6行目:
6行目:
ちなみに、何故か陰部に関するネタが多い。
ちなみに、何故か陰部に関するネタが多い。
−
同じくインドを発祥とする[[宗教 #実在の宗教|仏教]]にもインド神話の[[神|神々]]が取り入れられ、仏法および仏教徒を守護する神(「護法善神」「諸天善神」等と言う)へと変化した。そのため、インド神話由来の仏法および仏教徒を守護する神々が、[[日本]]を含む東アジアにおいて信仰されている場合も少なくない。
+
同じくインドを発祥とする[[宗教 #実在の宗教|仏教]]にもインド神話の[[神|神々]]が取り入れられ、仏法および仏教徒を守護する神(「護法善神」「諸天善神」等と言う)へと変化した。そのため、インド神話由来の仏法および仏教徒を守護する神々が、[[日本]]を含む[[アジア|東アジア]]において信仰されている場合も少なくない。
=== インド神話が取り入れられている作品 ===
=== インド神話が取り入れられている作品 ===
;[[ベターマン]]
;[[ベターマン]]
−
:ブラフマンなど作中用語の多くがインド神話含む多くの[[神話]]や天文学からの引用である。
+
:ブラフマンなど作中用語の多くが、インド神話含む多くの[[神話]]や天文学からの引用である。
;[[機動戦士ガンダム00]]
;[[機動戦士ガンダム00]]
−
:[[ソレスタルビーイング]]の量子型演算処理システム・[[ヴェーダ]]に名前が使われている。
+
:[[ソレスタルビーイング]]の量子型演算処理システム「[[ヴェーダ]]」に名前が使われている。
;[[バンプレストオリジナル]]
;[[バンプレストオリジナル]]
:[[ノーヴル・ディラン|ノーヴル]]一派が用いる機動兵器と武装の名前を冠している。
:[[ノーヴル・ディラン|ノーヴル]]一派が用いる機動兵器と武装の名前を冠している。
20行目:
20行目:
:仏教では「'''帝釈天'''」。雷を操る[[神|雷霆神・武神]]であり、ヴァジュラを用いてヴリドラ等の悪魔を退治している。その一方で、羅刹族の王・メーガナーダをはじめとして'''武神なのに敗北した話も多い'''。<ref>ちなみに、このメーガナーダに至っては「インドラジット(インドラに勝つ者)」などと名乗られている。</ref>
:仏教では「'''帝釈天'''」。雷を操る[[神|雷霆神・武神]]であり、ヴァジュラを用いてヴリドラ等の悪魔を退治している。その一方で、羅刹族の王・メーガナーダをはじめとして'''武神なのに敗北した話も多い'''。<ref>ちなみに、このメーガナーダに至っては「インドラジット(インドラに勝つ者)」などと名乗られている。</ref>
:また、インドラにはアスラ王(阿修羅王)の娘・シャチー(舎脂)を強奪して自分の妻にしたり、ガウタマ聖仙の妻・アハリヤーと密通する等、'''[[ギリシア神話]]の主神・ゼウスを彷彿とさせる好色ぶりを伝える挿話も存在している'''。
:また、インドラにはアスラ王(阿修羅王)の娘・シャチー(舎脂)を強奪して自分の妻にしたり、ガウタマ聖仙の妻・アハリヤーと密通する等、'''[[ギリシア神話]]の主神・ゼウスを彷彿とさせる好色ぶりを伝える挿話も存在している'''。
+
:一方、仏教におけるインドラこと帝釈天は、仏法を守護する神々の中でも梵天(ブラフマー)と並んで地位が高い存在として知られている。
:*[[バンプレストオリジナル]]では[[ドラウパ]]の武器「インドラ・ブラスター」の名前元となっている。
:*[[バンプレストオリジナル]]では[[ドラウパ]]の武器「インドラ・ブラスター」の名前元となっている。
;アグニ(Agni)
;アグニ(Agni)
48行目:
49行目:
;ブラフマー(Brahma)
;ブラフマー(Brahma)
:仏教では「梵天」。最高神の一柱にして、創造を司る神。宇宙の根源原理「ブラフマン」を神格化した存在だが、立場的にはシヴァ・ヴィシュヌと同格である。
:仏教では「梵天」。最高神の一柱にして、創造を司る神。宇宙の根源原理「ブラフマン」を神格化した存在だが、立場的にはシヴァ・ヴィシュヌと同格である。
−
:なお、近年ではシヴァにその立場を奪われつつあるらしい。
+
:ただし、ヒンドゥー教において近年ではシヴァにその立場を奪われつつあるらしい。
+
:一方、仏教におけるブラフマーこと梵天は仏法を守護する神々の中でも帝釈天(インドラ)と並んで地位が高い存在として知られている。中でも、仏教の開祖である釈迦に対して彼が開いた悟りの内容を人々に広めるように梵天が勧めた逸話(いわゆる、「梵天勧請」)が有名である。
:*シヴァに倣えば、[[魔装機神シリーズ]]では[[ギゾース・グラギオス|創造神グラギオス]]のモチーフとなっていると思われる。
:*シヴァに倣えば、[[魔装機神シリーズ]]では[[ギゾース・グラギオス|創造神グラギオス]]のモチーフとなっていると思われる。
;ディアウス(Dyaus)
;ディアウス(Dyaus)
−
:インド神話における天空神。名前は「空」を意味する。妻である地母神プリティヴィーとの間に生まれたのがインドラやアグニである。当初は主神だったのだが、インドラにその座を奪われていった。
+
:インド神話における天空神。名前は「[[空]]」を意味する。妻である地母神プリティヴィーとの間に生まれたのが、インドラやアグニである。当初は主神だったのだが、インドラにその座を奪われていった。
:*[[バンプレストオリジナル]]では『ジ・インスペクタ―』におけるウェンドロの座乗艦「ディアウス」の名前元となっている。
:*[[バンプレストオリジナル]]では『ジ・インスペクタ―』におけるウェンドロの座乗艦「ディアウス」の名前元となっている。
;四天王(Caturmahārāja)
;四天王(Caturmahārāja)
85行目:
87行目:
::ヒンドゥー教の聖典にして叙事詩『ラーマーヤナ』に登場する10の頭と20の腕を持つラークシャサ(羅刹)の王。ランカー島(セイロン島。現在の島国スリランカとされる)を治める。
::ヒンドゥー教の聖典にして叙事詩『ラーマーヤナ』に登場する10の頭と20の腕を持つラークシャサ(羅刹)の王。ランカー島(セイロン島。現在の島国スリランカとされる)を治める。
::ラーマ王子(ヴィシュヌの化身の一つ)の妻・シーターを略奪する。それが原因でラーマ王子と戦争状態になり、最後は彼によって討ち取られた。
::ラーマ王子(ヴィシュヌの化身の一つ)の妻・シーターを略奪する。それが原因でラーマ王子と戦争状態になり、最後は彼によって討ち取られた。
−
::余談だが、ラーヴァナはクベーラ(別名「ヴァイシュラヴァナ」)と異母兄弟の関係にあたる。
+
::余談だが、ラーヴァナはクベーラ(別名「ヴァイシュラヴァナ」)と異母兄弟の関係にある。
::*[[バンプレストオリジナル]]では[[ラーブァナの継承者]]の名前元となっている。
::*[[バンプレストオリジナル]]では[[ラーブァナの継承者]]の名前元となっている。
−
;ドゥルガー
+
;ドゥルガー(Durgā)
:アスラ族の軍勢に敗北した神々が、反撃のために光を発して集めたことで誕生した女神であり、10本または18本の腕を持つ強力な闘神。仏教では十二神将の「毘羯羅」だが、准胝観音や黒闇天であるともされる。
:アスラ族の軍勢に敗北した神々が、反撃のために光を発して集めたことで誕生した女神であり、10本または18本の腕を持つ強力な闘神。仏教では十二神将の「毘羯羅」だが、准胝観音や黒闇天であるともされる。
:*[[劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇]]に登場する[[エンキ]]の最終形態である天元突破エンキドゥルガーの名前元だと思われる。
:*[[劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇]]に登場する[[エンキ]]の最終形態である天元突破エンキドゥルガーの名前元だと思われる。