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| *性別:女 | | *性別:女 |
| *[[年齢]]:22歳 | | *[[年齢]]:22歳 |
− | *所属:連合宇宙軍→[[アシュアリー・クロイツェル社]]→[[ナデシコ]]→[[特務分艦隊]] | + | *所属: |
| + | **連合宇宙軍→[[アシュアリー・クロイツェル社]]→[[ナデシコ]]→[[特務分艦隊]](J) |
| *[[軍階級|階級]]:元少尉 | | *[[軍階級|階級]]:元少尉 |
| *キャラクターデザイン:糸井美帆 | | *キャラクターデザイン:糸井美帆 |
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− | 『[[スーパーロボット大戦J]]』の女[[主人公]]。
| + | === [[スーパーロボット大戦J]] === |
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− | 宇宙軍在籍時は教官相手に模擬戦で全勝するほどの優秀なパイロットとして知られ、'''ホワイト・リンクス'''(白い山猫)の[[異名]]で呼ばれていた。しかし、宇宙軍が[[木星蜥蜴]]と初めて遭遇した際の戦闘で負傷し、軍を退役。その後はアシュアリー・クロイツェル社の月面支社で新型機の[[テストパイロット]]を指導していた。
| + | もうひとりの[[主人公]]。“ホワイト・リンクス”の異名を持つ。人型起動兵器の操縦に天性の才を持っており、養成校時代には戦技科教官を相手に全勝記録を築いたという。 |
| + | 表向きには冷静で落ち着いた性格をした大人の女性だが、その実、攻撃的かつ激情的であったりする。時折垣間見せる刺々しい言動から、人付き合いはさほど得意ではなく、 |
| + | 協調性にも欠けるため将官から忌避され、優秀な成績を修めたにも関わらず火星に配属された。 |
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− | ある日、支社が木星蜥蜴と思しき存在から襲撃を受け完全に破壊される事件が発生する。彼女一人がかろうじて生還したものの、自身もパイロットとしてリハビリが必要になるほどの重傷を負ったうえ、最愛の恋人を失い、さらには社の同僚を守れなかった無念を重荷として抱えていくこととなる。その後、[[プロスペクター]]のスカウトで[[ナデシコ]]の戦闘アドバイザーとして雇われるところから物語が始まる(ちなみに、本来は[[ゴート・ホーリー]]のポジションであり、そのため彼はJでは登場していない)。ちなみにこの時、[[プロスペクター]]は事件の詳細を口にしたことで(プレイヤー側にとってはいわゆる説明台詞にあたるのだが)カルヴィナを刺激して怒らせており、後の情緒不安定をすでに暗示していた。
| + | しばらくして、火星で人類初の[[木星蜥蜴]]と遭遇戦に参加。生還を果たすも負傷し、地球圏に戻ったのち軍を退役する。 |
| + | その後はアシュアリー・クロイツェル社(AK社)の月面支社で契約社員として、新型機の評価と[[テストパイロット]]の指導を務めていた。 |
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− | 当初はパイロットとして戦えない身になった事もあって[[ナデシコ]]で指揮を執るだけだったが、3人娘が持ってきた機体に何故か乗ることが出来たため、渋々戦場に舞い戻る事に。当時のカルヴィナは知らないことであったが、生粋の地球人である彼女は本来[[フューリー]]の機体に乗ることは出来ないものの、AK社にいた頃に[[サイトロン]]を浴び続けたために機体への適性が生じていたのである。
| + | 気心の知れた仲間のほかアルという理解の深い恋人を得るなど順風満帆な日々を過ごすも、幸せな時は長く続かず、 |
| + | フューリーが証拠隠滅のために起こした月面テロに巻き込まれ、職場と仲間に恋人を喪失。 |
| + | たった一人生き残り、その際にパイロットとしてはリハビリが必要となるまでの重傷と、深刻な心的外傷を負ってしまう。 |
| + | 2か月後、ネルガル重工の[[プロスペクター]]に戦艦ナデシコのクルーとしてスカウト<ref>ちなみに、本来は[[ゴート・ホーリー]]のポジションであり、そのため彼はJでは登場していない。</ref>され、戦闘アドバイザーとして乗艦するところから彼女の『J』は始まる。 |
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− | 全てを失った虚脱感の中で投げやりな態度を示すこともあったが、ナデシコクルーをはじめとした新たな人間たちと交流するうちに少しずつ居心地の良さを感じ始め、過去とけじめをつけようとした矢先、先の襲撃で死んだと思っていた恋人[[アル=ヴァン・ランクス]]と再会する。そして彼こそが[[フューリー]]の[[騎士]]として支社を襲撃した張本人であり、カルヴィナを騙していたという事実を知って激昂。以後は豹変したかのようにアル=ヴァンへの復讐を目的として行動するようになる。だが、実際には心の奥底にある彼への愛を捨てきれなかったようで、オーブでの決闘後に彼が死んだと思われた時はショックのあまり部屋に閉じこもってしまった。
| + | ナデシコ艦橋で指揮を執った月面脱出時に遭遇したカティア、フェステニア、メルアと名乗る三人の少女が駆る謎の人型起動兵器にただ一人適性<ref>統夜と違いカルヴィナは地球人だが、月支社において長期間サイトロンを浴び続けたために、サイトロン・コントロールに対する適性が生じ、サブパイロットのサポートを受けることでフューリー製メカの操縦が可能となっていた。</ref>を示したことから、 |
| + | 意にそぐわぬ形でパイロットとして復帰。やがて敵中に死別したはずの恋人アル=ヴァンの姿を見出し戦場で再会を果たすことになるとは、夢にも思わないのであった……。 |
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− | 復讐にけりをつけた後も、カルヴィナは特務分艦隊の一員として地球圏を覆う戦乱を戦い抜いた。そしてフューリーとの最終決戦では生きていたアル=ヴァンと再会。彼は自分の行いを深く後悔しており、カルヴィナもフューリーの皇女[[シャナ=ミア・エテルナ・フューラ|シャナ=ミア]]と[[サイトロン]]を介して交信した際にアル=ヴァンの苦悶を理解したこともあって、最終的に両者は復縁する。
| + | 序盤のみ「グッドラック」という口癖を多用する。 |
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− | 普段はクールで感情を表に出さない冷静な性格であるが、愛想を使ったりせず率直にものを言うことも多いので、とげとげしさを感じさせることもある。周囲もそのことを承知した上で付き合っている節があるが、かといって傍若無人というほどでもなく、必要とあらば他人を気遣うこともできる人間である。しかし、アル=ヴァンの正体を知った後には、彼の名前を聞くだけでも言葉が荒くなり、彼と顔を合わせるだけで我を忘れるほど激情を露わにすることもあった。
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− | 敵勢力の幹部アル=ヴァンの元恋人という重要な設定はあるのだが、もう一人の主人公である[[紫雲統夜]]がフューリーとのハーフという設定を有しているために、やや影が薄い印象がある。
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| === 「ヤンデレ」という評価について === | | === 「ヤンデレ」という評価について === |
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| === 携帯機シリーズ === | | === 携帯機シリーズ === |
| ;[[スーパーロボット大戦J]] | | ;[[スーパーロボット大戦J]] |
− | :女主人公として登場。性格が「冷静」で被弾すると気力が下がるため、[[グランティード]]には完璧に不向き。相性を考えるなら[[ベルゼルート]]なのだが、本作ではリアル系が弱くスーパー系が強いのが悩みどころ。なお、[[指揮官]]技能を持つことになった、珍しい主人公でもある。 | + | :女主人公として登場。[[指揮官]]技能を持つ異例のタイプ。被弾すると気力が下がる性格であるため、[[グランティード]]には完璧に不向き。相性を考えるなら[[ベルゼルート]]なのだが、本作ではリアル系が弱くスーパー系が強いため悩みどころ。 |
| + | :序盤は戦火のなかで遭遇した三人の少女やクルーとの交流を通じ、心身にまとった厭世観や喪失感から立ち直ろうとする女性として……。死別したはずの[[アル=ヴァン・ランクス]]と再会し、彼の正体([[フューリー]]の[[騎士]]として支社を襲撃した宇宙人)を知った中盤からは、愛憎に揺れる復讐鬼として行動するようになる。 |
| + | :敵勢力の幹部アル=ヴァンの元恋人という重要な設定はあるのだが、もう一人の主人公である[[紫雲統夜]]がフューリーとのハーフという設定を有しているために、やや影が薄い印象がある。 |
| + | :戦後、[[サイトロン]]の導きのもと復縁した恋人アルの力となるため、フューリー移民のオブザーバーとなる道を選択する。 |
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| === [[OGシリーズ]] === | | === [[OGシリーズ]] === |
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| == 人間関係 == | | == 人間関係 == |
| ;[[アル=ヴァン・ランクス]] | | ;[[アル=ヴァン・ランクス]] |
− | :元彼で、その正体はフューリーの騎士。再会した時には事実を知って我を忘れてしまい、戦闘が終わった後でもパートナーに掴みかかって激しく詰問、見かねたメリッサ・マオに殴り倒されるほど情緒不安定な状態に。しかし最後は上記の通り復縁する。<br>宇宙軍時代には上官だったらしく、アシュアリー・クロイツェル社のプロジェクトに誘ったのも彼。AK社での最初の模擬戦ではアル=ヴァンが一方的に勝ったために当時のカルヴィナは悔しがったらしい。過去付き合っていた頃の設定画が存在している。 | + | :恋仲にあったフューリーの騎士。心の奥底ではなおも一途に想い続けており、オーブの決闘で彼が死亡したと思われた際はショックで部屋に閉じこもるなど愛情を捨て切れてはいない。 |
| + | :宇宙軍時代には上官だったらしく、アシュアリー・クロイツェル社のプロジェクトに誘ったのも彼。AK社での最初の模擬戦ではアル=ヴァンが一方的に勝ったために当時のカルヴィナは悔しがったらしい。過去付き合っていた頃の設定画が存在している。 |
| ;[[カティア・グリニャール]] | | ;[[カティア・グリニャール]] |
| :パートナーその1。カルヴィナを呼ぶ時の「ミストレス」とは「マスター」の女性形。 | | :パートナーその1。カルヴィナを呼ぶ時の「ミストレス」とは「マスター」の女性形。 |
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| ;[[スバル・リョーコ]] | | ;[[スバル・リョーコ]] |
| :ナデシコ乗艦時はリョーコがエステバリス隊を、それ以外をカルヴィナが統率していた。勝気な女性パイロット同士、腕を信用している。 | | :ナデシコ乗艦時はリョーコがエステバリス隊を、それ以外をカルヴィナが統率していた。勝気な女性パイロット同士、腕を信用している。 |
− | ;[[ダイゴウジ・ガイ]] | + | ;[[プロスペクター]] |
− | :暑苦しさのあまり呆れ気味になる。 | + | :ヘッドハントに現れたネルガルのスタッフ。カルヴィナの現状をプレイヤーに説明する役割も持っている。トラウマを掘り返された事から、苦手としている。 |
| ;[[相良宗介]] | | ;[[相良宗介]] |
| :「元少尉殿」などと堅苦しく、なおかつ妙な呼び方をするため少々彼女を辟易させる(最終的には『クーランジュ殿』で妥協した模様。ちなみに彼女を敬称で呼ぶ際は『退役少尉殿』が妥当な呼び方ではある)。カルヴィナが神経を尖らせていたときには、彼なりに励ましの言葉をかけていた。 | | :「元少尉殿」などと堅苦しく、なおかつ妙な呼び方をするため少々彼女を辟易させる(最終的には『クーランジュ殿』で妥協した模様。ちなみに彼女を敬称で呼ぶ際は『退役少尉殿』が妥当な呼び方ではある)。カルヴィナが神経を尖らせていたときには、彼なりに励ましの言葉をかけていた。 |
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| === スーパー系 === | | === スーパー系 === |
− | ;[[司馬亮]]
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− | :後述のパートナー達に掴みかかっていた場面で彼にも非難されてしまう。
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| ;[[結城沙羅]] | | ;[[結城沙羅]] |
| :同じ境遇の女性。アル=ヴァン絡みになると色々と不安定になるせいで彼女から気遣われる事も。 | | :同じ境遇の女性。アル=ヴァン絡みになると色々と不安定になるせいで彼女から気遣われる事も。 |
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| == 名台詞 == | | == 名台詞 == |
| + | === [[スーパーロボット大戦J]] === |
| ;「…別に、どうでもいいわ。やれというならやってもいい」 | | ;「…別に、どうでもいいわ。やれというならやってもいい」 |
| :第2話「vs地球連合軍」より。主人公機のパイロットになることが決まった時のもの。序盤はこういうドライとも投げやりとも取れる態度が目立つ。 | | :第2話「vs地球連合軍」より。主人公機のパイロットになることが決まった時のもの。序盤はこういうドライとも投げやりとも取れる態度が目立つ。 |
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| *アンソロ漫画において、彼女の機体の武器名を変更し、セクハラ発言を言わせる、というネタがあった。(例『巨乳でドカーン』『彼氏募集中』) | | *アンソロ漫画において、彼女の機体の武器名を変更し、セクハラ発言を言わせる、というネタがあった。(例『巨乳でドカーン』『彼氏募集中』) |
| *スパロボJのイメージソングとして『CASTAWAY』(歌・玉置成実)が制作されCMで流されたが、その歌詞の内容は直接的ではないものの、カルヴィナを想起させうるものとなっている(castawayという言葉は'''「捨てられた」「見捨てられた人」'''といった意味)。 | | *スパロボJのイメージソングとして『CASTAWAY』(歌・玉置成実)が制作されCMで流されたが、その歌詞の内容は直接的ではないものの、カルヴィナを想起させうるものとなっている(castawayという言葉は'''「捨てられた」「見捨てられた人」'''といった意味)。 |
| + | == 脚注 == |
| + | <references/> |
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| == 商品情報 == | | == 商品情報 == |