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=== 一週間戦争 ===
=== 一週間戦争 ===
宣戦布告の直後、[[ジオン公国軍]]は当時において革新的と言えた人型機動兵器[[モビルスーツ]]を投入させた奇襲作戦を仕掛け、月面都市[[グラナダ]]を制圧に成功するも、続いてサイド1・2・4へ奇襲を行ったジオン軍は、NBC兵器(毒ガス兵器、GGガス)無差別使用し、この所謂「'''コロニー潰し'''」によって、ジオンの方針に反対的な主張をしていたスペースノイドの多くが虐殺されている<ref>なお、このコロニー潰しの指揮を執らされたのは、後に宇宙海賊として名を馳せる[[シーマ・ガラハウ]]の一味で、更には毒ガスで虐殺されたコロニーの一つである「アイランド・イフィッシュ」は、『[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊|第08MS小隊]]』の主人公・[[シロー・アマダ]]の故郷であり、本人も巻き込まれているが、辛うじて生還している。</ref>。
宣戦布告の直後、[[ジオン公国軍]]は当時において革新的と言えた人型機動兵器[[モビルスーツ]]を投入させた奇襲作戦を仕掛け、月面都市[[グラナダ]]を制圧に成功するも、続いてサイド1・2・4へ奇襲を行ったジオン軍は、NBC兵器(毒ガス兵器、GGガス)無差別使用し、この所謂「'''コロニー潰し'''」によって、ジオンの方針に賛同的ではなかったスペースノイドの多くが虐殺され、この時点で28億という膨大な人命が失われている<ref>なお、このコロニー潰しの指揮を執らされたのは、後に宇宙海賊として名を馳せる[[シーマ・ガラハウ]]の一味で、更には毒ガスで虐殺されたコロニーの一つである「アイランド・イフィッシュ」は、『[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊|第08MS小隊]]』の主人公・[[シロー・アマダ]]の故郷であり、本人も巻き込まれているが、辛うじて生還している。</ref>。
翌日の1月4日、コロニー潰しの対象となったサイド2のコロニーの一つである「アイランド・イフィッシュ」に核パルスエンジンが取り付けられ、地球の[[ジャブロー]]に落下させる「'''ブリティッシュ作戦'''」が発動されるも、地球連合軍の防戦やその他多くの不測の事態によって、コロニーはアラビア半島の上空で崩壊。1月10日、ジャブローへの直撃は避けられたものの、コロニーは[[オーストラリア]]のシドニーに直撃し、シドニーを含むオーストラリア大陸の16%は消滅し、直径500㎞にも及ぶ巨大なクレーターが形成される。
翌日の1月4日、コロニー潰しの対象となったサイド2のコロニーの一つである「アイランド・イフィッシュ」に核パルスエンジンが取り付けられ、地球の[[ジャブロー]]に落下させる「'''ブリティッシュ作戦'''」が発動されるも、地球連合軍の防戦やその他多くの不測の事態によって、コロニーはアラビア半島の上空で崩壊。1月10日、ジャブローへの直撃は避けられたものの、コロニーは[[オーストラリア]]のシドニーに直撃し、シドニーを含むオーストラリア大陸の16%は消滅し、直径500㎞にも及ぶ巨大なクレーターが形成される。
この1月10日までに行われた戦いは特に「'''一週間戦争'''」と呼ばれ、全人類110億人のうち28億人が死亡する未曽有の大惨事となり、地球側のジオンへの反感は最高潮になった。
この1月10日までに行われた戦いは特に「'''一週間戦争'''」と呼ばれ、全人類110億人のうち半数が死亡する未曽有の大惨事となり、地球及び壊滅したサイドの生存者達ののジオンへの反感は最高潮になった。
=== ルウム戦役以降 ===
=== ルウム戦役以降 ===
[[シャア・アズナブル]](当時は中尉)が、ジオンのエース「赤い彗星」として名を馳せていく事になる「'''ルウム戦役'''」以降、当初こそ[[モビルスーツ]]を主体とした[[ジオン公国軍]]が優勢であり、事実上無条件降伏に近い形で地球連邦はジオンと和平を結ぶ寸前にあったのだが、ジオンで捕虜の身となり、その実情を知った[[レビル将軍]]が連邦に帰還した事で事態は大きく変わることになり、「ジオンに兵無し」という言葉と共に、「[[V作戦]]」を発動。元々国力で勝る[[地球連邦軍]]は、[[ガンダム]]を始めとする高性能MSの開発・生産に成功し、オデッサ作戦を機に形勢を逆転させていく事になる。
[[シャア・アズナブル]](当時は中尉)が、ジオンのエース「赤い彗星」として名を馳せていく事になる「'''ルウム戦役'''」以降、当初こそ[[モビルスーツ]]を主体とした[[ジオン公国軍]]が優勢であり、事実上無条件降伏に近い形で地球連邦はジオンと和平を結ぶ寸前にあったのだが、ジオンで捕虜の身となり、その実情を知った[[レビル将軍]]が連邦に帰還した事で事態は大きく変わることになり、「ジオンに兵無し」という言葉と共に、地球連邦政府は戦争の継戦を宣言。ジオン側の一ヵ月で戦争を終結させるという短期決戦プランは完全に瓦解した。
ジオン側はルウム戦役の勝利でルナツー方面以外の制宙権を確保していたため、地球侵攻作戦を発動。第一次降下戦でオデッサ付近、第二次降下戦で北米大陸、第三次降下戦で北京を中心としたアジア一帯、他にもアフリカの連邦軍一大拠点[[キリマンジャロ]]を制圧する等、地球戦線でもジオン優勢に推移した。
反面で連邦の本拠地が存在するジャブローは詳細な位置すら確認が出来ず、連邦政府を壊滅させる決定的な機会を得られなかったことや無作為に戦線を拡大し過ぎた結果、各方面で戦力不足や兵站不足を招き、結果的に国力が乏しいジオンにとって最も避けるべきであった膠着状態を招いてしまう。
この間、連邦軍は「[[V作戦]]」を発動。元々国力で勝る[[地球連邦軍]]は、[[ガンダム]]を始めとする高性能MSの開発・生産に成功し、オデッサ作戦を機に地球戦線の形勢を一気に逆転させる。ジオン側は11月末にジャブロー強襲戦を行ったが、こちらは出入り口確保の失敗もあり戦力を消耗するだけの結果に終わった。
宇宙でもビンソン計画が行われ、緒戦で壊滅した連邦宇宙軍もジオンに対抗できる規模での再建を果たしたため、ソロモン攻略戦でも連邦軍に惨敗した。この時点でジオンが国力が著しく低下した惨状となる。
その後、和平交渉を行おうとした[[デギン・ソド・ザビ]]とレビル将軍の二人が、[[ギレン・ザビ]]の陰謀によって死亡するという事態が起こるも、そのギレンを始めとするジオン公国における指導者層であった[[ザビ家]]の一族がことごとく死亡したために地球連邦軍の勝利に終わった<ref>ただし、小惑星「[[アクシズ]]」や暗礁宙域「[[デラーズ・フリート|茨の園]]」等、[[宇宙]]の各地に多くのジオン公国軍の残党が潜伏し、後の時代の混乱の一因となった。</ref><ref>また、一年戦争開戦初期にジオン公国軍が自国([[サイド3]])以外の[[スペースコロニー|コロニー]]を多数破壊した事もあり、[[アムロ・レイ]]をはじめとして地球連邦軍に加わる[[スペースノイド]]も多かったが、戦後のコロニー再建計画の遅れに起因する難民問題が[[アースノイド]]との対立の火種となり、後の時代に暗い影を落とすことになる。</ref>。
その後、和平交渉を行おうとした[[デギン・ソド・ザビ]]とレビル将軍の二人が、[[ギレン・ザビ]]の陰謀によって死亡するという事態が起こるも、そのギレンを始めとするジオン公国における指導者層であった[[ザビ家]]の一族がことごとく死亡したために地球連邦軍の勝利に終わった<ref>ただし、小惑星「[[アクシズ]]」や暗礁宙域「[[デラーズ・フリート|茨の園]]」等、[[宇宙]]の各地に多くのジオン公国軍の残党が潜伏し、後の時代の混乱の一因となった。</ref><ref>また、一年戦争開戦初期にジオン公国軍が自国([[サイド3]])以外の[[スペースコロニー|コロニー]]を多数破壊した事もあり、[[アムロ・レイ]]をはじめとして地球連邦軍に加わる[[スペースノイド]]も多かったが、戦後のコロニー再建計画の遅れに起因する難民問題が[[アースノイド]]との対立の火種となり、後の時代に暗い影を落とすことになる。</ref>。