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− | エンブリヲ
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| {{登場人物概要 | | {{登場人物概要 |
| | 外国語表記 = [[外国語表記::Embryo]] | | | 外国語表記 = [[外国語表記::Embryo]] |
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| 物静かな佇まいをしていることもあり、一見すると善良な紳士のようだが、その本質は独善的かつ傲慢であり、美しい者の絶望を愉しむなど残忍な嗜好まで持ち合わせている。 一方で、瞬間移動や空中浮遊、死者の蘇生や[[分身]]、感覚と精神の操作、痛みは感じるものの撃ち抜かれたり刺し貫かれても別の場所から出現する[[不老不死|不死身の身体]]、マナを持つ人間を操れる等々、普通の人間であれば絶対にできないような芸当も難無く行う事が出来る。 | | 物静かな佇まいをしていることもあり、一見すると善良な紳士のようだが、その本質は独善的かつ傲慢であり、美しい者の絶望を愉しむなど残忍な嗜好まで持ち合わせている。 一方で、瞬間移動や空中浮遊、死者の蘇生や[[分身]]、感覚と精神の操作、痛みは感じるものの撃ち抜かれたり刺し貫かれても別の場所から出現する[[不老不死|不死身の身体]]、マナを持つ人間を操れる等々、普通の人間であれば絶対にできないような芸当も難無く行う事が出来る。 |
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− | ノーマに対しての特別な差別意識は無い等、確かにエンブリヲには他人に対する差別意識はないが、これは自分以外のすべてを玩具としてしか見ていないため。男に対しては気に入らなければ容赦無く殺すのに対し、女性に対しては「新しい何かを生み出す母としての役割」があるとして一定の敬意をもっているのも彼の特徴である。しかし同時に「世界の調律者」である自分は全ての女性を支配して当然だと考えており、そのため気に入った女性を見つけると「コレクション」してしまうというとんでもない趣味がある。</br>人間心理の解析にも長けている事で、人の心と体をたやすく操れるエンブリヲに対抗できる女性はほとんどおらず、彼のお眼鏡にかなった女性は言葉巧みに誘導してくる彼の虜になってしまう。ひたすら自分のエゴに忠実である本質故に、他人を平然と利用し価値が無くなれば切り捨てるを繰り返しており、反発する者の意思など意にも返さない独善性は、まさにジルが評する「神」そのものと言える。 | + | ノーマに対しての特別な差別意識は無い等、確かにエンブリヲには他人に対する差別意識はないが、これは自分以外のすべてを玩具としてしか見ていないため。男に対しては気に入らなければ容赦無く殺すのに対し、女性に対しては「新しい何かを生み出す母としての役割」があるとして一定の敬意をもっているのも彼の特徴である。しかし同時に「世界の調律者」である自分は全ての女性を支配して当然だと考えており、そのため気に入った女性を見つけると「コレクション」してしまうというとんでもない趣味がある。 |
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| + | 人間心理の解析にも長けている事で、人の心と体をたやすく操れるエンブリヲに対抗できる女性はほとんどおらず、彼のお眼鏡にかなった女性は言葉巧みに誘導してくる彼の虜になってしまう。ひたすら自分のエゴに忠実である本質故に、他人を平然と利用し価値が無くなれば切り捨てるを繰り返しており、反発する者の意思など意にも返さない独善性は、まさにジルが評する「神」そのものと言える。 |
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| === 正体 === | | === 正体 === |
− | 正体は、マナを扱える人間達を中心とした'''クロスアンジュの世界観そのものを生み出した張本人'''で、つまりは「神」という表現も間違っていない。</br>かつては「本来の地球」にて、統一理論、超滞留性粒子、多元宇宙などを発見し、多元宇宙に干渉する新エネルギー「[[ドラグニウム]]」を生み出した天才科学者であったが、ドラグニウムが遠因となって世界大戦、文明崩壊、地球汚染を招いてしまい、争いの続く地球に見切りをつけたエンブリヲは、新世界を目指すべく、有人次元観測機ラグナメイルを開発。最初のラグナメイルである[[ヒステリカ]]と共に、新たな大航海時代の幕開けを実行に移した。</br>しかし、事故によって本来のアルゼナルごと時空の狭間に飛ばされてしまったエンブリヲは、時の流れが完全に停止した世界へと迷い込むのだが、その影響で[[次元力|次元を操作する事]]に成功して無限の時間を手に入れ、そこから多次元の世界に干渉して自らの理想郷を作り出す事を計画する。 | + | 正体は、マナを扱える人間達を中心とした'''クロスアンジュの世界観そのものを生み出した張本人'''で、つまりは「神」という表現も間違っていない。 |
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| + | かつては「本来の地球」にて、統一理論、超滞留性粒子、多元宇宙などを発見し、多元宇宙に干渉する新エネルギー「[[ドラグニウム]]」を生み出した天才科学者であったが、ドラグニウムが遠因となって世界大戦、文明崩壊、地球汚染を招いてしまい、争いの続く地球に見切りをつけたエンブリヲは、新世界を目指すべく、有人次元観測機ラグナメイルを開発。最初のラグナメイルである[[ヒステリカ]]と共に、新たな大航海時代の幕開けを実行に移した。しかし、事故によって本来のアルゼナルごと時空の狭間に飛ばされてしまったエンブリヲは、時の流れが完全に停止した世界へと迷い込むのだが、その影響で[[次元力|次元を操作する事]]に成功して無限の時間を手に入れ、そこから多次元の世界に干渉して自らの理想郷を作り出す事を計画する。 |
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− | 理想郷として選んだ地球に干渉したエンブリヲは、思考で操作可能な情報化テクノロジー「マナ」を生まれながらに持っている新人類「ホムンクルス」を生み出し、それらで構成された社会の構築に乗り出すが、マナの力が無制限に使用できるようにすべく、かつての地球へと戻り、遺伝子の組み替えて最初の[[ドラゴン]]となった始祖・[[アウラ]]を拉致。後に[[ミスルギ皇国]]となる地で暁の御柱の内部に幽閉・封印し、それを動力源にする事で、「ホムンクルス達がマナを無限に使用できる理想郷」の基礎部分を築いた。</br>しかし、元々エンブリヲが干渉した地球に住んでいた旧人類「古の民」を「獣」呼ばわりして目障りに思っていたエンブリヲは、彼らを一方的に世界から排除する政策に乗り出し、当然それに反発した古の民達は、自分達の居場所を取り戻すべく、エンブリヲに戦争を挑む事になっている。また、そんな中で、ホムンクルス同士の中でもマナを扱えない者が時折生まれてしまっていた事から、エンブリヲはマナを扱えない者を「ノーマ」としてホムンクルス達が差別するよう仕向けて、ホムンクルス同士の対立の解消させた歪んだ秩序体制を打ち立てている。</br>更にはマナの動力源であるアウラを半永久的に生きながらえさせるには、ドラグニウムを定期的に取り込ませる必要があった事から、アウラを奪還すべく次元を超えて干渉してくるドラゴン達をノーマ達と戦わせる事を思いつき、それによってドラゴンの屍骸から取り出したドラグニウムをアウラに取り込ませている。</br>つまり、相互理解を可能としたマナという力、マナを扱えないノーマだけが差別される社会、差別されるノーマ達がドラゴンと戦い続けなければならない過酷な運命ですらも、全ては'''エンブリヲが自分だけに都合の良い楽園を満喫する為のもの'''に過ぎなかったのである。 | + | 理想郷として選んだ地球に干渉したエンブリヲは、思考で操作可能な情報化テクノロジー「マナ」を生まれながらに持っている新人類「ホムンクルス」を生み出し、それらで構成された社会の構築に乗り出すが、マナの力が無制限に使用できるようにすべく、かつての地球へと戻り、遺伝子の組み替えて最初の[[ドラゴン]]となった始祖・[[アウラ]]を拉致。後に[[ミスルギ皇国]]となる地で暁の御柱の内部に幽閉・封印し、それを動力源にする事で、「ホムンクルス達がマナを無限に使用できる理想郷」の基礎部分を築いた。しかし、元々エンブリヲが干渉した地球に住んでいた旧人類「古の民」を「獣」呼ばわりして目障りに思っていたエンブリヲは、彼らを一方的に世界から排除する政策に乗り出し、当然それに反発した古の民達は、自分達の居場所を取り戻すべく、エンブリヲに戦争を挑む事になっている。また、そんな中で、ホムンクルス同士の中でもマナを扱えない者が時折生まれてしまっていた事から、エンブリヲはマナを扱えない者を「ノーマ」としてホムンクルス達が差別するよう仕向けて、ホムンクルス同士の対立の解消させた歪んだ秩序体制を打ち立てている。更にはマナの動力源であるアウラを半永久的に生きながらえさせるには、ドラグニウムを定期的に取り込ませる必要があった事から、アウラを奪還すべく次元を超えて干渉してくるドラゴン達をノーマ達と戦わせる事を思いつき、それによってドラゴンの屍骸から取り出したドラグニウムをアウラに取り込ませている。つまり、相互理解を可能としたマナという力、マナを扱えないノーマだけが差別される社会、差別されるノーマ達がドラゴンと戦い続けなければならない過酷な運命ですらも、全ては'''エンブリヲが自分だけに都合の良い楽園を満喫する為のもの'''に過ぎなかったのである。 |
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| しかし、古の民がいつまでもエンブリヲに屈するはずなど無く、何度も抵抗し敗れながらも、ラグナメイルの一つである[[ヴィルキス|ビルキス]]を奪取され、更には古の民とノーマ達が手を組んだ彼らの一大反抗計画「リベルタス」によって[[ヴィルキス]]に搭乗したジルを中心に戦いを挑まれる事になるが、彼女が[[タスク]]の父親に想いを寄せながらも伝えられない苦しみに捕らわれていた心の隙を突く形で篭絡。タスクの父親に母親であるヴァネッサ、メイの姉を含めた仲間達は、石の中へ埋め込み、死に追いやっており、リベルタスを失敗という形で終わらせた。 | | しかし、古の民がいつまでもエンブリヲに屈するはずなど無く、何度も抵抗し敗れながらも、ラグナメイルの一つである[[ヴィルキス|ビルキス]]を奪取され、更には古の民とノーマ達が手を組んだ彼らの一大反抗計画「リベルタス」によって[[ヴィルキス]]に搭乗したジルを中心に戦いを挑まれる事になるが、彼女が[[タスク]]の父親に想いを寄せながらも伝えられない苦しみに捕らわれていた心の隙を突く形で篭絡。タスクの父親に母親であるヴァネッサ、メイの姉を含めた仲間達は、石の中へ埋め込み、死に追いやっており、リベルタスを失敗という形で終わらせた。 |
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| === 劇中での活躍 === | | === 劇中での活躍 === |
− | ホムンクルス達の世界の各国の代表達を集めた会談にて、その中心となっていたエンブリヲは、堕落していくホムンクルス達の現在の状況に憂いを感じており、「ドラゴンの対策」と称して、全面降伏、殲滅、そして世界の作り直しの三つの選択肢を彼等に与える。</br>しかしそれを大きく曲解していた[[ジュリオ・飛鳥・ミスルギ]]は、ミスルギ皇国の軍隊を率いて[[アルゼナル]]に侵攻。ノーマ達の虐殺を始めた事から、彼の妹である[[アンジュ]]に接触して、虐殺の指揮をしているのがジュリオ本人である事を教える。そして、アンジュが怒りに任せてジュリオを殺そうとした際、彼女が実の兄を殺す事を良しとしなかったエンブリヲは、ヒステリカのディスコード・フェイザーで、ジュリオを乗艦のエンペラージュリオ一世諸共、木っ端微塵に吹き飛ばした。アンジュがヴィルキスの転移で消え去った後、アルゼナルの生き残りで、実質上ジルに見捨てられた[[メイルライダー]]達である[[サリア]]、[[エルシャ]]、[[クリス]]、[[ターニャ]]、[[イルマ]]の5人を篭絡。彼女達を自身の所有するラグナメイルを与え、配下として.取り込む。
| + | ホムンクルス達の世界の各国の代表達を集めた会談にて、その中心となっていたエンブリヲは、堕落していくホムンクルス達の現在の状況に憂いを感じており、「ドラゴンの対策」と称して、全面降伏、殲滅、そして世界の作り直しの三つの選択肢を彼等に与える。しかしそれを大きく曲解していた[[ジュリオ・飛鳥・ミスルギ]]は、ミスルギ皇国の軍隊を率いて[[アルゼナル]]に侵攻。ノーマ達の虐殺を始めた事から、彼の妹である[[アンジュ]]に接触して、虐殺の指揮をしているのがジュリオ本人である事を教える。そして、アンジュが怒りに任せてジュリオを殺そうとした際、彼女が実の兄を殺す事を良しとしなかったエンブリヲは、ヒステリカのディスコード・フェイザーで、ジュリオを乗艦のエンペラージュリオ一世諸共、木っ端微塵に吹き飛ばした。アンジュがヴィルキスの転移で消え去った後、アルゼナルの生き残りで、実質上ジルに見捨てられた[[メイルライダー]]達である[[サリア]]、[[エルシャ]]、[[クリス]]、[[ターニャ]]、[[イルマ]]の5人を篭絡。彼女達を自身の所有するラグナメイルを与え、配下として.取り込む。 |
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− | その後は、世界を作り直すべくドラゴン達の暮らす地球とホムンクルス達の暮らす地球の融合を計画し、その実験としてドラゴン達の地球に時空の嵐を仕掛ける。そして、ジュリオを利用していた[[ドラゴン]]側から送り込まれたスパイである[[リィザ・ランドック]]を捕え、彼女とドラゴン達との間で立てられていたミスルギ皇国侵攻のプランを逆利用。サリア達ダイヤモンドローズ騎士団にアンジュを捕えさせようとして失敗に終わるが、その後に彼女がドラゴンやノーマ達を使い捨ての道具にしようとしたジルと決別してアルゼナルから離反した隙を突く形で、再度サリア達に襲撃させ、捕える事に成功し、アンジュと直接対面する事になる。</br>自身の歪んだ大義を断固として拒絶する彼女を篭絡しようとするも、彼女は毅然とした意志でそれを突っぱね、それに対しドラマティックな感動を覚えたエンブリヲは、アンジュに求婚。これ以降は、彼女に対してあの手この手を駆使しながら完全に我が物にしようと、常軌を逸した独占欲と執着心を見せる様になった。 | + | その後は、世界を作り直すべくドラゴン達の暮らす地球とホムンクルス達の暮らす地球の融合を計画し、その実験としてドラゴン達の地球に時空の嵐を仕掛ける。そして、ジュリオを利用していた[[ドラゴン]]側から送り込まれたスパイである[[リィザ・ランドック]]を捕え、彼女とドラゴン達との間で立てられていたミスルギ皇国侵攻のプランを逆利用。サリア達ダイヤモンドローズ騎士団にアンジュを捕えさせようとして失敗に終わるが、その後に彼女がドラゴンやノーマ達を使い捨ての道具にしようとしたジルと決別してアルゼナルから離反した隙を突く形で、再度サリア達に襲撃させ、捕える事に成功し、アンジュと直接対面する事になる。自身の歪んだ大義を断固として拒絶する彼女を篭絡しようとするも、彼女は毅然とした意志でそれを突っぱね、それに対しドラマティックな感動を覚えたエンブリヲは、アンジュに求婚。これ以降は、彼女に対してあの手この手を駆使しながら完全に我が物にしようと、常軌を逸した独占欲と執着心を見せる様になった。 |
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |