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== 概要 ==
== 概要 ==
[[ザンスカール帝国]]の実権を握っている組織「ガチ党」の党首であり、ザンスカール帝国首相。禿頭白髭、左目に片眼鏡を着け、杖を携えて悠然と構える。
[[ザンスカール帝国]]の実権を握っている組織「ガチ党」の党首にして、ザンスカール帝国首相。禿頭白髭、左目に片眼鏡を着け、杖を携えて悠然と構える。
元々はヘリウム船団のベテラン職員という経歴の「[[木星]]帰りの男」。果てしなく争い続ける[[地球]]人類に絶望し、[[マリア・ピァ・アーモニア]]の特異能力と豊富な資材を利用し、アジ演説により旧体制を批判してガチ党を設立。そして、恐怖政治で「ギロチン」による処刑を見世物としてザンスカール帝国を支配した。
元々はヘリウム船団のベテラン職員という経歴の「[[木星]]帰りの男」。果てしなく争い続ける[[地球]]人類に絶望し、[[マリア・ピァ・アーモニア]]の特異能力と豊富な資材を利用し、アジ演説により旧体制を批判してガチ党を設立。そして、ギロチンを用いた処刑を始めとする恐怖政治でザンスカール帝国を支配した。
彼の個人的野心・目的についてアニメ作中では判然としないが、その究極目標は[[エンジェル・ハイロゥ]]による「争うことのない人類の創出」であるとされる。とするならマリアとの関係も単なる黒幕と傀儡ではなく、両者には汎人類に対して真に共鳴する部分があったのかもしれない。
しかし、圧政を伴う彼の思想と行動は[[リガ・ミリティア]]などの民間勢力や一部高級軍人に非難されるなど、必然的に敵対者を呼び起こすものだった。結果的に彼率いるザンスカール帝国は敗れて、自身もまたエンジェル・ハイロゥ戦における最終局面で死亡している。
しかし、圧政を伴う彼の思想と行動は[[リガ・ミリティア]]などの民間勢力や一部高級軍人に非難されるなど、必然的に敵対者を呼び起こすものだった。結果的に彼率いるザンスカール帝国は敗れて、自身もまたエンジェル・ハイロゥ戦における最終局面で死亡している。
[[宇宙世紀]]シリーズにおける[[主人公]]が対峙し続けた戦乱の黒幕とはいえ、[[ギレン・ザビ]]のようなカリスマを示せず、かといって[[ギルバート・デュランダル]]のように劇中で分かり易い策士でもなかったがゆえ、特に外見の活力に欠けて押しの弱い印象は否めない。だからこそ、若いマリアを[[女王]]に仕立て上げたのだろうが、このバランスを保てなかったことが自らの破滅を呼び込んだのかもしれない。
[[宇宙世紀]]シリーズにおける[[主人公]]が対峙し続けた戦乱の黒幕とはいえ、[[ギレン・ザビ]]のようなカリスマを示せず、かといって[[ギルバート・デュランダル]]のような分かり易い策士として描かれたわけでもなかったがゆえ、特に外見の活力に欠けて押しの弱い印象は否めない。だからこそ、若いマリアを[[女王]]に仕立て上げたのだろうが、このバランスを保てなかったことが自らの破滅を呼び込んだのかもしれない。
== 登場作品と役柄 ==
== 登場作品と役柄 ==
:しかし、その発動はカガチの想像を逸脱しており……。
:しかし、その発動はカガチの想像を逸脱しており……。
;キゾ
;キゾ
:[[漫画]]『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]] ゴースト』(SRW未参戦)に登場。形式上はカガチの部下だが独自の思惑で動いており、自重するよう求めた彼の指示にも従わなかった。SRW未登場。
:[[漫画]]『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]] ゴースト』(SRW未参戦)に登場。形式上はカガチの部下だが独自の思惑で動いており、自重するよう求めた彼の指示にも従わなかった。SRW未登場。
;[[クラックス・ドゥガチ]]
;[[クラックス・ドゥガチ]]
:「ゴースト」では木星船団時代の恩人とされており、ドゥガチから彼と内縁の妻の間に生まれた子供であるキゾを預かっていた。
:『ゴースト』では木星船団時代の恩人とされており、ドゥガチから彼と内縁の妻の間に生まれた子供であるキゾを預かっていた。
== 他作品との人間関係 ==
== 他作品との人間関係 ==
== 名台詞 ==
== 名台詞 ==
;「平和を願う究極の姿は赤子であろう」
;「平和を願う究極の姿は赤子であろう」
:第46話にて、[[エンジェル・ハイロゥ]]内部タシロに反逆され、女王の前に銃口を突き付けられながら引き出され、タシロと女王のエンジェル・ハイロゥの真の効果を問答している最中の発言。
:第46話より。[[エンジェル・ハイロゥ]]内部でタシロに反逆され、タシロとエンジェル・ハイロゥの真の効果について問答している最中の発言。
:なお、これに対してタシロは'''「白状したな、カガチ」'''と返している。事実上エンジェル・ハイロゥの効果を自白したものだが、女王がタシロに連れ去られる際に「本当なのか?」との問いには'''「タシロ大佐の妄想です」'''と返している。
:なお、これに対してタシロは'''「白状したな、カガチ」'''と返している。事実上エンジェル・ハイロゥの効果を自白したようなものだが、マリアはタシロに連れ去られる際に尋ねた「本当なのか?」との問いには'''「タシロ大佐の妄想です」'''と返している。
;「増え過ぎた人類こそ真理を踏み越えたのだ。そういう人類は消えた方が良い」
;「増え過ぎた人類こそ真理を踏み越えたのだ。そういう人類は消えた方が良い」
:第49話より。[[エンジェル・ハイロゥ]]内部で[[ウッソ・エヴィン]]に言った台詞。なお、[[ギレン・ザビ]]もまた、カガチと似たような内容の発言をしていた。
:第49話より。エンジェル・ハイロゥ内部で[[ウッソ・エヴィン]]に言った台詞。なお、[[ギレン・ザビ]]もまた、カガチと似たような内容の発言をしていた。
;「うおおっ な、何だ、この振動は?マリア、教えろ。この作戦はあの少年が言った通り、元々敗れるものだったのか」<br />「顔を上げんかマリア、お前を占い師からここまで育てた恩を忘れて、こう仕向けたのか」<br />「笑ったな、マリア」
;「うおおっ!な、なんだ、この振動は?」<br />「マリア、教えろ。この作戦はあの少年が言った通り、元々敗れるものだったのか」<br />「顔を上げんかマリア、お前を占い師からここまで育てた恩を忘れて、こう仕向けたのか!」<br />「笑ったな、マリア」
:第51話より。エンジェルハイロゥの謁見の間でマリアの幻影を前にした問答。「笑ったな」のシーンではマリアに拳銃を発砲するが、当然幻影に当たるはずもない。直後、エンジェル・ハイロゥのリングが直撃して、カガチは吹き飛ばされて死亡するという結末を迎える。
:第51話より。エンジェル・ハイロゥの謁見の間でマリアの幻影を見、錯乱する。「笑ったな」のシーンでは拳銃を発砲するが、当然幻影に当たるはずもない。直後、エンジェル・ハイロゥのリングが直撃して、カガチは吹き飛ばされて死亡するという結末を迎える。
;「超能力者たちの力は<ruby><rb>姫</rb><rt>シャクティ</rt></ruby>さまの力と共鳴してエンジェル・ハイロウから地球にむけて放射される これをうけた人間はあらそいをわすれ 戦争をわすれ 神の子となるのだ!」
;「超能力者たちの力は<ruby><rb>姫</rb><rt>シャクティ</rt></ruby>さまの力と共鳴してエンジェル・ハイロウから地球にむけて放射される これをうけた人間はあらそいをわすれ 戦争をわすれ 神の子となるのだ!」
:『コミックボンボン』版第10章「最終兵器光臨す!!」に於ける彼の理想。この直後、ウッソから'''「少しヘンなんじゃないのか」'''と言われ、ずっこけている。
:『コミックボンボン』版第10章「<ruby><rb>最終兵器</rb><rt>エンジェル・ハイロゥ</rt></ruby>光臨す!!」に於ける彼の理想。この直後、ウッソから'''「少しヘンなんじゃないのか」'''と言われ、ずっこけている。
:「エンジェル・ハイロウによる戦争の根絶」という理念についても「自分たちが支配しやすいようにしただけじゃないか!」と真っ向から否定された。
:「エンジェル・ハイロゥによる戦争の根絶」という理念についても「自分たちが支配しやすいようにしただけじゃないか!」と真っ向から否定された。
== 脚注 ==
== 脚注 ==