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| + | ELSとは『[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-]]』に登場する金属の[[地球外生命体]]。 |
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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | 『[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-]]』に登場する金属の[[地球外生命体]]。名称の由来は'''地球外変異性金属体'''の英訳『'''E'''xtraterrestrial '''L'''ivingmetal '''S'''hapeshifter』の頭文字から。[[ガンダムシリーズ]]の映像作品において、初めて明確に登場した「[[異星人]]」に相当する存在(厳密に言うと「人」ではないため、劇中では「'''異星体'''」と呼称されている)である。
| + | 名称の由来は'''地球外変異性金属体'''の英訳『'''E'''xtraterrestrial '''L'''ivingmetal '''S'''hapeshifter』の頭文字から。[[ガンダムシリーズ]]の映像作品において、初めて明確に登場した「[[異星人]]」に相当する存在(厳密に言うと「人」ではないため、劇中では「'''異星体'''」と呼称されている)である。 |
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| 自在に融合や分離を行うことができ、それゆえに『個』としての意思がなく種族全体で意識を共有している、という地球の生命体とはかけ離れた生態をしている。個体間の意識の共有には脳量子波を使用しており、他種族へのコミュニケーション手段としても脳量子波を使おうとするため、[[イノベイター]]や[[超兵]]といった脳量子波を強く発する生命体に惹かれやすい。 | | 自在に融合や分離を行うことができ、それゆえに『個』としての意思がなく種族全体で意識を共有している、という地球の生命体とはかけ離れた生態をしている。個体間の意識の共有には脳量子波を使用しており、他種族へのコミュニケーション手段としても脳量子波を使おうとするため、[[イノベイター]]や[[超兵]]といった脳量子波を強く発する生命体に惹かれやすい。 |
− | 活動するにはある程度の体積が必要で、体積が一定以下 (概ね成人男性程度) になると活動を停止する。しかしその状態でも死んだわけではなく、別の個体と融合して体積が増せば活動を再開するため、殲滅するのは至難の業である。
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− | また、大きな特徴として、ELS同士以外でも有機物・無機物を問わず融合でき、融合したモノの能力を模倣する能力を持つ。劇中では[[GNドライヴ[Τ]]]搭載機と融合し、[[GN粒子]]さえ再現してみせた (ちなみに、ELSが擬態したMSや戦艦等が放つ[[ビーム兵器|ビーム]]の色は紫色になっているが、これは視聴者に分かりやすいようにという演出である)。 | + | 活動するにはある程度の体積が必要で、体積が一定以下(概ね成人男性程度)になると活動を停止する。しかしその状態でも死んだわけではなく、別の個体と融合して体積が増せば活動を再開するため、殲滅するのは至難の業である。 |
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| + | また、大きな特徴として、ELS同士以外でも有機物・無機物を問わず融合でき、融合したモノの能力を模倣する能力を持つ。劇中では[[GNドライヴ[Τ]]]搭載機と融合し、[[GN粒子]]さえ再現してみせた(ちなみに、ELSが擬態したMSや戦艦等が放つ[[ビーム兵器|ビーム]]の色は紫色になっているが、これは視聴者に分かりやすいようにという演出である)。 |
| 人間が融合された場合、姿形は人間を模倣するものの人間の意識は残っていないため、融合された人間は事実上死亡する。 | | 人間が融合された場合、姿形は人間を模倣するものの人間の意識は残っていないため、融合された人間は事実上死亡する。 |
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− | その融合能力と不死性、圧倒的な物量により地球を壊滅寸前にまで追い込むが、実際にはELS自身に人類と敵対する意思は全くなかった。彼らの母星は主星の白色矮星化とそれによって発生した惑星状星雲に飲み込まれて滅亡寸前であったため、自身の形成した巨大コロニー (超大型ELS) に乗り込んで母星を離れ、[[宇宙]]を放浪中に偶然遭遇した者達へ助けを求めていただけの'''要救助者'''であった。人類や兵器と融合し模倣するのも、異文化と一つになろうとする彼らなりのコミュニケーションの一環であった。
| + | その融合能力と不死性、圧倒的な物量により地球を壊滅寸前にまで追い込むが、実際にはELS自身に人類と敵対する意思は全くなかった。彼らの母星は主星の白色矮星化とそれによって発生した惑星状星雲に飲み込まれて滅亡寸前であったため、自身の形成した巨大コロニー(超大型ELS)に乗り込んで母星を離れ、[[宇宙]]を放浪中に偶然遭遇した者達へ助けを求めていただけの'''要救助者'''であった。人類や兵器と融合し模倣するのも、異文化と一つになろうとする彼らなりのコミュニケーションの一環であった。 |
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| しかし、母星が滅ぶという緊急事態により焦っていたELSは、人類が個体ごとに独立した意識を持っている、という生態への理解に欠けたまま融合を実行。個々の人間を「殺された」人類はELSを侵略者と誤解し、攻撃行動に出る。ELSはこの攻撃を「脳量子波を伝播する粒子を散布する対話の場作りである」とさらに誤解し、人類の攻撃行動を模倣したことで戦線が拡大してしまった。 | | しかし、母星が滅ぶという緊急事態により焦っていたELSは、人類が個体ごとに独立した意識を持っている、という生態への理解に欠けたまま融合を実行。個々の人間を「殺された」人類はELSを侵略者と誤解し、攻撃行動に出る。ELSはこの攻撃を「脳量子波を伝播する粒子を散布する対話の場作りである」とさらに誤解し、人類の攻撃行動を模倣したことで戦線が拡大してしまった。 |
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| 人類とELSとの間に起こった戦いは、どちらが一方的に悪いと言う問題ではなく、'''「全く違ったコミュニケーション体系を持つ者同士の相互不理解が招いた悲劇」'''だったと言える。 | | 人類とELSとの間に起こった戦いは、どちらが一方的に悪いと言う問題ではなく、'''「全く違ったコミュニケーション体系を持つ者同士の相互不理解が招いた悲劇」'''だったと言える。 |
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| :MSよりもサイズは小型。 | | :MSよりもサイズは小型。 |
| ;ELS (大型) / ELS (中型) | | ;ELS (大型) / ELS (中型) |
− | :ガデラーザや[[戦艦]]クラスの大きさを持つ。[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]では「中型」表記。 | + | :ガデラーザや[[戦艦]]クラスの大きさを持つ。『[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]』では「中型」表記。 |
| ;ELS (超大型) / ELS (大型) | | ;ELS (超大型) / ELS (大型) |
− | :直径約3000kmの巨大さ([[月]]と同規模の大きさ)を誇る。第3次Z天獄篇では「大型」表記。 | + | :直径約3000kmの巨大さ([[月]]と同規模の大きさ)を誇る。『第3次Z天獄篇』では「大型」表記。 |
| ;[[ELS GN-X IV]] | | ;[[ELS GN-X IV]] |
| :ELSの擬態した[[GN-X IV]]。「ELSジンクス」とも呼ばれる。オリジナルと細かい点で差異があるが、性能は同等であったため[[地球連邦軍 (00)|地球連邦軍]]を苦しめた。 | | :ELSの擬態した[[GN-X IV]]。「ELSジンクス」とも呼ばれる。オリジナルと細かい点で差異があるが、性能は同等であったため[[地球連邦軍 (00)|地球連邦軍]]を苦しめた。 |
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| ;スカイ・エクリプス | | ;スカイ・エクリプス |
| :[[リボンズ・アルマーク|リボンズ]]と同型(塩基配列パターン0026タイプ)の[[イノベイド]]。[[GNドライヴ]]生産のために有人探査船エウロパに乗船し、任務達成後は機密保持のために死亡。 | | :[[リボンズ・アルマーク|リボンズ]]と同型(塩基配列パターン0026タイプ)の[[イノベイド]]。[[GNドライヴ]]生産のために有人探査船エウロパに乗船し、任務達成後は機密保持のために死亡。 |
− | :エウロパの残骸とともに放置されていたスカイ・エクリプスの遺体をELSが侵食し、地球に降ったELSの破片が彼の姿をとる。TV版でしか[[機動戦士ガンダム00|『00』]]の物語を追っていない視聴者には、ELSによる擬態をリボンズのコピーと勘違いされた(もっとも、それを狙ったミスリードでもあるが)。 | + | :エウロパの残骸とともに放置されていたスカイ・エクリプスの遺体をELSが侵食し、地球に降ったELSの破片が彼の姿をとる。TV版でしか『[[機動戦士ガンダム00|00]]』の物語を追っていない視聴者には、ELSによる擬態をリボンズのコピーと勘違いされた(もっとも、それを狙ったミスリードでもあるが)。 |
| :ちなみに、スカイ・エクリプスに擬態したELSはその後飛行機に擬態し、レオのアスカロンと交戦して撃墜され、その残骸は[[ルイス・ハレヴィ|ルイス]]と[[沙慈・クロスロード|沙慈]]の前に現れるが、刹那によって爆破され機能停止する。また、'''[[漫画|漫画版]]では、刹那の乗ったバイクに轢かれるシーンがある'''。 | | :ちなみに、スカイ・エクリプスに擬態したELSはその後飛行機に擬態し、レオのアスカロンと交戦して撃墜され、その残骸は[[ルイス・ハレヴィ|ルイス]]と[[沙慈・クロスロード|沙慈]]の前に現れるが、刹那によって爆破され機能停止する。また、'''[[漫画|漫画版]]では、刹那の乗ったバイクに轢かれるシーンがある'''。 |
| ;[[アーミア・リー]] | | ;[[アーミア・リー]] |
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| ;[[NO PILOT]] | | ;[[NO PILOT]] |
| :ELSに融合され乗っ取られた機体のパイロット表記で、無人操縦の状態を表現している。 | | :ELSに融合され乗っ取られた機体のパイロット表記で、無人操縦の状態を表現している。 |
− | :『UX』の時点ではELSにしかなかったため『00』出典だと思われがちだが、厳密には[[バンプレストオリジナル]]キャラクター(?)で、『BX』ではELS以外の勢力に乗っ取られている等の場合も該当。 | + | :『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』の時点ではELSにしかなかったため『00』出典だと思われがちだが、厳密には[[バンプレストオリジナル]]キャラクター(?)で、『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』ではELS以外の勢力に乗っ取られている等の場合も該当。 |
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| == 他作品の関連人物 == | | == 他作品の関連人物 == |
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| :『[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]』では刹那のELSとの対話の際に同行し、ゼロシステムをリンクさせた彼がELSたちの膨大な「雑音」を処理することを担い、刹那がELSと対話ができるよう協力した。そのため、ヒイロはZシリーズにおいてELSと人類との対話を実現させてくれた立役者の一人である。 | | :『[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]』では刹那のELSとの対話の際に同行し、ゼロシステムをリンクさせた彼がELSたちの膨大な「雑音」を処理することを担い、刹那がELSと対話ができるよう協力した。そのため、ヒイロはZシリーズにおいてELSと人類との対話を実現させてくれた立役者の一人である。 |
| ;[[獅子王凱]] | | ;[[獅子王凱]] |
− | :『BX』では彼がザ・パワーと同化した[[獅子王麗雄|両]][[獅子王絆|親]]からELSの大群の到来を知らされる。ザ・パワーの危険性をELSに伝えようと思うも、その手段を自らには講じられない為、刹那にそれを託すことに。 | + | :『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』では彼がザ・パワーと同化した[[獅子王麗雄|両]][[獅子王絆|親]]からELSの大群の到来を知らされる。ザ・パワーの危険性をELSに伝えようと思うも、その手段を自らには講じられない為、刹那にそれを託すことに。 |
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| == 関連機体 == | | == 関連機体 == |
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| == 他作品の関連機体 == | | == 他作品の関連機体 == |
| ;[[リーブラ]] | | ;[[リーブラ]] |
− | :スパロボでは接点がないが、ゲーム『GジェネレーションOVER WORLD』では融合して「'''ELSリーブラ'''」となる。 | + | :SRWでは接点がないが、ゲーム『GジェネレーションOVER WORLD』では融合して「'''ELSリーブラ'''」となる。 |
| ;[[リボーンズガンダム]] | | ;[[リボーンズガンダム]] |
− | :スパロボでは接点がないが、ゲーム『ロストヒーローズ2』では上述のスカイ・エクリプスの役割を担い、ELSが擬態したリボーンズガンダムが登場する。 | + | :SRWでは接点がないが、ゲーム『ロストヒーローズ2』では上述のスカイ・エクリプスの役割を担い、ELSが擬態したリボーンズガンダムが登場する。 |
| ;[[宇宙怪獣・混合型|タイタン変動重力源]] | | ;[[宇宙怪獣・混合型|タイタン変動重力源]] |
| :『[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]』ではこの個体が発生させようとした[[ブラックホール]]を抑えるべく花の形になった。 | | :『[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]』ではこの個体が発生させようとした[[ブラックホール]]を抑えるべく花の形になった。 |
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| ;[[バジュラ]]、[[フェストゥム]]、[[コーラリアン]]、[[イマージュ]] | | ;[[バジュラ]]、[[フェストゥム]]、[[コーラリアン]]、[[イマージュ]] |
| :他作品における、ELSに似た特性を持つ種族。人類とはかけ離れた姿の異種族、種族全体で群体を構成している、人類とコミュニケーションが可能という共通点がある。 | | :他作品における、ELSに似た特性を持つ種族。人類とはかけ離れた姿の異種族、種族全体で群体を構成している、人類とコミュニケーションが可能という共通点がある。 |
− | :このうち、バジュラ、フェストゥムとは[[スーパーロボット大戦UX|UX]]で共演。終盤ではフェストゥムと共に[[バジュラ本星]]へ[[アルティメット・クロス|自軍部隊]]の援護に駆けつける一幕も。 | + | :このうち、バジュラ、フェストゥムとは『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』で共演。終盤ではフェストゥムと共に[[バジュラ本星]]へ[[アルティメット・クロス|自軍部隊]]の援護に駆けつける一幕も。 |
− | :バジュラとは[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次天獄篇]]でも共演し、こちらでも似た者同士で相互理解し共存できていて、終盤では連合軍を結成して人類に加勢してくれる。 | + | :バジュラとは『[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]』でも共演し、こちらでも似た者同士で相互理解し共存できていて、終盤では連合軍を結成して人類に加勢してくれる。 |
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