「蒼穹のファフナー」を編集中
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− | + | *2004年7月4日 ~ 2004年12月26日放映(テレビ東京) 全26話 | |
− | + | *初参戦スパロボ:[[スーパーロボット大戦K]](2009年) | |
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== 概要 == | == 概要 == | ||
− | 『[[機動戦士ガンダムSEED]] | + | 『[[機動戦士ガンダムSEED]]』が大ヒットしてから半年、平井久司氏が再びキャラクターデザインを手掛けたことで話題となったジーベック制作のロボットアニメ。 |
− | + | 2005年には本編の前日談である『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』(SRW未参戦)が放映された。また、2010年には[[続編]]である劇場映画『[[蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH]]』が上映され、映画公開に併せ同年12月16日から21日まで『蒼穹のファフナー FACT AND RECOLLECTION』として舞台化された。 | |
+ | |||
+ | 2015年には『HEAVEN AND EARTH』の更に2年後を描いた続編『蒼穹のファフナー EXODUS』(SRW未参戦)が放映された。 | ||
== ストーリー == | == ストーリー == | ||
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:[[主人公]]。[[ファフナー]]は、'''一騎当千'''の活躍をする[[マークエルフ]]及び[[マークザイン]]。 | :[[主人公]]。[[ファフナー]]は、'''一騎当千'''の活躍をする[[マークエルフ]]及び[[マークザイン]]。 | ||
;[[皆城総士]] | ;[[皆城総士]] | ||
− | :一騎の親友。皆の城と呼べる[[ジークフリードシステム | + | :一騎の親友。皆の城と呼べる[[ジークフリードシステム]]により、ファフナー各機を指揮し、'''皆を総べる'''。 |
;[[遠見真矢]] | ;[[遠見真矢]] | ||
:[[ヒロイン]]。'''百発百中の狙撃手'''。ファフナーは、遠距離からの狙撃を得意とする[[マークジーベン]]。 | :[[ヒロイン]]。'''百発百中の狙撃手'''。ファフナーは、遠距離からの狙撃を得意とする[[マークジーベン]]。 | ||
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:剣司の母。[[フェストゥム]]の解析を担当。お調子者の息子に頭を痛めている。 | :剣司の母。[[フェストゥム]]の解析を担当。お調子者の息子に頭を痛めている。 | ||
;[[狩谷由紀恵]] | ;[[狩谷由紀恵]] | ||
− | : | + | :冷徹な雰囲気を漂わせる女性で国語教師。アルヴィスでは一騎たちパイロットを統率しているが、その真意は…… |
;[[堂馬広登]] | ;[[堂馬広登]] | ||
:一騎達の後輩の一人。 | :一騎達の後輩の一人。 | ||
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;[[ゴウバインヘルメット]] | ;[[ゴウバインヘルメット]] | ||
:ゴウバインを模したヘルメット。衛が戦闘時に着用する。 | :ゴウバインを模したヘルメット。衛が戦闘時に着用する。 | ||
− | ;[[ジークフリードシステム | + | ;[[ジークフリードシステム]] |
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;[[アルヴィス]] | ;[[アルヴィス]] | ||
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: | : | ||
;[[ミール]] | ;[[ミール]] | ||
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:;「Shangri-La」 | :;「Shangri-La」 | ||
::作詞:atsuko / 作曲:atsuko・KATSU / 編曲:KATSU / 歌:atsuko | ::作詞:atsuko / 作曲:atsuko・KATSU / 編曲:KATSU / 歌:atsuko | ||
− | ::元から評価の高い曲だったが、[[ギャンブル|パチンコ]] | + | ::元から評価の高い曲だったが、[[ギャンブル|パチンコ]]のCMが放送されたことで一般層にも認知度が広がった。男女二人組の音楽ユニット「angela」を代表する曲の一つ。 |
::余談だが、オープニングアニメ冒頭で盛大なネタバレがある(作中で「いなくなる」面々は[[竜宮島]]から遠ざかり、生き残る面々は近づいてくる)ことは有名。ただし、これは偶然であるらしい。 | ::余談だが、オープニングアニメ冒頭で盛大なネタバレがある(作中で「いなくなる」面々は[[竜宮島]]から遠ざかり、生き残る面々は近づいてくる)ことは有名。ただし、これは偶然であるらしい。 | ||
::『[[スーパーロボット大戦K|K]]』『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』で戦闘BGMとして採用。ただし、後者ではデフォルトでは流れないので、設定する必要がある。 | ::『[[スーパーロボット大戦K|K]]』『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』で戦闘BGMとして採用。ただし、後者ではデフォルトでは流れないので、設定する必要がある。 | ||
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:;「Separation[Pf]」 | :;「Separation[Pf]」 | ||
::作詞:atsuko / 作曲:atsuko・KATSU / 編曲:KATSU / 歌:atsuko | ::作詞:atsuko / 作曲:atsuko・KATSU / 編曲:KATSU / 歌:atsuko | ||
− | ::「Separation」のピアノアレンジで、歌詞が2番になる。'''メインキャラが「いなくなった」回に流れる''' | + | ::「Separation」のピアノアレンジで、歌詞が2番になる。'''メインキャラが「いなくなった」回に流れる'''。その他、「Separation」のインストゥルメンタルがエンディングテーマになった回がある。 |
::『K』『UX』で採用。版権曲としては珍しく、イベント用のBGMとして採用されている。ただし、『K』では'''ファフナーキャラの[[隠し要素/K #ファフナー生存関連|生存フラグ]]を立てるように行動すると一度も流れず、BGM登録されない'''。 | ::『K』『UX』で採用。版権曲としては珍しく、イベント用のBGMとして採用されている。ただし、『K』では'''ファフナーキャラの[[隠し要素/K #ファフナー生存関連|生存フラグ]]を立てるように行動すると一度も流れず、BGM登録されない'''。 | ||
− | :: | + | ::『UX』では進行に関係なく頻繁に流れる…どころか、プロローグで流れる「Shangri-La」と「ナイトヘーレ開門」はBGM登録されないので、'''第12話「ホウジョウの王」で流れるこの曲が『ファフナー』のBGMで一番最初に登録されてしまう'''(第13話「約束-ちかい-」開始時に「Shangri-La」と「ナイトヘーレ開門」も登録されるが)。もちろん、戦闘BGMとして設定することも可能だが、気が滅入る可能性が高いのであまりお勧めはできない。 |
: | : | ||
;劇中BGM | ;劇中BGM | ||
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:;「ナイトヘーレ開門」 | :;「ナイトヘーレ開門」 | ||
− | :: | + | ::「ナイトへーレ」とはファフナー用の出撃ハッチの事。 |
::『K』『UX』でマークザイン以外のデフォルト戦闘BGMとして採用。 | ::『K』『UX』でマークザイン以外のデフォルト戦闘BGMとして採用。 | ||
:;「マークザイン」 | :;「マークザイン」 | ||
− | ::タイトル通り[[マークザイン]] | + | ::タイトル通り[[マークザイン]]のための曲…ではあるものの、[[小楯衛]]のシーンから別のイメージを持つ視聴者も多い。 |
::『UX』で採用。原曲をしっかり再現しているが故に、サビに入るまでが長い点が玉に瑕。サビから始まるイベント用バージョンもあるため、そちらを戦闘BGMとして設定したかったという声も。ただし、サビverはサビverで本当に物凄く短い為、致し方ない面もある。 | ::『UX』で採用。原曲をしっかり再現しているが故に、サビに入るまでが長い点が玉に瑕。サビから始まるイベント用バージョンもあるため、そちらを戦闘BGMとして設定したかったという声も。ただし、サビverはサビverで本当に物凄く短い為、致し方ない面もある。 | ||
− | :: | + | ::『UX』ではイベント用のバージョンがあるだけあって様々な場面で使用されているのだが、流れる場面の関係で原作以上の[[死亡フラグ|処刑用BGM]]'''([[アルティメット・クロス|味方]]も含めて)'''と化している。特に、[[ハザード・パシャ|ハザード]]が出ていると危険。ほぼ確実に誰かが「いなくなる」。 |
== 登場作と扱われ方 == | == 登場作と扱われ方 == | ||
254行目: | 213行目: | ||
:プロローグにてTV版第1話「楽園~はじまり」再現に始まり、第1部・第2部をフルに使って原作の主要なエピソードが再現されている(しかもほとんどが共通ルート)。[[DVE]]も非常に多く、『K』の悪夢的な展開の反省もあってか非常に優遇された扱いとなっている。自軍加入も特別遅いということはなく、もちろん[[隠し要素/UX|条件]]を満たせば各死亡イベントの回避も可能(うまくいけば1周目の時点でファフナーパイロット全員を生還させることもできる)。キャラクターごとに凄まじい理由づけがされることで生存する(そして[[羽佐間翔子|3]][[日野道生|人]][[小楯衛|共]]復帰時に味方の窮地に駆けつけるという熱い展開を辿っており、劇場版主題歌「蒼穹」の歌詞'''「大丈夫、必ずそこへ帰る」'''を体現している)。その中の驚愕のクロスオーバーは『UX』の作品を象徴するかのようなものになっている。 | :プロローグにてTV版第1話「楽園~はじまり」再現に始まり、第1部・第2部をフルに使って原作の主要なエピソードが再現されている(しかもほとんどが共通ルート)。[[DVE]]も非常に多く、『K』の悪夢的な展開の反省もあってか非常に優遇された扱いとなっている。自軍加入も特別遅いということはなく、もちろん[[隠し要素/UX|条件]]を満たせば各死亡イベントの回避も可能(うまくいけば1周目の時点でファフナーパイロット全員を生還させることもできる)。キャラクターごとに凄まじい理由づけがされることで生存する(そして[[羽佐間翔子|3]][[日野道生|人]][[小楯衛|共]]復帰時に味方の窮地に駆けつけるという熱い展開を辿っており、劇場版主題歌「蒼穹」の歌詞'''「大丈夫、必ずそこへ帰る」'''を体現している)。その中の驚愕のクロスオーバーは『UX』の作品を象徴するかのようなものになっている。 | ||
:今作は人類間の戦争こそ無いものの、[[地球連邦政府 (00)|地球連邦政府]]との対立や[[テロリスト|テロ組織]]である[[加藤機関]]との戦いが描かれる為、『K』の様に「人とは戦わない」という事は無く、それにキャラクター達が苦悩するイベントが多々あり、その辺りは他作品のキャラクターや[[シン・アスカ|彼らに出来た先輩]]が導いてくれる。ただし、逆にTV版の完結が第2部終盤であるため、劇場版展開の開始(=後輩組の参戦)が第3部冒頭と遅れに遅れる事になってしまった。 | :今作は人類間の戦争こそ無いものの、[[地球連邦政府 (00)|地球連邦政府]]との対立や[[テロリスト|テロ組織]]である[[加藤機関]]との戦いが描かれる為、『K』の様に「人とは戦わない」という事は無く、それにキャラクター達が苦悩するイベントが多々あり、その辺りは他作品のキャラクターや[[シン・アスカ|彼らに出来た先輩]]が導いてくれる。ただし、逆にTV版の完結が第2部終盤であるため、劇場版展開の開始(=後輩組の参戦)が第3部冒頭と遅れに遅れる事になってしまった。 | ||
− | :クロスオーバー面では『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』との関わりがあるが、なんとファフナーの設定を'''共有する形'''をとり、[[オーブ連合首長国|オーブ]]がアーカディアン・プロジェクトの支持者であり、'''MSが対フェストゥム用の兵器であることがプロローグからいきなり明かされる。''' | + | :クロスオーバー面では『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』との関わりがあるが、なんとファフナーの設定を'''共有する形'''をとり、[[オーブ連合首長国|オーブ]]がアーカディアン・プロジェクトの支持者であり、'''MSが対フェストゥム用の兵器であることがプロローグからいきなり明かされる。'''面々とはプロローグから絡んでおり、ユーザーからも同一作品のように見えると評されるほど溶け込んでおり、原作者の冲方丁氏のテーマである「選択の先にある他者と己という存在の確立」も存分に発揮されているので、非常に満足のいく出来になっている。 |
:なお、前述の通りの『K』における(特に通常EDでの)酷な扱いへの面当てか、一部では「ファフナーシリーズは'''『UX』がスパロボ初参戦作品'''」などと言われている。…一応、反論もあるのだが、その場合「ファフナーシリーズは'''『[[スパロボ学園]]』がスパロボ初参戦作品'''」と言われる。 | :なお、前述の通りの『K』における(特に通常EDでの)酷な扱いへの面当てか、一部では「ファフナーシリーズは'''『UX』がスパロボ初参戦作品'''」などと言われている。…一応、反論もあるのだが、その場合「ファフナーシリーズは'''『[[スパロボ学園]]』がスパロボ初参戦作品'''」と言われる。 | ||
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!話数!!サブタイトル!!登場メカ!!備考!!再現スパロボ | !話数!!サブタイトル!!登場メカ!!備考!!再現スパロボ | ||
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− | |1||楽園~はじまり|| | + | |1||楽園~はじまり|| || || |
|- | |- | ||
|2||告知~いのち|| || || | |2||告知~いのち|| || || | ||
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|5||約束~ちかい|| || || | |5||約束~ちかい|| || || | ||
|- | |- | ||
− | |6||翔空~ぎせい|| | + | |6||翔空~ぎせい|| || || |
|- | |- | ||
− | |7||家賊~おやこ|| | + | |7||家賊~おやこ|| || || |
|- | |- | ||
− | |8||確執~こうよう|| | + | |8||確執~こうよう|| || || |
|- | |- | ||
|9||同化~わかれ|| || || | |9||同化~わかれ|| || || | ||
285行目: | 244行目: | ||
|10||分解~すれちがい|| || || | |10||分解~すれちがい|| || || | ||
|- | |- | ||
− | |11||旧新~じんるいぐん|| | + | |11||旧新~じんるいぐん|| || || |
|- | |- | ||
− | |12||不在~あせり|| | + | |12||不在~あせり|| || || |
|- | |- | ||
|13||侵蝕~フェストゥム|| || || | |13||侵蝕~フェストゥム|| || || | ||
|- | |- | ||
− | |14||覚醒~せんりょう|| | + | |14||覚醒~せんりょう|| || || |
|- | |- | ||
|15||記憶~さけび|| || || | |15||記憶~さけび|| || || | ||
|- | |- | ||
− | |16||朋友~おかえり|| | + | |16||朋友~おかえり|| || || |
|- | |- | ||
|17||生存~しかけ|| || || | |17||生存~しかけ|| || || | ||
301行目: | 260行目: | ||
|18||父親~おもいで|| || || | |18||父親~おもいで|| || || | ||
|- | |- | ||
− | |19||真矢~まなざし|| | + | |19||真矢~まなざし|| || || |
|- | |- | ||
|20||燈火~ともしび|| || || | |20||燈火~ともしび|| || || | ||
309行目: | 268行目: | ||
|22||守護~ちから|| || || | |22||守護~ちから|| || || | ||
|- | |- | ||
− | |23||劫掠~おとり|| | + | |23||劫掠~おとり|| || || |
|- | |- | ||
|24||対話~ミール|| || || | |24||対話~ミール|| || || | ||
317行目: | 276行目: | ||
|26||蒼穹~そら|| || | |26||蒼穹~そら|| || | ||
|} | |} | ||
+ | |||
+ | == 主要スタッフ == | ||
+ | ;制作 | ||
+ | :XEBEC | ||
+ | ;監督 | ||
+ | :羽原信義 | ||
+ | ;キャラクターデザイン | ||
+ | :平井久司 | ||
+ | ;メカニックデザイン | ||
+ | :鷲尾直広 | ||
+ | ;脚本 | ||
+ | :山野辺一記(第1話~第15話)、冲方丁(第12話~第26話) | ||
+ | :*第12話~第15話は二人脚本体制 | ||
+ | : | ||
+ | ;文芸統括 | ||
+ | :冲方丁 | ||
+ | ;シリーズ構成 | ||
+ | :山野辺一記 → 冲方丁 | ||
+ | :*第16話より変更。山野辺氏は第16話以降は「ベースプランニング協力」とクレジットされている。事実上の[[テコ入れ|更迭]]で、以降の作品では名前を見かける事はなかった。 | ||
+ | : | ||
+ | ;音楽 | ||
+ | :斉藤恒芳 | ||
== 余談 == | == 余談 == | ||
− | * | + | *前日談の『RIGHT OF LEFT』や、劇場版の『[[蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH]]』のようにファフナー関連作にはサブタイトルがつけられているが、実は最初に放映されたTV版の時点で「'''Dead Aggressor'''」というサブタイトルがあり、タイトルロゴの下側に小さく描かれている。 |
**しかし、これがメディアで表記・呼称されることは極めて少ない。ファンが他のファフナー関連作と区別するときでさえ「無印」「TV版」と呼ぶことがほとんどである。 | **しかし、これがメディアで表記・呼称されることは極めて少ない。ファンが他のファフナー関連作と区別するときでさえ「無印」「TV版」と呼ぶことがほとんどである。 | ||
**なお、この副題はそのまま読めば「死の攻撃隊」となり、ドラマの流れを仄めかすものだが、同時に「死を教導する者」という最後の展開にもかかるダブルミーニングとも取れる。 | **なお、この副題はそのまま読めば「死の攻撃隊」となり、ドラマの流れを仄めかすものだが、同時に「死を教導する者」という最後の展開にもかかるダブルミーニングとも取れる。 | ||
− | **厳密に言うと、関連作全てのロゴに「Dead Aggressor」の文字はあるので、シリーズ全体の正式なタイトルが「蒼穹のファフナー Dead | + | **厳密に言うと、関連作全てのロゴに「Dead Aggressor」の文字はあるので、シリーズ全体の正式なタイトルが「蒼穹のファフナー Dead Aggressor」がであるという見方もできる。と言っても前述の通り、公式にも基本的に言及されない部分である。 |
*「理由も知らされず突然戦いに巻き込まれた少年少女」というコンセプトの強調のためか、序盤は視聴者にもロクに状況説明がされないまま話が右往左往気味に展開する。この点はファンからの評価も芳しくなかったが、文芸統括を務めている冲方丁氏の奥方がプロデューサーに面と向かって'''「なんで、あんなにつまらないんですか?」'''と問い詰めた翌日、シリーズ構成が山野辺氏から冲方氏に交代したという伝説がある。 | *「理由も知らされず突然戦いに巻き込まれた少年少女」というコンセプトの強調のためか、序盤は視聴者にもロクに状況説明がされないまま話が右往左往気味に展開する。この点はファンからの評価も芳しくなかったが、文芸統括を務めている冲方丁氏の奥方がプロデューサーに面と向かって'''「なんで、あんなにつまらないんですか?」'''と問い詰めた翌日、シリーズ構成が山野辺氏から冲方氏に交代したという伝説がある。 | ||
**元々スタッフからの評価も芳しくなかったのも影響していたこともあり、この発言がトドメになったらしい。が、よりによって冲方氏にとばっちりが来る羽目になり、単独執筆する回の脚本を約十二時間以内に書き終えなければならない地獄を見る羽目になったという(本来は数日かけなければならないものを、'''帰りの電車でプロットを構成、自宅にて書き終えた''')。 | **元々スタッフからの評価も芳しくなかったのも影響していたこともあり、この発言がトドメになったらしい。が、よりによって冲方氏にとばっちりが来る羽目になり、単独執筆する回の脚本を約十二時間以内に書き終えなければならない地獄を見る羽目になったという(本来は数日かけなければならないものを、'''帰りの電車でプロットを構成、自宅にて書き終えた''')。 | ||
− | ***ちなみに、その回が人気名高い第16話「朋友~おかえり」である。以降は後半(第16話以降)の展開が高く評価され、以降、OVA、劇場版そして[[続編]] | + | ***ちなみに、その回が人気名高い第16話「朋友~おかえり」である。以降は後半(第16話以降)の展開が高く評価され、以降、OVA、劇場版そして[[続編]]と展開していくことになる。ただし、後半の展開も前半の積み重ねを踏まえてこそ感動が高まるような内容であり、前半が無意味になっているわけでは決してないので(前半のフォローと言ってしまえばそれまでだが)、後半のみの視聴は推奨されない。 |
*ファフナーの原作、脚本を務め上げた冲方丁氏だが、氏は『[[機動戦士ガンダム]]』でおなじみの富野由悠季監督と何度か対談したことがある。二度目の参戦を飾った『[[スーパーロボット大戦UX]]』ではバイストン・ウェル戦記が縁深く、対談の縁あってか『[[聖戦士ダンバイン]]』では[[チャム・ファウ]]が、『[[リーンの翼 (OVA)|リーンの翼]]』では[[バイストン・ウェル|世界]]そのものと深いクロスオーバーが展開されている。 | *ファフナーの原作、脚本を務め上げた冲方丁氏だが、氏は『[[機動戦士ガンダム]]』でおなじみの富野由悠季監督と何度か対談したことがある。二度目の参戦を飾った『[[スーパーロボット大戦UX]]』ではバイストン・ウェル戦記が縁深く、対談の縁あってか『[[聖戦士ダンバイン]]』では[[チャム・ファウ]]が、『[[リーンの翼 (OVA)|リーンの翼]]』では[[バイストン・ウェル|世界]]そのものと深いクロスオーバーが展開されている。 | ||
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== 商品情報 == | == 商品情報 == | ||
339行目: | 319行目: | ||
<amazon>B000EBFOV0</amazon><amazon>B000EBFOVA</amazon> | <amazon>B000EBFOV0</amazon><amazon>B000EBFOVA</amazon> | ||
=== 小説版 === | === 小説版 === | ||
− | <amazon>4840229112</amazon | + | <amazon>4840229112</amazon> |
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