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;クトゥルフ(Cthulhu)
;クトゥルフ(Cthulhu)
:「クトゥルー」「ク・リトル・リトル」とも。
:「クトゥルー」「ク・リトル・リトル」とも。
:海底都市「ルルイエ」に眠る旧支配者。タコのような触手を持ち、コウモリのような翼を持つ。強力なテレパシー能力を持ち、ルルイエが一時的に浮上した際には世界中に精神的ショックを及ぼすという。後に『クトゥルフ神話』と纏められる事になる創作神話大系の要素が初めて用いられた小説のタイトルが『Call of Cthulhu(クトゥルフの呼び声)』であったことが、この創作神話体系が『クトゥルフ神話』と呼ばれるようになった由来である。その名前から『クトゥルフ神話』の主神格のように思えるかもしれないが、実際はそこまで力のある神格ではなく、唯一実際に登場したラヴクラフト作品である『クトゥルフの呼び声』では普通の人間がクトゥルフの頭部に船をぶつけることで倒すことができた(再び眠りにつかせた)。
:海底都市「ルルイエ」に眠る旧支配者。タコのような触手を持ち、コウモリのような翼を持つ。強力なテレパシー能力を持ち、ルルイエが一時的に浮上した際には世界中に精神的ショックを及ぼすという。後に『クトゥルフ神話』と纏められる事になる創作神話大系の要素が初めて用いられた小説のタイトルが『Call of Cthulhu(クトゥルフの呼び声)』であったことが、この創作神話体系が『クトゥルフ神話』と呼ばれるようになった由来である。その名前から『クトゥルフ神話』の主神格のように思えるかもしれないが、実際は他の神格に比べてそこまで力があるというわけでもなく、唯一実際に登場したラヴクラフト作品である『クトゥルフの呼び声』では普通の人間がクトゥルフの頭部に船をぶつけることで撃退することができた(ただしその直後にあっさり復活しており、倒したというよりは「殺しても死なない」という描写に近い)。
:*『[[機神咆吼デモンベイン]]』では[[クトゥルー]]が[[ブラックロッジ]]の要塞を依代として召喚される。[[UX]]ではマップ背景としてその姿を見せている。
:*『[[機神咆吼デモンベイン]]』では[[クトゥルー]]が[[ブラックロッジ]]の要塞を依代として召喚される。[[UX]]ではマップ背景としてその姿を見せている。
;ハスター(Hastur)
;ハスター(Hastur)
:「ハストゥール」とも。
:ヒアデス星団の古代都市カルコサの「ハリ湖」に住む旧支配者。「名状しがたきもの」の異名を持つ。どの様な姿かは諸説あるが不明であり、異名の通りに名状しがたい神。風の神性の首領にして、クトゥルフとは兄弟であるが対立しているという。
:ヒアデス星団の古代都市カルコサの「ハリ湖」に住む旧支配者。「名状しがたきもの」の異名を持つ。どの様な姿かは諸説あるが不明であり、異名の通りに名状しがたい神。風の神性の首領にして、クトゥルフとは兄弟であるが対立しているという。
:*『[[機神咆吼デモンベイン]]』では[[魔導書]]「セラエノ断章」がこの神の力を使う。
:*『[[機神咆吼デモンベイン]]』では[[魔導書]]「セラエノ断章」がこの神の力を使う。
:*『[[機神咆吼デモンベイン]]』では[[アル・アジフ]]の断片及び[[デモンベイン]]の武装[[イタクァ]]が登場。
:*『[[機神咆吼デモンベイン]]』では[[アル・アジフ]]の断片及び[[デモンベイン]]の武装[[イタクァ]]が登場。
;ダゴン(Dagon)
;ダゴン(Dagon)
:クトゥルーの眷属である旧支配者、もしくは小神。インスマウスなどで「深きものども」に信仰されている。何万年も生ており、巨大な魚人のような姿をしている。一説によると「深きものども」が長い年月をかけて成長した姿がダゴンであるらしい。妻に「ヒュドラ」がいる。クトゥルフ神話での知名度がもっとも高い邪神であるが、元は古代パレスチナにおいてペリシテ人が信奉していた神。
:クトゥルーの眷属である旧支配者、もしくは小神。インスマウスなどで「深きものども」に信仰されている。何万年も生きており、巨大な魚人のような姿をしている。一説によると「深きものども」が長い年月をかけて成長した姿がダゴンであるらしい。妻に「ヒュドラ」(「ハイドラ」とも)がいる。クトゥルフ神話での知名度がもっとも高い邪神であるが、元は古代パレスチナにおいてペリシテ人が信奉していた神。
:*『[[機神咆吼デモンベイン]]』ではフナムシのような姿の邪神として[[ダゴン]]が中盤で登場。終盤では無数に現れた。
:*『[[機神咆吼デモンベイン]]』ではフナムシのような姿の邪神として[[ダゴン]]が中盤で登場。終盤では無数に現れた。
:*『[[THE ビッグオー]]』ではAct:07の敵[[メガデウス]]の名前がダゴン。
:*『[[THE ビッグオー]]』ではAct:07の敵[[メガデウス]]の名前がダゴン。
;星の精(Star Vampire)
;星の精(Star Vampire)
:その名前が示すとおり、星間宇宙に住む[[地球外生命体]]。普段は透明で不可視となっているが、犠牲者の血液をすするときに、多数ある触手のような吸入口と大きな鳥の如き鉤爪を持った球体の姿を表している。『妖蛆の秘密』に記された呪文によって召喚することができるが、その人間は例外なくこの生物に吸血されることとなる。
:その名前が示すとおり、星間宇宙に住む[[地球外生命体]]。普段は透明で不可視となっているが、犠牲者の血液をすするときに、多数ある触手のような吸入口と大きな鳥の如き鉤爪を持った球体の姿を表している。『妖蛆の秘密』に記された呪文によって召喚することができるが、その人間は例外なくこの生物に吸血されることとなる。
:*『[[機神咆吼デモンベイン]]』では[[ティベリウス]]が召喚する[[鬼械神]][[ベルゼビュート]]の武装に「スターヴァンパイア」の名前元となっている。
:*『[[機神咆吼デモンベイン]]』では[[ティベリウス]]が召喚する[[鬼械神]][[ベルゼビュート]]が持つ武装のひとつ「スターヴァンパイア」の名前の元となっている。
;深きものども(Deep Ones)
;深きものども(Deep Ones)
:宇宙から飛来した旧支配者の眷属。所謂「インスマス面」といわれるカエルのような顔が特徴で、外見も人間離れしたものとなっている。人間と交配して同族を増やしているが、その醜い容姿のせいで人間から忌避されている。
:宇宙から飛来した旧支配者の眷属。所謂「インスマス面」といわれるカエルのような顔が特徴で、外見も人間離れしたものとなっている。人間と交配して同族を増やしているが、その醜い容姿のせいで人間から忌避されている。
;ネクロノミコン(Necronomicon)
;ネクロノミコン(Necronomicon)
:架空の魔導書。複雑多岐にわたる魔導の奥義が記され、それ故にこの魔導書自体に邪悪な生命が宿ることもある。狂える詩人アブドル・アルハズラットにより、730年にダマスカスにおいて書かれた「'''アル・アジフ(Al Azif)'''」が原典であり、テオドラス・フィレタスによってギリシャ語に翻訳されて表題も「ネクロノミコン」となった。
:架空の魔導書。複雑多岐にわたる魔導の奥義が記され、それ故にこの魔導書自体に邪悪な生命が宿ることもある。狂える詩人アブドル・アルハズラット(「アブドゥル・アルハザード」とも)により、730年にダマスカスにおいて書かれた「'''アル・アジフ(Al Azif)'''」が原典であり、テオドラス・フィレタスによってギリシャ語に翻訳されて表題も「ネクロノミコン」となった。
:*『[[機神咆吼デモンベイン]]』では[[アル・アジフ]]が登場。
:*『[[機神咆吼デモンベイン]]』では[[アル・アジフ]]が登場。
;ナコト写本(Pnakotic Manuscript)
;ナコト写本(Pnakotic Manuscript)
:*『[[機神咆吼デモンベイン]]』ではナコト写本の精霊[[エセルドレーダ]]が登場。
:*『[[機神咆吼デモンベイン]]』ではナコト写本の精霊[[エセルドレーダ]]が登場。
:;エルトダウン・シャーズ(Eltdown Shards)
:;エルトダウン・シャーズ(Eltdown Shards)
::「エルトダウン陶片」とも。
::三億年前に書かれたとされる二十三枚の粘土板。ナコト写本の原典と言われている。
::三億年前に書かれたとされる二十三枚の粘土板。ナコト写本の原典と言われている。
;妖蛆の秘密(Mysteries of the Worm)
;妖蛆の秘密(Mysteries of the Worm)
:ラテン語の魔導書。表紙は鉄製で、黒く分厚い。内容は中東地域の異端的信仰に詳しいものである。錬金術師、降霊術師、魔術師であるルートウィヒ・プリンにより1542年にケルンで出版され、その原題は『デ・ウェルミス・ミステリイス』(De Vermis Mysteriis)。しかしこの本が出版された直後に教会から出版禁止処分を受けた。
:ラテン語の魔導書。表紙は鉄製で、黒く分厚い。内容は中東地域の異端的信仰に詳しいものである。錬金術師、降霊術師、魔術師であるルートウィヒ・プリンにより1542年にケルンで出版され、その原題は『デ・ウェルミス・ミステリイス』(De Vermis Mysteriis)。しかしこの本が出版された直後に教会から出版禁止処分を受けた。
;水神クタアト(Cthat Aquadingen)
;水神クタアト(Cthat Aquadingen)
:四百年以上前にこの魔導書が描かれていたが、誰が著者なのかは不明である。人間の皮膚で装丁されているためか、雨が降る前に湿り気をおびることも。
:四百年以上前にこの魔導書が書かれていたが、誰が著者なのかは不明である。人間の皮膚で装丁されているためか、雨が降る前に湿り気をおびることも。
;セラエノ断章(The Celaeno Fragments)
;セラエノ断章(The Celaeno Fragments)
:ラバン・シュリュズベリィ博士がセラエノでまとめた魔導書。後に復活したクトゥルフの封印に使われた。
:ラバン・シュリュズベリィ博士がセラエノでまとめた魔導書。後に復活したクトゥルフの封印に使われた。
:フランス人貴族・ダレット伯爵によって著された、食人行為、死姦をはじめとする背徳的行為を記した魔導書。ミスカトニックに保管されている数冊を除き、すべて発行禁止処分を受けている。
:フランス人貴族・ダレット伯爵によって著された、食人行為、死姦をはじめとする背徳的行為を記した魔導書。ミスカトニックに保管されている数冊を除き、すべて発行禁止処分を受けている。
;無銘祭祀書(Unaussprechlichen Kulten)
;無銘祭祀書(Unaussprechlichen Kulten)
:ドイツ人神秘学者フリードリヒ・ヴィルヘルム・フォン・ユンツトによって著された、狂人の夢とされるうわごとのような記述で埋め尽くされた魔導書。その真意は、魔術の秘儀に通ずる者でなければ読み取ることができない。実は[[続編]]が存在するが、この筆者は考えられない状況で無残な死を遂げたうえ、復元した友人は内容を一読したのち自殺したという経緯がある。
:ドイツ人神秘学者フリードリヒ・ヴィルヘルム・フォン・ユンツトによって著された、狂人の夢とされるうわごとのような記述で埋め尽くされた魔導書。その真意は、魔術の秘儀に通ずる者でなければ読み取ることができない。実は[[続編]]が存在するが、この筆者は考えられない状況で無残な死を遂げたうえ、復元した友人は内容を一読したのち原稿を焼却して自殺したという経緯がある。
;ルルイエ異本(R’lyeh Text/螺湮城本傳)
;ルルイエ異本(R’lyeh Text/螺湮城本傳)
:アーカムの研究家エイモス・タトルがアジア内陸部で10万ドルで購入した漢文で書かれた写本で、人皮で装丁されている。内容は大いなる九頭龍(クトゥルフ)を主に、その眷属と海の関わり、異界のものを召喚する呪文、崑崙大陸(ムー)と螺湮城(ルルイエ)の沈没について記述されている。
:アーカムの研究家エイモス・タトルがアジア内陸部で10万ドルで購入した写本。漢文で書かれ、人皮で装丁されている。内容は大いなる九頭龍(クトゥルフ)を主に、その眷属と海の関わり、異界のものを召喚する呪文、崑崙大陸(ムー)と螺湮城(ルルイエ)の沈没について記述されている。
:*『[[機神咆吼デモンベイン]]』では[[魔導書]]の精霊[[ルルイエ異本]]が登場。
:*『[[機神咆吼デモンベイン]]』では[[魔導書]]の精霊[[ルルイエ異本]]が登場。
== 道具 ==
== 道具 ==
;輝くトラペゾヘドロン(Shining Trapezohedron)
;輝くトラペゾヘドロン(Shining Trapezohedron)
:本体であるところどころ赤い線が入っている輝く黒い多面体と、それを収める金属製の小箱からなる道具。金属の箱は不均整な形状をしており、地球では存在しえない生命体を象った奇怪な装飾が施されている。多面体は直径約10cm(4インチ)程の球形の結晶体で、不揃いな大きさの切子面を数多く備えている。内面に触れることなく金属製の帯と奇妙な形をした七つの支柱によって箱の中に吊り下げられている。輝くトラペゾヘドロンを見続けた者の心に異界の光景を浮かび上がらせ、混沌の彼方より「闇をさまようもの」と呼ばれる存在を召喚できる。
:本体であるところどころ赤い線が入っている輝く黒い多面体と、それを収める金属製の小箱からなる道具。金属の箱は不均整な形状をしており、地球では存在しえない生命体を象った奇怪な装飾が施されている。多面体は直径約10cm(4インチ)程の球形の結晶体で、不揃いな大きさの切子面を数多く備えている。内面に触れることなく金属製の帯と奇妙な形をした七つの支柱によって箱の中に吊り下げられている。輝くトラペゾヘドロンを見続けた者の心に異界の光景を浮かび上がらせ、混沌の彼方より「闇をさまようもの」と呼ばれる存在(ナイアルラトホテップの化身の一つ)を召喚できる。
:*『[[機神咆吼デモンベイン]]』では邪神が封じられた宇宙の集合体で、[[デモンベイン]]と[[リベル・レギス]]の武装の1つとして登場。
:*『[[機神咆吼デモンベイン]]』では邪神が封じられた宇宙の集合体で、[[デモンベイン]]と[[リベル・レギス]]の武装の1つとして登場。
;バルザイの偃月刀(Scimitar Of Barzai)
;バルザイの偃月刀(Scimitar Of Barzai)
:*『[[機神咆吼デモンベイン]]』では[[アル・アジフ]]の記述の1つで、九郎やデモンベインの武装の1つとして登場。
:*『[[機神咆吼デモンベイン]]』では[[アル・アジフ]]の記述の1つで、九郎やデモンベインの武装の1つとして登場。
;ニトクリスの鏡(The Mirror of Nitocris)
;ニトクリスの鏡(The Mirror of Nitocris)
:悪鬼や食屍鬼の姿が鋳込まれた青銅製の枠にはめ込まれている鏡。この鏡を通じて地獄めいた暗黒の世界を覗けるが、逆に鏡から出現するショゴスを初めとする魔物に襲われる危険がある。名の由来は古代エジプト第6王朝の[[女王]]ニトクリスがこの道具を用いたとされることから。
:悪鬼や食屍鬼の姿が鋳込まれた青銅製の枠にはめ込まれている鏡。この鏡を通じて地獄めいた暗黒の世界を覗けるが、逆に鏡から出現するショゴスを始めとする魔物に襲われる危険がある。名の由来は古代エジプト第6王朝の[[女王]]ニトクリスがこの道具を用いたとされることから。
:*『[[機神咆吼デモンベイン]]』アル・アジフの記述の1つで、幻影を操る魔術。
:*『[[機神咆吼デモンベイン]]』ではアル・アジフの記述の1つで、幻影を操る魔術。
;銀の鍵(The Silver Key)
;銀の鍵(The Silver Key)
:銀製の鍵。表面が奇妙な幾何学模様に覆われているのが特徴で、長さが5インチ近くと鍵としては大きなものである。古代地球に存在したハイパーボリアで作成されている。
:銀製の鍵。表面が奇妙な幾何学模様に覆われているのが特徴で、長さが5インチ近くと鍵としては大きなものである。古代地球に存在したハイパーボリアで作成されている。
== 余談 ==
== 余談 ==
:*神話に登場する邪神達は基本的に人間に太刀打ち出来る存在ではないのだが、日本では'''邪神に匹敵するパワーを手に入れて、正面から粉砕する'''というタイプの作品が数多く描かれた(「デモンベイン」もその1つ)。<br/>クトゥルフやナイアルラトホテップどころかアザトースですら滅ぼされた例もある。<br/>中には「這いよれ!ニャル子さん」のようなトンデモ異色作まで存在するほどである。
:*神話に登場する邪神達は基本的に人間に太刀打ち出来る存在ではないのだが、日本では、いわゆるホラー物として邪神の恐怖に脅えるタイプの作品以外に'''邪神に匹敵するパワーを手に入れて、正面から粉砕する'''というタイプの作品も数多く生まれた(「デモンベイン」もその1つ)。<br/>クトゥルフやナイアルラトホテップどころかアザトースですら滅ぼされた例もある。<br/>中には「這いよれ!ニャル子さん」のようなトンデモ異色作まで存在するほどである。<br/>とはいえ、海外でも邪神を正面からぶちのめすタイプの作品は書かれており、中には、アザトースを越える超邪神とでもいうべき存在をただの人間が食べてしまうという荒唐無稽な作品すらある。
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