「人類補完計画」を編集中
ナビゲーションに移動
検索に移動
この編集を取り消せます。 下記の差分を確認して、本当に取り消していいか検証してください。よろしければ変更を保存して取り消しを完了してください。
最新版 | 編集中の文章 | ||
24行目: | 24行目: | ||
結局ゲンドウの計画は綾波レイの造反により頓挫するが、アダムとリリスの融合自体は果たされる(ゲンドウとアダムの融合部分をレイが吸収したため)。融合体レイの姿を取り、表出した黒き月と生命の樹を包み込む形で巨大化する。この融合体の乱入はゲンドウの独断によるもので、ゼーレの本来の計画には無かったはずであるが、リリスを素体としており黒き月に近しい存在であったためかゼーレの補完計画には影響を及ぼさず、寧ろアンチA.T.フィールド拡大とガフの部屋への扉の開放を促進する役割を果たしたものと思われる。 | 結局ゲンドウの計画は綾波レイの造反により頓挫するが、アダムとリリスの融合自体は果たされる(ゲンドウとアダムの融合部分をレイが吸収したため)。融合体レイの姿を取り、表出した黒き月と生命の樹を包み込む形で巨大化する。この融合体の乱入はゲンドウの独断によるもので、ゼーレの本来の計画には無かったはずであるが、リリスを素体としており黒き月に近しい存在であったためかゼーレの補完計画には影響を及ぼさず、寧ろアンチA.T.フィールド拡大とガフの部屋への扉の開放を促進する役割を果たしたものと思われる。 | ||
− | + | こうして順調に完遂するかに思われた人類補完計画であったが、結果的にはシンジの意思によって頓挫することになる。様々な偶然の重なりによって、人類補完計画は「ロンギヌスの槍(オリジナル)+初号機(ユイ)+シンジ+リリス(レイ)+アダム(カヲル)」という組み合わせにより行われた。これはゼーレにとって想定外の展開であった。本来、初号機を用いた補完にシンジは不要であった。また、リリスを用いて補完を行う際には、ロンギヌスの槍(オリジナル)によりそれを制御することが必要だった。しかし、融合体の乱入が想定外であったためそれを行う事はできず、リリス(レイ)とアダム(カヲル)は自らの意思で行動する事ができた。生命の樹のコアとなったシンジは、リリス(レイ)及びアダム(カヲル)と触れ合い、「補完」の世界を選ばず「現実の世界」で生きることを選択。その結果、黒き月及び融合体は崩壊。シンジの意思を受けた初号機(ユイ)はロンギヌスの槍(オリジナル)を用いて、アンチA.T.フィールドを発生させていた量産機のコアを破壊する。こうして人類補完計画は中断され、シンジは[[惣流・アスカ・ラングレー|アスカ]]と共にたった2人、現実の世界へと帰還する。この際には、幾つかの魂の群れは初号機と共に宇宙へ広がっていく描写が見られ、かつての白き月と黒き月のように、宇宙における生命の拡散機構が働いてる様子が伺える。シンジとアスカは、「補完が否定された世界」における、最初の男女になったとも言える。 | |
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
また、ユイの「自分自身の形をイメージできれば、誰もがヒトの姿に戻れる」という台詞からすると、他のLCLに還元されてしまった者達も現実世界で生きていく事を望めば、シンジやアスカの様に帰還する事はできる…との解釈は可能なので、表面的に見れば[[トラウマイベント|バッドエンド]]ではあるが、希望は残されていると言える<ref>ただし、プロデューサーの大月俊倫氏は、劇場版上映当時(1990年代後半)の社会状況や庵野秀明監督がプライベート面で問題を抱えていた事に触れた上で、「シンジとアスカを残して人類滅亡」が制作側の公式見解とも受け取れる言葉を残している。曰く「シンジとアスカだけ生き残るという破滅的な形で終わりましたから、あの続きはありえないんですよ」</ref>。 | また、ユイの「自分自身の形をイメージできれば、誰もがヒトの姿に戻れる」という台詞からすると、他のLCLに還元されてしまった者達も現実世界で生きていく事を望めば、シンジやアスカの様に帰還する事はできる…との解釈は可能なので、表面的に見れば[[トラウマイベント|バッドエンド]]ではあるが、希望は残されていると言える<ref>ただし、プロデューサーの大月俊倫氏は、劇場版上映当時(1990年代後半)の社会状況や庵野秀明監督がプライベート面で問題を抱えていた事に触れた上で、「シンジとアスカを残して人類滅亡」が制作側の公式見解とも受け取れる言葉を残している。曰く「シンジとアスカだけ生き残るという破滅的な形で終わりましたから、あの続きはありえないんですよ」</ref>。 | ||
42行目: | 35行目: | ||
== SRWでの扱い == | == SRWでの扱い == | ||
スパロボにおいては、使徒以外の外敵からの防衛手段として設定自体が出てくる場合があるが、いずれの作品でも最終的には「逃避」「阻止すべきもの」として扱われ、通常のルートにおいては基本的に失敗に終わる。またクロスオーバーとして、他の版権キャラが補完計画に絡む展開も描かれる。 | スパロボにおいては、使徒以外の外敵からの防衛手段として設定自体が出てくる場合があるが、いずれの作品でも最終的には「逃避」「阻止すべきもの」として扱われ、通常のルートにおいては基本的に失敗に終わる。またクロスオーバーとして、他の版権キャラが補完計画に絡む展開も描かれる。 | ||
− | |||
− | |||
作品別では『[[スーパーロボット大戦F完結編]]』でバッドエンドとして人類補完計画が発動する。それ以外の作品においてはシンジの成長、抑止力としての[[真ゲッター1|真ゲッター]]らの存在により計画が発動することはなく、[[エヴァンゲリオン|EVAシリーズ]]が殲滅されることで失敗に終わるという流れになっている。 | 作品別では『[[スーパーロボット大戦F完結編]]』でバッドエンドとして人類補完計画が発動する。それ以外の作品においてはシンジの成長、抑止力としての[[真ゲッター1|真ゲッター]]らの存在により計画が発動することはなく、[[エヴァンゲリオン|EVAシリーズ]]が殲滅されることで失敗に終わるという流れになっている。 | ||
54行目: | 45行目: | ||
;[[スーパーロボット大戦α]] | ;[[スーパーロボット大戦α]] | ||
:今回は劇場版設定で、[[EVA弐号機]]が鳥葬にされるところに、仲間が駆けつけて阻止するというイベントが組まれる。結果、補完計画は未達に終わる。人類補完計画はこの段階でも既に[[宇宙怪獣|STMC]]に対する防衛策として語られている。 | :今回は劇場版設定で、[[EVA弐号機]]が鳥葬にされるところに、仲間が駆けつけて阻止するというイベントが組まれる。結果、補完計画は未達に終わる。人類補完計画はこの段階でも既に[[宇宙怪獣|STMC]]に対する防衛策として語られている。 | ||
− | ;[[第3次スーパーロボット大戦α | + | ;[[第3次スーパーロボット大戦α]] |
:αシリーズ2度目の補完計画実行。今回は[[EVA初号機]]が寄り代となる段階まで進むが、シンジが仲間達との出会いにより成長していたことで失敗する。さらに、[[碇ゲンドウ]]が[[第1使徒アダム|アダム]]と[[第2使徒リリス|リリス]]による補完を独力で行おうと試みるものの、実の息子である[[碇シンジ|シンジ]]に否定され、阻止される。 | :αシリーズ2度目の補完計画実行。今回は[[EVA初号機]]が寄り代となる段階まで進むが、シンジが仲間達との出会いにより成長していたことで失敗する。さらに、[[碇ゲンドウ]]が[[第1使徒アダム|アダム]]と[[第2使徒リリス|リリス]]による補完を独力で行おうと試みるものの、実の息子である[[碇シンジ|シンジ]]に否定され、阻止される。 | ||
:本作品においては[[アポカリュプシス]]への対抗手段であるという設定が加えられており、故に地球に限らず他の文明においても補完計画が散見される<ref>例えば『α』で[[ユーゼス・ゴッツォ|ユーゼス]]が語ったように、バルマー本星にも死海文書が存在する(『第3次α』では[[ハザル・ゴッツォ|ハザル]]もその事について述べている)。また元々は第6文明人によって発明された技術とされ、恐らく第6文明人の補完計画によって意志集合体であるイデがうまれたものと推測される。なお、[[ゲッター線]]や[[イデ]]など、[[無限力]]と呼ばれる存在の補完計画に対しての見解について冬月がそれぞれ解説をしており、それによれば無限力内でもゲッター線や[[ビムラー]]等の反対派と[[イデ]]等の容認派に意見が割れていたようである。</ref>。 | :本作品においては[[アポカリュプシス]]への対抗手段であるという設定が加えられており、故に地球に限らず他の文明においても補完計画が散見される<ref>例えば『α』で[[ユーゼス・ゴッツォ|ユーゼス]]が語ったように、バルマー本星にも死海文書が存在する(『第3次α』では[[ハザル・ゴッツォ|ハザル]]もその事について述べている)。また元々は第6文明人によって発明された技術とされ、恐らく第6文明人の補完計画によって意志集合体であるイデがうまれたものと推測される。なお、[[ゲッター線]]や[[イデ]]など、[[無限力]]と呼ばれる存在の補完計画に対しての見解について冬月がそれぞれ解説をしており、それによれば無限力内でもゲッター線や[[ビムラー]]等の反対派と[[イデ]]等の容認派に意見が割れていたようである。</ref>。 | ||
99行目: | 90行目: | ||
== 余談 == | == 余談 == | ||
*貞本義行氏の[[漫画|漫画版]]では人類補完計画発動までの流れはほぼ同じだが、発動後の対話のシーンでカヲルがいない、アスカがLCLに還元される様が描写されるなど細部が異なっている。 | *貞本義行氏の[[漫画|漫画版]]では人類補完計画発動までの流れはほぼ同じだが、発動後の対話のシーンでカヲルがいない、アスカがLCLに還元される様が描写されるなど細部が異なっている。 | ||
− | **漫画版最終話では、「''' | + | **漫画版最終話では、「'''ほぼ全てが元通りとなり、エヴァも使徒も存在しない世界に再構築される'''」というエンディングになっている。シンジは高校受験を控えたごく普通の中学生となり、友人の見送りを受けつつ東京の高校の受験のために上京するところが描かれている。性格も前向きになっており、物語冒頭の独白を繰り返しつつ「自分の歩く道は自分で探す」という一言で締めくくられる。 |
− | ** | + | **人間関係はリセットされており、アスカとは駅の混雑で難儀している所を助けたのが初対面(デジャビュは感じている)。ついでにケンスケとも出会っている。トウジやミサトの姿は描かれていないため、発動前に死亡した人間が復活しているかどうかは不明。 |
− | ** | + | **再構築前の会話から、ユイ・ゲンドウ・レイは存在しない可能性がある。また、補完計画実行前の世界がそのまま地続きで存続しているようで、その証拠に補完失敗時に化石化して地球に降下した量産型エヴァと思しき残骸が存在している。また、劇中では携帯電話が使われていたが、エンディングではスマホが使われていたりと時代・時間軸的な隔たりも見受けられるため、人類の歴史が滅びた後の世界から再びやり直しになった…とも解釈できる。 |
*[[小説]]作品『[[エヴァンゲリオン ANIMA]]』は、「人類補完計画が発動しなかった世界の3年後」を舞台とした作品である。 | *[[小説]]作品『[[エヴァンゲリオン ANIMA]]』は、「人類補完計画が発動しなかった世界の3年後」を舞台とした作品である。 | ||