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、 2012年11月11日 (日) 21:38
== スカブコーラル(Scab Coral) ==
「約束の地」と呼ばれる惑星を覆っている珊瑚のような大地。<br />『[[交響詩篇エウレカセブン]]』の世界観と物語の根幹。
=== スカブコーラルの正体と目的 ===
まだ約束の地が「[[地球]]」と呼ばれた時代。「EUREKA」と呼ばれるロケットが[[宇宙]]へと発射された。そのロケットが海に墜落し、ロケット内の実験物が生命を持つ存在へと成長した。これがスカブコーラルである。
スカブコーラルは加速的に地球の大地を取り込み、生物さえも取り込んでしまった。最終的に地球はスカブコーラルに覆われた星へと変貌した。生き残った人類は一度宇宙へ避難し、スカブの活動が休眠した時期に戻ってきた。一方、スカブコーラルは「知性生命体」であり、地球に他の生物がいなくなってしまったことで、スカブコーラルは孤独に耐え切れなくなっていた。人類の帰還により彼らとの接触を求めるが、取り込むこと以外にコミュニケーションの方法を知らないスカブコーラルは、人類と対話を行う端末として、人類を模した生命体を作り出した。
それが「[[人型コーラリアン]]」[[サクヤ]]であり、[[エウレカ]]である。彼女らは完全に人間そっくりに作られているため、自身がコーラリアンであるという自覚を持って生まれてはいない。
サクヤはスカブコーラルを信仰する[[ヴォダラク]]教の頂点となり、<br />エウレカは[[アドロック・サーストン]]の「スカブコーラル知性体仮説」を実証する存在となった。
スカブコーラルには「[[司令クラスター]]」という頭脳と呼べるものが存在し、その内には取り込まれた人類が精神のみ存在している。スカブコーラルは数十万兆の生命体が上乗せされた存在であり、それらが一斉に目覚めると人類が滅ぶどころか、次元破壊すら引き起こされてしまう。またスカブコーラルは極度の刺激を与えると「[[抗体コーラリアン]]」という無作為に生命を奪う存在を生み出す。この刺激を与えるのが「[[オレンジ (エウレカセブン)|オレンジ]]」で、[[デューイ・ノヴァク]]がオレンジを投下して[[司令クラスター]]が存在する場所を突き止めた。これに対してスカブコーラルは[[トラパー]]を介して、約束の地に住む人類を[[隕石]]により任意で抹殺しようとする。デューイは司令クラスターを発見し、刺激を与えてコーラリアンの活動を阻止する。さらにデューイはコーラリアンの活動阻止と共に、スカブコーラルの目覚めを食い止めるべく「代理司令クラスター」を立てようとした。それがエウレカであり、[[アネモネ]]であった。
エウレカは代理司令クラスターとなり、スカブコーラルの目覚めを食い止める役目を担うが、エウレカ自身がそれを望んでいないと分かった[[レントン・サーストン]]は、[[ニルヴァーシュ type ZERO spec3]]を駆り、代理司令クラスターへと突入。レントンの[[告白シーン|告白]]に、エウレカが応え、自我を持つ[[ニルヴァーシュ]]からもスカブコーラルと共に生きていくことを語り、エウレカやレントンの意思に応えたスカブコーラルの一部は約束の地から、別世界へと旅立った。
その後、旅立ったスカブコーラルが行き着いた先が、'''「[[交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい|ポケットが虹でいっぱい]]」'''の物語である。
=== スカブコーラルが齎す影響 ===
スカブコーラルからは生体エネルギーの一種「[[トラパー]]」が発生。これを応用して機械を空中へと飛ばせる技術が開発された。「[[リフボード]]」もその一つ。<br />また、スカブコーラルからは「[[アーキタイプ]]」と呼ばれる生体人形が発掘され、これを素体として人型ロボット「[[LFO]]」が開発された。「[[ニルヴァーシュ]]」はスカブコーラルの恩恵を得て作られた存在であった。
=== 関連用語 ===
;[[トラパー]]
:生命エネルギーの一種。人の意思に反応する。
;[[抗体コーラリアン]]
:スカブコーラルを守るための存在。極彩色の風船のような独特の形状をしており、スカブコーラルに強い刺激を与えると沸いてでてきて、周囲に無差別に攻撃を加える。
;[[人型コーラリアン]]
:[[エウレカ]]、[[サクヤ]]、[[ゴンジイ]]が該当。
;[[ゲッコーステイト]]
:スカブコーラルとの対話が目的。
=== [[スーパーロボット大戦Z]] ===
*'''ゲームの内容に深く入り込んでるの注意!'''
概ね原作通りだが、違う点は[[多元世界]]が構成されたことで、スカブコーラルの大地は取り除かれて、約束の地と呼ばれた本来の地球が現れたこと。オレンジは地殻貫徹弾でなく[[時空振動弾]]とされ、それを提供したのは[[ジエー・ベイベル]]である。[[多元世界]]が構成されたことで、スカブコーラルと共に地球の次元境界線が安定していないため、[[ZEUTH]]は[[UN]]によって[[多元世界]]の成り立ちを伝えて「人類の意思の統一」を図る。統一された意思をトラパーにより運び、[[νガンダム]]の「[[サイコフレーム]]」によって大特異点に集中、世界を修復・安定させようとする。そのためにはスカブコーラルも多元世界の安定を望む必要があり、代理[[司令クラスター]]となったエウレカとレントンの告白によってスカブコーラルとの対話も果たした。そして[[多元世界]]の修復を望まぬ[[ジ・エーデル・ベルナル]]が現れて妨害を図るが、レントンとエウレカと[[ニルヴァーシュ type ZERO spec3|ニルヴァーシュ]]も協力してジ・エーデルを倒す。しかし、戦いの余波とエウレカが離れたことで代理[[司令クラスター]]が不安定となり、次元境界線が安定しなくなったが、[[ソーラーアクエリオン|アクエリオン]]に搭乗した[[アポロ]]と[[シリウス・ド・アリシア|シリウス]]と[[頭翅]]による「無限合體拳」により代理司令クラスターの活動を安定させた。これにより[[多元世界]]のスカブコーラルは人類と対話し、無事に別世界へと旅立った。
『[[スーパーロボット大戦Z]]』におけるエウレカセブンとアクエリオンの最大のクロスオーバーとなった場面である。
=== 劇場版『[[交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい]]』 ===
劇場版では「[[イマージュ]]」と呼ばれる南太平洋に発生した人類の敵として扱われている。発生後から約1年後が舞台であり、世界観が大きく異なっている。なお、この「イマージュ」はテレビ版最終局面で旅立ったスカブコーラルの一部であり、「アゲハ神話」は彼らが記憶したテレビ版の物語が元になっている。
== リンク ==
[[category:小辞典]]
[[category:交響詩篇エウレカセブン]]
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