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− コミュニケーションは脳量子波によって行われる。そのため[[刹那・F・セイエイ|刹那]]や[[デカルト・シャーマン|デカルト]]といった[[イノベイター]]、[[アレルヤ・ハプティズム|アレルヤ]]や[[ソーマ・ピーリス|マリー]]といった超兵など、脳量子波を感じ取れる人物がELSに対して反応を示していた。ELSの方も脳量子波が強い存在に惹かれており、脳量子波を発する存在に優先的に接触を図る。+
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− 特徴の一つとして生物・無生物を問わず、接触した物質と融合する能力や物質が有する能力を模倣する能力を持ち、相手が[[モビルスーツ|MS]]や[[戦艦]]であれば、粒子ビームや[[GNフィールド]]などの武装ですら模倣している(ちなみに、ELSが擬態したMSや戦艦等が放つ[[ビーム兵器|ビーム]]の色は紫色になっているが、これは視聴者に分かりやすいようにという描写的な演出でもある)。また、一定以下の体積(概ね成人男性程度)にまで粉砕されると活動が止まり、融合なども行わなくなる。しかし、その状態でも活動しているELSと接触すると、呼応して活動を再開してしまうため、ビーム等で蒸発させなければ体積を削る事すら出来ない。基本的にELSに取り込まれた者は死亡してしまうが、脳量子波の因子を持ち、侵食時にELSからの膨大な情報を受け流すことができた場合は、人体の生命活動への影響は無い。ただし、ELSを切り離すことは不可能である。+
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− 実際には、ELSに敵対する意思は全くなかった。母星は主星の白色矮星化とそれによって発生した惑星状星雲に飲み込まれて滅亡寸前であったため、彼らは自身の形成した巨大コロニー(超大型ELS)に乗り込んで母星を離れ、[[宇宙]]を放浪中に偶然遭遇した者達へ助けを求めていただけの'''要救助者'''だった。MSや地球人の姿を模していたことも、ELSなりの対話やSOSの意思表明に過ぎず、地球人と融合するという行為も、異分子と一つになることで相互理解を成そうとする彼らなりのコミュニケーション方法だった。脳量子波を持つ者を襲って融合を試みたのも、肥大化したELSのネットワークの中で意識を共有するには脳量子波が不可欠であったためである。+
− ところが、母星が滅ぶという空前のパニック状態に陥っていたことが災いし、それらの行為が侵略行為であると誤認した[[地球]]側は抗戦を決意。ELSは独立した「個」の概念を知らなかった。さらに、幾らでも増大が可能なELSは、それを自身への「攻撃」だと認識できず'''そうすることが彼らのコミュニケーションであると誤解してしまった'''。もっとも、ELSは[[GN粒子]]による意志の伝播については知っていたが、このために地球側のGN粒子による攻撃を「対話の場作り」と認識してしまっていた。[[地球]]の人類とELSとの間に起こった戦いは、どちらが一方的に悪いと言う問題ではなく、'''「全く違ったコミュニケーション体系を持つ者同士の相互不理解が招いた悲劇」'''だったと言える。+
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− 最終的に、ELSは刹那によって「人間は『個』を持つ存在である」理解し、人間が「ELSは『多数であり一つ」の存在である」と理解したことで人類との共存が可能となった。ELS襲来事件から50年後の[[西暦]]2364年。ELSと共生関係にある人間や、人間とELSが共同で操作するMS「サキブレ」等も登場し、長い年月の末に地球人とELSは外宇宙へと飛び立つことになった。+
→ELS(Extraterrestrial Livingmetal Shapeshifter)
『[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-]]』に登場する金属の[[地球外生命体]]。名称の由来は'''地球外変異性金属体'''の英訳『'''E'''xtraterrestrial '''L'''ivingmetal '''S'''hapeshifter』の頭文字から。[[ガンダムシリーズ]]の映像作品において、初めて明確に登場した「[[異星人]]」に相当する存在(厳密に言うと「人」ではないため、劇中では「'''異星体'''」と呼称されている)である。
『[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-]]』に登場する金属の[[地球外生命体]]。名称の由来は'''地球外変異性金属体'''の英訳『'''E'''xtraterrestrial '''L'''ivingmetal '''S'''hapeshifter』の頭文字から。[[ガンダムシリーズ]]の映像作品において、初めて明確に登場した「[[異星人]]」に相当する存在(厳密に言うと「人」ではないため、劇中では「'''異星体'''」と呼称されている)である。
自在に融合や分離を行うことができ、それゆえに『個』としての意思がなく種族全体で意識を共有している、という地球の生命体とはかけ離れた生態をしている。個体間の意識の共有には脳量子波を使用しており、他種族へのコミュニケーション手段としても脳量子波を使おうとするため、[[イノベイター]]や[[超兵]]といった脳量子波を強く発する生命体に惹かれやすい。
活動するにはある程度の体積が必要で、体積が一定以下 (概ね成人男性程度) になると活動を停止する。しかしその状態でも死んだわけではなく、別の個体と融合して体積が増せば活動を再開するため、殲滅するのは至難の業である。
また、大きな特徴として、ELS同士以外でも有機物・無機物を問わず融合でき、融合したモノの能力を模倣する能力を持つ。劇中では[[GNドライヴ[Τ]]]搭載機と融合し、[[GN粒子]]さえ再現してみせた (ちなみに、ELSが擬態したMSや戦艦等が放つ[[ビーム兵器|ビーム]]の色は紫色になっているが、これは視聴者に分かりやすいようにという演出である)。
人間が融合された場合、姿形は人間を模倣するものの人間の意識は残っていないため、融合された人間は事実上死亡する。
その融合能力と不死性、圧倒的な物量により地球を壊滅寸前にまで追い込むが、実際にはELS自身に人類と敵対する意思は全くなかった。彼らの母星は主星の白色矮星化とそれによって発生した惑星状星雲に飲み込まれて滅亡寸前であったため、自身の形成した巨大コロニー (超大型ELS) に乗り込んで母星を離れ、[[宇宙]]を放浪中に偶然遭遇した者達へ助けを求めていただけの'''要救助者'''であった。人類や兵器と融合し模倣するのも、異文化と一つになろうとする彼らなりのコミュニケーションの一環であった。
しかし、母星が滅ぶという緊急事態により焦っていたELSは、人類が個体ごとに独立した意識を持っている、という生態への理解に欠けたまま融合を実行。個々の人間を「殺された」人類はELSを侵略者と誤解し、攻撃行動に出る。ELSはこの攻撃を「脳量子波を伝播する粒子を散布する対話の場作りである」とさらに誤解し、人類の攻撃行動を模倣したことで戦線が拡大してしまった。
人類とELSとの間に起こった戦いは、どちらが一方的に悪いと言う問題ではなく、'''「全く違ったコミュニケーション体系を持つ者同士の相互不理解が招いた悲劇」'''だったと言える。
最終的に、[[刹那・F・セイエイ|刹那]]がELSの中枢でクアンタムバーストを実行し情報交換を行ったことでELSの誤解を解き、人類への融合や攻撃行動の模倣が止んだことで戦いは終結した。それから50年後の[[西暦]]2364年。ELSと共生関係にある人間や、人間とELSが共同で操作するMS「サキブレ」等も登場し、長い年月の末に地球人とELSは外宇宙へと飛び立つことになった。
=== ELSの分類 ===
=== ELSの分類 ===