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− だが、その極端なまでに機動性に特化した「きわめて端的な」設計とその限界を突き詰めた性能ゆえに、並みのパイロットでは[[トールギス|凄まじい加速]][[グラハム専用ユニオンフラッグカスタム|によるG]]と脳波を読み取られるシステムに耐えることが出来ない。そのため、有人機としては欠陥品と呼ばざるを得ない機体となったシナンジュだったが、「赤い彗星の再来」と謳われる[[フル・フロンタル]]というパイロットを得ることで、机上の空論と化していたその凄まじい性能を十二分に発揮することとなった。それもそのはず、この機体は最初から人智を超えたパイロットに渡すべく造られた代物だったのである。+
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− 推力偏向スラスターは翼を想起させる形状になっており、最大出力時には羽ばたくような挙動を行う。背面の推力偏向スラスターの下部には、サザビーに比べて大型のプロペラントタンクが配置されており、これを意図的に切り離すことで囮としても利用する奇策も見られた。
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− ツイン・ビーム・マグナムで両足を吹き飛ばされ推力偏向スラスターも溶融するも、'''ビームを正面から断ち割って前進してくる'''という物の怪の様相を呈する。しかも、この時スラスターから発したのはバーニア光ではなく、黒い霧のようなナニカ(ユニコーンのサイコ・フィールドと同質のもので、フロンタルの精神構造をそのまま投影したと思われる)。極め付けに、これは機体というよりフロンタルの方だが、'''コクピットをビーム・トンファーで貫通されてもまだ無事'''という異常事態が起きていた。
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− 最後にはビーム・トンファーの最大出力で粉砕されたが、コクピットだけは無事だった(中のフロンタルは死亡)。
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− :序盤から登場し、フロンタルの高い能力と合わせて自軍を苦しめてくる強敵。特に第57話ではHPが10万を超え、フロンタルが二回行動を習得している上にフェイズ開始時に「[[集中]]」「[[直感]]」「[[直撃]]」を使ってくる事もあり非常に手ごわい。同時にハマーンの[[キュベレイ]]も相手にしなければならない上にターン制限まである為、位置取りには気をつけておきたい。
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地球連邦宇宙軍再編計画「UC計画」の一環として、[[アナハイム・エレクトロニクス]]社が開発した試作MS。実験データを取った後、[[ネオ・ジオン]]残党軍「[[袖付き]]」に強奪を装って譲渡され、外装を中心にジオン風の改修を受けた。
地球連邦宇宙軍再編計画「UC計画」の一環として、[[アナハイム・エレクトロニクス]]社が開発した試作MS。実験データを取った後、[[ネオ・ジオン]]残党軍「[[袖付き]]」に強奪を装って譲渡され、外装を中心にジオン風の改修を受けた。
全身に装備したスラスターに加え、[[ニュータイプ]]パイロットの脳内操縦イメージを思考波としてMS内部の[[サイコフレーム]]に感受させ、機体の挙動へダイレクトに反映させる「インテンション・オートマチック・システム」を搭載しており、極めて高い追従性と機動性を獲得した。
全身に装備したスラスターに加え、[[ニュータイプ]]パイロットの脳内操縦イメージを思考波としてMS内部の[[サイコフレーム]]に感受させ、機体の挙動へダイレクトに反映させる「インテンション・オートマチック・システム」を搭載しており、極めて高い追従性と機動性を獲得した。だが、その極端なまでに機動性に特化した「きわめて端的な」設計とその限界を突き詰めた性能ゆえに、並みのパイロットでは[[トールギス|凄まじい加速]][[グラハム専用ユニオンフラッグカスタム|によるG]]と脳波を読み取られるシステムに耐えることが出来ない。そのため、有人機としては欠陥品と呼ばざるを得ない機体となったシナンジュだったが、「赤い彗星の再来」と謳われる[[フル・フロンタル]]というパイロットを得ることで、机上の空論と化していたその凄まじい性能を十二分に発揮することとなった。それもそのはず、この機体は最初から人智を超えたパイロットに渡すべく造られた代物だったのである。
コンセプト上[[ファンネル]]やメガ粒子砲を持たず、武装はヘッドバルカン以外は手持ち武器だけだが、その優れた機動性から繰り出される攻撃は火力の平凡さを補ってあまりある。背面と脹脛側面の推力偏向スラスターのほか、全身に多数のスラスターを装備し、いかなる姿勢においても高い機動性を発揮する。青い軌跡を引いて宇宙空間を駆け抜ける真紅の機体は、乗り手ともども「赤い彗星の再来」と呼ばれ、ネオ・ジオンには崇拝の対象となり、連邦軍には恐怖の象徴となった。推力偏向スラスターは翼を想起させる形状になっており、最大出力時には羽ばたくような挙動を行う。背面の推力偏向スラスターの下部には、サザビーに比べて大型のプロペラントタンクが配置されており、これを意図的に切り離すことで囮としても利用する奇策も見られた。
コンセプト上[[ファンネル]]やメガ粒子砲を持たず、武装はヘッドバルカン以外は手持ち武器だけだが、その優れた機動性から繰り出される攻撃は火力の平凡さを補ってあまりある。背面と脹脛側面の推力偏向スラスターのほか、全身に多数のスラスターを装備し、いかなる姿勢においても高い機動性を発揮する。青い軌跡を引いて宇宙空間を駆け抜ける真紅の機体は、乗り手ともども「赤い彗星の再来」と呼ばれ、ネオ・ジオンには崇拝の対象となり、連邦軍には恐怖の象徴となった。
一見[[サザビー]]に似た豪奢な外見だが[[νガンダム]]にも似せてデザインされている。改修元が連邦軍向けの機体なので武装は連邦系とジオン系の混合である。一方、型式番号と戦法は[[シャア専用ザク]](MS-06S)になっており、元ネタは幅広い。
一見[[サザビー]]に似た豪奢な外見だが[[νガンダム]]にも似せてデザインされている。改修元が連邦軍向けの機体なので武装は連邦系とジオン系の混合である。一方、型式番号と戦法は[[シャア専用ザク]](MS-06S)になっており、元ネタは幅広い。
小説版ではインダストリアル7宙域での激闘で左腕部を失いバーニアも損傷する、という機動力命の機体には致命傷のダメージを負ったにも関わらず、もはや人間の域を外れつつあるフロンタルの狂気と虚無に衝き動かされるまま、'''フルコンディションのユニコーンとバンシィを相手に互角'''という離れ業を通り越して化け物じみた強さを見せた。
小説版ではインダストリアル7宙域での激闘で左腕部を失いバーニアも損傷する、という機動力命の機体には致命傷のダメージを負ったにも関わらず、もはや人間の域を外れつつあるフロンタルの狂気と虚無に衝き動かされるまま、'''フルコンディションのユニコーンとバンシィを相手に互角'''という離れ業を通り越して化け物じみた強さを見せた。ツイン・ビーム・マグナムで両足を吹き飛ばされ推力偏向スラスターも溶融するも、'''ビームを正面から断ち割って前進してくる'''という物の怪の様相を呈する。しかも、この時スラスターから発したのはバーニア光ではなく、黒い霧のようなナニカ(ユニコーンのサイコ・フィールドと同質のもので、フロンタルの精神構造をそのまま投影したと思われる)。極め付けに、これは機体というよりフロンタルの方だが、'''コクピットをビーム・トンファーで貫通されてもまだ無事'''という異常事態が起きていた。最後にはビーム・トンファーの最大出力で粉砕されたが、コクピットだけは無事だった(中のフロンタルは死亡)。
OVA版で出てきた[[ネオ・ジオング]]は、この「負のサイコ・フィールド」が形成した「物の怪」を機体で再現できないか、という試みに加え、'''損傷したシナンジュでユニコーンとバンシィ相手に互角なのはおかしい'''という認識で一致したために設定された機体である。
OVA版で出てきた[[ネオ・ジオング]]は、この「負のサイコ・フィールド」が形成した「物の怪」を機体で再現できないか、という試みに加え、'''損傷したシナンジュでユニコーンとバンシィ相手に互角なのはおかしい'''という認識で一致したために設定された機体である。
== 登場作品と操縦者 ==
== 登場作品と操縦者 ==
=== [[Zシリーズ]] ===
=== [[Zシリーズ]] ===
;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]
;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]
:初登場作品。
:初登場作品。序盤から登場し、フロンタルの高い能力と合わせて自軍を苦しめてくる強敵。特に第57話ではHPが10万を超え、フロンタルが二回行動を習得している上にフェイズ開始時に「[[集中]]」「[[直感]]」「[[直撃]]」を使ってくる事もあり非常に手ごわい。同時にハマーンの[[キュベレイ]]も相手にしなければならない上にターン制限まである為、位置取りには気をつけておきたい。
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
:OVA通り本機をコアユニットにした[[ネオ・ジオング]]が登場する。ちなみにフロンタルは今回、決戦ステージ以外には分岐でしか出て来ないため、下手をするとシナンジュの状態では一度も戦えない。
:OVA通り本機をコアユニットにした[[ネオ・ジオング]]が登場する。ちなみにフロンタルは今回、決戦ステージ以外には分岐でしか出て来ないため、下手をするとシナンジュの状態では一度も戦えない。
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<!-- == 機体[[BGM]] == -->
<!-- == 機体[[BGM]] == -->
== 対決・名場面 ==
== 対決・名場面 ==
;「戦後の戦争」
;「戦後の戦争」
:PS3版「機動戦士ガンダムUC」にて明かされた先述の譲渡の一部始終。この時にクラップ級を二隻沈めている。
:PS3版『機動戦士ガンダムUC』にて明かされた先述の譲渡の一部始終。この時に[[クラップ級]]を二隻沈めている。
;「[[赤い彗星]]」
;「[[赤い彗星]]」
:OVA版第2巻。[[ユニコーンガンダム]](および[[ラプラスの箱]])と[[オードリー・バーン|オードリー]]を追って、[[ネェル・アーガマ]]に迫る。超スピードを維持したまま無数のスペースデブリの中を進む様子は、機体の追従性と運動性の高スペック、それを使いこなす優秀なパイロットとの相性の良さを見せ付け、そして何よりも「赤い彗星」[[シャア・アズナブル]]の脅威を彷彿とさせた。
:OVA版第2巻。[[ユニコーンガンダム]](および[[ラプラスの箱]])と[[オードリー・バーン|オードリー]]を追って、[[ネェル・アーガマ]]に迫る。超スピードを維持したまま無数のスペースデブリの中を進む様子は、機体の追従性と運動性の高スペック、それを使いこなす優秀なパイロットとの相性の良さを見せ付け、そして何よりも「赤い彗星」[[シャア・アズナブル]]の脅威を彷彿とさせた。