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結局のところ、ゼハートにとって本当に必要だったのは「ヴェイガンの未来」という重荷を分かち合える仲間であり、一人で背負えるはずのないものを無理に一人で背負ってしまったのが一番の不幸だったと言える。
結局のところ、ゼハートにとって本当に必要だったのは「ヴェイガンの未来」という重荷を分かち合える仲間であり、一人で背負えるはずのないものを無理に一人で背負ってしまったのが一番の不幸だったと言える。
その表れか、軍人としては確かに有能なものの指揮官としては疑問符がつき、事実彼が担当した作戦は、作中描かれた限り'''ほとんど失敗している'''(根底にある他者への思いやりや部下に慕われるカリスマ性から人の上に立つ資質が無いという訳ではないが)。更には最高クラスのXラウンダーであり、優れたパイロットでもあったゼハートが精神の平衡を保てなかった事が原因で殆ど力を発揮できず、何ら特殊な力は無いが経験や技術による力を最大限発揮するための心の強さこそが最も重要なスーパーパイロットとなったアセムに圧倒されるというかなり皮肉な敗北をしてしまった。
その表れか、軍人としては確かに有能なものの指揮官としては疑問符がつき、事実彼が担当した作戦は、作中描かれた限り'''ほとんど失敗している'''(根底にある他者への思いやりや部下に慕われるカリスマ性から人の上に立つ資質が無いという訳ではないし、メタ的に言えば作戦が成功するとAGEシステムが失われるなどしてバッドエンド一直線という見方もある)。更には最高クラスのXラウンダーであり、優れたパイロットでもあったゼハートが精神の平衡を保てなかった事が原因で殆ど力を発揮できず、何ら特殊な力は無いが経験や技術による力を最大限発揮するための心の強さこそが最も重要なスーパーパイロットとなったアセムに圧倒されるというかなり皮肉な敗北をしてしまった。
OVA『MEMORY OF EDEN』では、プロジェクト・エデンを実行することが即ち「'''同胞の犠牲を無駄にしないために同胞の犠牲を無駄にする'''」という矛盾であることに気づき、しかしそれをやめることも引き返すことも出来なくなって追い詰められていく過程が描かれている。さらに最終決戦前の連邦との戦いでは敵のモビルスーツを次々と撃破しながらも次第に精神が壊れ始め、イゼルカント曰くの「真のXラウンダー」='''理性なき野獣'''へと目覚めていく様子が克明に描写されている。
OVA『MEMORY OF EDEN』では、プロジェクト・エデンを実行することが即ち「'''同胞の犠牲を無駄にしないために同胞の犠牲を無駄にする'''」という矛盾であることに気づき、しかしそれをやめることも引き返すことも出来なくなって追い詰められていく過程が描かれている。さらに最終決戦前の連邦との戦いでは敵のモビルスーツを次々と撃破しながらも次第に精神が壊れ始め、イゼルカント曰くの「真のXラウンダー」='''理性なき野獣'''へと目覚めていく様子が克明に描写されている。