「ゲッターエンペラー」を編集中
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誕生の詳しい経緯は不明。 | 誕生の詳しい経緯は不明。 | ||
− | + | 『アーク』作中の解説によれば、遥か未来、太陽系の封鎖を突破して外宇宙への進出に成功した人類がロボット兵器で異星人を征服して植民地化するようになっていた時代、人類は初めて自分達より強大な勢力を持ったアンドロメダ流国に遭遇。決して降伏を認めず細胞の一片すら根絶やしにするというアンドロメダ流国の徹底した殺戮により人類は滅亡の淵に立たされたが、その時、人類に忘れ去られかけていた太陽系から3隻の巨大戦艦型ゲットマシンが発進し、戦況をひっくり返した(第一次オリオン大戦)。 | |
ゲッターエンペラーは戦うたびに進化して巨大化していき、人類もその庇護下でゲッター軍団を生み出し、ゲッターエンペラー出現による第一次オリオン大戦勃発から2500年後(連載時は700年)になっても第三次オリオン大戦という形で宇宙の大戦争は続いている。 | ゲッターエンペラーは戦うたびに進化して巨大化していき、人類もその庇護下でゲッター軍団を生み出し、ゲッターエンペラー出現による第一次オリオン大戦勃発から2500年後(連載時は700年)になっても第三次オリオン大戦という形で宇宙の大戦争は続いている。 | ||
− | その根底は、漫画版『真ゲッターロボ』で繭のような物を形成して進化しながら地中深くに沈んだ[[ゲッタードラゴン]] | + | その根底は、漫画版『真ゲッターロボ』で繭のような物を形成して進化しながら地中深くに沈んだ[[ゲッタードラゴン]]であり、『ゲッターロボアーク』のラストで覚醒<ref>ライガーやポセイドンの顔もあるようで姿はシルエットが窺えるのみ</ref>。石川賢氏はインタビューで「エンペラーは[[ゲッターロボG (ロボット)|ゲッターロボG]]が[[真ゲッタードラゴン]]に進化した後、最終進化を遂げたもの」と解説している。この[[真ゲッタードラゴン]]がさらに『真ゲッターロボ 未知との遭遇』で垣間見た未来のゲッター聖ドラゴンへの進化を経由して、さらにエンペラーへと進化したと思われる。 |
− | 『未知との遭遇』における未来の地球では人類がゲッター線によりメカと同化、空は並のメカでは突破不可能な雷雲で覆われ、天空には聖獣ドラゴン(ゲッター聖ドラゴン) | + | 『未知との遭遇』における未来の地球では人類がゲッター線によりメカと同化、空は並のメカでは突破不可能な雷雲で覆われ、天空には聖獣ドラゴン(ゲッター聖ドラゴン)が存在している。地上の人々は雷雲を越えた先に楽園があると信じていた。一方、宇宙ではゲッターを脅威と見なす異星人により太陽系は外宇宙から壁のようなもので遮断されており、進化してゲッターと共生する人類は外宇宙に出ることを試みるが爆破されたり帰還しなかったりと何らかの妨害も受けていた。この現状を認識した人類とゲッターは新たなる進化へと向かっていき、皮肉にもこれがエンペラー誕生に繋がっていく。本来これらの出来事はゲッター聖ドラゴンの回で描く予定であったらしいが地球の様子しか描かれず対談で明かされるに留まり、漫画化は石川氏の死で実現しなかった<ref>これらのエピソードは宇宙進出の件と矛盾するように思われるが、詳細は不明。</ref>。 |
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厳密にはドラゴン単体での進化ではなく、[[真ゲッターロボ (ロボット)|真ゲッターロボ]]とも融合しており、ドラゴンに始まるGの系譜であるにもかかわらず、イーグル号のフォルムは悪魔を思わせる初代ゲッター1の意匠を残している(ジャガー号、ベアー号はGの意匠を持つ)。ただし、「ゲッターの意思」と記憶は『ゲッターロボ號』のラストで真ゲッターと共に[[火星]]に飛び立って眠りについていた為、ゲッターエンペラーの肉体になったと思われるゲッタードラゴンが経た顛末はゲッターエンペラーに記憶されていない。 | 厳密にはドラゴン単体での進化ではなく、[[真ゲッターロボ (ロボット)|真ゲッターロボ]]とも融合しており、ドラゴンに始まるGの系譜であるにもかかわらず、イーグル号のフォルムは悪魔を思わせる初代ゲッター1の意匠を残している(ジャガー号、ベアー号はGの意匠を持つ)。ただし、「ゲッターの意思」と記憶は『ゲッターロボ號』のラストで真ゲッターと共に[[火星]]に飛び立って眠りについていた為、ゲッターエンペラーの肉体になったと思われるゲッタードラゴンが経た顛末はゲッターエンペラーに記憶されていない。 | ||
== 目的 == | == 目的 == | ||
− | + | 未来の地球人類は「ゲッター線に選ばれた」と考えており、このゲッターエンペラーを使って全宇宙を支配しようとしている(無論、ゲッター側の真意は不明<ref>アニメ『ゲッターロボ アーク』ではエンペラーに残る選択を取った獏曰く「欲望や侵略が目的で動いてるわけじゃない」「エンペラーに悪意はない」とのこと。。</ref>)。このため歴代ゲッターロボに比べるとお世辞にも正義の味方ではなく、特に『アーク』でのエンペラー(及び人類)は悪役も同然である<ref>捕虜を認めず、都市を破壊し惑星を腐らせる姿は敵であるアンドロメダ流国とどっこいどっこいである。</ref>。 | |
− | + | とはいえ、『ゲッターロボ』世界の宇宙戦争は戦争の皮を被った'''異生物同士の生存競争'''である事を忘れてはならない。アークで語られた内容によれば、宇宙に進出した人類を待っていたのは弱肉強食の果て無き戦いの連続であり、時には利害の一致による共闘こそあれど、[[ゼントラーディ|文化による共感]]も[[ELS|異種との対話]]も存在し得ない。同じ地球出身の[[恐竜帝国]](ゴール三世)ですらアンドロメダ流国を撃退した後は用済みになったゲッターを裏切る算段であり、未来で一度人類を追い込み、今度は逆に追い込まれているアンドロメダ流国もゲッターエンペラーと人類を滅ぼした後は今度は自分たちが再び宇宙征服を再開するつもりであった。ゲッターエンペラーが宇宙を滅ぼす悪であろうとも<ref>石川賢氏は'''「アーク」におけるゲッターを絶対悪と位置付けている'''。</ref>、滅ぼすか滅ぼされるかの世界において人類種を守護しているのは紛れも無い事実なのである。 | |
− | + | ゲッター軍艦の司令官である武蔵曰く | |
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*「ゲッターは…'''大いなる意思の戦い'''なのだ。それでなくては宇宙に存在するゲッターの意味がないのだ!!」<br />「本能に身をゆだねれば、すべてがわかってくる!! '''生物が、人間が、なぜ存在するのか''' '''宇宙が…なぜ…存在するのか!!''' そしてお前たちが'''なぜ殺し合うのか!''' '''これしか道は…ない'''ことも…」 | *「ゲッターは…'''大いなる意思の戦い'''なのだ。それでなくては宇宙に存在するゲッターの意味がないのだ!!」<br />「本能に身をゆだねれば、すべてがわかってくる!! '''生物が、人間が、なぜ存在するのか''' '''宇宙が…なぜ…存在するのか!!''' そしてお前たちが'''なぜ殺し合うのか!''' '''これしか道は…ない'''ことも…」 | ||
− | + | ファンの間では、石川氏が執筆した『真説・魔獣戦線』のラスボス「時天空」を倒すために、ゲッターが作られたという見方もされている。その作品では高次元精神体である神々が、'''無限'''という最早大きさでは測れない時天空を攻撃・消滅させるために分子構造体を組み合わせる原始的な方法で創り出したのが、神々のような意識体ではなく肉体を持つ生物体である。それらは喰い合い滅ぼし合うことで生き残ったものが強く進化していく戦闘的な種であり、多種多様な進化を果たすその先の一つの形として'''兵器を使い、宇宙を消滅させる機械のバケモノ'''が予見されているといった描写がある。 | |
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余談だが、進化の形の予見には『虚無戦記』のラ=グースの存在を示唆する台詞もある。武蔵が語った「'''究極の進化、それは…宇宙を支配すること……'''」という言葉も、これらと関わると考えた場合、単純な宇宙征服ではなく空間支配の意味合いとも受け取れる。また地中深くのドラゴンから聞こえた弁慶の声も、生命は純粋になればなる程により強大な宇宙を求めて宇宙を喰ってゆく、と同様の意味に取れることを語っている。 | 余談だが、進化の形の予見には『虚無戦記』のラ=グースの存在を示唆する台詞もある。武蔵が語った「'''究極の進化、それは…宇宙を支配すること……'''」という言葉も、これらと関わると考えた場合、単純な宇宙征服ではなく空間支配の意味合いとも受け取れる。また地中深くのドラゴンから聞こえた弁慶の声も、生命は純粋になればなる程により強大な宇宙を求めて宇宙を喰ってゆく、と同様の意味に取れることを語っている。 | ||
− | + | ただ、『真説・魔獣戦線』や『虚無戦記』とゲッターロボサーガは、石川氏の構想がどのようなものであったにせよリンクしないまま未完となっているため、時天空との関連も、エンペラーの目的も、'''永遠に謎のまま'''であり、これらのリンクもあくまでファンの推測でしかない。 | |
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== サイズ == | == サイズ == | ||
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発表当時時点でもロボット作品史上最大のロボットであるが、注目すべきは、'''現実の空間に存在している'''点にあり、現時点でエンペラー以上のサイズを持った機体が登場しても、エンペラーが「物理的実体を持つ機体としても最大級のロボットである」という栄誉は揺らいでいない。当然ながら、スパロボに(間接的に)登場している機体でも未だに最大サイズを誇るロボットである。 | 発表当時時点でもロボット作品史上最大のロボットであるが、注目すべきは、'''現実の空間に存在している'''点にあり、現時点でエンペラー以上のサイズを持った機体が登場しても、エンペラーが「物理的実体を持つ機体としても最大級のロボットである」という栄誉は揺らいでいない。当然ながら、スパロボに(間接的に)登場している機体でも未だに最大サイズを誇るロボットである。 | ||
− | なお、比較対象として語られる事が多い[[天元突破グレンラガン (ガンメン)|天元突破グレンラガン]]、[[超天元突破グレンラガン]] | + | なお、比較対象として語られる事が多い[[天元突破グレンラガン (ガンメン)|天元突破グレンラガン]]、[[超天元突破グレンラガン]]は認識宇宙で実体化した機体であり、物質的な大きさには意味を成さない。匹敵する可能性があるのは軍神[[デモンベイン]]であるが、こちらの最終的なサイズは不明である(確認されている最後のサイズは約5550km)。SRW非参戦作品では、『トランスフォーマーシリーズ』に登場するユニクロンが惑星サイズ(惑星形態時で全長9万キロ)の巨体として知られている<ref>同シリーズではオルタニティコンボイやオメガコンボイ等が登場しているが、これらは高次元の上位存在と化したり大きさの概念を捨てているのでやはり物質的な大きさに意味は無い。</ref> |
− | + | 石川賢氏のインタビューに曰く、「(あまりに巨大過ぎるので)合体するのにかなりの年数かかってると思うよ」「『エンペラーチェンジ!』なんて叫んでる場合じゃない、むしろ'''合体するまでに人が生まれ死んでいく'''、みたいな」「例えば火星から地球まで手を動かす。'''動いたと気付くのは一世代前で、ぶつかる時には相当な年数が経っている'''と」とのこと。ならば攻撃するのにそこまで時間をかけていいものかと思うが、最終到達点は空間支配であるが故、扱う側は'''質量が大きくなくてはならない'''<ref>これは石川氏の持論『同じ力を持っている奴同士が戦うなら、最後はでかいやつが勝つ』に基づいている。能力はもちろん、大きさまでインフレする最大の理由がこれである</ref>。 | |
== 能力 == | == 能力 == | ||
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=== 武装・必殺技 === | === 武装・必殺技 === | ||
;エンペラーチェンジ | ;エンペラーチェンジ | ||
− | :ゲットマシン3機でエンペラー1・2・3のいずれかに合体する。のだが、この過程で発生するゲッター線の奔流がビッグバンレベルであり、'''合体が完了した時点で周囲の敵や惑星が粉砕される為、戦闘が終わってしまう''' | + | :ゲットマシン3機でエンペラー1・2・3のいずれかに合体する。のだが、この過程で発生するゲッター線の奔流がビッグバンレベルであり、'''合体が完了した時点で周囲の敵や惑星が粉砕される為、戦闘が終わってしまう'''。 |
;ゲッターレザー | ;ゲッターレザー | ||
:1の肩にある切断武器。形状は真ゲッター1の腕にあったものと同じ。 | :1の肩にある切断武器。形状は真ゲッター1の腕にあったものと同じ。 | ||
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;[[真ゲッターロボ (原作漫画版)]] | ;[[真ゲッターロボ (原作漫画版)]] | ||
:未来世界でゲッターエンペラーによって無差別攻撃された昆虫型の[[異星人]]が、ゲッター研究所の過去の姿である[[早乙女研究所]]を攻撃。そして、フルパワーの真・ゲッター1で敵宇宙船を叩き、未来を見る。その姿に[[流竜馬]]や[[神隼人]]は驚愕するも、隼人はその存在に少なからず惹き付けられ、逆に竜馬はゲッターを降りる決心をする。 | :未来世界でゲッターエンペラーによって無差別攻撃された昆虫型の[[異星人]]が、ゲッター研究所の過去の姿である[[早乙女研究所]]を攻撃。そして、フルパワーの真・ゲッター1で敵宇宙船を叩き、未来を見る。その姿に[[流竜馬]]や[[神隼人]]は驚愕するも、隼人はその存在に少なからず惹き付けられ、逆に竜馬はゲッターを降りる決心をする。 | ||
− | ; | + | ;ゲッターロボ アーク(未参戦) |
− | :[[ | + | :[[主人公]]たちが遥か未来から敵を送りこんでくるゾーンに突入して時間を越える。そして遥か未来にてゲッター軍艦に拾われ「ゲッター戦記」に記録されたエンペラーの戦いを見る。その後、敵の時間転移装置を破壊するも、逃げられず装置に飛び込み、宇宙を漂流していたところでエンペラーのゲットマシンと流竜馬に遭遇。この時は本体がそのまま現れたわけではなく、背後に星が透けて見えるなど、あたかも幻のような描写であった。その後ゲッターチームを地球に送り返したあとに姿を消した。 |
;[[真ゲッターロボ 世界最後の日]] | ;[[真ゲッターロボ 世界最後の日]] | ||
:[[真ドラゴン]]のシャインスパークで[[インベーダー]]の次元断層に突撃を敢行した際に、別次元の世界で巨大[[インベーダー]]と戦闘を繰り広げるゲッターエンペラーが率いるゲッター軍団の姿があった。[[流竜馬 (OVA)|竜馬]]、[[神隼人 (OVA)|隼人]]、[[車弁慶 (OVA)|弁慶]]はここからは自分達が始末をつけると言って戦乱の渦に飛び込む。 | :[[真ドラゴン]]のシャインスパークで[[インベーダー]]の次元断層に突撃を敢行した際に、別次元の世界で巨大[[インベーダー]]と戦闘を繰り広げるゲッターエンペラーが率いるゲッター軍団の姿があった。[[流竜馬 (OVA)|竜馬]]、[[神隼人 (OVA)|隼人]]、[[車弁慶 (OVA)|弁慶]]はここからは自分達が始末をつけると言って戦乱の渦に飛び込む。 | ||
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== 登場作品 == | == 登場作品 == | ||
− | その無茶苦茶な能力と戦いのスケール上、スパロボにはユニットとしては未参戦だが、作品によっては[[真ゲッター1]]や[[真ドラゴン]]の「(真)シャインスパーク」の[[カットイン]]でイーグル号に相当するエンペラーイーグル号の姿を見る事ができる(つまり'''エンペラーそのものは参戦していない''' | + | その無茶苦茶な能力と戦いのスケール上、スパロボにはユニットとしては未参戦だが、作品によっては[[真ゲッター1]]や[[真ドラゴン]]の「(真)シャインスパーク」の[[カットイン]]でイーグル号に相当するエンペラーイーグル号の姿を見る事ができる(つまり'''エンペラーそのものは参戦していない''')。また敵の組織やある一部の人間に、その存在をなんらかの形で知られており、敵意を剥き出しにされるケースが多い。 |
=== [[αシリーズ]] === | === [[αシリーズ]] === | ||
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;[[スーパーロボット大戦V]] | ;[[スーパーロボット大戦V]] | ||
:通常・困難両ルートの第51話において、[[マジンガーZERO]]とエンペラーを含むゲッター艦隊が並び立つという([[闇の帝王|敵]]にとっては)[[トラウマイベント|悪夢の光景]]が映る。 | :通常・困難両ルートの第51話において、[[マジンガーZERO]]とエンペラーを含むゲッター艦隊が並び立つという([[闇の帝王|敵]]にとっては)[[トラウマイベント|悪夢の光景]]が映る。 | ||
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== 名場面 == | == 名場面 == | ||
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:「'''まかせろ、[[月]]ごとふっ飛ばしてやる!'''」 | :「'''まかせろ、[[月]]ごとふっ飛ばしてやる!'''」 | ||
:その際に発せられた声は[[流竜馬]]の声そのものだった。更に、この月は[[地球]]の月に比べて遥かに大きいにも拘らず、ゲッタービームの一撃で本当に吹き飛ばした。 | :その際に発せられた声は[[流竜馬]]の声そのものだった。更に、この月は[[地球]]の月に比べて遥かに大きいにも拘らず、ゲッタービームの一撃で本当に吹き飛ばした。 | ||
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;エンペラーチェンジ | ;エンペラーチェンジ | ||
:ゲッターチェンジを敢行するエンペラー。それを必死に止めようとする昆虫人達だったが……。 | :ゲッターチェンジを敢行するエンペラー。それを必死に止めようとする昆虫人達だったが……。 | ||
− | :「'''ああ~、ダビィーンが押し潰される!'''」<br/>「'''エンペラーのゲッター線量が上がっていくぞ、ウォォ! この指数はビッグバンを引き起こすだけの… | + | :「'''ああ~、ダビィーンが押し潰される!'''」<br/>「'''エンペラーのゲッター線量が上がっていくぞ、ウォォ! この指数はビッグバンを引き起こすだけの…'''」<br/>「'''ゲッターチェンジをさせてはならん!! 阻止せよ!!'''」 |
:ゲッターエンペラーと戦う昆虫人のセリフ。ダビィーンは彼らの住む惑星であるが……。 | :ゲッターエンペラーと戦う昆虫人のセリフ。ダビィーンは彼らの住む惑星であるが……。 | ||
− | :「'''惑星ダビィーン消滅!!'''」<br/>「''' | + | :「'''惑星ダビィーン消滅!!'''」<br/>「'''星域のゲッター指数がますます上がっていきます!'''」<br/>「'''駄目だ、もう…我々の武器は全て無意味になった!!'''」 |
:しかし、奮闘虚しくゲッターチェンジを防ぐことは出来なかった。ゲッターエンペラーは合体しただけでこの有様である。また、上述するように、これは'''ゲッターと対立する異星人のセリフ'''である。もはやゲッターロボは紛れもなく宇宙の侵略者であるが、もしゲッターが時天空に挑む兵器であるのなら'''宇宙を征服し終えた所で本当の戦いのスタート地点となる'''。 | :しかし、奮闘虚しくゲッターチェンジを防ぐことは出来なかった。ゲッターエンペラーは合体しただけでこの有様である。また、上述するように、これは'''ゲッターと対立する異星人のセリフ'''である。もはやゲッターロボは紛れもなく宇宙の侵略者であるが、もしゲッターが時天空に挑む兵器であるのなら'''宇宙を征服し終えた所で本当の戦いのスタート地点となる'''。 | ||
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:大本の姿その3。「聖獣ドラゴン」とも呼ばれる。漫画版『真』で見た未来に登場。超巨大な異形の頭部、血走った目、岩のような体表には進化元というより取り込まれたかのように通常サイズのドラゴン・ライガー・ポセイドンの姿が見られる。 | :大本の姿その3。「聖獣ドラゴン」とも呼ばれる。漫画版『真』で見た未来に登場。超巨大な異形の頭部、血走った目、岩のような体表には進化元というより取り込まれたかのように通常サイズのドラゴン・ライガー・ポセイドンの姿が見られる。 | ||
;真ゲッターロボ(漫画版) | ;真ゲッターロボ(漫画版) | ||
− | : | + | :大本。漫画版『號』で[[火星]]に飛び立って眠りについていた。ゲッターの意思はこちらに宿っていたので、エンペラーが記憶した「ゲッター戦記」に聖ドラゴンの記録はない。 |
;[[真ゲッタードラゴン]] | ;[[真ゲッタードラゴン]] | ||
:OVA『世界最後の日』版。ラストで真ゲッターを炉心としてインベーダーにシャインスパークを敢行したところ、何かと戦うエンペラーやゲッター艦隊と遭遇したが、その時点で弁慶によって真ゲッターとのリンクを切られて通常宇宙へ送り返され、そこで力尽きて崩壊したため、進化することなく終わっている。 | :OVA『世界最後の日』版。ラストで真ゲッターを炉心としてインベーダーにシャインスパークを敢行したところ、何かと戦うエンペラーやゲッター艦隊と遭遇したが、その時点で弁慶によって真ゲッターとのリンクを切られて通常宇宙へ送り返され、そこで力尽きて崩壊したため、進化することなく終わっている。 | ||
;巨大ドラゴン | ;巨大ドラゴン | ||
− | : | + | :『新』において神々が恐れた機体であり、別の可能性の竜馬が搭乗する暴虐のゲッターロボ。ゲッター聖ドラゴンがモチーフ。毘沙門天を握りつぶす程の存在であり、神々はゲッターの進化の行き着く果てと考えていたが、このドラゴンは行き詰まった派生進化の一つの形に過ぎず、未来のないただのロボットである。ドラゴンの名が示す通りGの系譜に当たり、外見は超巨大で、ゲッタードラゴンが鬼の意匠を取り込んだような姿。首の部分にライガー、胸部にポセイドンの顔があり、機体各所にそれぞれの形態の武装が取り付けられている。 |
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;ゲッペラー様 | ;ゲッペラー様 | ||
− | : | + | :[[ロボットガールズZ]]・オンラインゲーム版に登場した、漫画版『アーク』での設定を基に擬人化されたゲッターエンペラー。未来の世界から襲来した最強のロボットガールズであり、身長こそ他のガールズと大差ないものの、惑星をも一瞬で破壊できる程の力を持つ。あらゆるロボットガールズが共闘しても傷一つ付けられなかったが、文字通り命を懸けてまで戦う彼女達の姿に興味を抱き、侵略対象ではなく観察対象と認識を改めた事であっさりと和解する。 |
== 余談 == | == 余談 == | ||
*実は、本来'''ゲッターロボサーガに登場する予定はまったくなく、エンペラーの構想自体も存在していなかった'''。サーガは『[[ゲッターロボ號]]』で完結する予定だった(そもそも『號』で一度完結した時点ではまだサーガと呼ばれていなかった)のだが、当時の双葉社における担当編集だった中島かずき氏の提案を受けた石川氏がこの存在を閃き、結果「無限に進化するゲッターロボ」の代表としてエンペラーが登場した経緯がある。 | *実は、本来'''ゲッターロボサーガに登場する予定はまったくなく、エンペラーの構想自体も存在していなかった'''。サーガは『[[ゲッターロボ號]]』で完結する予定だった(そもそも『號』で一度完結した時点ではまだサーガと呼ばれていなかった)のだが、当時の双葉社における担当編集だった中島かずき氏の提案を受けた石川氏がこの存在を閃き、結果「無限に進化するゲッターロボ」の代表としてエンペラーが登場した経緯がある。 | ||
− | * | + | *原作漫画でゲッターエンペラーが率いる視界を埋め尽くすほどのゲッター軍団は圧巻の一言だが、よく見るとギャグのような形状のゲッター、[[スーパーデフォルメ|デフォルメ]]された[[ゲッター1]]と[[ゲッター2]]、'''ヤカン'''などが紛れ込んでいる。 |
− | * | + | *2019年に超合金として初めて立体物としてお披露目され、それぞれの戦艦型ゲットマシンに正式名称(エンペラーイーグル号、エンペラージャガー号、エンペラーベアー号)が付けられ、スパロボでの演出に登場しているのは'''エンペラーイーグル号'''となる。 |
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*エンペラーが登場を知覚した時点でその誕生を阻止出来ないという事は、逆に言えば、'''そもそもエンペラーが存在していなければ阻止できる'''という事になる。これを示す例として、小説『スーパーロボット大戦』における[[闇の帝王]]が支配する未来世界では『[[UFOロボ グレンダイザー]]』完結から約100年後に発生した機械の叛乱により人類は滅亡寸前まで追いつめられ、[[早乙女研究所]]も消滅。ゲッター線のテクノロジーが闇の帝王に握られた(そして[[真ゲッターロボ (ロボット)|真ゲッターロボ]]以上のロボットを作ろうとしなかった)ため、'''結果としてエンペラーの誕生が阻止されている'''。この未来世界では最終的には闇の帝王一派の全滅に伴って、ゲッター線のテクノロジーが完全に消滅していると思われる。闇の帝王一派がこのような事が出来た最大の理由として、'''同作の時点では『ゲッターロボサーガ』作中でもエンペラーがまだ登場していない'''…文字通りエンペラーが存在していないので阻止できたというわけである(なので闇の帝王一派もエンペラーの誕生を阻止したという自覚は一切ない)。 | *エンペラーが登場を知覚した時点でその誕生を阻止出来ないという事は、逆に言えば、'''そもそもエンペラーが存在していなければ阻止できる'''という事になる。これを示す例として、小説『スーパーロボット大戦』における[[闇の帝王]]が支配する未来世界では『[[UFOロボ グレンダイザー]]』完結から約100年後に発生した機械の叛乱により人類は滅亡寸前まで追いつめられ、[[早乙女研究所]]も消滅。ゲッター線のテクノロジーが闇の帝王に握られた(そして[[真ゲッターロボ (ロボット)|真ゲッターロボ]]以上のロボットを作ろうとしなかった)ため、'''結果としてエンペラーの誕生が阻止されている'''。この未来世界では最終的には闇の帝王一派の全滅に伴って、ゲッター線のテクノロジーが完全に消滅していると思われる。闇の帝王一派がこのような事が出来た最大の理由として、'''同作の時点では『ゲッターロボサーガ』作中でもエンペラーがまだ登場していない'''…文字通りエンペラーが存在していないので阻止できたというわけである(なので闇の帝王一派もエンペラーの誕生を阻止したという自覚は一切ない)。 | ||
− | + | *ロボット史上最大級のサイズと戦闘力を誇るゲッターエンペラーではあるが、これでも石川賢作品では'''まだ中堅クラス'''。その上は空間支配能力の使い手が名を連ね、中には'''パンチ一発でゲッターエンペラークラスの艦隊を消滅させる人間もいる'''と、もはや比較がどうのというレベルではなくなってしまっている。なお、『ゲッターロボアンソロジー~進化の意志』に収録されている大井昌和による漫画では、エンペラーとラ=グースの直接対決が描かれ、どうも空間支配能力対策ができるようになったらしく、宇宙を内包してるようなとんでもなく進化したエンペラーが銀河系から生えてきて、'''成長したラ=グースを盛大にぶん殴って倒した'''。 | |
− | *ロボット史上最大級のサイズと戦闘力を誇るゲッターエンペラーではあるが、これでも石川賢作品では'''まだ中堅クラス'''。その上は空間支配能力の使い手が名を連ね、中には'''パンチ一発でゲッターエンペラークラスの艦隊を消滅させる人間もいる'''と、もはや比較がどうのというレベルではなくなってしまっている。なお、『ゲッターロボアンソロジー~進化の意志』に収録されている大井昌和による漫画では、エンペラーとラ=グースの直接対決が描かれ、どうも空間支配能力対策ができるようになったらしく、宇宙を内包してるようなとんでもなく進化したエンペラーが銀河系から生えてきて、''' | ||
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== 商品情報 == | == 商品情報 == | ||
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== 脚注 == | == 脚注 == | ||
<references /> | <references /> | ||
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[[Category:イベント・演出でのみ登場するメカ]] | [[Category:イベント・演出でのみ登場するメカ]] | ||
[[Category:ゲッターロボシリーズ]] | [[Category:ゲッターロボシリーズ]] |