16行目: |
16行目: |
| 威厳と決断力、更にはカリスマ性を合わせた政治家。「オーブの獅子」という[[異名]]を持ち、[[地球連合]]と[[プラント]]の双方から脅威と見なされている。 | | 威厳と決断力、更にはカリスマ性を合わせた政治家。「オーブの獅子」という[[異名]]を持ち、[[地球連合]]と[[プラント]]の双方から脅威と見なされている。 |
| | | |
− | 為政者ながらも戦争によって生じてしまう「憎しみの連鎖」を理解している故に、「銃を持って戦う事だけが戦いではない事」を信条としているが、「中立国であるオーブを守る為には時として戦わなければならない時も有る」事も理解しており、自国を守る為の戦力の整え等も行っている。
| + | 為政者ながらも戦争によって生じてしまう「憎しみの連鎖」を理解している故に、「銃を持って戦う事だけが戦いではない事」を信条としているが、「中立国であるオーブを守る為には時として戦わなければならない時も有る」事も理解しており、自国を守る為の戦力の整える等も行っている。 |
| | | |
| 作中に登場した時点では弟のホムラに代表首長の座を譲っている<ref>なお、これに関連して公式外伝の『[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY]]』では、ウズミが代表首長の座を退いた経緯が語られている。</ref>が、未だに強い影響力を持ち、実質的なオーブの指導者となっている。 | | 作中に登場した時点では弟のホムラに代表首長の座を譲っている<ref>なお、これに関連して公式外伝の『[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY]]』では、ウズミが代表首長の座を退いた経緯が語られている。</ref>が、未だに強い影響力を持ち、実質的なオーブの指導者となっている。 |
22行目: |
22行目: |
| パナマ攻略戦の後、政治力学の関係からか再びオーブの代表に就任。[[地球連合軍]]と[[ザフト]]との争いの中で中立の理念を貫いていたが故に、地球連合軍による無条件降伏も同然の参加要請を拒否。会談要請を行ったものの、それを無視した地球連合軍は強引に武力制圧に乗り出してきた為、已む無く市民に避難勧告をし、国防軍を動員させて開戦となる。 | | パナマ攻略戦の後、政治力学の関係からか再びオーブの代表に就任。[[地球連合軍]]と[[ザフト]]との争いの中で中立の理念を貫いていたが故に、地球連合軍による無条件降伏も同然の参加要請を拒否。会談要請を行ったものの、それを無視した地球連合軍は強引に武力制圧に乗り出してきた為、已む無く市民に避難勧告をし、国防軍を動員させて開戦となる。 |
| | | |
− | 最後は[[モルゲンレーテ]]本社と[[マスドライバー]]施設を[[自爆]]させ、自身は「国を守りきれなかった指導者」として、側近と共にその自爆の炎に包まれて還らぬ人となった。<ref>ウズミ達が[[自爆]]した理由は、「[[モルゲンレーテ]]の技術を[[地球連合軍|連合]]に渡らせない為、敢えて[[オーブ連合首長国|オーブ]]の政府高官が死んで政府機能がなくなることによって戦争の継続を止める為」と推測される。</ref>。 | + | 最後は[[モルゲンレーテ]]本社と[[マスドライバー]]施設を[[自爆]]させ、自身は「国を守りきれなかった指導者」として、側近と共にその自爆の炎に包まれて還らぬ人となった<ref>ウズミ達が[[自爆]]した理由は、「[[モルゲンレーテ]]の技術を[[地球連合軍|連合]]に渡らせない為、敢えて[[オーブ連合首長国|オーブ]]の政府高官が死んで政府機能がなくなることによって戦争の継続を止める為」と推測される。</ref>。 |
| | | |
| === キャラクターの総評 === | | === キャラクターの総評 === |
− | ウズミの理念は彼の娘である[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]が受け継ぐことになるが、[[ロンド・ミナ・サハク]]や[[シン・アスカ]]のように'''「理念を追いすぎて肝心の国民を犠牲にした」'''としてウズミの政策を批判する者も存在している。もっとも、ウズミ自身も「己の決断がけっして正しいとは言えない」事を自覚してはいた。 | + | ウズミの理念は彼の娘である[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]が受け継ぐことになるが、[[ロンド・ミナ・サハク]]や[[シン・アスカ]]のように'''「理念を追いすぎて肝心の国民を犠牲にした」'''としてウズミの政策を批判する者も存在している(ただし、ウズミ自身も「己の決断がけっして正しいとは言えない」事を自覚してはいた)。 |
| | | |
− | しかしながら、「[[ナチュラル]]と[[コーディネイター]]が対立が激しい[[コズミック・イラ]][[世界観|世界]]で両者が共存(ウズミ曰く「全てがうまくいっている訳ではない」とのこと)できる中立国たるオーブを維持し、理念によって国家を守っていた」のも事実である。また、「中立国の中心国として理念を捨てる訳にはいかない」という大義も有る</ref>[[ヤキン・ドゥーエ戦役]]当時の[[ザフト]]は[[地球連合軍]]を[[地球]]に閉じ込める目的で各国が有する[[マスドライバー]]施設の制圧・破壊を最優先していた為、地球連合の要求を受け入れても[[オーブ連合首長国|オーブ]]が戦火に飲まれるのは防げなかったであろう。</ref>。 | + | しかしながら、「[[ナチュラル]]と[[コーディネイター]]が対立が激しい[[コズミック・イラ]][[世界観|世界]]で両者が共存(ウズミ曰く「全てがうまくいっている訳ではない」とのこと)できる中立国たるオーブを維持し、理念によって国家を守っていた」のも事実である。また、「中立国の中心国として理念を捨てる訳にはいかない」という大義も有る<ref>[[ヤキン・ドゥーエ戦役]]当時の[[ザフト]]は[[地球連合軍]]を[[地球]]に閉じ込める目的で各国が有する[[マスドライバー]]施設の制圧・破壊を最優先していた為、地球連合の要求を受け入れても[[オーブ連合首長国|オーブ]]が戦火に飲まれるのは防げなかったであろう。</ref>。 |
| | | |
− | この事からウズミは視聴者にとっても激しく評価が別れる人物であるが、少なくとも「ウズミという人物が、ナチュラルとコーディネイターに二分化しつつある世界や、それを防ぐ為に中立国であり続けるオーブ、そして愛娘であるカガリの未来について、真剣に憂い、守る為ならば自らの命を掛ける覚悟も有った」のは、紛れも無い真実であったと言える。
| + | 以上の事実からウズミは視聴者にとっても激しく評価が別れる人物であるが、少なくとも「ウズミという人物が、ナチュラルとコーディネイターに二分化しつつある世界や、それを防ぐ為に中立国であり続けるオーブ、そして愛娘であるカガリの未来について、真剣に憂い、守る為ならば自らの命を掛ける覚悟も有った」のは、紛れも無い真実であったと言える。 |
| | | |
| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |