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| == SDガンダムシリーズの世界観 == | | == SDガンダムシリーズの世界観 == |
− | SDガンダムシリーズが持つ特徴に、原作とは異なるテーマや世界観を持つ「別の作品」として展開されることがある。<br />(そもそも、意思をもって喋るという擬人化がされる時点で、原作とはかけ離れた雰囲気にならざるを得ないわけだが)
| + | SDガンダムシリーズが持つ特徴に、「MSの擬人化」という要素を最大限に活かした、原作とは異なるテーマや世界観を持つ「別の作品」として展開されることがある。 |
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− | リアルロボットアニメの王者であるガンダムで、擬人化などというパロディを受け入れさせるためには、原作の持つイメージをあえて「壊す」ための工夫が必須である。それは最初期のカプセルトイの時点で試みられており、これには擬人化したモビルスーツのギャグシーンを一コマ漫画にしたイラストシールが付属していた。SDキャラクターたちは「原作アニメとは無関係に意思ある存在」ということを強く伝えていた。SDガンダムという企画が受け入れられたのはこのシールの影響がかなり大きいとされる。
| + | リアルロボットアニメのフラグシップであるガンダムで、擬人化というパロディを受け入れさせるためには、原作の持つイメージをあえて「壊す」ための工夫が必須である。それは最初期のカプセルトイの時点で試みられており、これには擬人化したモビルスーツのギャグシーンを一コマ漫画にしたイラストシールが付属していた。SDキャラクターたちは「原作アニメとは無関係に意思ある存在」ということを強くアピールしていた。SDガンダムという企画が受け入れられたのはこのシールの影響がかなり大きいとされる。 |
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− | この流れをより強調するため、商業漫画雑誌でSDガンダムを登場させるギャグ漫画を連載することになる、SDガンダムシリーズの漫画は複数の漫画雑誌に掲載された経歴があるが、メインとなっていたのは講談社の児童雑誌「コミックボンボン」であった。
| + | この流れをより強調するため、商業漫画雑誌でSDガンダムを登場させるギャグ漫画を連載することになる、SDガンダムシリーズの漫画は複数の漫画雑誌に掲載された経歴があるが、メインとなっていたのは講談社の児童向け漫画雑誌「コミックボンボン」であった。 |
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− | 初期の頃はただ「このシリーズは原作とは異なるギャグ世界で描かれるコメディである」ことさえ伝えられればよく、「ギャグ世界」には細かい設定などは不要であった。作家ごとにキャラクター設定や世界観も異なっていた。しかしそのうち、ギャグではなくシリアスな独自世界でもSDキャラクターたちを展開させる企画が出てくる。「漠然としたギャグ」ではなく「確固とした背景ストーリー」を伝えるために漫画連載はますます重要視され、SDガンダムの玩具展開とコミックによる背景世界観の描写は不可分のものとなった。しかし、2007年にボンボンが休刊したことで(後釜を月刊ケロケロエースが引き継いだとはいえ)、SDガンダムの新しいシリーズ展開が難しくなってしまっている現状がある。
| + | 初期の頃はただ「このシリーズは原作とは異なるギャグ世界で描かれるコメディである」ことさえ伝えられればよく、「ギャグ世界」には細かい設定などは不要であった。作家ごとにキャラクター設定や世界観も異なっていた。しかしそのうち、ギャグではなくシリアスな独自世界でもSDキャラクターたちを展開させる企画が出てくる。「漠然としたギャグ」ではなく「確固とした背景ストーリー」を伝えるために漫画連載はますます重要視され、SDガンダムの玩具展開とコミックによる背景世界観の描写は不可分のものとなった。しかし、2007年にボンボンが休刊したことで、SDガンダムの新しいシリーズ展開が難しくなってしまっている現状がある。 |
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| SDガンダムシリーズがコミックを使って作り出した世界観やテーマは様々なものがある。原作をパロディしたギャグもの、原作と全く無関係にモビルスーツたちがユルい日常生活を送っているというナンセンスもの、シリアスな異世界ファンタジーもの、果ては学園コメディまで、何でもありである。<br />端的に言えば「わざわざガンダムを使って表現する必要のない世界観」にまでガンダムを無理にでも使うのがSDガンダムシリーズであり、このカオスな自由さこそが現在まで愛されている最大の魅力である。しかし、その一方で[[シャア・アズナブル]]役の池田秀一氏は下品な台詞が多いSDガンダムの仕事を快く思っていなかったという暗い側面も存在する。 | | SDガンダムシリーズがコミックを使って作り出した世界観やテーマは様々なものがある。原作をパロディしたギャグもの、原作と全く無関係にモビルスーツたちがユルい日常生活を送っているというナンセンスもの、シリアスな異世界ファンタジーもの、果ては学園コメディまで、何でもありである。<br />端的に言えば「わざわざガンダムを使って表現する必要のない世界観」にまでガンダムを無理にでも使うのがSDガンダムシリーズであり、このカオスな自由さこそが現在まで愛されている最大の魅力である。しかし、その一方で[[シャア・アズナブル]]役の池田秀一氏は下品な台詞が多いSDガンダムの仕事を快く思っていなかったという暗い側面も存在する。 |
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| ;『元祖!SDガンダム』(横井孝二) | | ;『元祖!SDガンダム』(横井孝二) |
− | :コミックボンボン連載。SDガンダムの統括デザイナーであり、生みの親である横井孝二の4コマ漫画作品。ゆえに「元祖」であり、玩具の「元祖SDガンダムシリーズ」に出てくるSDキャラに特化した漫画というわけではない。生みの親の特権で、騎士、武者、Gアームズなどシリアス系SD作品のキャラクターも登場させているのが特徴 | + | :コミックボンボン連載。SDガンダムの統括デザイナーであり、生みの親である横井孝二の4コマ漫画作品。ゆえに「元祖」であり、玩具の「元祖SDガンダムシリーズ」に出てくるSDキャラに特化した漫画というわけではない。生みの親の特権で、騎士、武者、Gアームズなどシリアス系SD作品のキャラクターも登場させているのが特徴。 |
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| ;『爆笑戦士! SDガンダム』(佐藤元) | | ;『爆笑戦士! SDガンダム』(佐藤元) |
− | :コミックボンボン連載。人間とSDモビルスーツが共存する世界でのドタバタギャグ漫画。終始ハイテンションでコミックワールドとは対極のノリ。Zガンダムのキャラクターが中心で、ストーリーは一発ネタの連作短編もので各話ごとに設定がリセットされるため、統一したあらすじはない。 | + | :コミックボンボン連載。人間とSDモビルスーツが共存する世界でのドタバタギャグ漫画。終始ハイテンションでコミックワールドとは対極のノリ。Zガンダムのキャラクターが中心で、ストーリーは一発ネタの連作短編もので各話ごとに設定がリセットされるため、統一したあらすじはない。内容は同作者が本作前に執筆していた『ファミコン必笑どーじょー』の流れをそのまま汲んでおり、アイドル・CMなどトレンドを扱ったネタやシチュエーションコントなどのパロディネタに特化している。 |
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| ;『ダブルゼータくんここにあり』(こいでたく) | | ;『ダブルゼータくんここにあり』(こいでたく) |
− | :バンダイの模型誌「B-CLUB」と姉妹誌「SDクラブ」で連載。哲学ギャグ漫画として知られる『ぼのぼの』をSDガンダムで再現するというコンセプト。 | + | :バンダイの模型誌「B-CLUB」と姉妹誌「SDクラブ」で連載。哲学ギャグ漫画として知られる『ぼのぼの』をSDガンダムで再現するというコンセプトの作品。 |
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| ;『SDガンダムフルカラー劇場』(あずま勇輝) | | ;『SDガンダムフルカラー劇場』(あずま勇輝) |
| :コミックボンボン連載。1997年からボンボン休刊まで連載され、その後も掲載誌を変えながら2009年まで続いた。SDガンダムシリ-ズの漫画作品では最長連載。 | | :コミックボンボン連載。1997年からボンボン休刊まで連載され、その後も掲載誌を変えながら2009年まで続いた。SDガンダムシリ-ズの漫画作品では最長連載。 |
− | :カプセルトイ『SDガンダムフルカラー』の販促漫画という意味でつけられたタイトルで、作品は基本的には白黒である。 | + | :カプセルトイ『SDガンダムフルカラー』の販促漫画という意味でつけられたタイトルで、フルカラーと言う名に反して作品は基本的には白黒である。 |
| :全てのガンダムシリーズの世界観が原作設定を踏襲しつつギャグの味付けで一緒くたになったような不思議な世界観で、きわめて多様なSDモビルスーツが登場する。なお、人間キャラも共存している世界観でもある。連載時期的に、[[コズミック・イラ]]作品や『[[機動戦士ガンダム00]]』などTBS系で放映されたガンダムシリーズのSDキャラクターも扱われている | | :全てのガンダムシリーズの世界観が原作設定を踏襲しつつギャグの味付けで一緒くたになったような不思議な世界観で、きわめて多様なSDモビルスーツが登場する。なお、人間キャラも共存している世界観でもある。連載時期的に、[[コズミック・イラ]]作品や『[[機動戦士ガンダム00]]』などTBS系で放映されたガンダムシリーズのSDキャラクターも扱われている |
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| 「武者ガンダム(むしゃ - )」とはSD化されたモビルスーツに戦国武将の鎧を着せたもののことである。展開時期は1988年~現在まで。 | | 「武者ガンダム(むしゃ - )」とはSD化されたモビルスーツに戦国武将の鎧を着せたもののことである。展開時期は1988年~現在まで。 |
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− | 初出は漫画『プラモ狂四郎』で主人公がRX-78-2[[ガンダム]]のプラモデルを改造してつくったカスタムモデル「ムシャガンダム」であり、SDガンダムとは無関係のものであった。それがお遊びでSD化されてカプセルトイやBB戦士に登場した。それが思わぬ人気を博したため、他のモビルスーツも武者風のデザインでSD化させる企画が始まったのである。 | + | 初出は漫画『プラモ狂四郎』で主人公がRX-78-2[[ガンダム]]のプラモデルを改造してつくったカスタムモデル「ムシャガンダム」であり、SDガンダムとは無関係のものであった。それがSD化されてカプセルトイやBB戦士に登場した事で人気を博したため、他のモビルスーツも武者風のデザインでSD化させる企画が始まったのである。 |
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− | この企画のために「武者の衣装を着たSDキャラクターたちが活躍する異世界の物語」が用意され、BB戦士付属冊子のコミックワールドやコミックボンボン誌上で連載された。なお、武者ガンダムの玩具は「BB戦士」が主流で展開され、「元祖SDガンダム」が主流であった騎士ガンダムとは住み分けがされていた。
| + | この企画のために「武者の衣装を着たSDキャラクターたちが活躍する異世界の物語」が用意され、BB戦士付属冊子のコミックワールドやコミックボンボン誌上で連載された。なお、武者ガンダムの玩具は「BB戦士」を主軸に展開され、「元祖SDガンダム」を主軸にしていた騎士ガンダムとは住み分けがされていた。 |
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| 展開初期の頃は、武者たちの名前は「モチーフとなったモビルスーツの名前を強引な当て字で漢字にする」ことであらわしていた。例えば「武者駄舞留精太頑駄無(むしゃだぶるぜいたがんだむ)」は[[ZZガンダム]]をモチーフにする(スパロボでいえば我亜里怨と書いてガーリオンと読ませる)。後に強引な当て字は少なくなり、「白龍頑駄無」(モチーフは[[ガンダム試作1号機]])などオリジナルの名前をつけることも多くなり、ついに第10弾からは「武者デスサイズ」など普通にカタカナ表記となったが、武者ガンダムシリーズの最盛期はこの当て字がされていた時代であり、今でも武者ガンダムといえば'''暴走族のような名前がついたガンダム'''というイメージで捉えている人は少なくない。 | | 展開初期の頃は、武者たちの名前は「モチーフとなったモビルスーツの名前を強引な当て字で漢字にする」ことであらわしていた。例えば「武者駄舞留精太頑駄無(むしゃだぶるぜいたがんだむ)」は[[ZZガンダム]]をモチーフにする(スパロボでいえば我亜里怨と書いてガーリオンと読ませる)。後に強引な当て字は少なくなり、「白龍頑駄無」(モチーフは[[ガンダム試作1号機]])などオリジナルの名前をつけることも多くなり、ついに第10弾からは「武者デスサイズ」など普通にカタカナ表記となったが、武者ガンダムシリーズの最盛期はこの当て字がされていた時代であり、今でも武者ガンダムといえば'''暴走族のような名前がついたガンダム'''というイメージで捉えている人は少なくない。 |
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| ;SD戦国伝(第1弾 ~ 第3弾) | | ;SD戦国伝(第1弾 ~ 第3弾) |
| :最初に展開された武者ガンダムシリーズ。これはさらに「武者七人衆編」「風林火山編」「天下統一編」の三部に分けることができる。 | | :最初に展開された武者ガンダムシリーズ。これはさらに「武者七人衆編」「風林火山編」「天下統一編」の三部に分けることができる。 |
− | :SDキャラクターたちが暮らす戦国時代の日本のような世界を舞台に、この地を納める「頑駄無一族」の若武者とその仲間たちが、この地を支配しようとする「闇軍団」との壮絶な武術合戦を行う物語。三部にわたって時間経過が結構あり、この地の王が「頑駄無大将軍」の地位が代替わりされていくというのも特徴。第一部のキャラクターが第二部では出世して別のデザインになっている、というような形で、玩具展開も広がりを見せた。 | + | :SDキャラクターたちが暮らす戦国時代の日本のような世界を舞台に、この地を納める「頑駄無一族」の若武者とその仲間たちが、この地を支配しようとする「闇軍団」との壮絶な合戦を繰り広げるという物語。三部にわたって大きな年代経過があり、この地の王が「頑駄無大将軍」の地位が代替わりされていくというのも特徴。第一部のキャラクターが第二部では出世して別のデザインになっている、というような形で、玩具展開も広がりを見せた。 |
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| ;新SD戦国伝(第4弾 ~ 第6弾) | | ;新SD戦国伝(第4弾 ~ 第6弾) |
| :二番目に展開された武者ガンダムシリーズ。これはさらに「地上最強編」「伝説の大将軍編」「七人の超将軍編」「超機動大将軍編」の四部に分けることができる。 | | :二番目に展開された武者ガンダムシリーズ。これはさらに「地上最強編」「伝説の大将軍編」「七人の超将軍編」「超機動大将軍編」の四部に分けることができる。 |
− | :前作『SD戦国伝』と世界観は引き継いでおり、名前のなかったこの国に「天宮(アーク)」という名前が付けられた。そして「天宮」から海を越えたところにある大陸として中国風の「影舞乱夢(エイブラム)」、インド風の「赤流火穏(アルビオン)」が新たに設定され、この三大陸をまたに駆けるストーリーが『新SD戦国伝』である | + | :前作『SD戦国伝』と世界観は引き継いでおり、名前のなかったこの国に「天宮(アーク)」という名前が付けられた。そして「天宮」から海を越えたところにある大陸として中国風の「影舞乱夢(エイブラム)」、インド風の「赤流火穏(アルビオン)」が新たに設定され、この三大陸をまたに駆けるストーリーが『新SD戦国伝』である。 |
| :登場する武者も、影舞乱夢出身者には古代中国風の武具を、赤流火穏出身者には古代インド風の武具が着せられ、デザインのバリエーションは格段に増えている。 | | :登場する武者も、影舞乱夢出身者には古代中国風の武具を、赤流火穏出身者には古代インド風の武具が着せられ、デザインのバリエーションは格段に増えている。 |
| :敵は闇の力の信奉者たちであり、光と闇の二元論の壮大なサーガが背景にある。扱われるストーリーも世界の創世神話に絡む規模までインフレした。 | | :敵は闇の力の信奉者たちであり、光と闇の二元論の壮大なサーガが背景にある。扱われるストーリーも世界の創世神話に絡む規模までインフレした。 |
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| ;超SD戦国伝(第7弾 ~ 第10弾) | | ;超SD戦国伝(第7弾 ~ 第10弾) |
| :三番目に展開された武者ガンダムシリーズ。これはさらに「武神輝羅鋼(ブシンキラハガネ)編」「刀覇大将軍編」「天星七人衆編」の三部に分けることができる。 | | :三番目に展開された武者ガンダムシリーズ。これはさらに「武神輝羅鋼(ブシンキラハガネ)編」「刀覇大将軍編」「天星七人衆編」の三部に分けることができる。 |
− | :『新SD戦国伝』とおなじく三大陸の武者たちが活躍する戦記もので、各部ごとで100年以上がたつため、ストーリー的には前作のようなサーガ展開は薄い。しかし、前の部の血縁の子孫が次の部に登場したりという歴史ドラマの色合いが濃い。 | + | :『新SD戦国伝』とおなじく三大陸の武者たちが活躍する戦記もので、各部ごとで100年以上がたつため、ストーリー的には前作のようなサーガ展開は薄い。しかし、前の部の血縁の子孫が次の部に登場したりという歴史ドラマの色合いが濃い。 |
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| ;ムシャ戦記 光の変幻編(第11弾) | | ;ムシャ戦記 光の変幻編(第11弾) |
− | :「天宮」を舞台にしながらも、設定を一旦リセットして再始動したシリーズ。過去に戦国伝のキャラクターが出てくるのだが、過去作と時系列的なつながりで言えばいつの頃とは言い切れない曖昧な形である。 | + | :「天宮」を舞台にしながらも、設定を一旦リセットして再始動したシリーズ。過去の戦国伝のキャラクターが出てくるが、過去作と時系列的なつながりは曖昧にされている。 |
| :このシリーズから、武者の名前に強引な当て字をすることはなくなった(「武者ウイングゼロ」などと表記)。しかし、過去の戦国伝のキャラクターたちについてはそのままの当て字が継続している。 | | :このシリーズから、武者の名前に強引な当て字をすることはなくなった(「武者ウイングゼロ」などと表記)。しかし、過去の戦国伝のキャラクターたちについてはそのままの当て字が継続している。 |
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| ;ムシャジェネレーション(第12弾) | | ;ムシャジェネレーション(第12弾) |
| :今までとは世界観そのものを変えた新シリーズ。文明が後退した超未来を舞台に、過去のロストテクノロジーである「武者」を駆る人間たちの物語。騎士ガンダムの「機兵」の要素を武者世界に持ち込んだものである。 | | :今までとは世界観そのものを変えた新シリーズ。文明が後退した超未来を舞台に、過去のロストテクノロジーである「武者」を駆る人間たちの物語。騎士ガンダムの「機兵」の要素を武者世界に持ち込んだものである。 |
− | :このシリーズでは「武者」は人が載るSD型のロボットであり、方向性としては『[[魔神英雄伝ワタル]]』や『[[覇王大系リューナイト]]』のようなSDロボが出てくるオリジナルファンタジーアニメ、に近い。 | + | :「ジェネレーション」というタイトルが示す通り『SDガンダムG GENERATION』の武者版というコンセプトを目指して生まれたシリーズで、本作における「武者」は人が駆るSD型のロボットであり、ガンダム系機体にはそれまでのSDシリーズの定番であった「瞳」も存在しない。方向性としては『[[魔神英雄伝ワタル]]』や『[[覇王大系リューナイト]]』のようなSDロボが出てくるオリジナルファンタジーアニメに近い。 |
− | :人気不振により残念ながらごく短期で終わってしまい、コミックスも未発売となってしまった不遇のシリーズでもある。 | + | :その異端さ故に人気不振を招き短期でシリーズが打ち切られ、コミックスも未発売となってしまった不遇のシリーズでもある。 |
| :裏設定的には[[黒歴史]]と関連があるらしく、過去のガンダムシリーズの未来の世界がムシャジェネレーションで、さらにその後にナノマシンの影響で「武者」に生物的特性が宿り、SD戦国伝の世界につながる、という形となっている。 | | :裏設定的には[[黒歴史]]と関連があるらしく、過去のガンダムシリーズの未来の世界がムシャジェネレーションで、さらにその後にナノマシンの影響で「武者」に生物的特性が宿り、SD戦国伝の世界につながる、という形となっている。 |
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| ;武者○伝(第13弾 ~ 第15弾) | | ;武者○伝(第13弾 ~ 第15弾) |
| :「ムシャマルデン」と読む。天宮の武者ガンダムたちが現代日本にやってきた、というコンセプトのシリーズ。 | | :「ムシャマルデン」と読む。天宮の武者ガンダムたちが現代日本にやってきた、というコンセプトのシリーズ。 |
− | :時系列としては『ムシャ戦記 光の変幻編』の数十年後になるが、基本的にはギャグ・コメディもので、シリアス一辺倒だった武者ガンダムシリーズをSDガンダムの元祖たるパロディ路線に合流させたようなシリーズ(シリアスが全くないわけでもない)。 | + | :時系列としては『ムシャ戦記 光の変幻編』の数十年後になるが、基本的にはギャグ・コメディもので、シリアス一辺倒だった武者ガンダムシリーズをSDガンダムの元祖たるパロディ路線に回帰させたようなシリーズ。 |
| :全三部構成だが、各編に特別な名前はない。第三部は逆に現代日本のキャラが天宮にやってくる構成になっている。 | | :全三部構成だが、各編に特別な名前はない。第三部は逆に現代日本のキャラが天宮にやってくる構成になっている。 |
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| ;武者番長風雲録(第17弾) | | ;武者番長風雲録(第17弾) |
| :武者ガンダムたちと人間が共存する世界の小学校を舞台にした「番長モノ」のストーリー。日本各地の番長ガンダムたちと抗争を繰り広げる熱血ギャグもの。 | | :武者ガンダムたちと人間が共存する世界の小学校を舞台にした「番長モノ」のストーリー。日本各地の番長ガンダムたちと抗争を繰り広げる熱血ギャグもの。 |
− | :武者ガンダムの「暴走族の名前みたい」というイメージをあえて逆手にとったシリーズ。天宮との関わりは不明だが、一部資料によっては『武者○伝』の数年後の出来事とされている。 | + | :武者ガンダムの「暴走族の名前のような」イメージをあえて逆手にとったシリーズ。天宮との関わりは不明だが、一部資料によっては『武者○伝』の数年後の出来事とされている。 |
| :本作も人気不振によりプラモデル展開は4つで打ち切られているが、漫画連載は継続され『BB戦士三国伝』までの息を繋いだ。 | | :本作も人気不振によりプラモデル展開は4つで打ち切られているが、漫画連載は継続され『BB戦士三国伝』までの息を繋いだ。 |
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| ;SD戦国伝 武神降臨編(第18弾) | | ;SD戦国伝 武神降臨編(第18弾) |
| :実在の戦国武将とSDガンダムを合体させたシリーズ。SD三国伝の逆輸入的なシリーズで、現時点で最新の武者ガンダムシリーズである。 | | :実在の戦国武将とSDガンダムを合体させたシリーズ。SD三国伝の逆輸入的なシリーズで、現時点で最新の武者ガンダムシリーズである。 |
− | :設定上は「戦国武将の魂を宿した武将頑駄無」ということだが、コミック連載も付属コミックワールドもないためキャラ付けは弱い。いちおう、プラモの箱に簡単なキャラクター性は解説されており、今後のメディア展開が期待される。 | + | :設定上は「戦国武将の魂を宿した武将頑駄無」ということだが、コミック連載も付属コミックワールドもないためキャラ付けは弱い。プラモの箱に簡単なキャラクター性は解説されており、今後のメディア展開が期待される。 |
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| ===騎士ガンダムシリーズ=== | | ===騎士ガンダムシリーズ=== |
| 「騎士ガンダム(ナイト - )」とはSD化されたモビルスーツに西洋風の騎士甲冑を施したもののことである。展開時期は1989年~1998年だが、2007年頃からはじまったカードダスの復刻が好評をもって迎えられた影響か、2013年から『新約SDガンダム外伝』という名で新企画が組まれた。 | | 「騎士ガンダム(ナイト - )」とはSD化されたモビルスーツに西洋風の騎士甲冑を施したもののことである。展開時期は1989年~1998年だが、2007年頃からはじまったカードダスの復刻が好評をもって迎えられた影響か、2013年から『新約SDガンダム外伝』という名で新企画が組まれた。 |
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− | SDガンダムシリーズが誕生した時期は、ちょうどファミコンで『ドラゴンクエスト』などのファンタジーRPGが爆発的に広まった時期であり、いわばその流れに便乗した企画である。そのため、騎士ガンダムの着る装備はリアルな中世の鎧というより、ファンタジーものに出てくる「伝説の武具」のようなケレンミにあるデザインとなっている。騎士ガンダムシリーズは武者ガンダムシリーズよりも後に展開が始まっているため、でSDガンダムでシリアス系を行うことへの不安要素はなく、「魔法使い風のモビルスーツ」など武者ガンダム以上に挑戦的なデザインも行われた
| + | SDガンダムシリーズが誕生した時期は、ちょうどファミコンで『ドラゴンクエスト』などのファンタジーRPGが爆発的に広まった時期であり、いわばその流れに便乗した企画である。そのため、騎士ガンダムの着る装備はリアルな中世の鎧というより、ファンタジーものに出てくる「伝説の武具」のようなケレンミにあるデザインとなっている。騎士ガンダムシリーズは武者ガンダムシリーズよりも後に展開が始まっているため、でSDガンダムでシリアス系を行うことへの不安要素はなく、「魔法使い風のモビルスーツ」など武者ガンダム以上に挑戦的なデザインも行われた。 |
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| 展開の中心はカードダスであり、各カードの裏にかかれたテキストで、ストーリーや世界観の理解を深められるようになっていた。これは食玩の「ビックリマン 天使VS悪魔シール」の模倣ではあるが、当時はこのようなやり方は様々なコンテンツで行われていた。なお、舞台となる世界の名前「スダ・ドアカワールド」は「カードダス」の逆読みである。その中でもラクロアという王国が最も主要な舞台として扱われた。 | | 展開の中心はカードダスであり、各カードの裏にかかれたテキストで、ストーリーや世界観の理解を深められるようになっていた。これは食玩の「ビックリマン 天使VS悪魔シール」の模倣ではあるが、当時はこのようなやり方は様々なコンテンツで行われていた。なお、舞台となる世界の名前「スダ・ドアカワールド」は「カードダス」の逆読みである。その中でもラクロアという王国が最も主要な舞台として扱われた。 |
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| ;新SDガンダム外伝(第5弾 ~ 第7弾) | | ;新SDガンダム外伝(第5弾 ~ 第7弾) |
| :二番目に展開された騎士ガンダムシリーズ。これはさらに「ナイトガンダム物語」「黄金神話」「鎧闘神戦記」の三部に分けることができる。 | | :二番目に展開された騎士ガンダムシリーズ。これはさらに「ナイトガンダム物語」「黄金神話」「鎧闘神戦記」の三部に分けることができる。 |
− | :前作よりも派手な展開となっており、この手の大河ファンタジーものの連載でありがちな展開やインフレが目立つ。ただしこれでストーリーが破綻しているわけでなく、スダ・ドアカの創世と崩壊に絡む壮大な神話が描かれた。 | + | :前作よりも派手な展開となっており、この手の大河ファンタジーものにおける定番展開が散見される。「機兵」に代表されるパワーインフレこそ目立つがストーリーが破綻しているわけではなく、スダ・ドアカの創世と崩壊に絡む壮大な神話が描かれた。 |
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| ;SDガンダム聖伝(第8弾) | | ;SDガンダム聖伝(第8弾) |
− | :前作でスダ・ドアカの物語を行き着くところまでやってしまったため、世界設定を変更してリブートしたシリーズ。舞台は「リオン・カージ」であり、機兵のような超ド級の戦力は廃止され、展開のインフレが起こらないように配慮された。 | + | :前作でスダ・ドアカの物語を行き着くところまでやってしまったため、世界設定を変更してリブートしたシリーズ。舞台は「リオン・カージ」であり、機兵のような極端なレベルの戦力は廃止され、展開のインフレが起こらないように配慮された。 |
− | :しかしそれが逆に地味という印象を与えてしまい、リオン・カージの物語が次のシリーズに続くことがなかった。余談になるが、直近のリメイクでリオン・カージもスダ・ドアカと同じ世界(時間軸は未来)にあることが解説されている。 | + | :しかしそれが逆に地味という印象を与えてしまい、リオン・カージの物語が次のシリーズに続くことはなかった。余談になるが、直近のリメイクでリオン・カージもスダ・ドアカと同じ世界(時間軸は未来)にあることが解説されている。 |
| :一般的には騎士ガンダムシリーズはここで終了したとされる。 | | :一般的には騎士ガンダムシリーズはここで終了したとされる。 |
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| ;SDガンダム列伝 ガンダム騎士団(第9弾) | | ;SDガンダム列伝 ガンダム騎士団(第9弾) |
| :過去のシリーズの騎士たちが「エレナ・ルウム」に召還されて、勇者として戦うクロスオーバーもの。 | | :過去のシリーズの騎士たちが「エレナ・ルウム」に召還されて、勇者として戦うクロスオーバーもの。 |
− | :漫画のみで展開してカードダス化されず、騎士ガンダム自体のブームの終焉から半年で打ち切られた(しかも過去シリーズの騎士たちが'''次々と敵に殺されていく'''という展開)という扱いなため、公式からはなかば[[黒歴史]]的に扱われている風がある。2011年にアスキー・メディアワークスから販売された『SDガンダム大全集 騎士ガンダム編』でも触れられていない。 | + | :漫画のみで展開でカードダス化はされず、騎士ガンダムそのもののブーム終焉から半年で打ち切られた(しかも過去シリーズの騎士たちが'''次々と敵に殺されていく'''という展開)という扱いなため、公式からはなかば[[黒歴史]]的に扱われている風がある。2011年にアスキー・メディアワークスから販売された『SDガンダム大全集 騎士ガンダム編』でも触れられていない。 |
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| ;SDガンダム英雄伝(第10弾) | | ;SDガンダム英雄伝(第10弾) |
− | :人間と機兵のみを登場させた特殊なシリーズ。しかし、いちおうはスダ・ドアカの公認の歴史の時間軸に組み込まれている。 | + | :人間と機兵のみを登場させた特殊なシリーズ。しかし、一応はスダ・ドアカの公認の歴史の時間軸に組み込まれている。 |
| :ゲームを本流とした企画で、[[プレイステーション2]]と[[ワンダースワン]]でそれぞれ別の作品が作られた。ボンボンでは漫画版も連載されている。 | | :ゲームを本流とした企画で、[[プレイステーション2]]と[[ワンダースワン]]でそれぞれ別の作品が作られた。ボンボンでは漫画版も連載されている。 |
| :特筆すべきは「ムシャジェネレーション」とクロスオーバーしている点で、天宮の「人間」が乗り込む機兵「武者」が登場する。 | | :特筆すべきは「ムシャジェネレーション」とクロスオーバーしている点で、天宮の「人間」が乗り込む機兵「武者」が登場する。 |
188行目: |
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| ガンドランダーは、SDガンダムを使ったファンタジーものの企画。騎士ガンダムとほぼ同時期に開始された。展開時期は1990年~1993年。 | | ガンドランダーは、SDガンダムを使ったファンタジーものの企画。騎士ガンダムとほぼ同時期に開始された。展開時期は1990年~1993年。 |
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− | 舞台となるのは「ガンドランド大陸」と呼ばれる異世界。雰囲気は騎士ガンダムシリーズと似ているが、ガンドランダーは中世というより古代をイメージしていて、ギリシャ神話の英雄憚や映画『コナン・ザ・グレート』のようなより荒々しい雰囲気を目指した。なお、ガンドランダーのタイトル名は映画『ハイランダー/悪魔の戦士』から取られている。
| + | 舞台となるのは「ガンドランド大陸」と呼ばれる異世界。雰囲気は騎士ガンダムシリーズと似ているが、ガンドランダーは中世というより古代をイメージしており、ギリシャ神話の英雄憚や映画『コナン・ザ・グレート』のような所謂「バーバリアン」物の雰囲気を目指し騎士ガンダムとの差別化を図った。なお、ガンドランダーのタイトル名は映画『ハイランダー/悪魔の戦士』から取られている。 |
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| カプセルトイを中心に展開され、コミックボンボンで漫画連載も行われた。「闇の黙示録編」「魔封の聖剣編」「竜の守護神編」「復活の星勇士編」の四部で構成される。 | | カプセルトイを中心に展開され、コミックボンボンで漫画連載も行われた。「闇の黙示録編」「魔封の聖剣編」「竜の守護神編」「復活の星勇士編」の四部で構成される。 |
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− | 騎士ガンダムの方が中世とか無視してわりと「なんでもアリ」になってきたため、差別化が上手くいかず、また背景ストーリーが比較的難解だったこともあり、騎士ガンダムに比べると短命で終わった。
| + | その後騎士ガンダムの方が中世要素を半ば無視して「なんでもアリ」になっていったため差別化が上手くいかず、また背景ストーリーが比較的難解だったこともあり、結果として短命に終わった。 |
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| ===SDコマンド戦記=== | | ===SDコマンド戦記=== |
− | SDコマンド戦記は、SDガンダムシリーズにミリタリーものの要素を取り入れたシリーズ。SDモビルスーツは「意思ある兵器」として描かれ、戦場ロマンが展開される。展開時期は1990年~1993年。
| + | SDコマンド戦記は、SDガンダムシリーズにミリタリーものの要素を取り入れたシリーズ。SDモビルスーツは「意思ある兵器」として描かれ、戦場ドラマが展開される。展開時期は1990年~1993年。 |
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| カードダスと「元祖SDガンダム」を主流に展開され、「G-ARMS」「ガンダムフォース」「SUPER G-ARMS」「グレートパンクラチオン」の四部で構成されている。 | | カードダスと「元祖SDガンダム」を主流に展開され、「G-ARMS」「ガンダムフォース」「SUPER G-ARMS」「グレートパンクラチオン」の四部で構成されている。 |
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− | 人類と意思あるモビルスーツが共存し、すでに文明が外宇宙まで進出したスペースオペラ風の世界が舞台とする。「中央大陸マゼラン」では長く続いた平和の中でSDモビルスーツたちはだらけきっていた。しかし、そんな中突然、宇宙の果てから謎勢力ザタリオン正規軍が攻めてくる。戦いを忘れたSDモビルスーツたちは大パニックにの陥るが、鬼教官コマンドガンダムの指導の元、徐々に戦士として成長していく、というのが第一部「G-ARMS」のストーリーライン。基本的には部が変わってもこのプロットが変わらず、戦う相手は「悪の軍団」で、主人公たちはそれを打ち砕く「正義のヒーロー部隊」という扱いである。要するに'''いつものスパロボの主人公部隊'''のイメージそのものである。 | + | 人類と意思あるモビルスーツが共存し、すでに文明が外宇宙まで進出したスペースオペラ風の世界が舞台とする。「中央大陸マゼラン」では長く続いた平和の中でSDモビルスーツたちはだらけきっていた。しかし、そんな中突然、宇宙の果てから謎勢力ザタリオン正規軍が攻めてくる。戦いを忘れたSDモビルスーツたちは大パニックにの陥るが、鬼教官コマンドガンダムの指導の元、徐々に戦士として成長していく、というのが第一部「G-ARMS」のストーリーライン。基本的には部が変わってもこのプロットが変わらず、戦う相手は「悪の軍団」で、主人公たちはそれを打ち砕く「正義のヒーロー部隊」という扱いである。平たく言えば'''いつものスパロボの主人公部隊'''のイメージそのものである。 |
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− | デザイン的には既存のモビルスーツたちの「フルアーマー化」を過激にしたようなもので、著名なモビルスーツにミサイルやバズーカがゴテゴテとつけられる姿は男の子心をくすぐるものであった。キャラクターたちは軍人といってもどこかコミカルに描かれ、海外ドラマの『特攻野郎Aチーム』、スパロボ参戦作でいうなら『[[J9シリーズ]]』のような、若干ライトなノリがある。
| + | デザイン的には既存のモビルスーツたちの「フルアーマー化」をよりエクストリーム進化させたようなもので、著名なモビルスーツにミサイルやバズーカがゴテゴテとつけられる姿は男の子心をくすぐるものであった。キャラクターたちは軍人といってもどこかコミカルに描かれ、海外ドラマの『特攻野郎Aチーム』、スパロボ参戦作でいうなら『[[フルメタル・パニック!]]シリーズ』のような、若干ライトなノリがある。 |
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− | また、第4部「グレートパンクラチオン」では、天宮、スダ・ドアカ、ガンドランド大陸の未来の姿である「メビウス銀河」が登場。騎士、武者、ガンドランダーの3シリーズのクロスオーバーを実現した。このあたりもとてもスパロボ的と言えるかも知れない(ただし、武者シリーズと騎士シリーズは初期の時点で繋がりがあったため、各作品間のクロスオーバーはSDガンダムでは珍しくはない)。
| + | また、第4部「グレートパンクラチオン」では、天宮、スダ・ドアカ、ガンドランド大陸の未来の姿である「メビウス銀河」が登場。騎士・武者・ガンドランダーの3シリーズとのクロスオーバーを実現した。このあたりも実にスパロボ的と言えるかも知れない(ただし、武者シリーズと騎士シリーズは初期の時点で繋がりがあったため、各作品間のクロスオーバーはSDガンダムでは珍しくはない)。 |
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| ===SDガンダム三国伝=== | | ===SDガンダム三国伝=== |
214行目: |
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| アジア展開も視野に入れて展開され、華字文化圏での玩具の展開は日本よりも充実していた。 | | アジア展開も視野に入れて展開され、華字文化圏での玩具の展開は日本よりも充実していた。 |
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− | 2007年からの展開に関わらず、[[コズミック・イラ]]作品のモビルスーツをモチーフにした武将が一人もいない。これについては詳細は不明だが、コズミック・イラが問題なのではなく「TBS系列のガンダム」だから問題だったのではないかという説がある(アニメがテレビ東京系列を当初から予定してたので、折り合いがつかなかったという説)。 | + | 2007年からの展開に関わらず、[[コズミック・イラ]]作品のモビルスーツをモチーフにした武将が一人もいない。これについては詳細は不明だが、コズミック・イラが問題なのではなく「TBS系列のガンダム」だから問題だったのではないかという説がある(アニメ放送が当初よりテレビ東京系列を予定してたので、折り合いがつかなかったという説)。 |
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− | 2013年にはコズミック・イラ作品のモビルスーツをモチーフにデザインしなおした武将たちで新展開を行うことが予定されている。
| + | 2013年にはコズミック・イラ作品のモビルスーツをモチーフにリデザインされた武将たちで新展開を行うことが予定されている。 |
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| ==アニメ作品== | | ==アニメ作品== |