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{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
| 外国語表記 = [[外国語表記::Jean Paul Rochina]]
   
| 登場作品 = [[ボトムズシリーズ]]
 
| 登場作品 = [[ボトムズシリーズ]]
 
*{{登場作品 (人物)|装甲騎兵ボトムズ}}
 
*{{登場作品 (人物)|装甲騎兵ボトムズ}}
 
*{{登場作品 (人物)|装甲騎兵ボトムズ ビッグバトル}}
 
*{{登場作品 (人物)|装甲騎兵ボトムズ ビッグバトル}}
 
*{{登場作品 (人物)|装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端}}
 
*{{登場作品 (人物)|装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端}}
 +
*{{登場作品 (人物)|装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ}}
 
*{{登場作品 (人物)|装甲騎兵ボトムズ 幻影篇}}
 
*{{登場作品 (人物)|装甲騎兵ボトムズ 幻影篇}}
 
| 声優 = {{声優 (登場作品別)|銀河万丈|ボトムズシリーズ}}
 
| 声優 = {{声優 (登場作品別)|銀河万丈|ボトムズシリーズ}}
 +
| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン (登場作品別)|塩山紀生|ボトムズシリーズ}}
 +
| 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|第2次スーパーロボット大戦Z破界篇}}
 +
| SRWでの分類 = [[NPC]]
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}}
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{{登場人物概要
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| タイトル = プロフィール
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| 旧名 = コッタ・ルスケ
 
| 種族 = 人間([[アストラギウス銀河]]出身)
 
| 種族 = 人間([[アストラギウス銀河]]出身)
 
| 性別 = [[性別::男]]
 
| 性別 = [[性別::男]]
| 所属 = {{所属 (人物)|ギルガメス連合メルキア軍}} {{所属 (人物)|バララント同盟軍}} {{所属 (人物)|汎銀河宗教結社マーティアル}}
+
| 生年月日 = ギルガメス歴2301年11月17日
| 階級 = [[階級::大尉]](ギルガメス軍)⇒ [[階級::大佐]](バララント軍)
+
| 年齢 = 42歳 → 44歳(TVシリーズ)<br>76歳(『赫奕たる異端』以降)
| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|塩山紀生}}
+
| 身長 = 190cm前後
 +
| 髪色 = ブロンド
 +
| 瞳の色 = グリーン
 +
| 所属 = {{所属 (人物)|ギルガメス連合メルキア軍}} {{所属 (人物)|バララント同盟軍}} {{所属 (人物)|汎銀河宗教結社マーティアル}}
 +
| 階級 = [[階級::大尉]](ギルガメス軍) → [[階級::大佐]](バララント軍)
 
}}
 
}}
 
'''ジャン・ポール・ロッチナ'''は「[[ボトムズシリーズ]]」の登場人物。
 
'''ジャン・ポール・ロッチナ'''は「[[ボトムズシリーズ]]」の登場人物。
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
様々な勢力に所属しながら、[[キリコ・キュービィー]]を監視し続ける謎の男。[[ボトムズシリーズ]]の狂言回しともいえる人物<ref>ボトムズシリーズのナレーション担当は彼と同じ銀河万丈氏であり、「『ボトムズシリーズ』はロッチナが語るキリコの物語」と解釈することもできる</ref>である。
+
様々な勢力に所属しながら、[[キリコ・キュービィー]]を監視し続ける謎の男。[[ボトムズシリーズ]]の狂言回しともいえる人物<ref>ボトムズシリーズのナレーション担当はロッチナ役の銀河万丈氏であり、「ボトムズシリーズ」はロッチナが語るキリコの物語と解釈することもできる。</ref>である。
    
現状、'''キリコを敵に回して生き残った唯一の存在'''であるが、その後の残りの生涯を尽くキリコを追いかけ、探求することばかりに費やしている(本人曰く「'''キリコの毒がまわった'''」)。さらに、本編の数十年後を描いた『赫奕たる異端』においては、皺だらけの老人の風体となってなお、その毒に冒され続けていた(というか、むしろ悪化の一途を辿っている)。すなわち「生き残った」こと自体が、キリコを敵に回した報いであると考えられなくもない。
 
現状、'''キリコを敵に回して生き残った唯一の存在'''であるが、その後の残りの生涯を尽くキリコを追いかけ、探求することばかりに費やしている(本人曰く「'''キリコの毒がまわった'''」)。さらに、本編の数十年後を描いた『赫奕たる異端』においては、皺だらけの老人の風体となってなお、その毒に冒され続けていた(というか、むしろ悪化の一途を辿っている)。すなわち「生き残った」こと自体が、キリコを敵に回した報いであると考えられなくもない。
   −
本編以前の物語である『[[装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ]]』には、ロッチナに瓜二つの人物「コッタ・ルスケ」が登場している。劇中ではルスケがロッチナに改名することを示唆するに留まっており具体的な関連性には触れられていないが、DVD最終巻収録のインタビューによればスタッフは2人を同一人物として制作していたという。
+
本編以前の物語である『[[装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ]]』では「コッタ・ルスケ」の名称で登場している<ref>ホビージャパン『装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ VISUAL BOOK』41頁。</ref>。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
=== [[Zシリーズ]] ===
 
=== [[Zシリーズ]] ===
;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]]
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;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦Z破界篇}}
 
:初登場作品。[[NPC]]で声は無し。キリコが[[ヨラン・ペールゼン|ペールゼン]]を打倒した後、何者かとコンタクトをとっている。
 
:初登場作品。[[NPC]]で声は無し。キリコが[[ヨラン・ペールゼン|ペールゼン]]を打倒した後、何者かとコンタクトをとっている。
:[[キャラクター事典]]ではルスケについても触れられている。
+
;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦Z再世篇}}
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]
   
:クメン編のシナリオにおいては原作と異なり、最後に僅かに顔見せする程度の出番に留まっている。クエント編のシナリオでの活躍は概ね原作通りで、最後はワイズマンの基地だけを[[自爆]]させた。
 
:クメン編のシナリオにおいては原作と異なり、最後に僅かに顔見せする程度の出番に留まっている。クエント編のシナリオでの活躍は概ね原作通りで、最後はワイズマンの基地だけを[[自爆]]させた。
 
:ちなみに本作では[[アロウズ]]に所属しているが、本人曰く本隊とは別管轄で行動しているとの事。
 
:ちなみに本作では[[アロウズ]]に所属しているが、本人曰く本隊とは別管轄で行動しているとの事。
;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]
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;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇}}
 
:前作に引き続き登場。ただし、原作では老化していた『赫奕たる異端』部分でもTV版時代の若いままである。
 
:前作に引き続き登場。ただし、原作では老化していた『赫奕たる異端』部分でもTV版時代の若いままである。
 
:ちなみに『赫奕たる異端』基準の老人姿のグラフィックも[[没データ]]として存在する。
 
:ちなみに『赫奕たる異端』基準の老人姿のグラフィックも[[没データ]]として存在する。
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
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;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇}}
 
:前作に引き続き登場。こちらでも若いまま。出番は再現の終盤に[[ワイズマン]]を追い詰める役を担当する。ほぼ味方サイドだが、キリコには当然ながら信用されていなかった。
 
:前作に引き続き登場。こちらでも若いまま。出番は再現の終盤に[[ワイズマン]]を追い詰める役を担当する。ほぼ味方サイドだが、キリコには当然ながら信用されていなかった。
 +
 +
=== VXT三部作 ===
 +
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦T}}
 +
:バララント軍人の姿で登場。[[声優ネタ]]で『[[ガン×ソード]]』との絡みもある。
    
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]
+
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Operation Extend}}
:第4章より登場だが、コッタ・ルスケの名を使わずロッチナとしてウォッカムの部下となっている。
+
:第4章より登場だが、ルスケの名を使わずロッチナとしてウォッカムの部下となっている。
 +
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦X-Ω}}
 +
:シナリオNPC。
    
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
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;[[ゴン・ヌー]]
 
;[[ゴン・ヌー]]
 
:クメン編終盤、クメン王国とメルキア政府が和睦を結んだ際に彼と接触、素体(フィアナ)の身柄の確保・引渡しを条件にメルキア軍への移籍を約束するが、これをクメン王国の意向を受けたバッテンタインの指示により反故にし、配下の傭兵もろとも抹殺する。
 
:クメン編終盤、クメン王国とメルキア政府が和睦を結んだ際に彼と接触、素体(フィアナ)の身柄の確保・引渡しを条件にメルキア軍への移籍を約束するが、これをクメン王国の意向を受けたバッテンタインの指示により反故にし、配下の傭兵もろとも抹殺する。
;アルベルト・キリィ
+
;[[アルベルト・キリイ]]
 
:同じくワイズマンの啓示を授かり仕える同志。また、ギルガメス軍所属時代からの顔見知りでもある。終盤ワイズマンの英知に目が眩んだキリィによって裏切られ、処刑されかける。しかし、ワイズマンにとっては両者共キリコを迎え入れるための手駒に過ぎなかった。
 
:同じくワイズマンの啓示を授かり仕える同志。また、ギルガメス軍所属時代からの顔見知りでもある。終盤ワイズマンの英知に目が眩んだキリィによって裏切られ、処刑されかける。しかし、ワイズマンにとっては両者共キリコを迎え入れるための手駒に過ぎなかった。
 +
;[[ジェル・ボーソン]]
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:『[[装甲騎兵ボトムズ ビッグバトル]]』に登場。[[パーフェクトソルジャー]]のテストを任せた部下。
 
;キーク・キャラダイン
 
;キーク・キャラダイン
 
:外伝作品『[[機甲猟兵メロウリンク]]』に登場。直接の面識は無いが、ロッチナ更迭後の素体捜索の任を引き継いだ。
 
:外伝作品『[[機甲猟兵メロウリンク]]』に登場。直接の面識は無いが、ロッチナ更迭後の素体捜索の任を引き継いだ。
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:彼女の心の奥に潜むフィアナへの嫉妬を見抜き、指摘する。小説版『[[装甲騎兵ボトムズ 孤影再び]]』では彼女と行動を共にする。
 
:彼女の心の奥に潜むフィアナへの嫉妬を見抜き、指摘する。小説版『[[装甲騎兵ボトムズ 孤影再び]]』では彼女と行動を共にする。
 
;[[ワイズマン]]
 
;[[ワイズマン]]
:真の主(あるじ)。彼に代わってキリコを監視する「神の眼」の役割を果たす。クエント星消滅後も、その関係は続いている。
+
:真の主(あるじ)。彼に代わってキリコを監視する「神の目」の役割を果たす。クエント星消滅後も、その関係は続いている。
    
== 他作品との人間関係 ==
 
== 他作品との人間関係 ==
 
;[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]
 
;[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]
 
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』中盤でキリコと接触するべく[[斑鳩]]に来訪し、ゼロも交えた三名で会談を行なう。その席上で自身が現在は[[アロウズ]]の情報将校の座に就いている事と、真の目的であるキリコと[[イプシロン]]の決闘に関する要求を告げる。
 
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』中盤でキリコと接触するべく[[斑鳩]]に来訪し、ゼロも交えた三名で会談を行なう。その席上で自身が現在は[[アロウズ]]の情報将校の座に就いている事と、真の目的であるキリコと[[イプシロン]]の決闘に関する要求を告げる。
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;[[カギ爪の男]]
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:『[[スーパーロボット大戦T|T]]』では終盤、[[T3]]の面々に彼の正体を説明した。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
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:第48話より。[[秘密結社]]に用済みとされ、処刑を待つ身のロッチナだったが、利害の一致した[[バニラ・バートラー|バニラ]]達と協力することで脱出。[[ワイズマン]]に導かれるキリコを追うが、道中で結社の兵士達に足止めされる。「[[アルベルト・キリィ|キリィ閣下]]に急ぎの伝令がある」と誤魔化そうとするも、そこへ別の兵士と銃撃戦となったバニラ達が合流してしまい、まとめて脱走者として殺されそうになってこの台詞。自分だけは助かろうと足掻くが、元々処刑宣告を受けていたこともあり、彼の言葉を聞く兵士はいなかった。
 
:第48話より。[[秘密結社]]に用済みとされ、処刑を待つ身のロッチナだったが、利害の一致した[[バニラ・バートラー|バニラ]]達と協力することで脱出。[[ワイズマン]]に導かれるキリコを追うが、道中で結社の兵士達に足止めされる。「[[アルベルト・キリィ|キリィ閣下]]に急ぎの伝令がある」と誤魔化そうとするも、そこへ別の兵士と銃撃戦となったバニラ達が合流してしまい、まとめて脱走者として殺されそうになってこの台詞。自分だけは助かろうと足掻くが、元々処刑宣告を受けていたこともあり、彼の言葉を聞く兵士はいなかった。
 
;「せっかくの権利を捨てて、卑しい道を選んだのは恐怖からだ! 支配することのあまりの大きな重さに、お前は怯えたのだ! 私があれほど望んだ力を、お前は殺したのだ! 私が異能者であったなら……私が異能者であったなら!」
 
;「せっかくの権利を捨てて、卑しい道を選んだのは恐怖からだ! 支配することのあまりの大きな重さに、お前は怯えたのだ! 私があれほど望んだ力を、お前は殺したのだ! 私が異能者であったなら……私が異能者であったなら!」
:最終回、キリコの「神殺し」を目の当たりにしたロッチナは、半ば錯乱状態になりながら[[キリコ・キュービィー|キリコ]]と[[フィアナ]]に呪詛の言葉をぶつける。この後ロッチナはクエント星の[[自爆]]システムを起動、星と運命を共にしたのだが……?
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:最終回、キリコの「神殺し」を目の当たりにしたロッチナは、半ば錯乱状態になりながら[[キリコ・キュービィー|キリコ]]と[[フィアナ]]に呪詛の言葉をぶつける。この後ロッチナはクエント星の[[自爆]]システムを起動、星と運命を共にした。
    
=== OVAシリーズ ===
 
=== OVAシリーズ ===
※便宜上、『ペールゼン・ファイルズ』のコッタ・ルスケの台詞も記す。
      
==== ペールゼン・ファイルズ ====
 
==== ペールゼン・ファイルズ ====
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;「フハハハハ……キヒヒヒヒ……キリコだ、奴に間違いない。奴は有害なバクテリアだ、猛毒を持つ細菌だ。アレギウムは二度と栄光に輝くことはない、奴の侵入を許した以上……。そこの若いの、解るかな? ククククク……」
 
;「フハハハハ……キヒヒヒヒ……キリコだ、奴に間違いない。奴は有害なバクテリアだ、猛毒を持つ細菌だ。アレギウムは二度と栄光に輝くことはない、奴の侵入を許した以上……。そこの若いの、解るかな? ククククク……」
 
:何者かに連れ去られたフィアナがマーティアル教団の本拠地「アレギウム」にいる事を突き止めたキリコは、マナウラ星で知り合ったゴディバと共に殴り込みを掛ける。テイタニアがキリコ迎撃に向かう中、キリコの侵入を確信したロッチナは、居合わせたゴディバにキリコという人物と、彼に要らぬ手出しをしたらどうなるのかを解り易く例えている。この言葉どおり、マーティアル教団はその権威を大きく失墜させる事となる。
 
:何者かに連れ去られたフィアナがマーティアル教団の本拠地「アレギウム」にいる事を突き止めたキリコは、マナウラ星で知り合ったゴディバと共に殴り込みを掛ける。テイタニアがキリコ迎撃に向かう中、キリコの侵入を確信したロッチナは、居合わせたゴディバにキリコという人物と、彼に要らぬ手出しをしたらどうなるのかを解り易く例えている。この言葉どおり、マーティアル教団はその権威を大きく失墜させる事となる。
 +
:…が、それはそれとして'''この場面のロッチナはどう見てもアブない人にしか見えない'''。
 
;(フィアナ……お前こそが、『触れ得ざる者』だったのかも知れんな……)
 
;(フィアナ……お前こそが、『触れ得ざる者』だったのかも知れんな……)
:最終話、フィアナの死を見届けた後に。
+
:最終話、フィアナの死を見届けた後に。先ほどまでの狂乱っぷりが嘘のようにただただ哀しげにフィアナを見つめ、彼女を載せたカプセルを宇宙へと射出するのであった。
 
;(しかし、キリコ復活の真の意味を理解した者はいるのだろうか? 愛する者を喪ってなお、渇き切ったこの世を流離わなければならないキリコのさだめとは? その問いの答えは誰も知らない。 いや、キリコ自身でさえも……)
 
;(しかし、キリコ復活の真の意味を理解した者はいるのだろうか? 愛する者を喪ってなお、渇き切ったこの世を流離わなければならないキリコのさだめとは? その問いの答えは誰も知らない。 いや、キリコ自身でさえも……)
 
:最終話、キリコ復活の記述を書き終えた後、ロッチナは心中で答えなき自問をする。フィアナの死を見届けた際の様子といい、TV本編から30年以上経ったこの時代では、ロッチナもキリコの悲惨な境遇には同情の念を抱いていたようにも思える。この独白と共に『赫奕たる異端』は幕を閉じる。
 
:最終話、キリコ復活の記述を書き終えた後、ロッチナは心中で答えなき自問をする。フィアナの死を見届けた際の様子といい、TV本編から30年以上経ったこの時代では、ロッチナもキリコの悲惨な境遇には同情の念を抱いていたようにも思える。この独白と共に『赫奕たる異端』は幕を閉じる。
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==== 幻影篇 ====
 
==== 幻影篇 ====
 
;(モンテ=ウェルズめ、お前の胸の内はこのワシにも見通すことができる。”神の子”の養育者として、地に墜ちた教団の権威を再び高らしめようというのか。だが……)
 
;(モンテ=ウェルズめ、お前の胸の内はこのワシにも見通すことができる。”神の子”の養育者として、地に墜ちた教団の権威を再び高らしめようというのか。だが……)
:「神の子」を手中に収めるべく美辞麗句を以ってワイズマンに取り入ろうとする法皇モンテ=ウェルズの姿を、物陰から伺いながらの独白。
+
:「神の子」を手中に収めるべく美辞麗句を以ってワイズマンに取り入ろうとする法王モンテ=ウェルズの姿を、物陰から伺いながらの独白。
 
:ロッチナにしてみれば、モンテ=ウェルズの野望が絶対に叶わない事が解っているだけに、権力にしがみ付き続ける彼の姿がさぞかし滑稽に映ったことだろう。
 
:ロッチナにしてみれば、モンテ=ウェルズの野望が絶対に叶わない事が解っているだけに、権力にしがみ付き続ける彼の姿がさぞかし滑稽に映ったことだろう。
 
;「神はサイコロを振らず。強かだ」
 
;「神はサイコロを振らず。強かだ」
 
:キリコが復活した[[ワイズマン]]の「『神の子』を自分の元で育てる」という意向に反抗して再び殺したことに対して。嫉妬と憎悪に駆られて錯乱したTV版とは対照的に、ワイズマンがキリコの「他者による支配を徹底的に拒む」人格を利用して「(たとえ自分が殺されることになっても)キリコが絶対に神の子を守る行動を取るよう仕向ける」ようにしたという彼の真意を見抜き、不敵な笑みを浮かべて見届けている。
 
:キリコが復活した[[ワイズマン]]の「『神の子』を自分の元で育てる」という意向に反抗して再び殺したことに対して。嫉妬と憎悪に駆られて錯乱したTV版とは対照的に、ワイズマンがキリコの「他者による支配を徹底的に拒む」人格を利用して「(たとえ自分が殺されることになっても)キリコが絶対に神の子を守る行動を取るよう仕向ける」ようにしたという彼の真意を見抜き、不敵な笑みを浮かべて見届けている。
 
;「花……紛うことなき花! クエント三千年の終焉が生み出した異能の花だ。しかし、この私は……。この先も見届けねばなるまい」
 
;「花……紛うことなき花! クエント三千年の終焉が生み出した異能の花だ。しかし、この私は……。この先も見届けねばなるまい」
:最後の台詞。全てが終わり、ワイズマンは完全に滅びた。「神の眼」としての役目から解き放たれたロッチナだが、「キリコの毒」に全身を侵された彼に、「キリコの監視を止める」という選択肢は存在しなかった。これからもロッチナはキリコを追い続ける。己の全てを懸けて。
+
:最後の台詞。全てが終わり、崩れゆくゴモルの塔から脱出したロッチナが見たのは、巨大な花のオブジェとなった塔の残骸であった。
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:死せる神が己が後継者へ手向けた祝福の花。ロッチナは自らの「神の目」としての役目が終わった事を悟ったが、「キリコの毒」に全身を侵された彼に、「キリコの監視を止める」という選択肢は存在しなかった。これからもロッチナはキリコを追い続ける。己の全てを懸けて。
 +
:彼の旅路は幻影篇の続篇である小説『装甲騎兵ボトムズチャイルド 神の子篇』においてもまだ続いている。
    
== 迷台詞 ==
 
== 迷台詞 ==
 
;「そう、新作が作られ続けるのは、何も[[ガンダムシリーズ|ガン○ム]]だけではないということだ。いずれまた、お目にかかる事もあろうさ……」
 
;「そう、新作が作られ続けるのは、何も[[ガンダムシリーズ|ガン○ム]]だけではないということだ。いずれまた、お目にかかる事もあろうさ……」
 
:『野望のルーツ』の予告編にて、スタッフのお遊びでやらかした内輪ネタ。そちらの[[ギレン・ザビ|大物悪役]]の[[声優ネタ]]の可能性も。ちなみにロッチナは'''『野望のルーツ』には出ていない'''(故に「またお目にかかる事も~」となる)。
 
:『野望のルーツ』の予告編にて、スタッフのお遊びでやらかした内輪ネタ。そちらの[[ギレン・ザビ|大物悪役]]の[[声優ネタ]]の可能性も。ちなみにロッチナは'''『野望のルーツ』には出ていない'''(故に「またお目にかかる事も~」となる)。
 +
;「誰が仕組んだ地獄やら、兄弟家族が笑わせる」<br>「お前も、お前も、お前も。だからこそ、俺のために死ね!」
 +
:『ペールゼン・ファイルズ』における銀河万丈氏の予告[[PV]]。
 +
:「兄弟家族」の下りはムーザのその後。「'''お前も'''」の下りからはザキ、バーコフ、コチャックを殴るガリーと映像が綴られる。ロッチナが登場することで、予告のテンションが『野望のルーツ』より高揚しているのが特徴。
 +
;「あの日、あの時、あの場所で、出逢ってしまった物語。銀河を駆ける物語」<br>「だが、出会ったのはあの[[キリコ・キュービィー|2]][[フィアナ|人]]だけではない。ゴウトも、バニラも、ココナも…いや、あんたも、あんたも、あんたもだ!!」
 +
:2021年2月25日に発売された『装甲騎兵ボトムズ [[Blu-ray]] [[パーフェクトソルジャー|Perfect Soldier]] Box』の銀河万丈氏の販促PVを[[次回予告]]のように言い放つ様はロッチナが言ってると思わせるのには十分すぎる語り口である。「'''あんたも'''」の下りからはテイタニアとペールゼンが[[眼鏡・サングラス|サングラス]]姿とそうでない姿が二度も出ており、ロッチナの恨み節が聞こえてきそうな雰囲気である。
    
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
122行目: 151行目:  
:第38話「幻影」冒頭にて。『幻影篇』OPの銀河万丈氏によるナレーションそのままである。
 
:第38話「幻影」冒頭にて。『幻影篇』OPの銀河万丈氏によるナレーションそのままである。
 
;「ワイズマン…。果たして、あなたは運命を司る存在でしょうか?」
 
;「ワイズマン…。果たして、あなたは運命を司る存在でしょうか?」
:同シナリオより。「運命さえも支配する存在」と豪語するワイズマンに対して。
+
:同シナリオより。自らを「運命さえも支配する存在」と豪語するワイズマンに対して。
 
;「その力は想像を絶するもの…。確かに神と呼ぶに相応しい…ですが、あなたもキリコに取り込まれたのです。私と同様に」<br/>「確かにフィアナの生命を救ったのは、あなただ。だが、その行動を決定づけたのは、キリコの存在だ。そして、あなたはキリコに接触するために野心家のモンテ=ウェルズに目をつけ、マーティアルを動かした。つまり、あなたの運命はキリコという存在に動かされているのです」
 
;「その力は想像を絶するもの…。確かに神と呼ぶに相応しい…ですが、あなたもキリコに取り込まれたのです。私と同様に」<br/>「確かにフィアナの生命を救ったのは、あなただ。だが、その行動を決定づけたのは、キリコの存在だ。そして、あなたはキリコに接触するために野心家のモンテ=ウェルズに目をつけ、マーティアルを動かした。つまり、あなたの運命はキリコという存在に動かされているのです」
 
:同シナリオより。アストラギウスの民ごと自身を地球へと転移させたワイズマンの力を認めつつも、キリコを利用した時点で既にワイズマンとキリコの主従関係が逆転している事実を指摘した。
 
:同シナリオより。アストラギウスの民ごと自身を地球へと転移させたワイズマンの力を認めつつも、キリコを利用した時点で既にワイズマンとキリコの主従関係が逆転している事実を指摘した。
 +
:キリコに否定されつつもその存在を求め続け、今もなお変わっていないワイズマンもまた、原作のロッチナに曰く「キリコの毒が回っていた」のであろう。
 
;「私は公正な第三者だ。肩入れも敵対もする事なく、キリコ・キュービィーの行き先を見届けるだけだよ」
 
;「私は公正な第三者だ。肩入れも敵対もする事なく、キリコ・キュービィーの行き先を見届けるだけだよ」
 
:同シナリオクリア後に、ある意味キリコの側についたことを[[テイタニア・ダ・モンテ=ウェルズ|テイタニア]]から驚かれて。
 
:同シナリオクリア後に、ある意味キリコの側についたことを[[テイタニア・ダ・モンテ=ウェルズ|テイタニア]]から驚かれて。
130行目: 160行目:  
;「やはり、そうか」<br/>「ここで私を頼るようではキリコ・キュービィーではないしな」
 
;「やはり、そうか」<br/>「ここで私を頼るようではキリコ・キュービィーではないしな」
 
:Z-BLUEとして戦い続けることを決めたキリコに対し、フィアナを預かることを申し出たものの断られて。ロッチナ当人もキリコが乗るとは思っていなかったらしい。
 
:Z-BLUEとして戦い続けることを決めたキリコに対し、フィアナを預かることを申し出たものの断られて。ロッチナ当人もキリコが乗るとは思っていなかったらしい。
 +
 +
===[[T]]===
 +
;(見事だ、キリコ…)<br/>(そして、宇宙の果てのおとぎの国、[[エンドレス・イリュージョン]]からの来訪者よ…)
 +
:自由遊撃隊ルート第19話「ビッグバトル」にて、キリコと[[アルカディア号]]の勝利を見届けて。
 +
:ロッチナ役の銀河万丈氏が『[[ガン×ソード]]』の[[ナレーション]]を担当していたことからの[[声優ネタ]]である。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
5,015

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