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*[[シュテドニアス連合国]](ラ・ギアス)
 
*[[シュテドニアス連合国]](ラ・ギアス)
 
| 階級 = 大佐
 
| 階級 = 大佐
| 役職 = 「ヨグ・シュバイル」隊長
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| 役職 = 「ヨグ・シュバイル」隊長(POJ)<br>南部方面軍司令補佐(COE)
 
| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|渡邉亘}}
 
| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|渡邉亘}}
 
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「[[地上人召喚事件]]」で[[ラ・ギアス]]に呼び込まれた地上の軍人。
 
「[[地上人召喚事件]]」で[[ラ・ギアス]]に呼び込まれた地上の軍人。
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博学だが、その性は狷介。ねじくれた人格面の発露がなせるのか、いきすぎた効率重視主義を軸にした人命軽視の作戦を好むため、味方にも多大な損害を与える'''「問題児」'''として有名だったという。そのため、地球連邦軍内で冷遇されていたらしい。また、DC戦争が始まる前から軍事評論家としても持論を展開していたらしいが、前述通りの効率主義から来る過激な論調は比較的安定していた当時の世論には受け入れられなかったという。
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博学<ref>作中のやり取りから和洋東西を問わず知見が深いことが示されている。</ref>だが、その性は狷介。ねじくれた人格面の発露がなせるのか、いきすぎた効率重視主義を軸にした人命軽視の作戦を好むため、味方にも多大な損害を与える'''「問題児」'''として有名だったという。そのため、地球連邦軍内で冷遇されていたらしい。また、DC戦争が始まる前から軍事評論家としても持論を展開していたらしいが、前述通りの効率主義から来る過激な論調は比較的安定していた当時の世論には受け入れられなかったという。
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迷い込んだ先で評価される喜びを得たためか、地球連邦軍に見切りをつけシュテドニアス連合軍に所属する道を選択。シュテドニアス内戦時は南部聯合に与し、大統領補佐官[[オンガレッド・キレシナ|オンガレッド]]の傍らで作戦立案に従事。バラン丘陵に設置させた「電離プラズマ砲」の砲撃で北部連邦と他国の人民を脅迫する醜悪な脅迫外交を展開。みせしめとして南部に敵対した北部のブレア市を民間人ごと焼き払わせている。
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迷い込んだ先で評価される喜びを得たためか、地球連邦軍に見切りをつけシュテドニアス連合軍に所属する道を選択。シュテドニアス内戦時は南部聯合に与し、大統領補佐官[[オンガレッド・キレシナ|オンガレッド]]の傍らで作戦立案に従事。バラン丘陵に設置させた「電離プラズマ砲」の砲撃で北部連邦と他国の人民を脅迫する醜悪な脅迫外交を南部聯合に展開させる結果となった。みせしめとして南部に敵対した北部のブレア市を民間人ごと焼き払わせている。
    
名声や評価を過剰に渇望する傾向があり、方々で自身が抱くシュテドニアスへの殉国の決意のほか、忠国の志や愛国の心を他者に語って聞かせている。しかし、「電離プラズマ砲作戦」の経緯をみてもわかるように、彼の「報国」には、どこか「自身を認めなかったものへの隔意」が生み出す欠陥がある。
 
名声や評価を過剰に渇望する傾向があり、方々で自身が抱くシュテドニアスへの殉国の決意のほか、忠国の志や愛国の心を他者に語って聞かせている。しかし、「電離プラズマ砲作戦」の経緯をみてもわかるように、彼の「報国」には、どこか「自身を認めなかったものへの隔意」が生み出す欠陥がある。
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以上はROEまででの動向であり、実際に登場したPOJでは軍需産業の利権を求める政治家達の後ろ盾を得、過去のラセツやオンガレッドを彷彿させる立場に立つ。
 
以上はROEまででの動向であり、実際に登場したPOJでは軍需産業の利権を求める政治家達の後ろ盾を得、過去のラセツやオンガレッドを彷彿させる立場に立つ。
内乱後の復興そっちのけで、国防力強化の為のエウリードⅡ開発を推し進め、かつての過ちを繰り返しかねない暴走を始めた所でアンティラス隊に止められる事になる。
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世界同時テロ事件においては初動対応に成功<ref>ただしオンガレッドの補佐をしていた時分にある程度の計画内容を把握していたために対応が早かったことが示唆されている。</ref>し大きな功績を上げている。
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高まった評価と後ろ盾を利用し、内乱後の復興を他所に、国防力強化の為のエウリードⅡ開発を推し進め、かつての過ちを繰り返しかねない専横を始めた所でアンティラス隊に止められる事になる。
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COEにおいてはPOJでの行動を問題視されたため、発言力や権限は大きく制限されていたが、彼の呼びかけによって残存戦力を集められた事が後々の反攻作戦に繋がった(とはいえ、戦力をかき集めるために一部地域を切り捨てるという事と同義であったため[[レミア・ザニア・ヴァルハレヴィア|反発を覚える者]]もいたが)。なお、前述の通りこの時点の彼は大した権限を有しておらず、出来たのはあくまで呼びかけだけ。そのため、南部に留まる事を選択した兵士も少なからずいたという。
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COEにおいてはPOJでの行動を問題視されたため、発言力や権限は大きく制限されていたものの、同時テロ事件時に見せた有能さから、干されることなくネミベア市駐留の南部方面軍の司令補佐として赴任。
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マグゥーキ出没によりラ・ギアス各国が大混乱に陥る中、彼の呼びかけによってシュテドニアス軍の残存戦力を集められた事が後々の反攻作戦、ひいてはヨーテンナイ並びに巨人討伐に繋がった(とはいえ、戦力をかき集めるために一部地域を切り捨てるという事と同義であったため[[レミア・ザニア・ヴァルハレヴィア|反発を覚える者]]もいたが)。なお、前述の通りこの時点の彼は大した権限を有しておらず、出来たのはあくまで呼びかけだけ。そのため、南部に留まる事を選択した兵士も少なからずいたという。この模様はキャンペーンマップ「七人の操者」で一端が明らかになる。また南部軍には盗賊まがいの行動に出るものすらいた。
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シュテドニアスが占領された際に首都奪回作戦に参加したものの、敵の攻撃で瀕死の重傷を追い、サンドリーブ姉妹に回収されて後退。しかし、半身を吹き飛ばされるという致命傷であった上、エウリードのハッチが溶融して救助できない、という最悪の状況であり、居合わせたレミアに看取られる形で死亡した。
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その後ベイレン要塞に残存兵力を集結、司令のレッフェンの指揮下に入り、占領された首都アーセルラインの奪回作戦を立案。レッフェンを補佐する作戦参謀として参加、仮設司令部ヴィーラから全軍を指揮し第一段階を成功させたものの、首都中心部においてアディーナム率いるマグゥーキの攻撃で瀕死の重傷を追い、サンドリーブ姉妹に回収されて後退。しかし、半身を吹き飛ばされるという致命傷であった上、エウリードのハッチが溶融して救助できない、という最悪の状況であり、居合わせたレミアに看取られる形で死亡した。
    
だが、その意志は霊子となって彷徨っており、アディーナムに対峙したサキトへと力を貸すことになった。
 
だが、その意志は霊子となって彷徨っており、アディーナムに対峙したサキトへと力を貸すことになった。
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== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
=== [[魔装機神シリーズ]] ===
 
=== [[魔装機神シリーズ]] ===
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;[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD]]
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:直接登場しないが、電離プラズマ砲にまつわる作戦は地上人の立案であることがオンガレッドから語られる場面があり、設定は既に固まっていたのだと思われる。
 
;[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE]]
 
;[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE]]
 
:顔見せは序盤から。主な活躍はシュテドニアスルートのみに集中しており、テュッティが指揮したS艦分隊に敗北して後の登場機会はない。特に厄介なスキルもないため、与し易い部類の敵操者。
 
:顔見せは序盤から。主な活躍はシュテドニアスルートのみに集中しており、テュッティが指揮したS艦分隊に敗北して後の登場機会はない。特に厄介なスキルもないため、与し易い部類の敵操者。
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== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
;[[マサキ・アンドー]]
 
;[[マサキ・アンドー]]
:連邦軍時代から嫌っていた。余談だが、彼とはゲーム内ではPOJの1話で一度会っただけで終わっている。
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:連邦軍時代から嫌っていた。余談だが、彼とはゲーム内ではPOJの1話で一度会っただけで終わっている。交戦機会はキャンペーンマップ「誇り高き者達」のみ。
    
=== [[アンティラス隊]] ===
 
=== [[アンティラス隊]] ===
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:治癒術士。瀕死の重傷に倒れたロヨラを救った命の恩人だが、仲は非常に険悪。
 
:治癒術士。瀕死の重傷に倒れたロヨラを救った命の恩人だが、仲は非常に険悪。
 
:[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END|魔装機神F]]でも再会早々険悪な雰囲気になるが、最終的には彼女に最期を看取られることになった。
 
:[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END|魔装機神F]]でも再会早々険悪な雰囲気になるが、最終的には彼女に最期を看取られることになった。
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;[[ホワン・ヤンロン]]
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:テュッティ同様、鉾を交える。ヤンロンの故事成語を理解した上で切りかえす場面が2度ほどあり、博学さが伺える。
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;[[ゲンナジー・I・コズイレフ]]
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:彼からラスコーリニコフ<ref>ロシア文学である罪と罰の主人公。</ref>に例えられ、その意味を正しく理解して切りかえしている。
    
=== [[シュテドニアス連合国]] ===
 
=== [[シュテドニアス連合国]] ===
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:南北戦争終結後の大統領。彼の後ろ盾で活動している。
 
:南北戦争終結後の大統領。彼の後ろ盾で活動している。
 
;[[ラセツ・ノバステ]]
 
;[[ラセツ・ノバステ]]
:彼に似ていると言われる。
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:彼に似ていると言われる。どちらかと言えば立場や処世に関する部分についてであり、世界征服の野心を隠さないラセツと、軍人としての分と名声を重視するところのあるロヨラは、行動理念についてかなり差がある。
 
;[[ロドニー・ジェスハ]]
 
;[[ロドニー・ジェスハ]]
 
:シュテドニアス議会の超党派をまとめる上院議員の一人。
 
:シュテドニアス議会の超党派をまとめる上院議員の一人。
 
:軍内でも政界でもよどみなく泳ぎわたる彼に羨望に近い念をもっており、DLCキャンペーンマップ「誇り高き者達」エンドデモにおいて、思わず嫉妬を爆発させてしまっている。
 
:軍内でも政界でもよどみなく泳ぎわたる彼に羨望に近い念をもっており、DLCキャンペーンマップ「誇り高き者達」エンドデモにおいて、思わず嫉妬を爆発させてしまっている。
 
;[[ニコ・サンドリーブ]]、[[リコ・サンドリーブ]]
 
;[[ニコ・サンドリーブ]]、[[リコ・サンドリーブ]]
:上述の通り、オンガレッドの元で非道な作戦を立案してきた事から彼女達に嫌悪されているが、魔装機神Fでは首都攻略作戦時に彼女達を庇い致命傷を負う。
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:上述の通り、オンガレッドの元で非道な作戦を立案してきたこと、友好関係にあるアンティラス隊にけしかけられそうになったこと、また辛辣な言動から彼女達に嫌悪されているが、魔装機神Fでは首都攻略作戦時に彼女達を庇い致命傷を負う。
 
;[[レッフェン・ダスドレーシュ]]
 
;[[レッフェン・ダスドレーシュ]]
:POJではロヨラの横暴を止めるために再起した彼と戦闘。COEでは国家の危機を前に共闘。
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:POJではロヨラの横暴を止めるために再起した彼と戦う。COEでは国家の危機を前に共闘。ベイレン要塞で率いる残存軍ともども指揮下に入る。影響される部分もあったのか、最期はこれまでの彼らしくなく、部下を庇っての戦死だった。二人の遺志は後にサンドリーブ姉妹を守るためにサキトに同時に同調したことから、報国の理念には通ずる部分もあったのかもしれない。
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=== [[アルメラ共和国]] ===
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;[[エリシア・ゼフィール]]
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:『COE』にてアンティラス隊ともども共闘関係となる。彼女を始めとするアルメラ共和国関係者を全軍を援護する予備戦力として配置・指揮した。
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;[[サキト・アサギ]]
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:直接会話する機会はなかったが、サンドリーブ姉妹を守り、シュテドニアスを救わんとするロヨラの遺志は、レッフェンとともに霊子となってサキトと同調する。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
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;「分かるはずがありませんな。特に、ジェスハ議員のように、お幸せな方には……!」
 
;「分かるはずがありませんな。特に、ジェスハ議員のように、お幸せな方には……!」
 
:DLC「誇り高き者達」でロドニーに対して。彼に嫉妬の感情を見せ、彼から同情されてしまう。
 
:DLC「誇り高き者達」でロドニーに対して。彼に嫉妬の感情を見せ、彼から同情されてしまう。
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;ヤンロン「テロが落ち着いた途端これとは……小人閑居して不善をなす、か」
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;ロヨラ「フッ、休暇ならば貴様らを倒してから取らせてもらおう」
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:小人閑居して不善をなすとは、《「礼記」大学》より、「つまらない人間が暇でいると、ろくなことをしない。」の意。 対するロヨラは「今は忙しく立ち回っており、暇などではない」と返しているわけである。
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;ヤンロン「狗猛しければ則ち酒酸にして售れず……ロヨラ、貴様の行いは、国に報いるものではない!」
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;ロヨラ「ふん、中国古典の言葉か。ならば私も言わせてもらおう。貴様らの行いは、影を畏れ、迹を悪むだ。他国の政治に関わるのはやめてもらおう」
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:ヤンロンのものは《「韓非子》より、「酒屋の番犬があまりにも獰猛であるため、酒が売れず酸化して飲めなくなってしまった」転じて「国で姦臣が重用されると、賢臣は寄り集まらず、その国はいずれ衰亡する」ことの喩え。
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:対するロヨラは《影から逃れようとして走りつづけたり、足跡をつけまいとして足を上げ下げしつづけたりしていた人が、ついに死んでしまったという「荘子」漁父の故事》より「自分で悩みごとを作り、心の平静を得られない」ことの喩えで返している。
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;ゲンナジー「貴様の所業……まるでラスコーリニコフだな」
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;ロヨラ「戯言を……貴様もまとめて消し炭にしてやる!」
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:ロシア文学「罪と罰」より。ラスコーリニコフは「選ばれた非凡人は、新たな世の中の成長のためなら、社会道徳を踏み外す権利を持つ」という論理で行動する主人公である。的を射ている部分は大きいが、ロヨラはラセツとは違いあくまで軍人としての論理と(目的のためあえて偏った解釈をするが)順法意識はあるため、本人としては心外なのだろう。
    
=== 魔装機神F COFFIN OF THE END ===
 
=== 魔装機神F COFFIN OF THE END ===
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