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| **[[機動戦士ガンダムAGE]] | | **[[機動戦士ガンダムAGE]] |
| **機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN(SRW未参戦) | | **機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN(SRW未参戦) |
− | *声優 | + | *[[声優]] |
| **豊永利行(フリット編) | | **豊永利行(フリット編) |
| **井上和彦(アセム編以降) | | **井上和彦(アセム編以降) |
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| *キャラクターデザイン:{{キャラクターデザイン|長野拓造(原案)、千葉道徳}} | | *キャラクターデザイン:{{キャラクターデザイン|長野拓造(原案)、千葉道徳}} |
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| + | === 人物 === |
| 『[[機動戦士ガンダムAGE]]』第一部・フリット編の主人公にして、作品自体を通しての主人公とも呼べる重要人物。 | | 『[[機動戦士ガンダムAGE]]』第一部・フリット編の主人公にして、作品自体を通しての主人公とも呼べる重要人物。 |
| 技術者「モビルスーツ鍛冶」として有名なアスノ家の出身であり、自身も[[科学者・技術者|技術者]]としての高い素質を持ち、若年でありながらガンダムAGE-1の設計・開発を担当する。 | | 技術者「モビルスーツ鍛冶」として有名なアスノ家の出身であり、自身も[[科学者・技術者|技術者]]としての高い素質を持ち、若年でありながらガンダムAGE-1の設計・開発を担当する。 |
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| + | === 来歴 === |
| ==== フリット編 ==== | | ==== フリット編 ==== |
− | A.G.101年、「天使の落日」と呼ばれる[[ヴェイガン]]最初のコロニー襲撃の日に生まれ、7歳の時にヴェイガンの襲撃に遭い母マリナを喪う。 | + | A.G.101年、「天使の落日」と呼ばれる[[ヴェイガン]]最初の[[スペースコロニー|コロニー]]襲撃の日に生まれ、7歳の時にヴェイガンの襲撃に遭い母マリナを喪う。 |
| その際に小型コンピュータ・AGEデバイスを手渡される。 | | その際に小型コンピュータ・AGEデバイスを手渡される。 |
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| 14歳時、住んでいたコロニー・ノーラへとヴェイガン(当時はUEと呼ばれていた)が侵攻。AGE-1を起動し、MS・ガフランを辛くも撃破し以降はヴェイガンを多く撃破する数少ない戦力として重宝されるようになり、ヴェイガンの秘密基地アンバット陥落(コウモリ退治戦役)まで前線で戦い抜いた。 | | 14歳時、住んでいたコロニー・ノーラへとヴェイガン(当時はUEと呼ばれていた)が侵攻。AGE-1を起動し、MS・ガフランを辛くも撃破し以降はヴェイガンを多く撃破する数少ない戦力として重宝されるようになり、ヴェイガンの秘密基地アンバット陥落(コウモリ退治戦役)まで前線で戦い抜いた。 |
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− | 頑固な性格で自身の考えを曲げようとしない。また、悲劇的な経歴からか、この頃はガンダムに対する想いが人一倍強く、AGE-1に他のパイロットが乗ることを強く拒絶する程。アセム編以降は成長によるものなのか、執着心はだいぶ薄れている。
| + | 頑固な[[性格]]で自身の考えを曲げようとしない。また、悲劇的な経歴からか、この頃はガンダムに対する想いが人一倍強く、AGE-1に他のパイロットが乗ることを強く拒絶する程。アセム編以降は成長によるものなのか、執着心はだいぶ薄れている。 |
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− | コウモリ退治戦役後は地球連邦軍へ正式に入隊し、青を基調としたノーマルスーツを老年期まで着用している。
| + | コウモリ退治戦役後は地球連邦軍へ正式に入隊し、青を基調とした[[パイロットスーツ|ノーマルスーツ]]を老年期まで着用している。 |
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| ==== アセム編 ==== | | ==== アセム編 ==== |
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| ==== キオ編 ==== | | ==== キオ編 ==== |
− | この頃には地球連邦軍を退役している([[小説|小説版]]ではゲームクリエイターとして活動している様子)。もっとも、その影響力は今なお健在であり、そのせいで一部の連邦軍人からは快く思われてもいない。 | + | この頃には地球連邦軍を退役している([[小説|小説版]]ではゲームクリエイターとして活動している様子)。もっとも、その影響力は今なお健在であり、そのせいで一部の連邦軍人からは快く思われてもいない。長きに渡る救世主への執着とヴェイガンへの憎しみが募るあまり、口を開けば殲滅とヴェイガンの殲滅に非常に強く拘る様になってしまっている。 |
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− | 長きに渡る救世主への執着とヴェイガンへの憎しみが募るあまり、口を開けば殲滅とヴェイガンの殲滅に非常に強く拘る様になってしまっている。また、キオ編以降における度重なるヴェイガン殲滅発言が視聴者の強い印象に残ってしまったのか、「殲滅至上主義者」として語り草となっており、[[パトリック・ザラ]]や[[ミツヒロ・バートランド]]、終いには[[三輪防人]]といった他作品の主人公達と敵対・対立する立場にある過激な思想を持った人物たちと同一視されてしまいがちな傾向もある。ただし、フリットがヴェイガンに対しての過激なまでの殲滅思想を抱く背景には幼少期からの悲劇的な経験を多く得た事も関係している。そして、何よりも'''フリットは口でこそ過激な発言をするものの、上記の面々と違って人としての良心も強く残しており、実際に一線を越えてしまった事は全く無い'''点を留意すべきであろう。ただし、本当に一線を越えようとしてキオら他の人々に水を差されて不発に終わったこともあるため、「自分を止めてくれる人がいてくれたから外道に堕ちずに済んだ」という解釈も捨てきれない。そういう点では「多くの悲劇を経験したが、得難い人々に恵まれもした男」であったとも言える。
| + | === キャラクターの総評 === |
| + | キオ編以降における度重なるヴェイガン殲滅発言が視聴者の強い印象に残ってしまったのか、「殲滅至上主義者」として語り草となっており、[[パトリック・ザラ]]や[[ミツヒロ・バートランド]]、終いには[[三輪防人]]といった他作品の主人公達と敵対・対立する立場にある過激な思想を持った人物たちと同一視されてしまいがちな傾向もある。 |
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| + | しかしながら、フリットがヴェイガンに対しての過激なまでの殲滅思想を抱くようになった背景には、彼が幼少期からの悲劇的な経験を多く得た事も関係している。すなわち、フリットの殲滅思想は、大切な人々をヴェイガンの襲撃から守りきることができなかった事に対する後悔の念に発するものであり、その悲劇を繰り返させまいとする強い決意と責任感の表れでもあった。 |
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| + | そして、何よりも'''フリットは口でこそ過激な発言をするものの、上記の面々と違って人としての良心も強く残しており、実際に一線を越えてしまった事は全く無い'''点を留意すべきであろう。ただし、本当に一線を越えようとしてキオら他の人々に水を差されて不発に終わったこともあるため、「自分を止めてくれる人がいてくれたから外道に堕ちずに済んだ」という解釈も捨てきれない。そういう点では「多くの悲劇を経験したが、得難い人々に恵まれもした男」であったとも言える。 |
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |
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| ;ディケ・ガンヘイル | | ;ディケ・ガンヘイル |
| :幼馴染。ノーラ脱出時に共にディーヴァに乗艦。以後バルガスのサポートをするなど、後方支援として活躍。 | | :幼馴染。ノーラ脱出時に共にディーヴァに乗艦。以後バルガスのサポートをするなど、後方支援として活躍。 |
− | :その後も娘のアリーサ・孫のウッドビットと一家揃っての付き合いとなる。 | + | :その後も、娘のアリーサおよび孫のウッドビットと一家揃っての付き合いとなる。 |
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| === 地球連邦軍 === | | === 地球連邦軍 === |
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| :ノーラ・アリンストン基地司令。孤児となったフリットを引き取った養父。 | | :ノーラ・アリンストン基地司令。孤児となったフリットを引き取った養父。 |
| ;グルーデック・エイノア | | ;グルーデック・エイノア |
− | :ディーヴァ初代艦長。 | + | :[[ディーヴァ]]初代艦長。 |
| ;ラーガン・ドレイス | | ;ラーガン・ドレイス |
| :AGE-1のテストパイロットであり、兄貴分。 | | :AGE-1のテストパイロットであり、兄貴分。 |
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| ;ナトーラ・エイナス | | ;ナトーラ・エイナス |
| :ディーヴァ三代目艦長。不慣れな彼女を叱責する事も多いものの、素質の高さと日々の努力を評価してもいる。 | | :ディーヴァ三代目艦長。不慣れな彼女を叱責する事も多いものの、素質の高さと日々の努力を評価してもいる。 |
− | === ヴェイガン === | + | === [[ヴェイガン]] === |
| ;デシル・ガレット | | ;デシル・ガレット |
| :フリット編において敵対関係となる。若干7歳でありながら、AGE-1を強奪されるなど数多くの煮え湯を飲まされることとなる。 | | :フリット編において敵対関係となる。若干7歳でありながら、AGE-1を強奪されるなど数多くの煮え湯を飲まされることとなる。 |
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| === フリット編 === | | === フリット編 === |
| ;「そんなの意味が無いですよ!」 | | ;「そんなの意味が無いですよ!」 |
− | :イワークから、コロニー・ファーデーンの実態を聞き思わず反応。直後、伝説の名台詞'''「強いられているんだ!」'''へと続く。 | + | :イワークから、[[スペースコロニー|コロニー]]・ファーデーンの実態を聞き思わず反応。直後、伝説の名台詞'''「強いられているんだ!」'''へと続く。 |
| ;「命はオモチャじゃないんだぞおおおおおっ!!」 | | ;「命はオモチャじゃないんだぞおおおおおっ!!」 |
| :ユリンを死に追いやったデシルへ対して激昂。圧倒的な力でデシルを撃破へと追い詰める。 | | :ユリンを死に追いやったデシルへ対して激昂。圧倒的な力でデシルを撃破へと追い詰める。 |
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| === アセム編 === | | === アセム編 === |
| ;「私が目指すのは…ヴェイガンの殲滅なのだから!!」 | | ;「私が目指すのは…ヴェイガンの殲滅なのだから!!」 |
− | :アセム編最終話において地球連邦軍首相フロイ・オルフェノアを前にして、堂々の殲滅宣言。 | + | :アセム編最終話において地球連邦政府首相フロイ・オルフェノアを前にして、堂々の殲滅宣言。 |
| :以後、フリットはヴェイガンとの内通者を次々と粛清していくなど、手段を選ばないようになる。 | | :以後、フリットはヴェイガンとの内通者を次々と粛清していくなど、手段を選ばないようになる。 |
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| *現時点において、幼少期から老年期までの活躍が描かれた数少ない主人公でもある。また、現役パイロットとしても最年長。 | | *現時点において、幼少期から老年期までの活躍が描かれた数少ない主人公でもある。また、現役パイロットとしても最年長。 |
| *老年期において、丸眼鏡のようなゴーグルを着用していた事から、一部視聴者から「[[バスク・オム]]のようだ」とネタにされた。 | | *老年期において、丸眼鏡のようなゴーグルを着用していた事から、一部視聴者から「[[バスク・オム]]のようだ」とネタにされた。 |
− | **フリットとバスクは敵対勢力に対する強い憎悪を抱く軍の指揮官である点は共通しているが、フリットは残忍な[[性格]]のバスクとは異なって、一線を越えるような所業をする事は皆無であったのだが…。 | + | **確かに、フリットとバスクは敵対勢力に対する強い憎悪を抱く軍の[[指揮官]]である点は共通しているが、フリットは残忍な[[性格]]のバスクとは異なって、一線を越えるような所業をする事は皆無であった点を忘れてはならない。 |
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| == 商品情報 == | | == 商品情報 == |