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− 碇シンジを演じた声優の緒方恵美は「子供のわがままの逃げではなく、色々越えて経験してからの拒否で、言ってしまえば大人の迷い。絶望感の果てにもう一度人と関わろうとしたことが彼の成長」と述べている。この事から旧劇場版での彼の行動をどう評価するかは、今まで彼が置かれた環境の事、TV版と違い旧劇場版のシンジは基本的に監督である庵野秀明の個人的な心情が大いに反映されている事、「'''TV版と旧劇場版のシンジは繋がっていない'''」というパンフレットでのスタッフによる解説をちゃんと踏まえた上で冷静に下すべきだろう。+
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第壱話でも落ち着きの無いミサトのドジっ子(のように装っていた訳だが…)ぶりに容赦無くツッコミを入れたり、ジオフロントの威容に目を輝かせたりと歳相応のリアクションを取っており、少なくともゲンドウとの対面を果たすまでは「弱気」というイメージは全く感じられない。またやたらと苦悩するキャラだとも思われていたりするが、これも序盤と最終話2話ぐらいなもので、前者は周囲の大人達からの理不尽極まりない対応に対する至極真っ当な反発に過ぎず、後者は自己啓発によって自らの存在意義を徐々に見出していく、いわば彼自身の成長として描かれているのであって決してネガティブさを含むものではない。
第壱話でも落ち着きの無いミサトのドジっ子(のように装っていた訳だが…)ぶりに容赦無くツッコミを入れたり、ジオフロントの威容に目を輝かせたりと歳相応のリアクションを取っており、少なくともゲンドウとの対面を果たすまでは「弱気」というイメージは全く感じられない。またやたらと苦悩するキャラだとも思われていたりするが、これも序盤と最終話2話ぐらいなもので、前者は周囲の大人達からの理不尽極まりない対応に対する至極真っ当な反発に過ぎず、後者は自己啓発によって自らの存在意義を徐々に見出していく、いわば彼自身の成長として描かれているのであって決してネガティブさを含むものではない。
碇シンジを演じた声優の緒方恵美氏は「子供のわがままの逃げではなく、色々越えて経験してからの拒否で、言ってしまえば大人の迷い。絶望感の果てにもう一度人と関わろうとしたことが彼の成長」と述べている。この事から旧劇場版での彼の行動をどう評価するかは、今まで彼が置かれた環境の事、TV版と違い旧劇場版のシンジは基本的に監督である庵野秀明氏の個人的な心情が大いに反映されている事、「'''TV版と旧劇場版のシンジは繋がっていない'''」というパンフレットでのスタッフによる解説をちゃんと踏まえた上で冷静に下すべきだろう。
シンジにとって不幸だったのは、家族であり最大の理解者であったはずのミサトでさえ、彼に対する接し方、期待のかけ方の焦点が微妙にズレていた事で、結局のところ原作では誰も彼の心情を本当の意味で理解してはいなかったと言える(皮肉なことに、彼の心にもっとも接近したのは最大の敵である使徒。すなわち、渚カヲルただ一人)。彼に必要だったものは「エヴァが戦う理由=エヴァに乗って戦う理由=自分が存在する意味」であり、スパロボではそれが補われる事となる。
シンジにとって不幸だったのは、家族であり最大の理解者であったはずのミサトでさえ、彼に対する接し方、期待のかけ方の焦点が微妙にズレていた事で、結局のところ原作では誰も彼の心情を本当の意味で理解してはいなかったと言える(皮肉なことに、彼の心にもっとも接近したのは最大の敵である使徒。すなわち、渚カヲルただ一人)。彼に必要だったものは「エヴァが戦う理由=エヴァに乗って戦う理由=自分が存在する意味」であり、スパロボではそれが補われる事となる。
==== 旧シリーズ ====
==== 旧シリーズ ====
;「!?い、いきなり何するんですか!? 殴るなんて…父さんにも殴られた事ないのに…」
;「!?い、いきなり何するんですか!? 殴るなんて…父さんにも殴られた事ないのに…」
:『[[スーパーロボット大戦F|F]]』第19話(ルートにより変動)「ネルフ襲撃」でのブライトによる修正を受けたときの台詞。ファーストにおけるアムロが修正を喰らったときの台詞のオマージュ。しかもアムロ本人の目の前で繰り広げられる。原作者である庵野秀明の提案によるイベント。
:『[[スーパーロボット大戦F|F]]』第19話(ルートにより変動)「ネルフ襲撃」でのブライトによる修正を受けたときの台詞。ファーストにおけるアムロが修正を喰らったときの台詞のオマージュ。しかもアムロ本人の目の前で繰り広げられる。原作者である庵野秀明監督の提案によるイベント。
;「い、いや、そんなことは…でも、レインさんが残るっていうんならそれなりの理由があると思うんです… だったらそれを信じて待つ方がいいと思うんです」
;「い、いや、そんなことは…でも、レインさんが残るっていうんならそれなりの理由があると思うんです… だったらそれを信じて待つ方がいいと思うんです」
:『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』より。レインを追うために脱走を謀ったドモンを諭したときの台詞。また、「逃げるんですか…?」とか「ドモンさんはいつも偉そうなこといってるけど、自分には甘い人だったんですね…」など、キツイ台詞も言う。
:『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』より。レインを追うために脱走を謀ったドモンを諭したときの台詞。また、「逃げるんですか…?」とか「ドモンさんはいつも偉そうなこといってるけど、自分には甘い人だったんですね…」など、キツイ台詞も言う。