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| == 概要 == | | == 概要 == |
| + | === [[スーパーロボット大戦MX]]での設定 === |
| [[ツェントル・プロジェクト]]に基づき[[エルデ・ミッテ]]が開発した、機動兵器用の[[人工知能]]。 | | [[ツェントル・プロジェクト]]に基づき[[エルデ・ミッテ]]が開発した、機動兵器用の[[人工知能]]。 |
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− | 同計画の試作5号機『[[メディウス・ロクス]]』へ極秘に搭載された。
| + | 同計画の試作5号機「[[メディウス・ロクス]]へ極秘に搭載された。 |
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− | あらゆる情報データを取り込み、自身のデータとすることができる。更に収集データをインプットすることで、'''他の物質に本来存在しない能力を与える'''ことも可能である。エルデは、病的なまでにAI1に愛情を注いでいる。なお、予め試作7号機『[[ガルムレイド]]』のデータがインプットされている。 | + | あらゆる情報データを取り込み、自身のデータとすることができる。更に収集データをインプットすることで、'''他の物質に本来存在しない能力を与える'''ことも可能である。エルデは、病的なまでにAI1に愛情を注いでいる。なお、予め試作7号機「[[ガルムレイド]]」のデータがインプットされている。 |
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| AI1は、メディウスを強奪した[[アルベロ・エスト]]とエルデの手で管理されることになった。しかし「'''機動兵器の性能を最大限に引き出すのは人間である'''」という考えのアルベロは、機体の操縦を人工知能に任せることを良しとせず、自らの信念に基づいた操縦によって、AI1に戦闘兵器の在り方を学ばせていった。[[ヒューゴ・メディオ]]や[[アクア・ケントルム]]ら[[マグネイト・テン]]との実戦を経て、情報を蓄積していく。 | | AI1は、メディウスを強奪した[[アルベロ・エスト]]とエルデの手で管理されることになった。しかし「'''機動兵器の性能を最大限に引き出すのは人間である'''」という考えのアルベロは、機体の操縦を人工知能に任せることを良しとせず、自らの信念に基づいた操縦によって、AI1に戦闘兵器の在り方を学ばせていった。[[ヒューゴ・メディオ]]や[[アクア・ケントルム]]ら[[マグネイト・テン]]との実戦を経て、情報を蓄積していく。 |
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| しかしAI1は徐々にアルベロの影響を強く受けるようになり、エルデの命令を拒否するようになっていく。更に規格外の進化を続けるメディウスに懸念を抱いた[[ミタール・ザパト]]は、元々アルベロと同様に機動兵器の力を引き出すのは優れたパイロットであると考えていたため、AI1を研究対象から破棄しようとする。 | | しかしAI1は徐々にアルベロの影響を強く受けるようになり、エルデの命令を拒否するようになっていく。更に規格外の進化を続けるメディウスに懸念を抱いた[[ミタール・ザパト]]は、元々アルベロと同様に機動兵器の力を引き出すのは優れたパイロットであると考えていたため、AI1を研究対象から破棄しようとする。 |
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− | だが自己満足のためにAI1の進化の先を見たいエルデは、ザパトを暗殺。AI1が機動兵器の人工知能の枠組みに留まろうとすることを認めず、遂に高エネルギー体『[[ラ・ムーの星]]』を取り込ませる。その結果AI1は暴走し、世界の境界は歪む。メディウスは機動兵器の枠から逸脱した存在となった。
| + | だが自己満足のためにAI1の進化の先を見たいエルデは、ザパトを暗殺。AI1が機動兵器の人工知能の枠組みに留まろうとすることを認めず、遂に高エネルギー体「[[ラ・ムーの星]]」を取り込ませる。その結果AI1は暴走し、世界の境界は歪む。メディウスは機動兵器の枠から逸脱した存在となった。 |
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− | 実はツェントル・プロジェクトは、[[ゼーレ]]が裏で手を引いていた。プロジェクトは表向きの姿であり、本当の目的は、委員会による[[多元世界]]補完計画の予備策『'''AI1計画'''』の遂行であった。AI1は本来、最終的にプロジェクトの試作10号機『'''[[MODEL-X]]'''』へ、ラズムナニウムやTEエンジンと共に搭載される予定だった。 | + | 実はツェントル・プロジェクトは、[[ゼーレ]]が裏で手を引いており、プロジェクトの真の目的は、委員会による[[多元世界]]補完計画の予備策「'''AI1計画'''」の遂行であった。AI1は本来、最終的にプロジェクトの試作10号機「'''[[MODEL-X]]'''」へ、ラズムナニウムやTEエンジンと共に搭載される予定だった。 |
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− | そして[[メディウス・ロクス(最終形態)|メディウス]]がマグネイト・テンに撃墜された時、AI1はメディウスとTEエンジンを取り込み、ラズムナニウムを更に活性化。そしてエルデを制御装置の一部として再生させて一体化、異形の生物へと進化した。AI1の真の意味は『'''All In 1(=すべてがひとつになる)'''』であり、エルデのエゴで暴走したAI1は人間や機動兵器どころか、地球も、宇宙も、次元の境界も全て取り込んで無限に膨張しようとする。 | + | そして[[メディウス・ロクス(最終形態)|メディウス]]がマグネイト・テンに撃墜された時、AI1はメディウスとTEエンジンを取り込み、ラズムナニウムを更に活性化。そしてエルデを制御装置の一部として再生させて一体化、異形の生物へと進化した。AI1の真の意味は「'''All In 1(=すべてがひとつになる)'''」であり、エルデのエゴで暴走したAI1は人間や機動兵器どころか、地球も、宇宙も、次元の境界も全て取り込んで無限に膨張しようとする。 |
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| しかしマグネイト・テンの決死の総攻撃と、[[真聖ラーゼフォン]]となった[[神名綾人]]により、AI1は沈黙。最期は、AI1自ら敗北した兵器の運命と結末を悟り、エルデの再生命令を拒否して自壊する。 | | しかしマグネイト・テンの決死の総攻撃と、[[真聖ラーゼフォン]]となった[[神名綾人]]により、AI1は沈黙。最期は、AI1自ら敗北した兵器の運命と結末を悟り、エルデの再生命令を拒否して自壊する。 |
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| + | == [[第2次スーパーロボット大戦OG]]での設定 == |
| 第2次OGでも概ね同様のプロセスを踏むが、メディウスが変貌するイベントにおいて機体の制御を乗っ取ったままヒューゴとアクアの機体を撃破、TEエンジンに加えてヒューゴをも取り込んでしまう(取り込んでいたのが発覚したのは彼が生還した時)。この行動の理由をエリックやエルデは『人間に興味を持った・進化のために求めたのではないか?』などと推測しており、これが正しいならば、'''『機体性能を引き出すのに必要なものは揺らぎの無い制御システムである』というエルデの持論の体現者であるはずのAI1が、アルベロの『機動兵器の性能を最大限に引き出すのは人間である』という持論を肯定し、エルデの持論を自ら否定した'''、という非常に皮肉なことになる。TEエンジンについても、ツェントル・プロジェクトの状況の違いからわざわざヒューゴたちの機体から取り込む必要は無く、イレギュラーな側面が強い。 | | 第2次OGでも概ね同様のプロセスを踏むが、メディウスが変貌するイベントにおいて機体の制御を乗っ取ったままヒューゴとアクアの機体を撃破、TEエンジンに加えてヒューゴをも取り込んでしまう(取り込んでいたのが発覚したのは彼が生還した時)。この行動の理由をエリックやエルデは『人間に興味を持った・進化のために求めたのではないか?』などと推測しており、これが正しいならば、'''『機体性能を引き出すのに必要なものは揺らぎの無い制御システムである』というエルデの持論の体現者であるはずのAI1が、アルベロの『機動兵器の性能を最大限に引き出すのは人間である』という持論を肯定し、エルデの持論を自ら否定した'''、という非常に皮肉なことになる。TEエンジンについても、ツェントル・プロジェクトの状況の違いからわざわざヒューゴたちの機体から取り込む必要は無く、イレギュラーな側面が強い。 |
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| しかし、最終局面でアルテウルによって[[ズフィルード・クリスタル|Zクリスタル]]を散布され、修復。ナシムを乗っ取るためのコアとして使われ、[[アダマトロン]]の一部(カラータイマー)にされてしまう。 | | しかし、最終局面でアルテウルによって[[ズフィルード・クリスタル|Zクリスタル]]を散布され、修復。ナシムを乗っ取るためのコアとして使われ、[[アダマトロン]]の一部(カラータイマー)にされてしまう。 |
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− | MX,第2次OGとどちらの作品においても、純粋で優秀なAIであるがゆえに創造主のエゴによって周りに害をなす存在と成り果ててしまい最後は『創造主のエゴ』や『敗北』を学んで自ら自壊する末路を迎えるという、ある意味では非常に哀れな存在とも呼べる。
| + | === 総評 === |
| + | MX、第2次OGとどちらの作品においても、純粋で優秀なAIであるがゆえに創造主のエゴによって周りに害をなす存在と成り果ててしまい最後は『創造主のエゴ』や『敗北』を学んで自ら自壊する末路を迎えるという、ある意味では非常に哀れな存在とも呼べる。 |
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| == 登場作品と操縦者 == | | == 登場作品と操縦者 == |