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− 21世紀の新しいガンダムシリーズを標榜し、「21世紀の1stガンダム」の謳い文句は有名(ただし作品コンセプト自体は『ガンダムW』のそれに限りなく近い)。 以前の平成ガンダム作品にも多くのパロディ・オマージュが散見されたものの、それらよりも1stガンダムを彷彿とさせるシーンが多く、かつ同様のコンセプトの作品であり監督が当時スタッフとして参加していた『[[機甲戦記ドラグナー]]』を思わせる点も見受けられる。前半は1stを踏襲した展開だが、後半からは独自の展開に進んでゆく。+
− 戦争という題材に巨大ロボットを絡めつつもリアルさを追及した「ガンダムシリーズ」の一作品にも関わらず、本作の中心スタッフには友情・努力・勝利ありきのスーパーロボット系作品製作経験者が多かったためか、理不尽でご都合主義的な場面が数多く見受けられる(そのうえDVD版で編集・捏造されたことも)。 有名どころの例として【地上でイージスの自爆を受けて死亡確定と思われたキラが、目を覚ますと何故かスペースコロニーでラクスに介抱されていた】ことや【フリーダムは当時の設定上「高機動戦用のハイマット・モード」「砲戦形態のバースト・モード」を使い分ける機体だったのに、監督の独断で両形態を同時展開してしまった(よって当時のプラモデルでは再現できない)】、【TV放送時、ムウのエールストライクがアークエンジェルを庇って撃墜されたあと、ムウの被っていたヘルメットが宇宙空間を漂うシーンが挟まれたのだが、DVD版では何の説明も無く削除された(続編での復帰・再登場が決定したため)】ことなどが挙げられる。+
− これにより作品内容としては賛否両論であるが、結果的に新たなガンダムシリーズの支持層を得たため、興行的には成功。また、凝ったギミックを盛り込んだ各種プラモデルは好評で、作品自体には否定的でもメカデザイン・造形面に関しては評価するといった層も散見された<ref>なお、この傾向は後年の『[[機動戦士ガンダムAGE]]』でも見られている。</ref>。このためか、模型誌を中心に展開していた外伝『[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY|アストレイシリーズ]]』は今でも続く息の長い作品となっている。+
− なお続編の『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』とは別に、本タイトルでの劇場版制作がアナウンスされていたが、2015年現在、「キラがザフトの白服を着ている」以外の情報は全く流れていない。総監督である福田氏とスポンサーであるバンダイとの関係悪化に加え、2011年には放送局であるMBSとの契約が切れ、劇場版の企画継続が難しくなったため実質的に白紙化。脚本担当の両澤千晶氏も2016年に鬼籍に入ったため、これは「先走った挙句の頓挫」と考えられている。+
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− 2012年1月より、追加設定・新規カットの追加・一部BGMがリミックスされたHDリマスター版がTOKYO MXとBS11にて放送開始(前年12月よりバンダイチャンネルで先行配信)。
− 久々のTV放送ガンダム作品であったため、初参戦以降、続編の『DESTINY』を始めいくつかの関連作品も参戦し、近年のスパロボシリーズの顔となっている。特に『J』や『W』では[[宇宙世紀]]シリーズに代わる世界観の根幹を成している。 ただし、近年では宇宙世紀ガンダム系の新作が間を開けずに続々発表されているため、顔役としての地位がいつまで保つのか気になるところ。+
− 豪華声優陣と過大広告の結果、熱狂的ファンの量と比例するように苛烈なアンチも多い為に色々な意味で存在感が絶大(炎上商法の結果とも言える)。これも手伝って、スパロボ作中におけるキラ、アスラン、ラクスを始めとした主要キャラクターの描写、とりわけ曖昧な考えへの追及・台詞の補完や共感しやすい性格への改変([[スパロボ補正]])も話題になりやすい。+
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− ;[[コズミック・イラ]]+
− :この世界での年号。[[C.E.]]と略す。
− ;[[コーディネイター]]
− :受精卵のときに遺伝子操作を受けて生まれた人種で、何らかの能力がナチュラルよりも優れている場合が多い(特に免疫力)。その有能さゆえに迫害されることも多く、基本的にナチュラルとは住み分けをしている(オーブを始め、一部共存している国もある)。
− :高い能力の代償ゆえか、生殖面での欠陥(コーディネイター同士では受精率が極端に落ち、第2世代以降はさらに悪化していく)を抱えている不安定な存在であり、ナチュラルとの融和を掲げるコーディネイターも多い。
− :なお、外伝『アストレイシリーズ』ではナチュラルとの混血である「ハーフコーディネイター」の悲哀が取り上げられた事も。
− ;[[ナチュラル]]
− :コーディネイターに対し、普通に受精し生まれた人のこと。つまるところ自然発生人種の普通の人。
− ;[[血のバレンタイン]]
− :地球連合軍がスペースコロニー「ユニウスセブン」を核攻撃した事件。2月14日だったことからこう呼ばれる。
− ;[[ニュートロンジャマー]]
− :核分裂を抑制する装置。これにより核爆弾や核分裂炉は無効化されている。非常に頑丈で解体が困難なこともあり、血のバレンタインの報復として地上各地に投下され、甚大な被害(エネルギー危機)を及ぼした。
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− :なお、『アストレイシリーズ』では基本的に取り上げられない設定。
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− :この発見により宇宙開発が活発化するはずだったが、地球連合とザフトの戦争が悪化・長期化しているため、ほとんど死に設定になっている。
編集の要約なし
[[ガンダムシリーズ]]の一作であり、[[宇宙世紀]]シリーズ以外では初めて『機動戦士』のタイトルが冠せられた作品。
[[ガンダムシリーズ]]の一作であり、[[宇宙世紀]]シリーズ以外では初めて『機動戦士』のタイトルが冠せられた作品。
21世紀の新しいガンダムシリーズを標榜し、「21世紀の1stガンダム」の謳い文句は有名。以前の平成ガンダム作品にも多くのパロディ・オマージュが散見されたものの、それらよりも1stガンダムを彷彿とさせるシーンが多く、かつ同様のコンセプトの作品であり監督が当時スタッフとして参加していた『[[機甲戦記ドラグナー]]』を思わせる点も見受けられる。前半は1stを踏襲した展開だが、後半からは独自の展開に進んでゆく。
作品内容としては賛否両論であるが、結果的に新たなガンダムシリーズの支持層を得たため、興行的には成功。また、凝ったギミックを盛り込んだ各種プラモデルは好評で、作品自体には否定的でもメカデザイン・造形面に関しては評価するといった層も散見された<ref>なお、この傾向は後年の『[[機動戦士ガンダムAGE]]』でも見られている。</ref>。このためか、模型誌を中心に活動していた外伝『[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY|アストレイシリーズ]]』は今でも続く息の長い作品となっている。
なお続編の『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』ではなく、本タイトルでの劇場版制作がアナウンスされているが、2015年現在、「キラがザフトの白服を着ている」以外の情報は全く流れていない。2011年には放送局であるMBSとの契約が切れ、劇場版の企画継続が難しくなったため実質的に白紙化、脚本担当の両澤千晶氏も2016年に鬼籍に入られたため、頓挫したものと考えられている。
2012年1月より、新規カットの追加・一部BGMがリミックスされたHDリマスター版がTOKYO MXとBS11にて放送された(前年12月よりバンダイチャンネルで先行配信)。
=== スパロボシリーズにおいて ===
=== スパロボシリーズにおいて ===
久々のTV放送ガンダム作品だった故に初参戦以降、続編の『DESTINY』を始めいくつかの関連作品も参戦し、2000年代後期以降のスパロボシリーズの顔を務めている。特に『J』や『W』では[[宇宙世紀]]シリーズに代わる世界観の根幹を成している。
『K』以降は『DESTINY』の参戦によって『DESTINY』時代ベースとなる為『SEED』は原作再現はされず、よくて機体だけ参戦となっている。
『K』以降は『DESTINY』の参戦によって『DESTINY』時代ベースとなる為『SEED』は原作再現はされず、よくて機体だけ参戦となっている。
ファンの量と比例するようにアンチも多い為に色々な意味で存在感が絶大。これも手伝って、スパロボ作中における主人公のキラを始めとした主要キャラクターの描写、とりわけ曖昧な考え・台詞の補完や共感しやすい性格への改変([[スパロボ補正]])も話題になりやすい。
== ストーリー ==
== ストーリー ==
== 用語 ==
== 用語 ==
=== 国家・組織 ===
;[[地球連合]]
;[[地球連合]]
:宇宙世紀シリーズにおける[[地球連邦政府]]に相当する組織で単に「連合」とも。ただし前者と違い、地球上全ての国家が属しているわけでは無い。
:宇宙世紀シリーズにおける[[地球連邦政府]]に相当する組織で単に「連合」とも。ただし前者と違い、地球上全ての国家が属しているわけでは無い。
;[[明けの砂漠]]
;[[明けの砂漠]]
:砂漠でザフトと戦うゲリラ組織。
:砂漠でザフトと戦うゲリラ組織。
=== 技術 ===
;[[ニュートロンジャマー]]
:核分裂を抑制する装置。これにより核爆弾や核分裂炉は無効化されている。非常に頑丈で解体が困難なこともあり、血のバレンタインの報復として地上各地に投下され、甚大な被害(エネルギー危機)を及ぼした。
;[[GUNDAM]]
;[[GUNDAM]]
:[[ストライクガンダム]]をはじめとする、[[ザフト]]のMSに対抗して作られた連合製のMSに搭載されているOS。
:[[ストライクガンダム]]をはじめとする、[[ザフト]]のMSに対抗して作られた連合製のMSに搭載されているOS。
;[[フェイズシフト装甲]]
;[[フェイズシフト装甲]]
:各GUNDAMに使われている特殊な装甲。発動に大量の電力を必要とするが通常兵器では歯が立たず、当時破壊できるのはGUNDAMの持つ[[ビーム兵器]]のみだったため、ガンダム対ガンダムの構図に拍車をかけている。
:各GUNDAMに使われている特殊な装甲。発動に大量の電力を必要とするが通常兵器では歯が立たず、当時破壊できるのはGUNDAMの持つ[[ビーム兵器]]のみだったため、ガンダム対ガンダムの構図に拍車をかけている。
:ただし頑丈なのはあくまで「装甲部」のみのため、その下の構造部分は着弾衝撃などの影響を避けられないし、装甲に覆われていない関節部や装甲の継ぎ目を狙われると意外に脆い。
:ただし頑丈なのはあくまで「装甲部」のみのため、その下の構造部分は着弾衝撃などの影響を避けられず、装甲に覆われていない関節部や装甲の継ぎ目を狙われると意外に脆い。
;[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]
;[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]
:ニュートロンジャマーの効果をキャンセルする装置。有効範囲はMS1機分、製造には特殊な稀少物質を必要とする。
:ニュートロンジャマーの効果をキャンセルする装置。有効範囲はMS1機分、製造には特殊な稀少物質を必要とする。
;[[アストレイ]]
;[[アストレイ]]
:本作におけるアストレイといえば[[M1アストレイ]]をいう。また、試作機の内の2号機「[[アストレイレッドフレーム]]」がオープニングにのみ1カットだけ登場している。
:本作におけるアストレイといえば[[M1アストレイ]]をいう。また、試作機の内の2号機「[[アストレイレッドフレーム]]」がオープニングにのみ1カットだけ登場している。
=== その他 ===
;[[コズミック・イラ]]
:この世界での年号。[[C.E.]]と略す。
;[[コーディネイター]]
:受精卵のときに遺伝子操作を受けて生まれた人種で、何らかの能力がナチュラルよりも優れている場合が多い(特に免疫力)。その有能さゆえに迫害されることも多く、基本的にナチュラルとは住み分けをしている(オーブを始め、一部共存している国もある)。
:高い能力の代償ゆえか、生殖面での欠陥(コーディネイター同士では受精率が極端に落ち、第2世代以降はさらに悪化していく)を抱えている不安定な存在であり、ナチュラルとの融和を掲げるコーディネイターも多い。
:外伝『アストレイシリーズ』ではナチュラルとの混血である「ハーフコーディネイター」の悲哀が取り上げられた事も。
;[[ナチュラル]]
:コーディネイターに対し、普通に受精し生まれた人のこと。つまるところ自然発生人種の普通の人。
;[[スーパーコーディネイター]]
;[[スーパーコーディネイター]]
:遺伝子操作を行うコーディネイターとて、母体内での影響をはじめとする不確定要素は多い。そこで人工子宮等を用い「完璧なコーディネイター」が作られた。その唯一の成功例がキラであり、失敗例に外伝の[[カナード・パルス]]がいる。
:遺伝子操作を行うコーディネイターとて、母体内での影響をはじめとする不確定要素は多い。そこで人工子宮等を用い「完璧なコーディネイター」が作られた。その唯一の成功例がキラであり、失敗例に外伝の[[カナード・パルス]]がいる。
:あくまで「当初の設定通りの能力を備えたまま誕生させることができたコーディネイター」であり、別に「規格外の能力を備えた超人」の同義語では無い。
:あくまで「当初の設定通りの能力を備えたまま誕生させることができたコーディネイター」であり、別に「規格外の能力を備えた超人」の同義語では無い。
;[[血のバレンタイン]]
:地球連合軍がスペースコロニー「ユニウスセブン」を核攻撃した事件。2月14日だったことからこう呼ばれる。
;[[SEED]]
;[[SEED]]
:「Superior Evolutionary Element Destined-factor」の頭文字を取りSEED。意味は「優れた種への進化の要素であることを運命付けられた因子」。SEEDが発動すると、瞳の中で種が割れる演出が入り、目から光が消えるとともに超人的な身体能力や知覚能力を発揮する事ができる、いわゆるスーパーモード。その演出から「種割れ」或いは「種が割れる」と表現される。
:「Superior Evolutionary Element Destined-factor」の頭文字を取りSEED。意味は「優れた種への進化の要素であることを運命付けられた因子」。SEEDが発動すると、瞳の中で種が割れる演出が入り、目から光が消えるとともに超人的な身体能力や知覚能力を発揮する事ができる、いわゆるスーパーモード。その演出から「種割れ」或いは「種が割れる」と表現される。
:キラは前半から、アスランは中盤から発動させることができるようになり、最終話ではカガリ、ラクスにも発現した。
:キラは前半から、アスランは中盤から発動させることができるようになり、最終話ではカガリ、ラクスにも発現した。
;[[エヴィデンス01]]
;[[エヴィデンス01]]
:[[ジョージ・グレン]]が木星探査中に発見した「羽根を生やしたクジラ」の化石で、正確な出所は不明。
:[[ジョージ・グレン]]が木星探査中に発見したと言われる「羽根を生やしたクジラ」の化石で、正確な出所は不明。
== 各話リスト ==
== 各話リスト ==