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| == アストラナガン(Astranagant) == | | == アストラナガン(Astranagant) == |
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| *[[登場作品]]:[[バンプレストオリジナル]] | | *[[登場作品]]:[[バンプレストオリジナル]] |
| **[[スーパーロボット大戦α]]([[スーパーロボット大戦α for Dreamcast|DC版]]) | | **[[スーパーロボット大戦α]]([[スーパーロボット大戦α for Dreamcast|DC版]]) |
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| *メカニックデザイン:杉浦俊朗 | | *メカニックデザイン:杉浦俊朗 |
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| + | イングラムが[[ゼ・バルマリィ帝国]]([[エアロゲイター]])、[[地球]]、[[ラ・ギアス]]、[[バイストン・ウェル]]の技術を結集して作り上げた究極の機動兵器。[[地球]]側の識別コードはAGX-15「'''ブラック・エンジェル'''」<ref>αの時点では黒と白が混ざり合った独特の機体色をしており、コードネームを体現したものとなっていた。</ref>。 |
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− | イングラムが、[[ゼ・バルマリィ帝国]]、[[地球]]、[[ラ・ギアス]]、[[バイストン・ウェル]]の技術を結集して作り上げた究極の機動兵器。[[地球]]側の識別コードはAGX-15「'''ブラック・エンジェル'''」<ref>αの時点では黒と白が混ざり合った独特の機体色をしており、コードネームを体現したものとなっていた。</ref>。
| + | 主動力源は量子波動エンジン、装甲材質は[[ズフィルード・クリスタル]]が使われ、更には[[並行世界]]からエネルギーを取り出せるティプラー・シリンダーと呼ばれる特殊機関も搭載しており、その力で空間移動、[[タイムスリップ]]、並行世界への転移までもが可能。現在においても謎の多い機体で、イングラム亡き後も、霊帝「[[ルアフ・ガンエデン]]」への反逆を志す[[シヴァー・ゴッツォ]]にとって特別な存在らしく、『[[第3次スーパーロボット大戦α]]』では[[ベルグバウ]]を利用して復活が試みられた。また「[[クロスゲート・パラダイム・システム]]」完成を志す[[OGシリーズ|OG世界]]のユーゼスににとっても特別な存在なようで、『[[第2次スーパーロボット大戦OG]]』でデッドコピーの「[[ガリルナガン]]」を開発している。 |
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− | 主動力源は量子波動エンジン、装甲材質は[[ズフィルード・クリスタル]]が使われ、更には[[平行世界]]からエネルギーを取り出せるティプラー・シリンダーと呼ばれる特殊機関も搭載しており、その力で空間移動、平行世界への転移、タイムトラベルまでもが可能(これらが可能なことから[[クロスゲート・パラダイム・システム]]も組み込まれていると思われる。<ref>製作中に[[ユーゼス・ゴッツォ|ユーゼス]]からシステムを組み込んだか聞かれたイングラムの回答は「ご想像にお任せしましょう」</ref>)。兎にも角にも、謎の多い機体である事は確かである。
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− | α終盤、マサキが[[グランゾン]]かアストナガンが1機で旗艦[[ヘルモーズ]]を倒したかもしれないと言い出すのだが、実際、[[シュウ・シラカワ]]の協力の下でティプラー・シリンダーによってコンペイ島宙域に[[クロスゲート]]を作り出し、ラオデキヤやユーゼスやイングラム自身も乗る帝国監察軍第7艦隊旗艦[[ヘルモーズ]]を閉鎖空間に送り込んで無力化している(最初からやらなかったのはクロスゲートを開くには様々な条件が重なる必要があったため)。
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− | 目的はともかく、結果として似たような性能を持つグランゾンを凌ぐ能力(αのロボット図鑑によると'''唯一'''互角以上)を有す。またα外伝でシュウがα時点のグランゾンでは単機でvsイングラム(アストラナガン)やvsユーゼス(黒ジュデッカ)は困難だった事を語っている。ちなみに、このように比較して言及されたグランゾンや黒ジュデッカの両機については、ユーゼス曰く、アストラナガンと「真の力を発揮したグランゾン」(おそらくグランゾンのままではなくネオ・グランゾンであろう)が戦えば'''宇宙が消滅する'''という。
| + | α終盤、マサキが[[グランゾン]]かアストナガンが1機で旗艦[[ヘルモーズ]]を倒したかもしれないと言い出すのだが、実際、[[シュウ・シラカワ]]の協力の下でティプラー・シリンダーによってコンペイ島宙域に[[クロスゲート]]を作り出し、ラオデキヤやユーゼスやイングラム自身も乗る帝国監察軍第7艦隊旗艦ヘルモーズ閉鎖空間に送り込んで無力化している(最初からやらなかったのはクロスゲートを開くには様々な条件が重なる必要があったため)。 |
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− | イングラム亡き後も、霊帝ルアフへの反逆を志すシヴァー・ゴッツォにとって特別な存在らしく、第3次αでは[[ベルグバウ]]を利用して復活が試みられた。また[[クロスゲート・パラダイム・システム]]完成を志すOG世界のユーゼスににとっても特別な存在なようで、第2次OGで[[ガリルナガン|デッドコピー機]]を開発している。
| + | 目的はともかく、結果として似たような性能を持つグランゾンを凌ぐ能力(αの[[ロボット図鑑]]によると'''唯一'''互角以上)を有す。またα外伝でシュウがα時点のグランゾンでは単機でvsイングラム(アストラナガン)やvsユーゼス(黒ジュデッカ)は困難だった事を語っている。ちなみに、このように比較して言及されたグランゾンや黒ジュデッカの両機については、ユーゼス曰く、アストラナガンと「真の力を発揮したグランゾン」(おそらくグランゾンのままではなく[[ネオ・グランゾン]]であろう)が戦えば'''宇宙が消滅する'''という。 |
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− | ちなみに、「アストラナガン」の名前はスペインの銃器メーカー「アストラ」とソビエト(ロシア)の銃器メーカー「モシン・ナガン」の名前を組み合わせたもの。
| + | [[OGシリーズ]]においてエアロゲイターに復帰したイングラムは[[R-GUNリヴァーレ]]に搭乗するため、現在のところ『ディバインウォーズ』を除いてOGシリーズには登場していない機体。その理由について公式に言及されたことはないが、「あらゆる平行世界の中で一機しか存在しない」、「オリジナルの([[スーパーヒーロー作戦|SHO世界]]の)意識を宿したイングラムにしか呼び出せない」といった諸説があるが、現時点では俗説・予想の範疇を出ない。少なくとも近年の描写を見る限り、後者に関しては否定されつつある。前者に関しては[[ディス・アストラナガン]]の存在もあるため、一応の説得力はある。OGのもとになったドラマCDでは、「リュウセイ達が見てすぐにイングラムだとわかるように」との理由でリヴァーレが採用された経緯があり、これをそのまま引き継いでいるためだと思われる。スパロボ的な可能性としてはα世界とOG世界の技術力の差が挙げられる。そもそもアストラナガンは地球のテクノロジーや高性能機のデータをバルマーの技術でブラッシュアップして造られた機体なのだが、OGではそれが可能な状況がエアロゲイター側になく(技術自体は人間の改造が主で、機体は元々あるものや捕獲機を使用)、地球側の技術もL5戦役当時は試作機・旧式の改造機がほとんどだったため、開発の参考にするようなデータはなかったと思われる。そもそもイングラムの行動原理が違い、アストラナガン開発の動機自体も存在しない。イングラムいわくアストラナガンは、繰り返される死と再生(正の[[無限力]])とまつろわぬ霊達(負の無限力)の狭間に立つ因果律の番人である。これに関しては本人の項に詳しい。 |
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− | [[OGシリーズ]]においてエアロゲイターに復帰したイングラムは[[R-GUNリヴァーレ]]に搭乗するため、現在のところ『ディバインウォーズ』を除いてOGシリーズには登場していない機体。その理由について公式に言及されたことはないが、「あらゆる平行世界の中で一機しか存在しない」、「オリジナルの([[スーパーヒーロー作戦|SHO世界]]の)意識を宿したイングラムにしか呼び出せない」といった諸説があるが、現時点では俗説・予想の範疇を出ない。少なくとも近年の描写を見る限り、後者に関しては否定されつつある。前者に関しては[[ディス・アストラナガン]]の存在もあるため、一応の説得力はある。OGのもとになったドラマCDでは、「リュウセイ達が見てすぐにイングラムだとわかるように」との理由でリヴァーレが採用された経緯があり、これをそのまま引き継いでいるためだと思われる。 | |
− | スパロボ的な可能性としてはα世界とOG世界の技術力の差が挙げられる。そもそもアストラナガンは地球のテクノロジーや高性能機のデータをバルマーの技術でブラッシュアップして造られた機体なのだが、OGではそれが可能な状況がエアロゲイター側になく(技術自体は人間の改造が主で、機体は元々あるものや捕獲機を使用)、地球側の技術もL5戦役当時は試作機・旧式の改造機がほとんどだったため、開発の参考にするようなデータはなかったと思われる。そもそもイングラムの行動原理が違い、アストラナガン開発の動機自体も存在しない。イングラムいわくアストラナガンは、繰り返される死と再生(正の無限力)とまつろわぬ霊達(負の無限力)の狭間に立つ因果律の番人である。これに関しては本人の項に詳しい。
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| == 登場作品と操縦者 == | | == 登場作品と操縦者 == |
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| === [[αシリーズ]] === | | === [[αシリーズ]] === |
| ;[[スーパーロボット大戦α]] | | ;[[スーパーロボット大戦α]] |
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| == 装備・機能 == | | == 装備・機能 == |
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| === 武装・[[必殺武器]] === | | === 武装・[[必殺武器]] === |
| ;フォトン・バルカン | | ;フォトン・バルカン |
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| ;[[分身]] | | ;[[分身]] |
| :高い能力に加え、一定確率で完全回避が約束される。 | | :高い能力に加え、一定確率で完全回避が約束される。 |
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| + | === 特殊機構 === |
| + | ;ティプラー・シリンダー |
| + | :アストラナガン最大の秘密機構。各物質世界の階層からエネルギーを抽出し、そのエネルギーを用いて[[タイムスリップ]]や[[並行世界]]の転移を可能としている。念動力感知システム「T-LINKシステム」とシンクロすることで、イングラムの意思で自在に転移できる。ベースになったのは『[[スーパーヒーロー作戦]]』における「[[クロスゲート・パラダイム・システム]]」で、イングラムに残る断片的な知識で作り上げた。<ref>製作中に[[ユーゼス・ゴッツォ|ユーゼス]]からシステムを組み込んだか聞かれたイングラムの回答は「ご想像にお任せしましょう」</ref> |
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| === 移動タイプ === | | === 移動タイプ === |
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| == 余談 == | | == 余談 == |
| + | *「アストラナガン」の名前はスペインの銃器メーカー「アストラ」とソビエト(ロシア)の銃器メーカー「モシン・ナガン」の名前を組み合わせたもの。 |
| *「黒いライバルメカ」と言うお題で、寺田氏と杉浦氏が相談し合って作り上げたのだが、杉浦氏によれば相談の内容は「黒くて、2本角があって、翼があって、目が赤くて…」といったものでしかなかったらしい。[[ブラックオックス]](『[[太陽の使者 鉄人28号]]』)+ギャオス(『ガメラ』)のイメージだったとのこと。 | | *「黒いライバルメカ」と言うお題で、寺田氏と杉浦氏が相談し合って作り上げたのだが、杉浦氏によれば相談の内容は「黒くて、2本角があって、翼があって、目が赤くて…」といったものでしかなかったらしい。[[ブラックオックス]](『[[太陽の使者 鉄人28号]]』)+ギャオス(『ガメラ』)のイメージだったとのこと。 |
| *識別コードである「ブラック・エンジェル」の他、αのシナリオタイトルでも「漆黒の天使来たりて」と呼ばれたりしているが、この名称は'''[[ギリアム・イェーガー]]の異名である'''(より正確には「漆黒の堕天使」)。<br />また、黒いボディに赤い目が[[ゲシュペンスト]]と共通している。 | | *識別コードである「ブラック・エンジェル」の他、αのシナリオタイトルでも「漆黒の天使来たりて」と呼ばれたりしているが、この名称は'''[[ギリアム・イェーガー]]の異名である'''(より正確には「漆黒の堕天使」)。<br />また、黒いボディに赤い目が[[ゲシュペンスト]]と共通している。 |