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=== αシリーズ ===
=== αシリーズ ===
『α』に起こったバルマー戦役の時期は、銀河系に敵はいないと言える程の勢力であったが、地球の[[SDF]](後の「αナンバーズ」)に、第7艦隊ラオデキヤが壊滅させられたのを機に、急速に衰えを見せ始めていく。同時期に、第4艦隊テアテラも、[[宇宙怪獣|STMC]]によって殲滅させられる事になってしまい、更には『第2次α』の時期には、外銀河系の[[バッフ・クラン]]に侵攻していた外銀河系方面の担当である艦隊も、壊滅に等しい被害を受けている。</br>
『α』に起こったバルマー戦役の時期は、銀河系に敵はいないと言える程の勢力であったが、地球の[[SDF]](後の「αナンバーズ」)に、第7艦隊ラオデキヤが壊滅させられたのを機に、急速に衰えを見せ始めていく。同時期に、第4艦隊テアテラも、[[宇宙怪獣|STMC]]によって殲滅させられる事になってしまい、更には『第2次α』の時期には、外銀河系の[[バッフ・クラン]]に侵攻していた外銀河系方面の担当である艦隊も、壊滅に等しい被害を受けている。</br>
度重なる敗退で、戦力を大幅に失ってしまったゼ・バルマリィ本星は、制圧下に治めていたキャンベル星やボアザン星からも離反を招いてしまう事になるも、その事を全く意に返さない霊帝ルアフの方針によって、地球圏に対し二度目の侵攻を開始。その結果、帝国一の忠将とされていた[[エペソ・ジュデッカ・ゴッツォ]]率いる第1艦隊までも壊滅してしまい、αナンバーズが[[クロスゲート]]を使ってバルマー星系にまで直接侵攻する最悪の事態を招いてしまった。</br>
度重なる敗退で、戦力を大幅に失ってしまったゼ・バルマリィ本星は、制圧下に治めていたキャンベル星やボアザン星からも離反を招いてしまう事になるも、その事を全く意に返さない霊帝ルアフの方針によって、地球圏に対し二度目の侵攻を開始。その結果、帝国一の忠将とされていた[[エペソ・ジュデッカ・ゴッツォ]]率いる第1艦隊までもも壊滅してしまい、αナンバーズが[[クロスゲート]]を使ってバルマー星系に直接侵攻する最悪の事態を招いてしまった。</br>
[[アポカリュプシス]]によって銀河全体が滅びの前兆を迎えつつある事になっていても、ルアフはその考えを変えようとはせず、[[ゲベル・ガンエデン]]を起動させて強引にαナンバーズに戦いを挑むが、結果は敗北となり、力が衰えて弱っていた所を、兼ねてより反感と憎悪を募らせ続けていた[[シヴァー・ゴッツォ]]の造反を受けて死亡。ゲペル・ガンエデンの力を奪ったシヴァーもまた、αナンバーズに戦いを挑んで命を落とす事になり、最終的にゼ・バルマリィ本星は、多くの民衆を脱出させた後、アポカリュプシスによる隕石雨によって、失われる結末となった。
[[アポカリュプシス]]によって銀河全体が滅びの前兆を迎えつつある現状を認識してなお、ルアフはその考えを変えようとはせず、[[ゲペル・ガンエデン]]に搭乗して強引にαナンバーズに戦いを挑むが、結果は敗北。力が衰えて弱っていた所を、兼ねてより暴政への憎悪と反感を募らせ続けていた[[シヴァー・ゴッツォ]]の造反を受けて死亡。ゲペル・ガンエデンの力を奪ったシヴァーもまた、αナンバーズに戦いを挑んで命を落とす事になり、最終的にゼ・バルマリィ本星は、多くの民衆を脱出させた後、アポカリュプシスによる隕石雨によって、失われる結末となった。
その後は、ズフィルードの巫女であった[[アルマナ・ティクヴァー]]を指導者に集結(元々霊帝の独裁に近い政治体制であったため、致命的な混乱は起きなかった模様)。残る監察軍第5、第6艦隊によって宙域を離れ、神壱号作戦決行時はバスターマシン3号の防衛に協力。終戦後は正式に地球と友好条約を結び、新たな母星を求めて外宇宙移民船団に同行、旅立つことになった。
=== OGシリーズ ===
GBA版の時点では機械化集団であるエアロゲイターしか登場せず、しかも本星に関する情報がまったく開示されなかったため、「実は既に滅亡しているのでは」との推測もあった。PS版の冒頭にユーゼスが登場したことで、少なくとも本星が健在であることは判明したが、それ以上の事は長らく不明のままであった。
第2次OGにおいて、エアロゲイターを送り込んだのがユーゼスであったことが判明。こちらの世界では、バッフ・クランも宇宙怪獣もプロトデビルンも存在しないため、バルマーの勢力は未だ全盛期の強大なものを保っているらしい。また、メキボスやゼゼーナンの発言から、彼らの母国である星間連合国家「[[ゾヴォーク]]」との戦争状態にあるらしいことが示唆されている。
ただ、こちらにはαシリーズで支配下に収めていた星が悉く存在しないため、具体的な勢力がどれほどのものかは不明である。
== 組織 ==
== 組織 ==
『霊帝』と呼ばれる君主を頂く専制政治。霊帝と「十二支族」と呼ばれる支配階級が臣民を支配する構図となっており、文化や娯楽などは「民族の堕落を防ぐ」との名目の下、十二支族によって独占されている。さらに創世神ズフィルードを崇める宗教が存在しており、高い結束力を誇っていた。
=== 霊帝 ===
=== 霊帝 ===
[[ゲベル・ガンエデン]]の力を行使可能な、[[サイコドライバー]]能力を持つ[[不老不死]]の少年が代々その地位を受け継ぐこととなっており、現在の霊帝は[[ルアフ・ガンエデン]]。<br />しかし、真の支配者・霊帝は『[[ケイサル・エフェス(人物)|ケイサル・エフェス]]』で、彼はその走狗にして代理人に過ぎない。その正体に気付いた者は帝国内にもほんの数人しかいない。
帝国の最高統治者。[[ゲベル・ガンエデン]]の力を行使可能な、[[サイコドライバー]]能力を持つ[[不老不死]]の少年が代々その地位を受け継ぐこととなっており、現在の霊帝は[[ルアフ・ガンエデン]]。<br />しかし、真の支配者・霊帝は『[[ケイサル・エフェス(人物)|ケイサル・エフェス]]』で、彼はその走狗にして代理人に過ぎない。その正体に気付いた者は帝国内にもほんの数人しかいない。
=== 十二支族 ===
=== 十二支族 ===
バルマーにおける実質的な貴族階級。
*ゴッツォ家
*ゴッツォ家
**[[シヴァー・ゴッツォ]](ゴッツォ家当主、帝国宰相、最高評議会議長)
**[[シヴァー・ゴッツォ]](ゴッツォ家当主、帝国宰相、最高評議会議長)
=== 軍組織 ===
=== 軍組織 ===
;霊帝近衛師団
;霊帝近衛師団
:霊帝直属の師団。
:霊帝直属の師団。要するに親衛隊である。
;辺境銀河方面帝国監察軍
;辺境銀河方面帝国監察軍
:旗艦[[ヘルモーズ|ヘルモーズ級]]と、5隻の[[フーレ]]を伴って各星系に派遣された艦隊。指揮官兼ヘルモーズ艦長には[[ハイブリッド・ヒューマン]]の「[[ジュデッカ・ゴッツォ]]」が率いる。目的は星系を調査して軍事力を取り込み、その戦力とすること。「新」では8つの艦隊が、[[αシリーズ]]では7つの艦隊が確認されている。[[ジュデッカ・ゴッツォ]]の名前を持つ者達([[ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ|ラオデキヤ]]、[[エペソ・ジュデッカ・ゴッツォ|エペソ]]、[[サルデス・ジュデッカ・ゴッツォ|サルデス]]、[[ヒラデルヒア・ジュデッカ・ゴッツォ|ヒラデルヒア]])の名前の由来を考えると、7つというのが正式な数だろう。ただし、ジュデッカ・ゴッツォが指揮しない艦隊が存在する可能性もある。現在判明しているのは6つの艦隊で、第2艦隊のみが詳細不明である。
:旗艦[[ヘルモーズ|ヘルモーズ級]]と、5隻の[[フーレ]]を伴って各星系に派遣された艦隊。指揮官兼ヘルモーズ艦長には[[ハイブリッド・ヒューマン]]の「[[ジュデッカ・ゴッツォ]]」が率いる。目的は星系を調査して軍事力を取り込み、その戦力とすること。「新」では8つの艦隊が、[[αシリーズ]]では7つの艦隊が確認されている。[[ジュデッカ・ゴッツォ]]の名前を持つ者達([[ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ|ラオデキヤ]]、[[エペソ・ジュデッカ・ゴッツォ|エペソ]]、[[サルデス・ジュデッカ・ゴッツォ|サルデス]]、[[ヒラデルヒア・ジュデッカ・ゴッツォ|ヒラデルヒア]])の名前の由来を考えると、7つというのが正式な数だろう。ただし、ジュデッカ・ゴッツォが指揮しない艦隊が存在する可能性もある。現在判明しているのは6つの艦隊で、第2艦隊のみが詳細不明である。
;[[エアロゲイター]]
;[[エアロゲイター]]
:『[[スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION]]』におけるバルマー側の正式名称は不明。ユーゼスが送り込んだ。[[ネビーイーム]]を本拠地として、「戦闘兵器」として転用可能かを偵察し、調査するのが目的。帝国監察軍と同じ目的で派遣されている。
:ユーゼスが送り込んだ機械化集団。[[ネビーイーム]]を本拠地として、「戦闘兵器」として転用可能かを偵察し、調査するのが目的。帝国監察軍と同じ目的で派遣されている。
== ゼ・バルマリィ帝国の兵器 ==
== ゼ・バルマリィ帝国の兵器 ==
=== 専用機 ===
=== 専用機 ===
;[[アストラナガン]]
;[[アストラナガン]]
:[[イングラム・プリスケン|イングラム]]が地球側の技術を取り入れて、開発した機体。未完成ながらあるシステムを機体に組み込み、[[ユーゼス・ゴッツォ|ユーゼス]]を倒そうとするが、生みの親であるユーゼスには筒抜けだった。後に[[ケイサル・エフェス(人物)|霊帝]]を倒そうとするが、怨念の力を持った彼には敵わず、機体を破壊されてしまったばかりか、イングラムは肉体を失い思念だけの存在に。辛うじてアストラナガンに残っていた彼の意識が霊帝の存在を知らすべく、現代の[[ロンド・ベル]]の仲間達の元へと帰還しようとするが、失敗して未来世界へと漂着し[[アンセスター]]に機体ごと回収されてしまう。シリーズが進む毎に徐々に扱いが悪くなっていくのが印象的である。
:[[イングラム・プリスケン|イングラム]]が地球側の技術を取り入れて開発した専用機。帝国では非常に特別な存在として見られており、並行世界論でもかなり特異な機体。
;[[ジュデッカ]]
;[[ジュデッカ]]
:[[ユーゼス・ゴッツォ]]が製作した[[念動力]]感知増幅装置搭載型機動兵器。帝国監察軍第7艦隊に存在する2機しかない。
:[[ユーゼス・ゴッツォ]]が製作した[[念動力]]感知増幅装置搭載型機動兵器。帝国監察軍第7艦隊に存在する2機しかない。OGではネビーイームの中枢ユニットとして接続されており、レビの搭乗する1機しか確認されていない。
;[[ヴァイクラン]]
;[[ヴァイクラン]]
:[[ヴァイクル]]をベースにした[[念動力]]感知増幅装置搭載型機動兵器。
:[[ヴァイクル]]をベースにした[[念動力]]感知増幅装置搭載型機動兵器。
:ドバン家当主が乗り継いできた機体。現在は[[バラン・ドバン]]搭乗機。
:ドバン家当主が乗り継いできた機体。現在は[[バラン・ドバン]]搭乗機。
;[[ジュモーラ]]
;[[ジュモーラ]]
:[[エツィーラ・トーラー]]専用機。念動力感知増幅装置を搭載。
:[[エツィーラ・トーラー]]専用機。念動力感知増幅装置「カルケリア・パルス・ティルゲム」を搭載。
=== 最終兵器 ===
=== 最終兵器 ===
;[[セプタギン]]
;[[セプタギン]]
:ゼ・バルマリィ帝国が、隕石「メテオ3」に偽装して[[地球]]へ送り込んだ最終兵器。
:隕石「メテオ3」に偽装して[[地球]]へ送り込んだ最終兵器。
;[[ズフィルード]]
;[[ズフィルード]]
:ヘルモーズの中枢を兼ねるゼ・バルマリィ帝国の最終兵器。人型の姿をしている。第3次αに登場した変異体より圧倒的に性能が高い。
:ヘルモーズの中枢を兼ねるゼ・バルマリィ帝国の最終兵器。人型の姿をしている。第3次αに登場した変異体より圧倒的に性能が高い。
:ゼ・バルマリィ帝国の守護神。[[ナシム・ガンエデン]]には無い機能として[[念動フィールド|超念動フィールド]]を展開可能。全ての攻撃から身を護り、星を守護する。
:ゼ・バルマリィ帝国の守護神。[[ナシム・ガンエデン]]には無い機能として[[念動フィールド|超念動フィールド]]を展開可能。全ての攻撃から身を護り、星を守護する。
;[[ケイサル・エフェス]]
;[[ケイサル・エフェス]]
:[[ゲベル・ガンエデン]]の「ゲベル」本人の新たな守護神。[[イングラム・プリスケン|イングラム]]の[[アストラナガン]]を変質させたのはこの怨念である。
:[[ゲベル・ガンエデン]]の本体であった「サイコドライバー・ゲベル」本人の新たな守護神。[[イングラム・プリスケン|イングラム]]の[[アストラナガン]]を変質させたのはこの怨念である。
=== その他 ===
=== その他 ===
;[[ガデル]]
;[[ガデル]]
:防御用兵器。[[ディフレクトフィールド]]を展開し、指揮官機を護衛する。
:防御用兵器。[[ディフレクトフィールド]]を展開し、指揮官機を護衛する。
;ネビーイーム
:「12の白き護り」とも称される自動惑星。これ自体が巨大な念動兵器であり、外部からの念動アクセスでレーザー砲となる。また、内部にはバルシェムの調整チャンバーや機動兵器のプラント、OGではさらに地球人を収容するケージ「キブツ」が存在。元々はゲベル・ガンエデンが配置した惑星防衛システムの一部で、ナシムでいうところのバラルの園に当たる。
=== 技術 ===
;カルケリア・パルス・ティルゲム
:バルマー版[[T-LINKシステム]]とも言うべき存在。違うのはリミッターが存在しない点。ちなみに「カルケリア・パルス」とは念動力のバルマー側の正式名称(地球だと「テレキネシスα-パルス」となる)。
;ディフレクトフィールド
:一部の機体に搭載されている防御フィールド。広範囲に対して強力な防壁を張るが、特筆すべきは機体のジェネレーターに出力を依存しない点。これにより、バルマーの指揮官機は高い継戦能力を誇っている。
;ズフィルード・クリスタル
:偵察機及び最終兵器に搭載されている自律金属細胞。自己学習・自己修復・自己進化能力を備えており、接触した機体や生物を取り込む能力も備える。元ネタは[[DG細胞]]。OGの地球ではこれを元に[[マシンセル]]が造られている。
== 登場作品と役割 ==
== 登場作品と役割 ==
== その他 ==
== その他 ==
バルマー人は地球人との味覚の捉え方が異なるらしく、不味い事で有名な[[クスハ汁]]を美味と感じる者がいる。
バルマー人は地球人との味覚の捉え方が異なるらしく、不味い事で有名な[[クスハ汁]]を美味と感じる者がいる。これはバルシェムとして生み出された[[イーグレット・イング]]も同様。
<!-- == 話題まとめ == -->
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