3行目: |
3行目: |
| *分類:第5世代ガンダム([[モビルスーツ]]) | | *分類:第5世代ガンダム([[モビルスーツ]]) |
| *型式番号:GNT-0000 | | *型式番号:GNT-0000 |
− | *全高:18.3 m | + | *[[全長一覧|全高]]:18.3 m |
| *重量:63.5 t | | *重量:63.5 t |
| *[[動力・エンジン・エネルギー|動力・推進機関]] :[[GNドライヴ]]×2基([[ツインドライヴシステム]]) | | *[[動力・エンジン・エネルギー|動力・推進機関]] :[[GNドライヴ]]×2基([[ツインドライヴシステム]]) |
14行目: |
14行目: |
| <!-- 基本事項のみ記載してます。作品の核心を付く内容は伏せてください。 --> | | <!-- 基本事項のみ記載してます。作品の核心を付く内容は伏せてください。 --> |
| | | |
− | [[ダブルオーライザー]]の後継機として開発された機体。名称の「クアンタ」は「Quantum(量子)」の複数形であり、型式番号の「T」は「Twin」の頭文字でツインドライヴ搭載機を表している。 | + | [[ダブルオーライザー]]の後継機として開発された機体。名称の「クアンタ」は「Quantum(量子)」の複数形であり、型式番号の「T」は「Twin」の頭文字で[[ツインドライヴシステム]]搭載機を表している。 |
| | | |
− | 本機の[[GNドライヴ]]はこのために[[木星]]で新規に製造された(劇場版の時点では、技術革新と[[トランザム]]による移動時間の短縮によりGNドライヴの製造期間は大幅に短縮されている)ものであり、当初からツインドライヴを想定して調整されたそれは従来型を上回る性能を発揮する。 | + | 本機の[[GNドライヴ]]はこのために[[木星]]で新規に製造された(劇場版の時点では、技術革新と[[トランザム]]による移動時間の短縮によりGNドライヴの製造期間は大幅に短縮されている)ものであり、当初からツインドライヴシステムを想定して調整されたそれは従来型を上回る性能を発揮する。 |
| | | |
| 機体の基本フレームは、[[ソレスタルビーイング]]の資金難と基本設計の完成度から[[ダブルオーライザー]]のものがそのまま流用されているが、パイロットである[[刹那・F・セイエイ]]が[[イノベイター]]に変革したため、機体のインターフェイスなどの各種機能はイノベイター専用のものとしてブラッシュアップがなされている。 | | 機体の基本フレームは、[[ソレスタルビーイング]]の資金難と基本設計の完成度から[[ダブルオーライザー]]のものがそのまま流用されているが、パイロットである[[刹那・F・セイエイ]]が[[イノベイター]]に変革したため、機体のインターフェイスなどの各種機能はイノベイター専用のものとしてブラッシュアップがなされている。 |
46行目: |
46行目: |
| ==== 武装 ==== | | ==== 武装 ==== |
| ;GNソードV | | ;GNソードV |
− | :本機の主兵装。これまでのGNソードと同様ソードモードとライフルモードを切り替えて使用する。刀身は「III」と同様のクリスタル状の素材だが細身になっている。不使用時は左腰にマウントされる。ちなみにライザーが「III」で本機が「V」なのは、この間に「フルセイバー」が装備していた「IV」が存在するため。 | + | :本機の主兵装。これまでのGNソードと同様ソードモードとライフルモードを切り替えて使用する。刀身は「III」と同様のクリスタル状の素材だが細身になっている。不使用時は左腰にマウントされる。 |
| + | :ちなみに[[ダブルオーライザー]]のGNソードが「III」で本機のGNソードが「V」なのは、この間に「フルセイバー」が装備していたGNソード「IV」が存在するため。 |
| ;;GNソードV(ソード) | | ;;GNソードV(ソード) |
| ::従来のGNソードと同様GN粒子を纏わせて優れた切れ味を発揮するが、剣としては劇中未使用。 | | ::従来のGNソードと同様GN粒子を纏わせて優れた切れ味を発揮するが、剣としては劇中未使用。 |
52行目: |
53行目: |
| ::GNソードVを変形させて銃とした形態。 | | ::GNソードVを変形させて銃とした形態。 |
| ;GNソードビット | | ;GNソードビット |
− | :左肩のGNシールドにマウントされている誘導兵器。それぞれ形状が異なるA、B、Cビットが各2基用意されている。GNソードVに合体できる他、手に持って使用することも可能であり、ビット系としては汎用性がかなり高い。制御は脳量子波で行われる。[[イノベイター]]用の調整がなされているため操作は格段に難しいが、その分総合的な性能が非常に高い。 | + | :左肩のGNシールドにマウントされている誘導兵器。それぞれ形状が異なるA、B、Cビットが各2基用意されている。GNソードVに合体できる他、手に持って使用することも可能であり、ビット系としては汎用性がかなり高い。 |
| + | :制御は脳量子波で行われる。[[イノベイター]]用の調整がなされているため操作は格段に難しいが、その分総合的な性能が非常に高い。 |
| :UXと時獄篇では性能が大きく異なり、UXでは'''移動後に撃てないが射程の長いEN消費の武装'''、時獄篇では'''移動後に撃てるGNビームガンより少し射程の長い弾数消費の武装'''になっている。 | | :UXと時獄篇では性能が大きく異なり、UXでは'''移動後に撃てないが射程の長いEN消費の武装'''、時獄篇では'''移動後に撃てるGNビームガンより少し射程の長い弾数消費の武装'''になっている。 |
| ;;[[GNフィールド]] | | ;;[[GNフィールド]] |
| ::GNソードビットをリング状に展開する事で使用可能な[[GN粒子]]の[[バリア]]。ビットそのもので攻撃を防ぐ訳ではない為、GNシールドビットやGNホルスタービット等と比べて破壊される確率が非常に低く、また出力も高い。 | | ::GNソードビットをリング状に展開する事で使用可能な[[GN粒子]]の[[バリア]]。ビットそのもので攻撃を防ぐ訳ではない為、GNシールドビットやGNホルスタービット等と比べて破壊される確率が非常に低く、また出力も高い。 |
| ;GNシールド | | ;GNシールド |
− | :GN粒子を付着させた実体盾。本機の場合は左肩に大型の物を一基マウントしている。ここにはGNソードビットがマウントされる他、[[GNドライヴ]]を内蔵しているので重要なポジションを占めている。劇中ではソードビットによるバリアを解除した後、一瞬だが'''ELSの放った粒子ビームを素の状態のシールド表面で跳ね返していた。''' | + | :GN粒子を付着させた実体盾。本機の場合は左肩に大型の物を一基マウントしている。ここにはGNソードビットがマウントされる他、[[GNドライヴ]]を内蔵しているので重要なポジションを占めている。 |
| + | :劇中ではソードビットによるバリアを解除した後、一瞬だが'''ELSの放った粒子ビームを素の状態のシールド表面で跳ね返していた。''' |
| ;;GNビームガン | | ;;GNビームガン |
| ::GNシールドの上部に設置されている。主にミサイルの迎撃用として使用されるが、[[GNドライヴ]]と直結しているので高い威力を持つ。 | | ::GNシールドの上部に設置されている。主にミサイルの迎撃用として使用されるが、[[GNドライヴ]]と直結しているので高い威力を持つ。 |
74行目: |
77行目: |
| :トランザムを発動させ敵に連続攻撃を行う。時獄篇では武器BGMが存在。 | | :トランザムを発動させ敵に連続攻撃を行う。時獄篇では武器BGMが存在。 |
| ;トランザムライザーソード | | ;トランザムライザーソード |
− | :トランザムライザーから引き継いだ超巨大ビームサーベル。本機の場合は始めからツインドライヴ搭載機として設計されたため粒子量を調整する別パイロットがいなくとも使用可能になった。バスターライフルモードの先端からビームサーベルを発生させる。一部の視聴者からの通称は'''「対話砲」'''。 | + | :トランザムライザーから引き継いだ超巨大[[ビームサーベル]]。本機の場合は始めからツインドライヴ搭載機として設計されたため粒子量を調整する別パイロットがいなくとも使用可能になった。バスターライフルモードの先端からビームサーベルを発生させる。 |
| + | :一部の視聴者からの通称は'''「対話砲」'''。 |
| ;;トランザムライザーソード([[マップ兵器]]) | | ;;トランザムライザーソード([[マップ兵器]]) |
| ::UXで所持。直線型のMAP兵器。 | | ::UXで所持。直線型のMAP兵器。 |
| | | |
| ==== 特記機能 ==== | | ==== 特記機能 ==== |
− | ;ツインドライヴシステム | + | ;[[ツインドライヴシステム]] |
− | :前型機である[[ダブルオーガンダム]]と同様に本機にも[[ツインドライヴシステム]]が搭載されているが、クアンタに搭載されたものはツインドライヴ専用に開発・調整された新型[[GNドライヴ]]であるため非常に高い完成度を有している。 | + | :前型機である[[ダブルオーガンダム]]と同様に本機にもツインドライヴシステムが搭載されているが、ダブルオークアンタに搭載されたものはツインドライヴシステム専用に開発・調整された新型[[GNドライヴ]]であるため非常に高い完成度を有している。 |
| :UXでは特殊能力として実装された。1ターンにつき最大値の25%分の[[EN]]を回復させる。 | | :UXでは特殊能力として実装された。1ターンにつき最大値の25%分の[[EN]]を回復させる。 |
| ;クアンタムシステム | | ;クアンタムシステム |
− | :本機に実装された純粋種のイノベイターの能力に反応する新システムで、刹那の「戦いそのものを止めさせる」という想いを実現させる為に開発された。GNシールドと背部にある2基の[[GNドライヴ]]を直結させ、ダブルオーライザーに搭載されていた「トランザムバースト」をも凌駕する超高濃度粒子領域を展開する事で領域内にいる全ての人々の意識を繋げる。発動時には機体が一瞬だけ赤くなった後、緑色に輝き出す。また、最大出力モード「クアンタムバースト」時には全身の装甲をパージ(粒子散布を効率的に行う為)し、各部GNコンデンサーを露出させる事で大量の[[GN粒子]]を放出する。この時、GNソードビットも全基が機体を取り巻くように展開する。まさに「全てを脱ぎ捨てて対話を行う」という本機のコンセプトを体現した形態であり、ある意味では真の姿と言える。 | + | :本機に実装された純粋種のイノベイターの能力に反応する新システムで、刹那の「戦いそのものを止めさせる」という想いを実現させる為に開発された。 |
| + | :GNシールドと背部にある2基の[[GNドライヴ]]を直結させ、ダブルオーライザーに搭載されていた「トランザムバースト」をも凌駕する超高濃度粒子領域を展開する事で領域内にいる全ての人々の意識を繋げる。 |
| + | :発動時には機体が一瞬だけ赤くなった後、緑色に輝き出す。また、最大出力モード「クアンタムバースト」時には全身の装甲をパージ(粒子散布を効率的に行う為)し、各部GNコンデンサーを露出させる事で大量の[[GN粒子]]を放出する。この時、GNソードビットも全基が機体を取り巻くように展開する。 |
| + | :まさに「全てを脱ぎ捨てて対話を行う」という本機のコンセプトを体現した形態であり、ある意味では真の姿と言える。 |
| :UXでは「クアンタムバースト」の名前で特殊コマンドとして実装。[[フェイ・イェンHD]]の「エモーショナル・ウェーブ」の完全上位互換であるが、消費が80と莫大な上、必要気力が150なのが問題。しかも上回ってるはずの効果すら最終的にはフェイの歌姫L9により並ばれる(射程はこっちが上)。そしてクアンタの戦闘力自体が高いため、強化で1手番潰すより攻撃してしまった方が早いことも。 | | :UXでは「クアンタムバースト」の名前で特殊コマンドとして実装。[[フェイ・イェンHD]]の「エモーショナル・ウェーブ」の完全上位互換であるが、消費が80と莫大な上、必要気力が150なのが問題。しかも上回ってるはずの効果すら最終的にはフェイの歌姫L9により並ばれる(射程はこっちが上)。そしてクアンタの戦闘力自体が高いため、強化で1手番潰すより攻撃してしまった方が早いことも。 |
− | ;量子テレポート | + | ;[[分身 #分身と同じ効果|量子テレポート]] |
− | :GNソードビットをリング状に展開して量子ゲートを形成し、そこに飛び込む事で空間跳躍を行う。トランザムライザーではごく短距離かつ偶発的な跳躍しかできなかったのに対し、本機では長距離跳躍が可能であり、その距離は恒星間にも及ぶ。また、[[トランザム]]を起動せずにパイロットの任意でテレポートが可能。
| + | :GNソードビットをリング状に展開して量子ゲートを形成し、そこに飛び込む事で空間跳躍を行う。トランザムライザーではごく短距離かつ偶発的な跳躍しかできなかったのに対し、本機では長距離跳躍が可能であり、その距離は恒星間にも及ぶ。また、トランザムを起動せずにパイロットの任意でテレポートが可能。 |
| :UXでは特殊回避能力として実装された。気力130以上で発動し、敵の攻撃を最大40%の確率で完全回避する。[[イノベイター]]による補正効果もかかるため発動しやすくなっている。 | | :UXでは特殊回避能力として実装された。気力130以上で発動し、敵の攻撃を最大40%の確率で完全回避する。[[イノベイター]]による補正効果もかかるため発動しやすくなっている。 |
| ;[[トランザム]] | | ;[[トランザム]] |
94行目: |
101行目: |
| ;剣装備、盾装備、銃装備、 | | ;剣装備、盾装備、銃装備、 |
| :[[切り払い]]、[[シールド防御]]、[[撃ち落とし]]を発動。 | | :[[切り払い]]、[[シールド防御]]、[[撃ち落とし]]を発動。 |
− | ;[[GNソードビット]] | + | ;GNソードビット |
| :2500以下の全ダメージを無効化する。[[EN]]消費10。 | | :2500以下の全ダメージを無効化する。[[EN]]消費10。 |
| ;量子ジャンプ | | ;量子ジャンプ |
149行目: |
156行目: |
| ;[[YF-29 デュランダル]] | | ;[[YF-29 デュランダル]] |
| :別作品の機体だが、本機同様の「対話を行うための機体」。 | | :別作品の機体だが、本機同様の「対話を行うための機体」。 |
| + | |
| + | == 余談 == |
| + | *[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-|劇場版]]の初期PVに登場したダブルオークアンタは劇場版本編のものとデザインが異なっている(具体的に挙げると、機体色が青味がかっている、GNソードビットの配列が異なる等)。 |
| + | **また、劇場版上映前ではダブルオークアンタは型式番号に「Τ」があることや、初期PVにてダブルオークアンタがGNソードビットを飛ばすことによって火花が飛び散る場面があったことを根拠にして視聴者の間では「ダブルオークアンタは[[GNドライヴ[Τ]|擬似太陽炉]]を搭載している」との推測までなされていた(結局のところ、新造の純正[[GNドライヴ]]2基による[[ツインドライヴシステム]]搭載機であったが)。 |
| | | |
| == 資料リンク == | | == 資料リンク == |