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| *役職:ヴェイガン最高指導者 | | *役職:ヴェイガン最高指導者 |
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− | [[ヴェイガン]]の最高指導者。本国の国民や現場の兵士からは崇拝に近い尊敬を受けるカリスマ。第1部終盤にてギーラ・ゾイの口からその存在が語られ、第2部では目元を隠した姿で初登場、第3部でようやく全身の容姿が明らかとなる。妻の[[ドレーネ・イゼルカント|ドレーネ]]との間に、[[キオ・アスノ|キオ]]に似ているロミという息子がいた。 | + | [[ヴェイガン]]の最高指導者。 |
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− | 第3部より約80年前(A.G.80年代頃)に「[[EXA-DB]]」に内包された技術データの一部を入手し、衰退しつつあったヴェイガンを地球連邦を凌駕する強国に育て上げた。彼は元々、地球連邦政府の火星移住計画における初期移民者であり、コールドスリープを繰り返して既に200年以上の時を生きている。だが、火星圏に蔓延する病「マーズレイ」に体を侵されており、投薬とコールドスリープによる延命措置で生き永らえているが、第3部の時点ではそれも限界を迎え、余命半年の身となっている。ヴェイガンにとって聖地とも言えるエデン([[地球]])から連邦を一掃し、国民を地球に帰還させる事を最終目標とする地球帰還計画「'''プロジェクト・エデン'''」を提唱し、その障壁となる連邦を排除するべく全面戦争を挑む。
| + | 妻の[[ドレーネ・イゼルカント|ドレーネ]]との間に、[[キオ・アスノ|キオ]]に似ているロミという息子がいた。 |
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− | しかし、本気で攻め込めばいつでも地球圏を制圧できる力を蓄えていながら、UE事件に始まる一連の戦いであえて隙のある作戦を実行し、敵に生き延びるチャンスを与えてきた。これにはプロジェクト・エデンの真の目的が関わっている。
| + | 火星圏に蔓延する病「マーズレイ」に体を侵されており、第3部の時点では延命措置も限界を迎え、余命半年となっている。 |
| + | ヴェイガンにとって聖地とも言えるエデン([[地球]])から連邦を一掃し、国民を地球に帰還させる事を最終目標とする地球帰還計画「'''プロジェクト・エデン'''」を提唱し、連邦に全面戦争をしかけた。 |
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| === 人物 === | | === 人物 === |
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| === プロジェクト・エデン === | | === プロジェクト・エデン === |
− | プロジェクト・エデンの正体は地球種でもヴェイガンでもなく、「人類」が存続するための篩い分けである。安寧に過ごす地球人類に祖国に蔓延する「'''死の恐怖'''」を戦いを通じて伝えるとともに、戦争という極限状況の中で優良な人間を選別し、種としての滅亡から人類を救うという真の目的が秘められている。
| + | プロジェクト・エデンの正体は地球種でもヴェイガンでもなく、「人類」が存続するための篩い分けである。 |
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| あえて成功する見込みのない作戦を敢行したり、敵にチャンスを与えたりといった不可解な戦略は、最終的な目的がヴェイガンの勝利ではないためである。 | | あえて成功する見込みのない作戦を敢行したり、敵にチャンスを与えたりといった不可解な戦略は、最終的な目的がヴェイガンの勝利ではないためである。 |
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− | このように、内実を知った上で傍から見れば狂気の沙汰としか言いようのない計画を実行したのは、二つの理由がある。その一つは、息子のロミの死である。彼は幼い頃に[[火星]]圏に蔓延る死病「マーズレイ」で亡くなっている。その為、早逝したロミの生き写しであるキオを気に掛け、「セカンドムーン」に連行されてきた彼を客人として迎えるとともに、祖国の現状と自身の真意を伝えた(しかし半ば狂気に踏み入っていたのか、キオをロミと混同している節も見受けられた)。 | + | このように、内実を知った上で傍から見れば狂気の沙汰としか言いようのない計画を実行したのは、二つの理由がある。その一つは、息子のロミの死である。彼は幼い頃に[[火星]]圏に蔓延る死病「マーズレイ」で亡くなっている。その為、ロミの生き写しであるキオを気に掛け、「セカンドムーン」に連行さた彼を客人として扱い、祖国の現状と自身の真意を伝えた(しかし半ば狂気に踏み入っていたのか、キオをロミと混同している節も見受けられた)。 |
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| もう一つの理由は、銀の杯条約以前の歴史を知ったことである。マーズレイに苦しむヴェイガンを救う手がかりを求めたイゼルカントは、EXA-DBのサブユニットをハッキング・解析した(これが後に[[シド]]の暴走の原因となる)。その結果、条約以前の地球圏は現在よりはるかに高い技術を持ちながら戦争の繰り返しであった→ヴェイガンの夢想する「エデン」とはかけ離れた地獄の時であったことを知り、人類全体に絶望したイゼルカントは、エデンがないのならば作り出すしかない、という考えに至り、優良種による種族の存続計画「プロジェクト・エデン」を開始したのである。 | | もう一つの理由は、銀の杯条約以前の歴史を知ったことである。マーズレイに苦しむヴェイガンを救う手がかりを求めたイゼルカントは、EXA-DBのサブユニットをハッキング・解析した(これが後に[[シド]]の暴走の原因となる)。その結果、条約以前の地球圏は現在よりはるかに高い技術を持ちながら戦争の繰り返しであった→ヴェイガンの夢想する「エデン」とはかけ離れた地獄の時であったことを知り、人類全体に絶望したイゼルカントは、エデンがないのならば作り出すしかない、という考えに至り、優良種による種族の存続計画「プロジェクト・エデン」を開始したのである。 |
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| 戦闘後、作戦記録を見て戦略に疑問を覚え、プロジェクト・エデンの真意を詰問してきたゼハートを逆に言いくるめ、限界の近い自身に代わり指揮を執らせるべく、ヴェイガンの全権とガンダムレギルスを与えた。また、同時に強力なXラウンダーである自身の遺伝子を使ったクローン人間[[ゼラ・ギンス]]を生み出し、計画完遂に向けて仕上げの準備に入っていた。 | | 戦闘後、作戦記録を見て戦略に疑問を覚え、プロジェクト・エデンの真意を詰問してきたゼハートを逆に言いくるめ、限界の近い自身に代わり指揮を執らせるべく、ヴェイガンの全権とガンダムレギルスを与えた。また、同時に強力なXラウンダーである自身の遺伝子を使ったクローン人間[[ゼラ・ギンス]]を生み出し、計画完遂に向けて仕上げの準備に入っていた。 |
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− | 第4部ではさらに病状が悪化しつつも、本拠地「セカンドムーン」を地球圏へ移動させ計画の仕上げに入る。元々は自身の[[クローン]]である[[ゼラ・ギンス]]を後継者にする予定であったが、自らの病状悪化により、幼少から能力を高く評価していた[[ゼハート・ガレット|ゼハート]]に「プロジェクト・エデン」の真相を話し、ヴェイガンの全権とガンダムレギルスを託す。
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| ラ・グラミス攻防戦時においては既にベッド上に寝たきりの状態であり、地球とヴェイガンが協力して[[ヴェイガンギア・シド]]を倒しセカンドムーンを守ったことで、強引に選び出さなくとも人は変わっていけるという希望を見出し、キオへ地球の未来を託すことを思念で告げ、ドレーネに看取られながら息を引き取った。 | | ラ・グラミス攻防戦時においては既にベッド上に寝たきりの状態であり、地球とヴェイガンが協力して[[ヴェイガンギア・シド]]を倒しセカンドムーンを守ったことで、強引に選び出さなくとも人は変わっていけるという希望を見出し、キオへ地球の未来を託すことを思念で告げ、ドレーネに看取られながら息を引き取った。 |