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[[地球連合軍]]が開発した戦闘機型[[モビルアーマー]]。
 
[[地球連合軍]]が開発した戦闘機型[[モビルアーマー]]。
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[[GUNDAM|G兵器]]開発前の連合軍において、[[モビルスーツ]]と対等に渡り合える数少ない機体の1つで、機動力とは別の方向性で[[MS]]に対して優位性を持たせる事で[[MA]]の弱点である旋回性能の低さをカバーしている。
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[[GUNDAM|G兵器]]開発前の連合軍において、[[モビルスーツ]]と対等に渡り合える数少ない機体の一つで、機動力とは別の方向性で[[MS]]に対して優位性を持たせる事で[[MA]]の弱点である旋回性能の低さをカバーしている。
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技術的には[[メビウス]]の一世代前の機体で、方向転換は補助バーニアの噴射で行われる。機首部分は切り離し可能で、単独での大気圏降下も可能。特長として、本体に4基搭載された有線式ガンバレルがあり、本体から切り離して遠隔操作することで[[オールレンジ攻撃]]を行う事が可能となっている。また、ガンバレルのスラスターはそのまま、本体の[[ブースター]]も兼ね、MS以上の加速性能を獲得している。しかし、ガンバレルを使いこなすには高い空間認識能力が必要で、軍内でその素質を有するパイロットは少なかった。
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技術的には[[メビウス]]の一世代前の機体で、方向転換は補助バーニアの噴射で行われる。機首部分は切り離し可能で、単独での[[空|大気圏]]降下も可能。特長として、本体に4基搭載された有線式ガンバレルがあり、本体から切り離して遠隔操作することで[[オールレンジ攻撃]]を行う事が可能となっている。また、ガンバレルのスラスターはそのまま、本体の[[ブースター]]も兼ね、MS以上の加速性能を獲得している。しかし、ガンバレルを使いこなすには高い空間認識能力が必要で、軍内でその素質を有するパイロットは少なかった。
    
その為、本機は少数生産されるに留まり、以後は[[量産機]]のメビウスの生産へと切り替えられた。後に、オールレンジ攻撃の実用性を実証した連合軍は後継機の[[エグザス]]を開発している。また、他にも本機のストライカーパック版とでも言うべき[[ガンバレルダガー|ガンバレルストライカー]]や、[[ザフト]]でも無線誘導式のドラグーン・システムを開発している。
 
その為、本機は少数生産されるに留まり、以後は[[量産機]]のメビウスの生産へと切り替えられた。後に、オールレンジ攻撃の実用性を実証した連合軍は後継機の[[エグザス]]を開発している。また、他にも本機のストライカーパック版とでも言うべき[[ガンバレルダガー|ガンバレルストライカー]]や、[[ザフト]]でも無線誘導式のドラグーン・システムを開発している。
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グリマルディ戦線にて、3個小隊15機が投入されたが、エンデュミオン・クレーターの防衛線にて、[[ムウ・ラ・フラガ]]搭乗機のみを残し、壊滅。その戦闘で、彼は[[ジン]]を5機撃墜という戦果を挙げたため、「[[エンデュミオンの鷹]]」と呼ばれるようになった。
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=== 劇中での様相 ===
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グリマルディ戦線にて、3個小隊15機が投入されたが、エンデュミオン・クレーターの防衛線にて、[[ムウ・ラ・フラガ]]搭乗機のみを残し、壊滅。その戦闘で、彼は[[ジン (SEED)|ジン]]を5機撃墜という戦果を挙げたため、「エンデュミオンの鷹」と呼ばれるようになった。
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その後、G兵器のパイロットとなる新兵達を乗せた輸送艦の護衛として[[ヘリオポリス]]に向かい、そこで起こった戦闘に出撃。ジンを撃墜する戦果を挙げるが、[[ラウ・ル・クルーゼ]]の搭乗する[[シグー]]と交戦。損傷しつつも[[アークエンジェル]]と合流する。ヘリオポリス脱出後に起こった戦闘では、アークエンジェルと[[ストライクガンダム]]を囮に4機の敵G兵器を出し抜いて敵[[母艦]][[ヴェサリウス]]を単独で強襲して損傷させ、さらにストライクの窮地を救った。
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その後、[[GUNDAM|G兵器]]の[[パイロット]]となる新兵達を乗せた輸送艦の護衛として[[ヘリオポリス]]に向かい、そこで起こった戦闘に出撃。ジンを撃墜する戦果を挙げるが、[[ラウ・ル・クルーゼ]]の搭乗する[[シグー]]と交戦。損傷しつつも[[母艦]][[アークエンジェル]]と合流する。ヘリオポリス脱出後に起こった戦闘では、アークエンジェルと[[ストライクガンダム]]を囮に4機の敵G兵器を出し抜いて敵艦[[ヴェサリウス]]を単独で強襲して損傷させ、さらにストライクの窮地を救った。
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その後もムウの技量もあり、敵G兵器を相手に互角に戦い、ストライクと共にアークエンジェルの守りの要として運用された。その後、アークエンジェルが地上に降下してからは、ムウは新たな乗機として[[スカイグラスパー]]を受領したので、その後のメビウス・ゼロの所在は不明。
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上述した通り、メビウス・ゼロはムウの卓越した[[技量]]も有って、敵G兵器を相手に互角に戦い、ストライクと共にアークエンジェルの守りの要として運用された。アークエンジェルが[[地球]]に降下してからは、ムウは新たな乗機として[[スカイグラスパー]]を受領したので、その後のメビウス・ゼロの所在は不明である。
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なお、コミックボンボンで連載された[[漫画|漫画版]]では、最終決戦時にムウは[[プロヴィデンスガンダム]]と交戦して中破したストライクから本機に乗り換え、有線式ガンバレルを使ってプロヴィデンスを拘束。自分ごと[[キラ・ヤマト]]にプロヴィデンスを撃たせ、共に消滅した。
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=== メビウス・ゼロの最期 ===
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高山瑞穂氏の[[漫画|漫画版]](コミックボンボン版)では、最終決戦時にムウは[[プロヴィデンスガンダム]]と交戦して中破したストライクからメビウス・ザロに[[乗り換え]]、有線式ガンバレルを使ってプロヴィデンスを拘束。[[フリーダムガンダム|フリーダム]]に乗っていた[[キラ・ヤマト]]に対してメビウス・ゼロごとプロヴィデンスを撃たせる事によって、相討ちした。
    
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
;[[第3次スーパーロボット大戦α]]
 
;[[第3次スーパーロボット大戦α]]
:ムウ専用機。ガンバレルはP属性[[全体攻撃]]で、[[サイズ]]差もあり、当てて避ける機体。攻撃力不足だが、少なくとも、[[スカイグラスパー]]よりも遥かに使い勝手が良く、後半も無理に[[ストライクガンダム]]に乗せるよりもこちらの方が役に立つ。<br />実は、P属性の全体攻撃武器の装弾数と[[射程]]が自軍トップクラスであり[[改造]]による攻撃力の伸びも良い上、[[強化パーツ]]スロット4、コスト0.5と破格で隠れた優良機体である。<br />なお、設定どおり宇宙戦に特化しており、空を飛ぶ事こそ出来るが、機体と武器の宇宙以外の適応は極めて低い。ただし、[[強化パーツ]]で全て解決可能。改造は2機の[[スカイグラスパー]]に引き継がれるので、優先的に改造しておくと良い。<br />なお、ムウは本機でも[[ドミニオン]]のローエングリンを防いで「不可能を可能に」してしまうのは、プレイヤーの間では有名。
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:ムウ専用機。ガンバレルはP属性[[全体攻撃]]で、[[サイズ]]差もあり、当てて避ける機体。攻撃力不足だが、少なくとも、[[スカイグラスパー]]よりも遥かに使い勝手が良く、後半も'''無理に[[ストライクガンダム]]に乗せるよりもメビウス・ゼロに乗せた方が役に立つ'''。
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:実は、「P属性の全体攻撃武器の装弾数と[[射程]]が[[αナンバーズ|自軍]]トップクラス」であり、[[改造]]による攻撃力の伸びも良い上、[[強化パーツ]]スロット4、コスト0.5…と、本作におけるメビウス・ゼロは破格で隠れた優良機体である。
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:なお、設定どおり宇宙戦に特化しており、[[空]]を飛ぶ事こそ出来るが、機体と武器の宇宙以外の適応は極めて低い。ただし、[[強化パーツ]]で全て解決可能。改造は2機の[[スカイグラスパー]]に引き継がれるので、優先的に改造しておくと良い。
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:余談だが、'''ムウはメビウス・ゼロに乗っていたとしても[[ドミニオン]]が放つローエングリンを防いで「不可能を可能に」してしまう'''件は、プレイヤーの間では有名である。
    
=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
;[[スーパーロボット大戦J]]
 
;[[スーパーロボット大戦J]]
:序盤から自軍参入。ガンバレルの長射程は魅力だが、武器改造による攻撃力の伸びがストライク並みに悪く、Sサイズも相俟って火力の低さがとにかく難点。今回は誰でも搭乗可能だが、ガンバレルが使えるのはムウのみ。一応、カガリが乗ればアストレイ・フォーメーションでカバーできるが、そこまでして使う価値があるかどうかは微妙な所。今回は地形適応は宇宙特化ではなくなっている。
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:序盤から自軍参入。ガンバレルの長射程は魅力だが、武器改造による攻撃力の伸びがストライク並みに悪く、Sサイズも相俟って火力の低さがとにかく難点。本作では誰でも搭乗可能だが、'''ガンバレルが使えるのはムウだけなので要注意'''。
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:一応、[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]が乗ればアストレイ・フォーメーションでカバーできるが、そこまでして使う価値があるかどうかは微妙な所。今回は地形適応は宇宙特化ではなくなっている。
 
;[[スーパーロボット大戦W]]
 
;[[スーパーロボット大戦W]]
:第1部からスポット参戦。『J』の時と同じ仕様だが、今回はムウかプレアしか乗れない。ここでムウに撃墜数を稼がせておくと、後で[[ライトニングストライクガンダム|ライトニングストライカー]]が入手できる。また、第2部でも一応、使おうと思えば使える。ちなみに第1部序盤で[[ナデシコ]]が[[メビウス・ゼロ]]部隊と交戦するシナリオがあり、敵としてムウのほか、ムウの同僚や上官と思しき[[連合兵]]が登場する。ムウ以外は能力的には他の連合兵と変わらないはずなのだが、機体性能のせいか割と手強い印象がある。
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:第1部からスポット参戦。『J』の時と同じ仕様だが、今回はムウか[[プレア・レヴェリー|プレア]]しか乗れない。ここでムウに撃墜数を稼がせておくと、後で[[ライトニングストライクガンダム|ライトニングストライカー]]が入手できる。また、第2部でも一応、使おうと思えば使える。
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:ちなみに、第1部序盤で[[ナデシコ]]が[[メビウス・ゼロ]]部隊と交戦するシナリオが有り、敵としてムウの他、ムウの同僚や上官と思しき[[連合兵]]が登場する。ムウ以外は能力的には他の連合兵と変わらないはずなのだが、機体性能のせいか割と手強い印象がある。
    
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
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:本体下部に1門装備された武装。対艦攻撃を想定した高出力タイプで、直撃すれば[[ヴェサリウス|ナスカ級]]の装甲も貫く。
 
:本体下部に1門装備された武装。対艦攻撃を想定した高出力タイプで、直撃すれば[[ヴェサリウス|ナスカ級]]の装甲も貫く。
 
;有線誘導式ガンバレル
 
;有線誘導式ガンバレル
:本体に4基設置された特殊兵装。切り離して遠隔操作する事で、それぞれが全く別の動きを行う。これにより、本機のみでの包囲攻撃、または多数の敵機と渡り合う事を可能としている。内蔵された2門の機関砲の威力は高くないが、それらを熟練パイロットがフルに活用して集中砲火すれば、MSを充分に撃破する事が可能。しかし、実弾兵器である為、[[PS装甲]]の前には無力である。
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:本体に4基設置された特殊兵装。切り離して[[オールレンジ攻撃|遠隔操作]]する事で、それぞれが全く別の動きを行う。これにより、本機のみでの包囲攻撃、または多数の敵機と渡り合う事を可能としている。
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:内蔵された2門の機関砲の威力は高くないが、それらを熟練パイロットがフルに活用して集中砲火すれば、MSを充分に撃破する事が可能。しかし、'''実弾兵器である為、[[PS装甲]]の前には無力'''である。
 
:『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』ではP属性[[全体攻撃]]となっており、切り込み役としての使い勝手の良さを支えている。
 
:『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』ではP属性[[全体攻撃]]となっており、切り込み役としての使い勝手の良さを支えている。
    
==== [[召喚攻撃]] ====
 
==== [[召喚攻撃]] ====
 
;アストレイ・フォーメーション
 
;アストレイ・フォーメーション
:『[[スーパーロボット大戦J|J]]』のカガリ、『[[スーパーロボット大戦W|W]]』ではムウ搭乗時のみのパターンアタック。
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:『[[スーパーロボット大戦J|J]]』の[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]、『[[スーパーロボット大戦W|W]]』では[[ムウ・ラ・フラガ|ムウ]]搭乗時のみのパターンアタック。
    
=== 移動タイプ ===
 
=== 移動タイプ ===
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== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
 
;対[[シグー]]
 
;対[[シグー]]
:本編序盤、ヘリオポリスでの遭遇戦。ガンダムのパイロットを護送する艦隊の護衛をしていたが、クルーゼ隊の襲撃を受けて母艦を所属部隊を失い、単独で撤退する中、クルーゼの駆るシグーと一進一退の攻防を繰り広げた。武装のほとんどを破壊されるなど撃墜寸前まで追い込まれたが、最終的に優先目標を変更したクルーゼが退いたことで事なきを得ている。
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:本編序盤、[[ヘリオポリス]]での遭遇戦。[[GUNDAM|G兵器]]のパイロットを護送する艦隊の護衛をしていたが、[[クルーゼ隊]]の襲撃を受けて[[母艦]]を所属部隊を失い、単独で撤退する中、クルーゼの駆るシグーと一進一退の攻防を繰り広げた。
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:武装のほとんどを破壊される等、ムウのメビウス・ゼロは撃墜寸前まで追い込まれたが、最終的に優先目標を変更したクルーゼが退いたので事無きを得ている。
 
;対[[プロヴィデンスガンダム]]
 
;対[[プロヴィデンスガンダム]]
:ボンボンの漫画版における激突。搭載している4機のガンバレルが有線式である事を活かした戦法により、クルーゼのプロヴィデンスを拘束する事に成功。キラに自分毎クルーゼを撃ち抜くよう告げ、フリーダムのプラズマ砲により、メビウス・ゼロとプロヴィデンスは大破し、ムウとクルーゼは戦死。ムウは愛機と共に宇宙を永遠に漂う事になった。
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:高山瑞穂氏の[[漫画|漫画版]](コミックボンボン版)における激突。メビウス・ゼロが搭載している4機のガンバレルが有線式である事を活かした戦法によって、クルーゼのプロヴィデンスを拘束する事に成功する。
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:ムウは[[フリーダムガンダム]]に乗る[[キラ・ヤマト|キラ]]に対して「自分ごとクルーゼを撃ち抜くように」と告げる。そして、フリーダムが放ったプラズマ砲により、メビウス・ゼロとプロヴィデンスは大破し、ムウとクルーゼは戦死。ムウは愛機と共に[[宇宙]]を永遠に漂う事となった…。
    
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
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;[[エグザス]]
 
;[[エグザス]]
 
:メビウス・ゼロの後継機。ガンバレルの先端にビーム刃を発生させる事が可能になった。
 
:メビウス・ゼロの後継機。ガンバレルの先端にビーム刃を発生させる事が可能になった。
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;ガンバレルストライク
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:高度な空間認識能力が要求される「ガンバレルストライカー」を装備した[[ストライクガンダム|ストライク]]。まさに「ムウの為のストライク」である。
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:[[ゲームボーイアドバンス|GBA]]用[[コンピュータゲーム|ソフト]]『機動戦士ガンダムSEED 友と君と戦場で。』でのみ、搭乗する事が可能(ただし、[[隠し要素|隠し機体]])。
 
;[[ガンバレルダガー]]
 
;[[ガンバレルダガー]]
:ストライクの量産機ダガーにガンバレルストライカー(ほぼメビウス・ゼロそのもの)を装着した機体。緊急時にはユニットを分離して敵機に突撃させる事が可能。書籍ではパイロットのモーガンがこの機能により、エドのレイダーを大気圏に落とす事に成功した。
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:ストライクの量産機ダガーにガンバレルストライカー(ほぼメビウス・ゼロそのもの)を装着した機体。緊急時にはユニットを[[分離]]して敵機に[[突撃]]させる事が可能。
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:書籍ではパイロットの[[モーガン・シュバリエ|モーガン]]がこの機能により、[[エドワード・ハレルソン|エド]]の[[レイダーガンダム|レイダー]]を[[空|大気圏]]に落とす事に成功した。
    
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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