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| サード・ステージには細かな段階があり、これが一定のラインを超えると自由に行使可能になるが、それまでは条件が揃うたびに勝手に発動する。 | | サード・ステージには細かな段階があり、これが一定のラインを超えると自由に行使可能になるが、それまでは条件が揃うたびに勝手に発動する。 |
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− | この力には差異があり、例えば「いがみ合う双子」の場合、ガドライトは「表面化する感情の逆転」、ヒビキは「霊子との同調」とリアクターごとに違う力を発現している。
| + | この力には差異があり、敵に効果を発揮するものと味方に効果を発揮するものがある。スフィアによって方向性も様々な力を発揮する。 |
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− | アクトの本質は「リアクターの到達した境地を力にする」ことにあり、そのためスフィアが持つ「本来の力」と、リアクターのあり方で変容した「異なる力」の二つがある。
| + | スフィアそれぞれで力が違うのか、サード・ステージへの到達経緯によって変化するのかは定かではないが、Z-BLUEの四名が「反作用を乗り越えてサード・ステージに至った」ことで発現した力はいずれも仲間に力を与えるものであり、逆にそうでないガドライトやバルビエルは敵に害を与える力を発現したことを考えると、順当に段階を踏んで覚醒すれば味方に、ステージを飛ばしたり反作用を回避したりして覚醒すれば敵に害を与える力が発言すると思われる。 |
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− | 「異なる力」は主に、反作用や共鳴条件を他者に押し付けることで害を成す力が多い。スフィアそのものを兵器として使用している場合にこれが発現しやすいが、逆に意志の力によって破ることが出来る。
| + | これを裏付けるかのように、アドヴェントの作り出したフェイク・スフィアは全て「敵に害を与える」力を発動している。 |
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− | 「本来の力」を発動する条件は、リアクターが共鳴条件と反作用の双方を超越することである。「本来の力」の正体は、スフィアが齎す影響を乗り越える力、あるいは乗り越えた場所にあるものを他者に分け与える能力で、例えば「悲しみの乙女」の場合は「悲しみを止めるための感応力」を、「傷だらけの獅子」の場合は「痛みに耐えるための生命力」を、「揺れる天秤」の場合は「己を貫くための集中力」を、「いがみ合う双子」の場合は「相反する感情を超える存在の力」を励起させる。
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− | サイデリアルのリアクターやアサキムは「異なる力」を、Z-BLUEの4人は「本来の力」を発現している。これは、フェイク・スフィア、つまり紛い物のスフィアの力が全て「異なる力」であったことからも推察できる。
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| === 相性 === | | === 相性 === |
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| 複数のスフィアのリアクターとなるのは理論上は可能である(後述するルーツから考えれば、それぞれの感情・意思を最大限に保ちつつ、矛盾した相反する感情はいがみ合う双子の境地を持って両立させる)が、実際になれたのは特殊な出自を持つアサキムのみであり、実質は不可能。アサキムの例を見るに、その場合相性が悪いスフィア同士でも力を引き出すことは可能な様子。 | | 複数のスフィアのリアクターとなるのは理論上は可能である(後述するルーツから考えれば、それぞれの感情・意思を最大限に保ちつつ、矛盾した相反する感情はいがみ合う双子の境地を持って両立させる)が、実際になれたのは特殊な出自を持つアサキムのみであり、実質は不可能。アサキムの例を見るに、その場合相性が悪いスフィア同士でも力を引き出すことは可能な様子。 |
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− | 作中で描かれるのは上記5つだけであるが、ここから「減衰・増幅対象になっているのは、その星座から左周りへ2,3,4番目にある星座のいずれかで重複しない」という共通点が垣間見られ、残りの相性もある程度推測できる可能性がある。確定ではないが、下に例を挙げる。 | + | 作中で描かれるのは上記5つだけであるが、ここから「減衰・増幅対象になっているのは、その星座から左周りへ2,3,4番目にある星座のいずれかで重複しない」という共通点が垣間見られ、残りの相性もある程度推測できる可能性がある。 |
− | *「怨嗟の魔蠍」は「夢見る双魚」を過去に縛り付けて未来に目を向けなくさせる
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− | *「偽りの黒羊」は「立ち上がる射手」の反抗心を妨げる負の感情を偽る
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− | *「いがみ合う双子」と「悲しみの乙女」は互いの同調能力を相互に深化させる
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− | *「尽きぬ水瓶」の自己犠牲は「立ち上がる射手」の反抗心を受け入れ鎮静化させる
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| === ルーツ === | | === ルーツ === |
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| *搭載機:[[アリエティス]] | | *搭載機:[[アリエティス]] |
| *発動キー:「嘘」 | | *発動キー:「嘘」 |
− | *反作用:言語能力の混乱 | + | *反作用:「言語能力の混乱」 |
| *スフィア・アクト:「真偽の境界の歪曲」 | | *スフィア・アクト:「真偽の境界の歪曲」 |
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| アイムのいた世界に存在したスフィア。資質を持った人間を外から操り、器となる搭載機を作らせるなど危険な方向で確固たる意志を持っている。至高神ソルの「物事を偽る意志」を司る。 | | アイムのいた世界に存在したスフィア。資質を持った人間を外から操り、器となる搭載機を作らせるなど危険な方向で確固たる意志を持っている。至高神ソルの「物事を偽る意志」を司る。 |
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− | 嘘、つまり自分を偽る意志によって力を発揮する。サード・ステージへ至る条件は不明だが、他のスフィアの例から考えれば、偽りの己を貫く意志であろうと考えられる。
| + | 嘘、つまり自分を偽る意志によって力を発揮する。反作用の正体は言葉を混乱させることで真実と嘘の境目をなくし、嘘をつけなくしてしまうこと。それをも超えて己を偽り続ける意志を貫徹することでサード・ステージに移行する。 |
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− | 反作用を受けると意味のある言葉を喋ることが出来なくなり、最終的には単語としてすら成立しなくなる。
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| 真実の自分を暴かれると力が崩壊するため、あらゆる真実を好奇心で暴き出す「知りたがる山羊」との相性が悪く、再世戦争ではこの方法で無力化された。逆に、嘘をつくということは己の感情から逃避することでもあるため、相反する感情の両立を妨害することで「いがみ合う双子」を無力化することが出来る。ただし、「いがみ合う双子」が本当のアクトを発現している場合、マスターコアとしての機能により返り討ちにされる。 | | 真実の自分を暴かれると力が崩壊するため、あらゆる真実を好奇心で暴き出す「知りたがる山羊」との相性が悪く、再世戦争ではこの方法で無力化された。逆に、嘘をつくということは己の感情から逃避することでもあるため、相反する感情の両立を妨害することで「いがみ合う双子」を無力化することが出来る。ただし、「いがみ合う双子」が本当のアクトを発現している場合、マスターコアとしての機能により返り討ちにされる。 |
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| どこかの世界に存在したスフィア。プレイアデス・タウラの動力として未覚醒時から使用されていた。至高神ソルの「欲する意志」を司る。 | | どこかの世界に存在したスフィア。プレイアデス・タウラの動力として未覚醒時から使用されていた。至高神ソルの「欲する意志」を司る。 |
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− | 何かに対する強い欲望によって力を発揮する。エルーナルーナは戦いに対する強い欲求によって力を行使している。
| + | 何かに対する強い欲望によって力を発揮する。エルーナルーナは戦いに対する強い欲求によって力を行使している。その反作用は、欲望の根源をなくすことで、それをも越えて求める意志を促す「'''充足感の励起'''」だと思われる。 |
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| スフィア・アクトは他者の力を奪い取ること。機動兵器での戦闘では相手の機体のエネルギーを強制的に低下させるという形で現れる。そのため、「欲望のままに奪う」このスフィアは、「奪われる痛みに耐える」傷だらけの獅子との相性が良く、ぶつかると互いに力を上昇させる。 | | スフィア・アクトは他者の力を奪い取ること。機動兵器での戦闘では相手の機体のエネルギーを強制的に低下させるという形で現れる。そのため、「欲望のままに奪う」このスフィアは、「奪われる痛みに耐える」傷だらけの獅子との相性が良く、ぶつかると互いに力を上昇させる。 |
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| 反作用の正体は、相反する感情が大きくなりすぎて「ぶつかり合う」状態を維持できなくなり、プラスとマイナスの感情が互いを相殺し合ってゼロになったことによる「'''思考の消滅'''」である。ただし、外から喝を入れる、「揺れる天秤」の力で意志を励起するなど外部から復帰させる手段はかなり多い。 | | 反作用の正体は、相反する感情が大きくなりすぎて「ぶつかり合う」状態を維持できなくなり、プラスとマイナスの感情が互いを相殺し合ってゼロになったことによる「'''思考の消滅'''」である。ただし、外から喝を入れる、「揺れる天秤」の力で意志を励起するなど外部から復帰させる手段はかなり多い。 |
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− | スフィアの中で唯一、二つの感情を発動キーとしているのも特徴。ガドライトの場合は故郷を滅ぼされたことに対する「怒りと諦め」、ヒビキは運命に対する「希望と絶望」で稼動させている。相反する感情を両立させ、強い意志によって相克状態を超越、その先にある可能性を掴むことでサード・ステージに移行し、以後はその境地によって稼動する。これはリアクターに限らず人間ならば誰しもが至り得る境地であり、「二つの人格」を持つスズネや、[[マーグ]]の魂と闇の力を受け継いだ[[明神タケル|タケル]]も同様の境地に至り、力を手に入れている(そのためリアクターであるヒビキは、「いがみ合う双子のリアクターは、特殊な資格ではない」と述べている)。 | + | スフィアの中で唯一、二つの感情を発動キーとしているのも特徴。ガドライトの場合は故郷を滅ぼされたことに対する「怒りと諦め」、ヒビキは運命に対する「希望と絶望」で稼動させている。相反する感情を両立させ、強い意志によって相克状態を超越、その先にある可能性を掴むことでサード・ステージに移行し、以後はその境地によって稼動する。これはリアクターに限らず人間ならば誰しもが至り得る境地であり、「二つの人格」を持つスズネや、[[マーグ]]の魂と闇の力を受け継いだ[[明神タケル|タケル]]も同様の境地に至り、力を手に入れている(そのためリアクターであるヒビキは、「いがみ合う双子のリアクターは、決して特別な資格ではない」と述べている)。 |
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| 前のリアクターであるガドライトはサード・ステージを自称し「表面化する感情の逆転」のスフィア・アクトを発現していたが、これは反作用を受けずにサード・ステージに移行したことによる半端物。サード・ステージに至るには、他のスフィア同様発動キーを満たして反作用を受ける状態になり、その上でそれを乗り越える意志が必要になるが、ガドライトはここに挑まなかったのが原因である。 | | 前のリアクターであるガドライトはサード・ステージを自称し「表面化する感情の逆転」のスフィア・アクトを発現していたが、これは反作用を受けずにサード・ステージに移行したことによる半端物。サード・ステージに至るには、他のスフィア同様発動キーを満たして反作用を受ける状態になり、その上でそれを乗り越える意志が必要になるが、ガドライトはここに挑まなかったのが原因である。 |
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| 太極たる至高神ソルの存在は、多くの矛盾を孕みながら生きていく「人間」そのものであり、その核として矛盾を両立させるこのスフィアは太極の簡易版、つまりミニチュアとしての側面を持つ。そんなこのスフィアの力は、反対の位置にある「立ち上がる射手」とは逆、いわば「'''自分に打ち勝とうとする力'''」と言える。 | | 太極たる至高神ソルの存在は、多くの矛盾を孕みながら生きていく「人間」そのものであり、その核として矛盾を両立させるこのスフィアは太極の簡易版、つまりミニチュアとしての側面を持つ。そんなこのスフィアの力は、反対の位置にある「立ち上がる射手」とは逆、いわば「'''自分に打ち勝とうとする力'''」と言える。 |
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− | 相反する感情のバランスが崩れると力が破壊されるため、その均衡を嘘でかく乱する「偽りの黒羊」に無力化される。しかしこれはセカンド・ステージの話であり、それを超越したサード・ステージに移行した後は無効となる。
| + | 相反する感情のバランスが崩れると力が破壊されるため、その均衡を嘘でかく乱する「偽りの黒羊」に無力化される。しかしこれはセカンド・ステージの話であり、それを超越したサード・ステージに移行した後は無効となる。また、「心にリンクする」という共通項を持つ「悲しみの乙女」とは相性が良いと思われる。 |
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− | また、「心にリンクする」という共通項を持つ「悲しみの乙女」とは相性が良いと思われる。
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| 洗礼名は「'''アムブリエル・ジ・オーバーライザー'''」。人間の矛盾を超越する絶対の覚悟である。 | | 洗礼名は「'''アムブリエル・ジ・オーバーライザー'''」。人間の矛盾を超越する絶対の覚悟である。 |
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| 自らの感情を抑圧し、己の精神を死に向かわせようとする意志によって力を発揮し、その中に己を保とうとする理性によってサード・ステージに移行する。そのため、活気や生命力に溢れた「生きている」人間では共鳴できず、意志そのものを持たない死者でも無理である。「沈黙の巨蟹」のリアクターとなり得る人間とは、生きたまま死を体現する存在……つまり「消滅しようとする力」を正しく導く「鬼宿」の人間='''生きたまま死んでいる人間達'''であり、尸空の場合は種族の能力である「消滅しようとする力」を操る力にスフィアが同調している。 | | 自らの感情を抑圧し、己の精神を死に向かわせようとする意志によって力を発揮し、その中に己を保とうとする理性によってサード・ステージに移行する。そのため、活気や生命力に溢れた「生きている」人間では共鳴できず、意志そのものを持たない死者でも無理である。「沈黙の巨蟹」のリアクターとなり得る人間とは、生きたまま死を体現する存在……つまり「消滅しようとする力」を正しく導く「鬼宿」の人間='''生きたまま死んでいる人間達'''であり、尸空の場合は種族の能力である「消滅しようとする力」を操る力にスフィアが同調している。 |
| | | |
− | 反作用は不明だが、尸空の状態からすると「'''視覚の消滅'''」だと思われる。世界に接するもっとも大きな感覚である視覚を奪うことで精神をより死に近づけ、耐え切れず死を選ぶか、それをも飲み込む虚無を貫くかを選ばせると推察される。ただし、尸空は反作用を克服した完全なリアクターとされるので、反作用がどうあれ、元々盲目だったと思われる。 | + | 反作用は不明だが、尸空の状態からすると「'''感覚の消滅'''」だと思われる。世界に接する力を奪うことで精神をより死に近づけ、耐え切れず死を選ぶか、それをも飲み込む虚無を貫くかを選ばせると推察される。ただし、尸空は反作用を克服した完全なリアクターとされるので、盲目については生来のものだと思われる。 |
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| スフィア・アクトは感情の動きの抑圧。相手の戦う意志や抗う精神を無力化し、耐性のない者が受け続けると意識を喪失する。しかし、頑ななまでに自己意識を貫く「揺れる天秤」には効かず、その意志に虚無の奥の感情を揺るがされて無力化される。 | | スフィア・アクトは感情の動きの抑圧。相手の戦う意志や抗う精神を無力化し、耐性のない者が受け続けると意識を喪失する。しかし、頑ななまでに自己意識を貫く「揺れる天秤」には効かず、その意志に虚無の奥の感情を揺るがされて無力化される。 |
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| このスフィアの真の力は「天秤」の名の通り、皿にものを乗せてその重さを量るように、感情に揺れても迷っても折れることだけはない強い意志によって物事を比較し、その本質を見極めることにある。 | | このスフィアの真の力は「天秤」の名の通り、皿にものを乗せてその重さを量るように、感情に揺れても迷っても折れることだけはない強い意志によって物事を比較し、その本質を見極めることにある。 |
− | そのため、目先の感情に囚われて判断力を失うと、「判断力をなくした思考」に意志が支配され他の行動が取れなくなる。天秤の支柱は折れずとも、ブレて揺れれば皿は大きく揺らぎ、ものを乗せられなくなる。そうなれば、物事を見極める判断力は失われ、後に残るのは揺れ続ける支柱、つまり「ただの意志」のみ。これが反作用の正体である。
| + | |
| + | 反作用の正体は、リアクターの意志を目の前の感情に向けさせることで本質から目を逸らさせるというもの。これに負けず真実や本質を見切ろうとする強い意志を貫くことによってサード・ステージへと移行する。 |
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| クロウは再世戦争でこの問題を解決するため、筋金入りの守銭奴という自身の性格を利用して、コクピット内に金の音を鳴らす「コイン・ドロップ・システム」を採用することで反作用に対処。天獄戦争でサード・ステージに至ったが、再世戦争終盤の時点でアクトの片鱗を見せており、ゼロ・レクイエムが何のために行われているのかを察知していた。 | | クロウは再世戦争でこの問題を解決するため、筋金入りの守銭奴という自身の性格を利用して、コクピット内に金の音を鳴らす「コイン・ドロップ・システム」を採用することで反作用に対処。天獄戦争でサード・ステージに至ったが、再世戦争終盤の時点でアクトの片鱗を見せており、ゼロ・レクイエムが何のために行われているのかを察知していた。 |
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323行目: |
| 憎しみに生きることを悲しみ、心を癒そうとする「悲しみの乙女」との相性が致命的に悪い。 | | 憎しみに生きることを悲しみ、心を癒そうとする「悲しみの乙女」との相性が致命的に悪い。 |
| | | |
− | 反作用は不明だが、人為的にこの力を引き出していたクラヴィアが解放後に記憶を失ったことからして、恐らく憎しみ=その根源たる過去への拒絶が跳ね返ることによる「'''忘却'''」だと思われる。そして、記憶を奪われてもなお憎しみを持続させるだけの強い意思によってサード・ステージに移行する。
| + | 反作用は不明だが、人為的にこの力を引き出していたクラヴィアが解放後に記憶を失ったことからして、恐らく憎しみの根源たる過去を失わせる「'''忘却'''」だと思われる。そして、記憶を奪われてもなお憎しみを持続させるだけの強い意思によってサード・ステージに移行する。 |
| | | |
| 周囲に対して「あらゆるものを求める欲求」を力とする「欲深な金牛」に対し、このスフィアはいわば「'''他を拒絶する力'''」と言える。 | | 周囲に対して「あらゆるものを求める欲求」を力とする「欲深な金牛」に対し、このスフィアはいわば「'''他を拒絶する力'''」と言える。 |
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| どこかの世界に存在していたスフィア。前のリアクターから[[次元将ヴィルダーク]]が奪取し、自身が新たなリアクターとなった。至高神ソルの「反抗心」を司る。ちなみに「いて」ではなく「しゃしゅ」と読む。 | | どこかの世界に存在していたスフィア。前のリアクターから[[次元将ヴィルダーク]]が奪取し、自身が新たなリアクターとなった。至高神ソルの「反抗心」を司る。ちなみに「いて」ではなく「しゃしゅ」と読む。 |
| | | |
− | 他者へ抗おうとする意志によって活性化する。ゆえに力が崩壊する条件も簡単で、他者へ屈服したり畏怖を抱くと力が崩壊する。
| + | 他者へ抗おうとする意志によって活性化する。ゆえに力が崩壊する条件も簡単で、他者へ屈服したり畏怖を抱くと力が崩壊する。反作用は不明だが、同調を妨害するような現象であることと発動キーから推測が可能。反抗心とは基本的に格下が格上に抱くものなので、その逆である「'''恐怖心の励起'''」だと思われる。 |
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| スフィア・アクトは攻撃的なプレッシャーにより、他者の力の発揮を妨げる力。己の中の意思の衝突を維持する「いがみ合う双子」の対極にあるこのスフィアの力は、言うなれば「'''他者との衝突に打ち勝とうとする力'''」と言える。 | | スフィア・アクトは攻撃的なプレッシャーにより、他者の力の発揮を妨げる力。己の中の意思の衝突を維持する「いがみ合う双子」の対極にあるこのスフィアの力は、言うなれば「'''他者との衝突に打ち勝とうとする力'''」と言える。 |
375行目: |
365行目: |
| :タロットでは「節制」に関連付けられる。 | | :タロットでは「節制」に関連付けられる。 |
| :「節制」の寓意は正位置が'''「調和」「節度」「献身」'''、逆位置が'''「浪費」「消耗」「生活の乱れ」'''。 | | :「節制」の寓意は正位置が'''「調和」「節度」「献身」'''、逆位置が'''「浪費」「消耗」「生活の乱れ」'''。 |
− | :このカードは水瓶座と関連があるとされ、描かれている女性は「相反する二つの要素を結びつける仲介者」という役割を持ち、また翼を持つことから「天使」とされている。実際、彼が仕掛けた戦いは自身が擁するリアクターと拮抗しうるリアクター3人がぶつかり合う舞台であったといえる。また天使の絵は、(少なくとも表向きは)御使いらに使われる身であるという立場と合致する。もしくは、世俗的な要素とは無縁、という意味では彼自身を暗示しているとも取れる。 | + | :このカードは水瓶座と関連があるとされ、描かれている女性は「相反する二つの要素を結びつける仲介者」という役割を持ち、また翼を持つことから「天使」とされている。実際、彼が仕掛けた戦いは自身が擁するリアクターと拮抗しうるリアクター3人がぶつかり合う舞台であったといえる。また天使の絵は、(少なくとも表向きは)御使いらに使われる身であるという立場と合致する。もしくは、世俗的な要素とは無縁、という意味では彼自身を暗示しているとも取れる。命はもとより未来さえも捨てて宇宙を救おうとする様は正位置に、そのために犠牲を払って突き進み、止まれなくなった姿は逆位置に合致するといえる。 |
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| === 知りたがる山羊 === | | === 知りたがる山羊 === |
387行目: |
377行目: |
| どこかの世界に存在していたスフィア。前のリアクターから[[アサキム・ドーウィン]]が奪取し[[シュロウガ]]に搭載され、後にアサキムがリアクターとなった。至高神ソルの「好奇心」を司る。 | | どこかの世界に存在していたスフィア。前のリアクターから[[アサキム・ドーウィン]]が奪取し[[シュロウガ]]に搭載され、後にアサキムがリアクターとなった。至高神ソルの「好奇心」を司る。 |
| | | |
− | ありとあらゆる知識を求める好奇心によって力を発揮する。前のリアクターはアサキムと接触した際、彼のことを知り過ぎたためにその心の底にあった闇に触れてしまい、死亡したらしい。そこからすると反作用は「知識の無差別な収集」であると思われる(知らないほうがいい知れば気の狂いかねない、いわゆる[[クトゥルフ神話|「SAN値の減る」]]情報も引き寄せる)。
| + | ありとあらゆる知識を求める好奇心によって力を発揮する。前のリアクターはアサキムと接触した際、彼のことを知り過ぎたためにその心の底にあった闇に触れてしまい、死亡したらしい。 |
| + | |
| + | 好奇心とは知らない事柄に対して抱くものであるため、それを妨害する反作用は「'''知識の無差別な収集'''」であると思われる(知らないほうがいい知れば気の狂いかねない、いわゆる[[クトゥルフ神話|「SAN値の減る」]]情報も引き寄せる)。 |
| | | |
| スフィア・アクトは対象者のありとあらゆる情報の開示。そのあらゆる真実を暴き立てる力ゆえに、「偽りの黒羊」の嘘を暴いて無力化してしまう。フェイクの方は「バリア無効化」という形でこれを表現している。 | | スフィア・アクトは対象者のありとあらゆる情報の開示。そのあらゆる真実を暴き立てる力ゆえに、「偽りの黒羊」の嘘を暴いて無力化してしまう。フェイクの方は「バリア無効化」という形でこれを表現している。 |
451行目: |
443行目: |
| どこかの世界に存在していたスフィア。[[アサキム・ドーウィン]]が所持し[[シュロウガ]]に搭載されており、後にアサキムがリアクターとなった。至高神ソルの「希望」を司る。 | | どこかの世界に存在していたスフィア。[[アサキム・ドーウィン]]が所持し[[シュロウガ]]に搭載されており、後にアサキムがリアクターとなった。至高神ソルの「希望」を司る。 |
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− | 夢、つまり何かを望む意志によって力を発揮する。眠った時に見るそれではなく、未来への展望や目的などの漠然としたそれである。ゆえに力が崩壊する条件も簡単で、破れるか叶うかして夢を見なくなると力が崩壊する。フェイクの力は「運動性の低下」であり、それと発動キーから類推すれば反作用は夢に固執して目の前が見えなくなる、つまり「判断力の鈍化」と思われる。
| + | 夢、つまり何かを望む意志によって力を発揮する。眠った時に見るそれではなく、未来への展望や目的などの漠然としたそれである。ゆえに力が崩壊する条件も簡単で、破れるか叶うかして夢を見なくなると力が崩壊する。 |
| + | |
| + | 夢を見ることで力を発揮するため、反作用はそれを妨害する「'''想像力の減退'''」だと考えられる。フェイクのアクトは「運動性低下」なので、敵の攻撃を予測して動くことが出来なくなる、というわけである。 |
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| スフィア・アクトは不明。到来していない事象に意識が向けられるという点からして、「未来予測」の力であるとも考えられる。 | | スフィア・アクトは不明。到来していない事象に意識が向けられるという点からして、「未来予測」の力であるとも考えられる。 |