差分
ナビゲーションに移動
検索に移動
14行目:
14行目:
− +
− 無論、血のバレンタイン事件などによる世論の影響から、地球への攻撃を強行せざるを得なかった可能性は高いが、この時強硬派とされるパトリックは[[核ミサイル|核]]攻撃による報復を主張していた。ニュートロンジャマー投下の犠牲は核攻撃より遥かに被害が大きかったため、こちらの案を承認したシーゲルは、'''強硬派より遥かに過激だった'''と言う事になり、穏健派と言うには大いに無理が生じる。+
+
− しかしながら、劇中では一貫して穏健派として扱われ続けており、実際に交渉の手段を模索している。政治的な重要度に反して彼の出番は少ないため、この矛盾に対する回答が可能な描写は存在しない。SEED全体における説明不足や、設定の後付による被害者の一人とも言え、実情の見えにくいキャラである。+
→シーゲル・クライン(Siegel Clyne)
強硬派の[[パトリック・ザラ]]と激しく対立して彼によりその地位を逐われ、ラクスによる[[フリーダムガンダム|フリーダム]]強奪事件の後、[[クライン派]]の兵と共に行方をくらますもパトリックの指示を受けた特殊部隊により発見・[[暗殺|射殺]]された(フリーダム強奪以前は行方を晦ましていなかった事を考えると、結果的に娘の行動が原因となって暗殺に追い込まれたとも言える)。
強硬派の[[パトリック・ザラ]]と激しく対立して彼によりその地位を逐われ、ラクスによる[[フリーダムガンダム|フリーダム]]強奪事件の後、[[クライン派]]の兵と共に行方をくらますもパトリックの指示を受けた特殊部隊により発見・[[暗殺|射殺]]された(フリーダム強奪以前は行方を晦ましていなかった事を考えると、結果的に娘の行動が原因となって暗殺に追い込まれたとも言える)。
穏健派と言われており、劇中でもそのような印象を受けるが、エイプリルフール・クライシスで[[ニュートロンジャマー]]の大量投入を決定し、地球人口の一割(およそ10億人程度と言われている)を死に追いやった際の最高評議会議長は彼である。この事件は、反コーディネーター感情を持たない地球の人々にも大きな被害を与え、ナチュラル・コーディネーター間の関係に決定的な亀裂をもたらしたとされるため、彼は'''本作最大の虐殺者であり、戦争の直接的な元凶の一人'''である(もちろん、そこまでにも様々な事件や対立は有ったものの、それらはあくまで「地球連合とプラントの対立」であり、それを「ナチュラルとコーディネーターの対立」にまで押し広げたのは、本事件が大きな原因とされる)。
穏健派と言われており、劇中でもそのような印象を受けるが、エイプリルフール・クライシスで[[ニュートロンジャマー]]の大量投入を決定し、地球人口の一割(およそ10億人程度と言われている)を死に追いやった際の最高評議会議長は彼である。この事件は、反コーディネーター感情を持たない地球の人々にも大きな被害を与え、ナチュラル・コーディネーター間の関係に決定的な亀裂をもたらしたとされるため、彼は'''本作最大の虐殺者であり、戦争の直接的な元凶の一人'''という歴史上、稀に見る汚名を背負ってしまったと言える。もちろん、そこまでにも様々な事件や対立は有り、「ナチュラルとコーディネーターの対立」という争いの側面はあったものの、それまでは表面上は「地球連合とプラントの対立」という形であったのが、表面的にも「ナチュラルとコーディネーターの対立」にまで押し広げてしまったのが、本事件である。
無論、血のバレンタイン事件などによる世論の影響から、地球への攻撃を強行せざるを得なかった可能性は高いが、この時、強硬派とされるパトリックは[[核ミサイル|核]]攻撃による報復を主張していた。ニュートロンジャマー投下の犠牲は核攻撃より遥かに被害が大きかったため、こちらの案を承認したシーゲルは、'''強硬派より遥かに過激だった'''と言う事になり、穏健派と言うには大いに無理が生じるのではないか?という疑問が視聴者たちに生まれてしまった。
ただし、核を撃たれたプラントが核で報復するというのはプラントの住む者たちの感情を逆なでする可能性や血のバレンタインの犠牲者に対する侮辱になるではないかと考えられた可能性もあり、核以外での報復を模索した結果、ニュートロンジャマーになったのではないかとも考えられる。
どちらにせよ、劇中では一貫して穏健派として扱われ続けており、実際に交渉の手段を模索しているものの、政治的な重要度に反して彼の出番は少ないため、この疑問と矛盾に対する回答が可能な描写は存在しない。SEED全体における説明不足や、設定の後付による被害者の一人とも言え、実情の見えにくいキャラである。
== 登場作品と役柄 ==
== 登場作品と役柄 ==