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| :最期。絶望を払われた男は、次代を担う者に可能性を託して宇宙の闇に去って行った。ほんの一時だけ地球に現れては消える、彗星のように。 | | :最期。絶望を払われた男は、次代を担う者に可能性を託して宇宙の闇に去って行った。ほんの一時だけ地球に現れては消える、彗星のように。 |
| === 原作小説版 === | | === 原作小説版 === |
− | ;「…………人の想いが、光になって宇宙を包むのを見た。光に巻かれて、地球圏の外に押し出された。この目で、宇宙の深遠を覗きもした。そのような奇跡を目の当たりにしてもなお、人は変わらなかった。変わっても意味がないと悟った。ここより先には何もない。どこまで行っても同じ、暗黒が続くだけだ。たとえ銀河の外に漕ぎ出す術を得ようと、いつか全ては暗黒に帰る」 | + | ;「…………人の想いが、光になって地球を包むのを見た。光に巻かれて、地球圏の外に押し出された。この目で、宇宙の深遠を覗きもした。そのような奇跡を目の当たりにしても、人は変わらなかった。変わっても意味がないと識った。ここより先には何もない。どこまで行っても同じ暗黒が続くだけだ。たとえ銀河の外に漕ぎ出す術を得ようと、いつかすべては暗黒に帰る…」 |
| :メガラニカでの独白。この時のフロンタルは'''バナージの銃撃で左目を撃ち抜かれている'''という普通に考えても即死するはずのダメージを受けており、バナージを戦慄させた。 | | :メガラニカでの独白。この時のフロンタルは'''バナージの銃撃で左目を撃ち抜かれている'''という普通に考えても即死するはずのダメージを受けており、バナージを戦慄させた。 |
− | ;「残留思念という言葉を知っているか?」<BR/>「サイコフレームは人の意思に反応する性質を持つが、同時に人の意思を吸い取りもする。星をも動かすほどの力を発動させたサイコフレームは、その代償に[[シャア・アズナブル|核となった人間の意志]]を吸収しつくした」<BR/>「その者の意識が、戻る場所を失って宇宙を彷徨っていたのだとしたら……たまたま現れた似姿に宿っても不思議はあるまい。君が言うとおり、人は他者の中に自己を見出す生き物なのだから」 | + | ;「奇妙な感覚だ。昔、いまと同じことを考えていたような気がする。ニュータイプといえども、肉体を使った戦いには訓練と要する。だから『ガンダム』のパイロットをおびき出して、生身で決着を――」 |
| + | :メガラニカにてバナージの白兵戦の直前の独白。『昔』と言っているのは[[ア・バオア・クー]]内部でのシャアとアムロの白兵戦の事を指しているが決着は着かず結局は機体に乗った末に相撃ちに終わった。また、『肉体を使った戦いには訓練と要する』は[[∀ガンダム_(TV)|作者がかつて書いた作品の原作]]での[[ギム・ギンガナム|皮肉とも]][[ロラン・セアック|取れる言葉]]である。 |
| + | ;「残留思念という言葉を知っているはずだ」<BR/>「サイコフレームは人の意思に反応する性質を持つが、同時に人の意思を吸い取りもする。星をも動かすほどの力を発動させたサイコフレームは、その代償に[[シャア・アズナブル|核となった人間の意志]]を吸収し尽くした」<BR/>「その者の意識が、戻る場所を失って宇宙をさまよっていたのだとしたら……。たまたま現れた似姿に宿っても、不思議はあるまい。君が言うとおり、人は他者の中に自己を見出す生き物だからな」 |
| :メガラニカにて、バナージを相手に白兵戦を行いながら。原作のフロンタルもOVA同様、強化人間の中にシャアの意識が入り込んだ存在らしい。 | | :メガラニカにて、バナージを相手に白兵戦を行いながら。原作のフロンタルもOVA同様、強化人間の中にシャアの意識が入り込んだ存在らしい。 |
− | ;「オールドタイプの枠組み……義務や責任と言った観念に縛られている君だ。ニュータイプにはニュータイプの世界との関わり方がある、といっても承知しないだろう」<BR/>「変わろうとしない者には、変わらないなりの未来を与えておけばいい。箱はそのために使わせてもらう。それが、ニュータイプという存在を否定した人類への報いだ」 | + | ;「オールドタイプの枠組み……義務や責任と言った観念に縛られている君だ。ニュータイプにはニュータイプの世界との関わり方がある、と言っても承知しないだろう」<BR/>「変わろうとしない者には、変わらないなりの未来を与えておけばいい。『箱』はそのために使わせてもらう。それが、ニュータイプを否定した人類への報いだ」 |
| :シナンジュに乗り込んで。これを聞いたバナージは、フロンタルの本質が「何もない自分を哀れむ誰かが世界を憎み、拾い物の言葉に自分の感情を載せている、偽者ですらないシャアの紛い物」だと直感した。 | | :シナンジュに乗り込んで。これを聞いたバナージは、フロンタルの本質が「何もない自分を哀れむ誰かが世界を憎み、拾い物の言葉に自分の感情を載せている、偽者ですらないシャアの紛い物」だと直感した。 |
− | ;「直に分かる。究極の感応を得ることが、どういうことか。真のニュータイプとなる代償に、君はそのマシーンに喰われる。バナージ・リンクスという器は失われる。究極のニュータイプの完成だよ」<BR/>「言っただろう。君はもう、“みんな”の中には帰れないと」 | + | ;「じきに分かる。究極の感応を得ることが、どういうことか……。真のニュータイプとなる代償に、君はそのマシーンに喰われる。バナージ・リンクスという遺伝子の器は失われる。究極のニュータイプの完成だよ」<BR/>「言ったろう?。君はもう、“みんな”の中には帰れないと」 |
| :小説版最後の台詞で、フロンタル流のニュータイプの定義。分かり合うことの目的は融和だが、その究極の形は「一つになった意志」であるという。[[人類補完計画]]や[[イデ]]に通じるものがある。事実、この直後にフロンタルを葬ったバナージは……[[ユニコーンガンダム|。]] | | :小説版最後の台詞で、フロンタル流のニュータイプの定義。分かり合うことの目的は融和だが、その究極の形は「一つになった意志」であるという。[[人類補完計画]]や[[イデ]]に通じるものがある。事実、この直後にフロンタルを葬ったバナージは……[[ユニコーンガンダム|。]] |
| :ちなみにこれらの台詞はOVA版では若干ニュアンスが変わっており、現実を突きつけようとする小説版とは異なり、バナージに対してフロンタルなりの論理を説明するものになっている。 | | :ちなみにこれらの台詞はOVA版では若干ニュアンスが変わっており、現実を突きつけようとする小説版とは異なり、バナージに対してフロンタルなりの論理を説明するものになっている。 |