15行目: |
15行目: |
| | | |
| === 人物 === | | === 人物 === |
− | 他者に対して極端なまでに潔癖さを求める、排他的にすら感じられる性格。その性格が醸成された裏には、仕事ばかりで家庭を顧みない父親や、それにかこつけて愛人を作っていた母の親存在があったと思われる。
| + | 他者に対して極端なまでに潔癖さを求める、排他的にすら感じられる性格。その性格が醸成された裏には、両親の存在があったと思われる。 |
− | [[ザンスカール帝国]]や[[リガ・ミリティア]]の争いに嫌悪感を示しウッソを庇うこともあり、優しく綺麗なお姉さんとウッソには思われていたが……。 | + | :仕事ばかりで家庭を顧みない父親、それにかこつけて愛人を作っていた母親。そしてそれを許せないながらすがって生きるしかない矛盾と無力な自分。 |
− | しかしどちらかと言えばそれは優しさからというよりは、潔癖症に近い「大人への反発」であろうか。
| + | :こういった要因が、彼女の器用とは言えない直情的で苛烈な、よく言えば完璧主義、悪く言えば潔癖な性格を作り上げていったのだと思われる。 |
− | 生まれ故郷であるカサレリアがベスパの攻撃で焼け出された時、「堕落しきっていた街だから焼かれてよかった」と言い放っており、彼女の持つ周りの世界への嫌悪感が見て取れる。
| + | :[[ザンスカール帝国]]や[[リガ・ミリティア]]の争いに嫌悪感を示しウッソを庇うこともあり、優しく綺麗なお姉さんとウッソには思われていたが……。 |
− | いずれにせよ、だらしない母や情けない父への反発、それが是正されない社会や歪んだ大人への嫌悪感が根底にあったことは想像に難くない。 | + | :しかしどちらかと言えばそれは優しさからというよりは、潔癖症に近い「大人への反発」から出たものであろう。 |
| + | :生まれ故郷であるカサレリアがベスパの攻撃で焼け出された時、「堕落しきっていた街だから焼かれてよかった」と言い放っており、この台詞からも彼女の持つ周りの世界への嫌悪感が見て取れる。 |
| + | :いずれにせよ、だらしない母や情けない父への反発、それが是正されない社会や歪んだ大人への嫌悪感が根底にあったことは想像に難くない。 |
| | | |
− | こういった背景から、自分に紳士的に接してくれた[[クロノクル・アシャー|クロノクル]]に好意を抱くようになったのだろうと思われる。 | + | :こういった背景から、自分に紳士的に接してくれた[[クロノクル・アシャー|クロノクル]]に好意を抱くようになったのだろうと思われる。 |
− | 彼女にとってすればウッソを含むカサレリアや、周りの環境は捨て去りたいものであったのだろう。
| + | :彼女にとってすればウッソを含むカサレリアや、周りの環境は捨て去りたいものであったのだろう。彼女自身の苛烈な性格にも一因はあるものの、リガ・ミリティアの老人たちともそりが合わなかったことも関係し、ザンスカールへと興味を移していった。 |
− | 彼女自身の苛烈な性格にも一因はあるものの、リガ・ミリティアの老人たちともそりが合わなかったことも関係し、ザンスカールへと興味が移っていったものと思われる。
| + | :これらの性格は、後にザンスカールに下っても変わる事は無いどころか、むしろより悪化させていくようになる。 |
− | | + | :なまじ能力があることも拍車をかけたのだろう。高慢な振る舞いを見せては兵士達に反感を抱かせており、「あの人(カテジナ)が一番、MSの弾薬を無駄に使っている」と、陰口を叩かれていた事もある。 |
− | これらの性格は、後にザンスカールに下っても変わる事は無いどころか、むしろより悪化させていくようになる。 | + | :[[エンジェル・ハイロゥ]]攻防戦の時期になると、目的の為に手段を一切選ばない狡猾さや凶暴さも見せるようになる。 |
− | なまじ能力があることも拍車をかけたのだろう。高慢な振る舞いを見せては兵士達に反感を抱かせており、「あの人(カテジナ)が一番、MSの弾薬を無駄に使っている」と、陰口を叩かれていた事もある。 | + | 後に引けないほど追い詰められていたからとも取れるが、ウーイッグにいた頃の不器用なお嬢様の面影は完全に無くなってしまっていた。 |
− | | |
− | [[エンジェル・ハイロゥ]]攻防戦の時期には、目的の為に手段を一切選ばない狡猾さや凶暴さも見せるようになる。 | |
− | 後に引けないほど追い詰められていたからとも取れるが、ウーイッグにいた頃のお嬢様の面影は完全に無くなってしまっていた。
| |
| そして攻防戦の果てにウッソの気持ちを利用して騙し討ちするほどにまでエスカレートしていくが、それがかつて自分が忌み嫌っていた「汚い大人たち」そのものであることに彼女が気付くことはなかった。 | | そして攻防戦の果てにウッソの気持ちを利用して騙し討ちするほどにまでエスカレートしていくが、それがかつて自分が忌み嫌っていた「汚い大人たち」そのものであることに彼女が気付くことはなかった。 |
− | 総じて、周りの社会や戦争に振り回され歪んでいった悲しいキャラクターであるはずなのだが、強烈な言動からあまりそうは見られていないようである。 | + | :総じて、周りの社会や戦争に振り回され歪んでいった悲しいキャラクターであるはずなのだが、強烈な言動からあまりそうは見られていないようである。 |
| | | |
| === 来歴 === | | === 来歴 === |