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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[神聖ラングラン王国]]の将軍。
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[[神聖ラングラン王国]]の将軍。「[[春秋戦争]]」の中心人物の1人である。
    
口ひげが目立つ大柄な男で、その風貌からも「将軍」としての風格を漂わせる一方、気の抜けた言動が目立つところもあり、[[セニア・グラニア・ビルセイア]]には「昼行灯」と陰口を叩かれる始末。しかし彼を推薦した王子[[フェイルロード・グラン・ビルセイア]]は将軍としての能力を高く評価しており、ただの昼行灯ではないと感じていたようである。事実、[[シュテドニアス連合国]]によるラングラン王都襲撃事件後に挙兵した後は、シュテドニアスによって大半が占拠されたラングラン王国を半分以上まで取り返すことに成功、元将軍としての面目を保った。
 
口ひげが目立つ大柄な男で、その風貌からも「将軍」としての風格を漂わせる一方、気の抜けた言動が目立つところもあり、[[セニア・グラニア・ビルセイア]]には「昼行灯」と陰口を叩かれる始末。しかし彼を推薦した王子[[フェイルロード・グラン・ビルセイア]]は将軍としての能力を高く評価しており、ただの昼行灯ではないと感じていたようである。事実、[[シュテドニアス連合国]]によるラングラン王都襲撃事件後に挙兵した後は、シュテドニアスによって大半が占拠されたラングラン王国を半分以上まで取り返すことに成功、元将軍としての面目を保った。
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カークスは独自の解放戦線を率いてシュテドニアスと戦い続けていたのだが、ここに来てカークス自身の不満が爆発したのか、野心家としての顔を覗かせる。同じく挙兵したフェイルとは互いにラ・ギアスに戦乱が続くことを憂慮していたが、かつて推薦してくれた王子には恩義を感じつつも、統制力に欠けるとして彼と断交する。そしてこの機に乗じて自らがラングラン王国を支配せんと画策、さらにはラ・ギアス全土の制覇を目指すようになる。
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カークスは独自の解放戦線を率いてシュテドニアスと戦い続けていたのだが、ここに来てカークス自身の不満が爆発したのか、野心家としての顔を覗かせる。遅れて挙兵したフェイルとは互いに[[ラ・ギアス]]に戦乱が続くことを憂慮していたが、かつて推薦してくれた王子には恩義を感じつつも、統制力に欠けるとして彼と断交する。そしてこの機に乗じて自らがラングラン王国を支配せんと画策、さらにはラ・ギアス全土の制覇を目指すようになる。
    
後に、フェイルを国王の座から追放するために第3位王位継承者[[テリウス・グラン・ビルセイア]]を傀儡として王位に据えることでラングランの覇権を握ろうとしたが、自らの事情でテリウスの存在を欲していた[[シュウ・シラカワ]]などの暗躍により失敗。最後はフェイル軍へと奇襲を仕掛けるが、地上人たちの力を甘く見すぎたせいもあり自身の軍を失う。魔神官[[ルオゾール・ゾラン・ロイエル]]と手を組んでまで力に固執したカークスは、遂には自身が推し進めた超魔装機計画による[[エウリード]]まで持ち出し、あくまで武力による覇道を歩むことに拘った。カークスにしてみれば自らに従い散っていった兵への責任を全うしたい気持ちだったのだが、それらは協力関係だった[[ホワン・ヤンロン]]や[[リューネ・ゾルダーク]]に否定され、最期はエウリードと共に散る。
 
後に、フェイルを国王の座から追放するために第3位王位継承者[[テリウス・グラン・ビルセイア]]を傀儡として王位に据えることでラングランの覇権を握ろうとしたが、自らの事情でテリウスの存在を欲していた[[シュウ・シラカワ]]などの暗躍により失敗。最後はフェイル軍へと奇襲を仕掛けるが、地上人たちの力を甘く見すぎたせいもあり自身の軍を失う。魔神官[[ルオゾール・ゾラン・ロイエル]]と手を組んでまで力に固執したカークスは、遂には自身が推し進めた超魔装機計画による[[エウリード]]まで持ち出し、あくまで武力による覇道を歩むことに拘った。カークスにしてみれば自らに従い散っていった兵への責任を全うしたい気持ちだったのだが、それらは協力関係だった[[ホワン・ヤンロン]]や[[リューネ・ゾルダーク]]に否定され、最期はエウリードと共に散る。
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別れ際に息子の[[ザシュフォード・ザン・ヴァルハレヴィア]]に娘レミアと母を守るよう伝えた。
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別れ際に息子の[[ザシュフォード・ザン・ヴァルハレヴィア]]に娘[[レミア・ザニア・ヴァルハレヴィア|レミア]]と母を守るよう伝えた。
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ザッシュに協力し離反した部下こそいたが、自身がヴォルクルス教団と手を組んでもついて来てくれた部下がいるように、兵士達からは強く慕われており、カークスも自分に尽くしてくれた兵士達に報いる為に最後の瞬間まで戦い続けた。
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ザッシュに協力し離反した部下こそいたが、自身が[[ヴォルクルス教団]]と手を組んでもついて来てくれた部下がいるように、兵士達からは強く慕われており、カークスも自分に尽くしてくれた兵士達に報いる為に最後の瞬間まで戦い続けた。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
魔装機神シリーズの登場人物であり、残した影響も非常に大きな人物ではあるのだが、シリーズ本編のみではあまり人柄を窺い知ることはできず、『EX』あるいは『第2次OG』のほうが出番が多いという珍しい立場である。
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魔装機神シリーズの登場人物であり、残した影響も非常に大きな人物ではあるのだが、シリーズ本編のみではあまり人柄を窺い知ることはできず、『EX』あるいは『第2次OG』の方が出番が多いという珍しい立場である。
    
=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦EX]]
 
;[[スーパーロボット大戦EX]]
 
:マサキの章ではフェイル王子に背く逆賊といった役回りなので、[[移動要塞]]に乗った彼と戦う場面がある。
 
:マサキの章ではフェイル王子に背く逆賊といった役回りなので、[[移動要塞]]に乗った彼と戦う場面がある。
:リューネの章では仲間のヤンロンがカークスの協力者の為、マサキの章では見えなかったカークス側の立場というものが書かれる。ガルガードに乗ってスポット参戦するが、後に袂を分かち、[[ラストボス]]として立ちふさがる。彼自身の能力より、エウリードの性能が厄介。
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:リューネの章では仲間のヤンロンがカークスの協力者の為、マサキの章では見えなかったカークス側の立場というものが書かれる。ガルガードに乗って[[スポット参戦]]するが、後に袂を分かち、[[ラストボス]]として立ちふさがる。彼自身の能力より、エウリードの性能が厄介。
    
=== [[魔装機神シリーズ]] ===
 
=== [[魔装機神シリーズ]] ===
 
;[[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]
 
;[[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]
:第一章では昼行燈時代の姿を見ることができる。第一章後半では、一連の邪教徒によるラングラン王都への襲撃の責任を取らされる形で西方の辺境カラタミーフィ州へと左遷されるが、このおかげで第一章最後の[[シュテドニアス連合国]]によるラングラン王都襲撃事件には巻き込まれなかった。もっとも後のことを思えばこの事が彼の運命を狂わせたともいえそうである。
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:第一章では昼行燈時代の姿を見ることができる。第一章後半では、一連の邪教徒によるラングラン王都への襲撃の責任を取らされる形で西方の辺境カラタミーフィ州へと左遷されるが、このおかげで第一章最後のシュテドニアス連合国によるラングラン王都襲撃事件には巻き込まれなかった。もっとも後のことを思えばこの事が彼の運命を狂わせたともいえそうである。
 
:第二章ではプロローグで登場。
 
:第二章ではプロローグで登場。
 
:;[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]
 
:;[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]
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;[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE]]
 
;[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE]]
:娘のレミアが登場したことで、彼にまつわる話がいくつか登場する。ポーシャやアハマドなど彼を功績を評価する者も少なくないことが解る。
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:娘のレミアが登場したことで、彼にまつわる話がいくつか登場する。[[ポーシャ・ザニア・ベリファイト|ポーシャ]]や[[アハマド・ハムディ|アハマド]]など彼の功績を評価する者も少なくないことが解る。
    
=== [[OGシリーズ]] ===
 
=== [[OGシリーズ]] ===
 
;[[第2次スーパーロボット大戦OG]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦OG]]
:主な流れは『EX』とほぼ同じだがフェイル軍の状況を察して彼から同盟を持ち掛けている。マサキルートで戦う際にも2回行動を持っており、移動要塞に乗っていながらあっという間に自軍に迫ってくる。リューネルートではガルガードでスポット参戦後、エウリードとヴァルシオンを持ち出して決戦を挑んでくる。今回はザッシュを撃墜してもイベントは発生しない。
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:主な流れは『EX』とほぼ同じだがフェイル軍の状況を察して彼から同盟を持ち掛けている。マサキルートで戦う際にも[[2回行動]]を持っており、移動要塞に乗っていながらあっという間に自軍に迫ってくる。リューネルートではガルガードでスポット参戦後、エウリードと[[ヴァルシオン]]を持ち出して決戦を挑んでくる。今回はザッシュを撃墜してもイベントは発生しない。
 
;[[スーパーロボット大戦OG ダークプリズン]]
 
;[[スーパーロボット大戦OG ダークプリズン]]
 
:シナリオデモに登場。
 
:シナリオデモに登場。
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:息子。母譲りの父に似つかない風貌と子供っぽさが残る少年。気性は父親に似て一途で頑固であるらしい。片思いを抱いているリューネとの出会いが父との確執を生むが、最期は父からの願いを受け取った。なお正史ではないが、条件次第では『EX』においてカークスが彼を(不慮の事故とはいえ)手にかけるという結末も存在する。
 
:息子。母譲りの父に似つかない風貌と子供っぽさが残る少年。気性は父親に似て一途で頑固であるらしい。片思いを抱いているリューネとの出会いが父との確執を生むが、最期は父からの願いを受け取った。なお正史ではないが、条件次第では『EX』においてカークスが彼を(不慮の事故とはいえ)手にかけるという結末も存在する。
 
;[[フェイルロード・グラン・ビルセイア]]
 
;[[フェイルロード・グラン・ビルセイア]]
:カークスを推薦した。考えは異なれども、ラ・ギアスに安定を取り戻したいという思いは一緒だった。フェイルは切実な事情を抱えており、それ故に最後は力に訴える行動を取り、カークス同様魔装機神によって止められることになる。
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:カークスを推薦したが、引責による左遷までは止められなかった。彼の政治力の限界、自身の超魔装機計画の立ち消え、有事に際しての対応の遅れ、結果的には無軌道な地上人召喚など、考えてみればカークス側の不満材料は山積みなので、彼への恩義とは別に王室そのものを軽蔑する象徴となったのかも知れない。フェイル側の秘事をどれほどカークスが察していたかは謎だが、テリウスを担ぎ出す頃にはフェイルが王に値しない旨を婉曲ながら直にぶつけている。
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:しかし考えは異なれども、シュテドニアスをラングランから駆逐し、ラ・ギアスに安定を取り戻したいという思いは一緒だった。フェイルは切実な事情を抱えており、それ故に最後は力に訴える行動を取り、カークス同様魔装機神によって止められることになる。
 
;[[ホワン・ヤンロン]]
 
;[[ホワン・ヤンロン]]
 
:[[魔装機神]]操者であり、ラングランを取り戻すべく協力関係にあったが、彼の与り知らぬところで起こっていたカークスの暴走を止めることはできなかった。最後は魔装機神操者として彼の業を払う。
 
:[[魔装機神]]操者であり、ラングランを取り戻すべく協力関係にあったが、彼の与り知らぬところで起こっていたカークスの暴走を止めることはできなかった。最後は魔装機神操者として彼の業を払う。
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:ラングラン王都壊滅に関わった邪神教団の指導者であり、彼の目的を知りつつ利用する。
 
:ラングラン王都壊滅に関わった邪神教団の指導者であり、彼の目的を知りつつ利用する。
 
;[[リカルド・シルベイラ]]
 
;[[リカルド・シルベイラ]]
:直接の関わりはないが、『第2次OG』ではミオのザムジードと交戦する際に、彼の名を呟く。エウリードにザムジードのデータが使われている点を考慮すると何かしらの関わりはあったのかもしれない。
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:直接の関わりはないが、『第2次OG』では[[ミオ・サスガ|ミオ]]の[[ザムジード]]と交戦する際に、彼の名を呟く。エウリードにザムジードのデータが使われている点を考慮すると何かしらの関わりはあったのかもしれない。
    
=== OGシリーズ ===
 
=== OGシリーズ ===
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=== OGシリーズ ===
 
=== OGシリーズ ===
 
;「貴公の命は私が預かる。この戦争が終わった後で、働いてもらおう」<br />「ラングランとシュテドニアスだけでなく……ラ・ギアス全土に秩序と平穏をもたらすためにな」
 
;「貴公の命は私が預かる。この戦争が終わった後で、働いてもらおう」<br />「ラングランとシュテドニアスだけでなく……ラ・ギアス全土に秩序と平穏をもたらすためにな」
:『第2次OG』でゴドルを説得した際の言葉。これを見たショーンはカークスの評価を改めている。
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:『第2次OG』でゴドルを説得した際の言葉。これを見た[[ショーン・ウェブリー|ショーン]]はカークスの評価を改めている。
 
;カークス「ふっ……ここで私が生き延びるなど……私のために命を懸け、死んでいった兵達に申し訳が……立たぬ……いずれにせよ……もう遅い……脱出装置は……壊れている……無論、使うつもりもなかったがな……」<br />ザッシュ「こ、ここで死ぬなんて、卑怯だよ!力づくでも、僕は父さんを!!」<br />カークス「来るな、ザッシュ……母さんとレミアを……頼む……」
 
;カークス「ふっ……ここで私が生き延びるなど……私のために命を懸け、死んでいった兵達に申し訳が……立たぬ……いずれにせよ……もう遅い……脱出装置は……壊れている……無論、使うつもりもなかったがな……」<br />ザッシュ「こ、ここで死ぬなんて、卑怯だよ!力づくでも、僕は父さんを!!」<br />カークス「来るな、ザッシュ……母さんとレミアを……頼む……」
 
:『第2次OG』での別れの言葉。[[デュラクシール]]と違いエウリードの脱出装置は取り外されていなかったが、カークスの信念上最初から使う意思はなかったようである…。旧シリーズやメモリアル・デイの時と違いかなり悲壮感漂う最期となった。
 
:『第2次OG』での別れの言葉。[[デュラクシール]]と違いエウリードの脱出装置は取り外されていなかったが、カークスの信念上最初から使う意思はなかったようである…。旧シリーズやメモリアル・デイの時と違いかなり悲壮感漂う最期となった。
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== 迷台詞 ==
 
== 迷台詞 ==
 
;リューネ「覚悟しな、おっさん!」<br/>カークス「そんな物言いでは、ヨメのもらい手がなくなるぞ、お嬢ちゃん!」<br/>リューネ「よけいなお世話だよ!」<br/>ザッシュ「ぼくがいるよ!」<br/>カークス「何だと!?」
 
;リューネ「覚悟しな、おっさん!」<br/>カークス「そんな物言いでは、ヨメのもらい手がなくなるぞ、お嬢ちゃん!」<br/>リューネ「よけいなお世話だよ!」<br/>ザッシュ「ぼくがいるよ!」<br/>カークス「何だと!?」
:決戦シナリオにおけるリューネとの戦闘前会話。何をそんなに驚いているのか。
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:決戦シナリオにおけるリューネとの[[戦闘前会話]]。何をそんなに驚いているのか。
    
== 搭乗機体・関連機体 ==
 
== 搭乗機体・関連機体 ==
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