめ、曹操を主人公として描く三国志の創作作品も幾つも描かれている。
**また、日本では、曹操と同様に生涯戦国乱世を駆け抜け、苛烈・非情な所業も行ったがために人々からも恐れられながらも、その覇道で中世の旧時代を徹底的に破壊し、天下統一の礎を築くと共に、時代に革新を齎し近世の新しい時代を切り拓いた英雄である織田信長と対比されて語られることも多い。
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**また[[日本]]では、曹操と同様に生涯戦国乱世を駆け抜け、苛烈・非情な所業も行ったがために人々からも恐れられながらも、その覇道で中世の旧時代を徹底的に破壊し、天下統一の礎を築くと共に、時代に革新を齎し近世の新しい時代を切り拓いた英雄である織田信長と対比されて語られることも多い。(後述する『三国創傑伝』の続編である『ワールドヒーローズ』では曹操のライバルとして信長[[ガンダムエピオン]]が登場する)
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*曹操ガンダムが魂を受け継ぐ三侯・雀瞬の元ネタは中国神話に登場する五帝の一人、舜。先代の尭(こちらは虎暁の元ネタ)と共に名君として「尭舜」と並び称される。
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*『SDガンダムワールド三国創傑伝』(SRW未参戦)では曹操役を[[ウイングガンダムゼロカスタム]]が演じている。ただし名義は「曹操[[ウイングガンダム]]」(劇中では名前が出てこない父・曹嵩がTV版ウイングガンダムに似た外見をしている)。ガンダムDX同様に「超強力火器を搭載した番組後半の主役機」からの選抜となった。
    
== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*曹操ガンダムを演じた声優の乃村健次氏は『[[機動戦士ガンダムAGE]]』にて、脇役キャラクターの一人であるイワーク・ブライアを演じた。イワークが発した「'''強いられているんだ!'''」という台詞(とその台詞の場面の演出)は話題を呼び『ガンダムAGE』を代表する名(迷)台詞としてファンの間で広く知られており、UXにて曹操が何度か「強いられている」と発言するのはこれが元ネタ……かもしれない。
 
*曹操ガンダムを演じた声優の乃村健次氏は『[[機動戦士ガンダムAGE]]』にて、脇役キャラクターの一人であるイワーク・ブライアを演じた。イワークが発した「'''強いられているんだ!'''」という台詞(とその台詞の場面の演出)は話題を呼び『ガンダムAGE』を代表する名(迷)台詞としてファンの間で広く知られており、UXにて曹操が何度か「強いられている」と発言するのはこれが元ネタ……かもしれない。
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*曹操の演者が[[ガンダムダブルエックス]]なのに息子の曹丕は[[ガンダムエックス]]というのは逆ではないか?と言われることがあるが、[[機動新世紀ガンダムX|原作]]においてDXは[[ジャミル・ニート|ジャミル]]の乗ったガンダムXをベースに開発されたもの、曹丕は[[ガンダムエックス・ディバイダー]]の要素が含まれるので[[ガロード・ラン|ガロード]]機にあたる……と考えれば、DXの方が父親を演じるのは不自然ではないと言える。<del>原作設定ではガロード機の方が1号機であるという点は気にしてはいけない。</del>
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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