差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
19行目: 19行目:  
元[[ジオン公国軍]]の[[エース]][[パイロット]]にして、[[デラーズ・フリート]]の指導者[[エギーユ・デラーズ]]の右腕としての立場にある軍人。ジオンの兵士の中では比較的に若手であるのだが、[[一年戦争]]における[[ソロモン]]攻防戦での[[無双|獅子奮迅の働き]]から'''「[[ソロモンの悪夢]]」'''という[[異名]]で呼ばれるようになり、ジオンのみならず敵方の連邦軍にとっても、[[シャア・アズナブル]]と同様に、広く知られるネームバリューを持つ存在となった<ref>'''アナベル・ガトーの知名度は、[[地球連邦軍]]の教科書にも彼の名が取り上げられる程'''である。</ref>。
 
元[[ジオン公国軍]]の[[エース]][[パイロット]]にして、[[デラーズ・フリート]]の指導者[[エギーユ・デラーズ]]の右腕としての立場にある軍人。ジオンの兵士の中では比較的に若手であるのだが、[[一年戦争]]における[[ソロモン]]攻防戦での[[無双|獅子奮迅の働き]]から'''「[[ソロモンの悪夢]]」'''という[[異名]]で呼ばれるようになり、ジオンのみならず敵方の連邦軍にとっても、[[シャア・アズナブル]]と同様に、広く知られるネームバリューを持つ存在となった<ref>'''アナベル・ガトーの知名度は、[[地球連邦軍]]の教科書にも彼の名が取り上げられる程'''である。</ref>。
   −
その生き様は武人そのもので、自らが信じたジオンの[[理想]]を貫き通し、その為のあらゆる汚名を背負う覚悟を秘めた鋼の意志の持ち主。一方で、自分の美意識に反する者に対しては狭量な面も見せる。
+
その生き様は武人そのもので、自らが信じたジオンの[[理想]]を貫き通し、その為のあらゆる汚名を背負う覚悟を秘めた鋼の意志の持ち主。一方で、そういった覚悟を持っている割には、一年戦争時において汚れ役を担わされていた[[シーマ・ガラハウ|シーマ]]を「獅子身中の虫」呼ばわりし、その艦隊の事も一方的に見下すという、自分の美意識に反する者に対しては極めて狭量な側面も持っている<ref>『[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY|0083]]』の[[小説|小説版]]では特に顕著。ただし、これは[[カリウス・オットー|カリウス]]ら他のジオン軍人も一種の共通認識化しているという面もある。</ref>。
    
元々のガトーは[[ア・バオア・クー]]での最終戦において、乗機の[[ゲルググ]]が損傷した際に別の機体(デラーズ専用[[リック・ドム]]、詳細不明)に搭乗して継戦しようとするなど、大局を見ずに目の前の戦況に感化されて動く血気盛んな一面もあった(必死に戦っていた他のジオンの同胞達を見捨てられなかったというのも理由の一つであるが)。しかし、デラーズの[[説得]]を受けたことで、この場で無駄に命を散らすよりは大局的な目的のために敢えて戦線を離脱し、生き延びることを受け入れる。
 
元々のガトーは[[ア・バオア・クー]]での最終戦において、乗機の[[ゲルググ]]が損傷した際に別の機体(デラーズ専用[[リック・ドム]]、詳細不明)に搭乗して継戦しようとするなど、大局を見ずに目の前の戦況に感化されて動く血気盛んな一面もあった(必死に戦っていた他のジオンの同胞達を見捨てられなかったというのも理由の一つであるが)。しかし、デラーズの[[説得]]を受けたことで、この場で無駄に命を散らすよりは大局的な目的のために敢えて戦線を離脱し、生き延びることを受け入れる。
242行目: 242行目:  
:[[コウ・ウラキ|コウ]]と初めて交戦した時の台詞。
 
:[[コウ・ウラキ|コウ]]と初めて交戦した時の台詞。
 
;「我々はスペースノイドの真の解放を掴みとるのだ…!地球からの悪しき呪縛を我が正義の剣によってな…!」
 
;「我々はスペースノイドの真の解放を掴みとるのだ…!地球からの悪しき呪縛を我が正義の剣によってな…!」
:追撃してきたコウやバニング達に向かって叫んだ台詞。尤も、その『[[ガンダム試作2号機|正義の剣]]』というのは、元々連邦にあったのを強奪したもの(しかも条約違反の[[核ミサイル|核弾頭]])なのだが。
+
:追撃してきたコウやバニング達に向かって叫んだ台詞。尤も、その『[[ガンダム試作2号機|正義の剣]]』というのは、元々連邦にあったのを強奪したもの(しかも条約違反の[[核ミサイル|核弾頭]])で、すっかり自分の物と言わんばかりである。
 
;ガトー「君も将校だろう!只の兵でないのなら、大局的にものを見ろ!」
 
;ガトー「君も将校だろう!只の兵でないのなら、大局的にものを見ろ!」
 
;コウ「はっ…はい!」
 
;コウ「はっ…はい!」
;ガトー「なっ…!?私は敵だぞ!」
+
;ガトー「なっ…!?私は敵だぞ!」
:向こう見ずに自分に挑んでくるコウとのやり取り。一応、自分が未熟であるのを自覚し、また敵とはいえ偉人として扱われる自分の言葉に確かな説得力を感じていたコウは、素直に頷いていたのだが、敵の言葉を素直に受け止めるコウにガトーはあっけに取られていた。
+
:向こう見ずに自分に挑んでくるコウとのやり取り。一応、自分が未熟であるのを自覚し、また敵とはいえ偉人として扱われる自分の言葉に確かな説得力を感じていたコウは、素直に頷いていたのだが、敵の言葉を素直に受け止めるコウにガトーは呆気に取られていた。
 
;「これは散っていった者への冒涜だ…」
 
;「これは散っていった者への冒涜だ…」
:第8話より。観艦式で連邦の正当性を主張し、「ジオンを矮小なる者」と評したワイアット中将の演説を禍々しい物言いと激怒した事に続いての台詞。
+
:第8話より。観艦式で連邦の正当性を主張し、「ジオンを矮小なる者」と評したワイアット中将の演説を禍々しい物言いと激怒した事に続いての台詞。だが、連邦を演説で「カス」呼ばわりしたギレンを信奉し、連邦の兵士を散々見下しその命を軽じるのも、十分「死者への冒涜」な気もするが…。
;「''再びジオンの理想を掲げるために…星の屑成就のために…ソロモンよ、私は帰ってきた!''」
+
;「再びジオンの理想を掲げるために…星の屑成就のために…ソロモンよ、私は帰ってきた!」
 
:0083時、コンペイ島(旧[[ソロモン]])で行われた観艦式にGP02Aで突入した時の台詞。この直後に艦隊に向けて[[核ミサイル|核バズーカ]]を発射した。ガトーを象徴する台詞の一つ。
 
:0083時、コンペイ島(旧[[ソロモン]])で行われた観艦式にGP02Aで突入した時の台詞。この直後に艦隊に向けて[[核ミサイル|核バズーカ]]を発射した。ガトーを象徴する台詞の一つ。
 
;「なんと他愛の無い…鎧袖一触とはこのことか」
 
;「なんと他愛の無い…鎧袖一触とはこのことか」
255行目: 255行目:  
;「しかし、怨恨のみで戦いを支える者にこの私は倒せん! 私には義によって立っているからな!!」<br />「歯車となって戦う男には解かるまい!!」
 
;「しかし、怨恨のみで戦いを支える者にこの私は倒せん! 私には義によって立っているからな!!」<br />「歯車となって戦う男には解かるまい!!」
 
:[[コウ・ウラキ|コウ]]との決定的な価値観の違いを実力を持って圧倒。この台詞は全ての戦いに対する志に共通すると言ってもいいかもしれない。
 
:[[コウ・ウラキ|コウ]]との決定的な価値観の違いを実力を持って圧倒。この台詞は全ての戦いに対する志に共通すると言ってもいいかもしれない。
 +
:それにしても、大義がジオンの理想では、前大戦の怨恨同然の気も…([[デラーズ・フリート]]側のキャラクターが、どちらかというと格好良く描かれる傾向にあるのが『0083』という作品のカラーでもあるのだが)。実際、「歯車にすらなれない男が言う資格は無い」という視聴者の反論も少なからず存在している。
 
;「……ふっ。確か、ウラキと言ったな」
 
;「……ふっ。確か、ウラキと言ったな」
 
;コウ「な、何!?」
 
;コウ「な、何!?」
271行目: 272行目:  
;「フフフ…腐った連邦に属さねば貴様も苦しむ事は無かったろうに」
 
;「フフフ…腐った連邦に属さねば貴様も苦しむ事は無かったろうに」
 
:コロニーから脱出し、ニナを[[カリウス・オットー]]に託した後、コウに対し宿敵として立ち塞がった際の台詞。
 
:コロニーから脱出し、ニナを[[カリウス・オットー]]に託した後、コウに対し宿敵として立ち塞がった際の台詞。
 +
:だが、それを言うなら一年戦争で仲間を見捨てて逃亡し、テロリストにまで落ちぶれているデラーズ・フリートや自分自身は、腐っていないと言えるのだろうか?
 
;「いいか。一人でも突破し、アクシズ艦隊へ辿り着くのだ! 我々の真実の戦いを、後の世に伝える為に!」
 
;「いいか。一人でも突破し、アクシズ艦隊へ辿り着くのだ! 我々の真実の戦いを、後の世に伝える為に!」
 
:連邦艦隊に囲まれ、既に成すべきことをやり遂げたガトーはこの戦いで散ることを望み、志を次世代へと繋がらせた。
 
:連邦艦隊に囲まれ、既に成すべきことをやり遂げたガトーはこの戦いで散ることを望み、志を次世代へと繋がらせた。
316行目: 318行目:  
;「フ…その意気や良し。兵士を越え、戦士となったようだな」<br />「それでこそ、私の前に立つ男として相応しい!!」
 
;「フ…その意気や良し。兵士を越え、戦士となったようだな」<br />「それでこそ、私の前に立つ男として相応しい!!」
 
:『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』アイビス編第9話「戦士の戦い、兵士の信念」より。大局的な視野で戦い続ける事を宣言した[[コウ・ウラキ|コウ]]に対する、ガトーなりの最大級の賛辞。
 
:『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』アイビス編第9話「戦士の戦い、兵士の信念」より。大局的な視野で戦い続ける事を宣言した[[コウ・ウラキ|コウ]]に対する、ガトーなりの最大級の賛辞。
 +
;「今回の決起に際し…獅子身中の虫、奸賊[[シーマ・ガラハウ]]の再登用…。唾棄すべき[[ヤザン・ゲーブル|ティターンズ残党]]と[[ゼクス・マーキス|元プリベンター]]の編入…。そして、あの[[木星帝国]]と手を結ぶなどと。彼奴らに我がジオンの大義が理解できるとは思えませぬ…」
 +
:『第2次α』で、スィート・ウォーター制圧後、シャアが引き入れた面々に関して、ガトーが本人に批判した際の台詞。言ってる事は間違ってないかもしれないが、ガトーもシャアの父であるジオン・ダイクンに仇をなしたザビ家の信奉者である以上、あまり偉そうな事は言えず、目の前で聞かされたゼクスも流石に苛立ちを覚えていた。いくら指揮官とは言え、総帥であるシャアの方針にそこまで口出しする権利など無く(実際、その場にいた[[ナナイ・ミゲル]]からも「無礼」と批判されている)、シーマを始めとする他の批判されていた面々も、ガトーには言われたくないかもしれない。
 
;「その潔さ、見事…。ならば、逆賊ではなく一人の戦士として貴様を討つ!」
 
;「その潔さ、見事…。ならば、逆賊ではなく一人の戦士として貴様を討つ!」
 
:『第2次α』第38話「星の屑、再び」より。[[ネオ・ジオン]]を裏切ったゼクスを当初否定しながらも、ゼクスのその身命を賭した覚悟を見て、彼を戦士と認めた。
 
:『第2次α』第38話「星の屑、再び」より。[[ネオ・ジオン]]を裏切ったゼクスを当初否定しながらも、ゼクスのその身命を賭した覚悟を見て、彼を戦士と認めた。
322行目: 326行目:  
;「成長したな、ウラキ…。敵に説教されていた見習い士官はもういないな…」<br />「だが、私は幾多の英霊を背負い、ここにいるのだ! ここで退くわけにはいかない!」
 
;「成長したな、ウラキ…。敵に説教されていた見習い士官はもういないな…」<br />「だが、私は幾多の英霊を背負い、ここにいるのだ! ここで退くわけにはいかない!」
 
:『第2次α』において、コウにその信念を論破された際の台詞。
 
:『第2次α』において、コウにその信念を論破された際の台詞。
 +
 +
=== COMPACTシリーズ ==~
 +
;「…私は今…最高の気分だ…ジオンの忘れ形見とともに、大義の元に戦っているのだ…!」
 +
:『IMPACT』第3部第34話「メビウスの宇宙を越えて」より、出撃時の台詞。曲がりなりにもシャアが地球壊滅の業を背負う覚悟で戦っているのに対し、ガトーはまるでそんなこと知った事かとばかりに「大義」に酔いしれているようにも見えてならない。
    
=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
61

回編集

案内メニュー