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== 概要 == | == 概要 == | ||
− | === | + | === 旧シリーズ === |
− | 『[[第4次スーパーロボット大戦]]』及び『[[スーパーロボット大戦F]]』に登場する星間連合国家。ただしこの「ゲスト」という名称は、[[地球]] | + | 『[[第4次スーパーロボット大戦]]』及び『[[スーパーロボット大戦F]]』に登場する星間連合国家。ただしこの「ゲスト」という名称は、[[地球]]側が「お客さん」や「交渉相手」を意味する言葉として呼称しているだけもので、正式には[[ゾヴォーク]]という名称を持つ<ref>実際、『第4次』において[[メキボス]]が[[ロンド・ベル]]と接触した際は「お客さん? 翻訳機の故障かな」と、説明されるまでゾヴォークの呼称だと気づかなかった。</ref>。 |
『[[第3次スーパーロボット大戦]]』で地球に襲来した[[インスペクター]]とは同じ政治組織「共和連合」に所属しており、両者の最高意思決定機関として「枢密院」が存在している。なお、これらの組織名はいずれも地球の言葉で強引に訳したもので、正式名称は別に存在する。 | 『[[第3次スーパーロボット大戦]]』で地球に襲来した[[インスペクター]]とは同じ政治組織「共和連合」に所属しており、両者の最高意思決定機関として「枢密院」が存在している。なお、これらの組織名はいずれも地球の言葉で強引に訳したもので、正式名称は別に存在する。 | ||
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ゼゼーナンはかつて地球側に提供したブラックホール機関([[グランゾン]]に搭載される)のブラックボックス内にある[[特異点]]に細工を施しており、事象の発生確率を歪めることで(詳しくは「[[特異点]]」を参照)地球圏を混乱させ、それに乗じて目的を達成しようとした。 | ゼゼーナンはかつて地球側に提供したブラックホール機関([[グランゾン]]に搭載される)のブラックボックス内にある[[特異点]]に細工を施しており、事象の発生確率を歪めることで(詳しくは「[[特異点]]」を参照)地球圏を混乱させ、それに乗じて目的を達成しようとした。 | ||
− | + | しかし、それを看破し「自身が利用されている」と取ったシュウは、ゼゼーナンを含めたゲスト軍やロンド・ベル、魔装機神らを集め、全員の目の前で特異点を崩壊させ、ゼゼーナンの目論見を全て無に返した。 | |
後に、ゲスト内でもタカ派筆頭であるゼゼーナンの独断行動が問題になり始め、ゾヴォークの枢密院が停戦命令を出すものの、総司令官のゼゼーナンが拒否したため、止む得ず枢密院特使のメキボスがロンド・ベル隊に情報面で協力を行う等し、地球人達に倒される。 | 後に、ゲスト内でもタカ派筆頭であるゼゼーナンの独断行動が問題になり始め、ゾヴォークの枢密院が停戦命令を出すものの、総司令官のゼゼーナンが拒否したため、止む得ず枢密院特使のメキボスがロンド・ベル隊に情報面で協力を行う等し、地球人達に倒される。 | ||
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旧シリーズではクローン技術や縮退炉の概念、フェイズシフト理論などに見られる通り地球のはるか先を行く高い技術力を有しているが、それらを軍事転用する発想に乏しかった。そこで軍事技術に特化した地球の文明に着目し、テクノロジーを供与するかわりにそれらを応用した兵器を提供するよう持ちかけ、条約を締結した。そのため、ゲストにとって地球との提携関係は一種の'''貿易'''であったともいえる<ref>[[OGシリーズ]]においても、[[ヒュッケバイン]]の暴走事故を「ゲストではなく[[ゼ・バルマリィ帝国|バルマー]]由来のブラックホール機関を利用しようとした事は条約違反であった」と指摘した[[ウェンドロ・ボルクェーデ|ウェンドロ]]の台詞や、[[グランゾン]]の開発において「異星人の技術力を解析し有効利用できることを証明する」という[[EOTI機関]]の思惑などから、この設定が踏襲されていることがうかがえる。</ref>。 | 旧シリーズではクローン技術や縮退炉の概念、フェイズシフト理論などに見られる通り地球のはるか先を行く高い技術力を有しているが、それらを軍事転用する発想に乏しかった。そこで軍事技術に特化した地球の文明に着目し、テクノロジーを供与するかわりにそれらを応用した兵器を提供するよう持ちかけ、条約を締結した。そのため、ゲストにとって地球との提携関係は一種の'''貿易'''であったともいえる<ref>[[OGシリーズ]]においても、[[ヒュッケバイン]]の暴走事故を「ゲストではなく[[ゼ・バルマリィ帝国|バルマー]]由来のブラックホール機関を利用しようとした事は条約違反であった」と指摘した[[ウェンドロ・ボルクェーデ|ウェンドロ]]の台詞や、[[グランゾン]]の開発において「異星人の技術力を解析し有効利用できることを証明する」という[[EOTI機関]]の思惑などから、この設定が踏襲されていることがうかがえる。</ref>。 | ||
− | + | インスペクター陣営と違って有人の兵器を使用しており、軍隊の運用思想は地球に近い。文化的には地球を蔑視するゼゼーナンのような人物がいる一方で停戦を志向する枢密院の存在もあり、一枚岩の組織ではないことが伺える。 | |
=== OGシリーズ === | === OGシリーズ === | ||
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=== [[旧シリーズ]] === | === [[旧シリーズ]] === | ||
;[[第4次スーパーロボット大戦]]([[第4次スーパーロボット大戦S|S]]) | ;[[第4次スーパーロボット大戦]]([[第4次スーパーロボット大戦S|S]]) | ||
− | : | + | :主な流れは上記と同様。[[ディバイン・クルセイダーズ]]や[[ポセイダル軍]]と共同して地球侵攻作戦を展開。しかし、地球人勢力は地球の騒乱を平定。グランゾンが特異点を崩壊させたため「偶然」は止められた。最終的に追い詰められたゼゼーナンを打倒し、友好条約を結ぶことになった。 |
:隠しルートとして、ゼゼーナンの元に[[シュウ・シラカワ]]が先に辿り着いてしまったルートで、尚且つシュウの話を聞かずにシュウをも相手にしようとすると、ゼゼーナンは倒されるものの、ゲストと友好条約が結ばれる事が無くなり、終わりの無い泥沼の戦争が始まってしまうという結末を迎える。 | :隠しルートとして、ゼゼーナンの元に[[シュウ・シラカワ]]が先に辿り着いてしまったルートで、尚且つシュウの話を聞かずにシュウをも相手にしようとすると、ゼゼーナンは倒されるものの、ゲストと友好条約が結ばれる事が無くなり、終わりの無い泥沼の戦争が始まってしまうという結末を迎える。 | ||
;[[スーパーロボット大戦F]]([[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]) | ;[[スーパーロボット大戦F]]([[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]) | ||
:大まかな流れは『第4次』と同じだが、[[南極]]での条約にシュウの他に[[碇ゲンドウ]]や[[タシロタツミ]]も参加。ゼゼーナンが南極地下の[[第1使徒アダム]]を暴走させて条約協定が破られた。[[インスペクター]]侵攻が失敗した後に、[[ゲスト]]も侵攻を開始。しかし、[[シャピロ・キーツ]]の助言で地球の騒乱を意図的に引き起こすべく、[[クローン]]再生させた[[パプテマス・シロッコ]]、[[ギレン・ザビ]]らを台頭させる事で地球圏を混乱させ、自らは戦力を温存。しかし、グランゾンの[[特異点]]の細工もシュウ自身の手で解決され、都合よく「偶然の事象」も起こらなくなった。その結果ポセイダル軍が離反するという予定外の事態が発生。 | :大まかな流れは『第4次』と同じだが、[[南極]]での条約にシュウの他に[[碇ゲンドウ]]や[[タシロタツミ]]も参加。ゼゼーナンが南極地下の[[第1使徒アダム]]を暴走させて条約協定が破られた。[[インスペクター]]侵攻が失敗した後に、[[ゲスト]]も侵攻を開始。しかし、[[シャピロ・キーツ]]の助言で地球の騒乱を意図的に引き起こすべく、[[クローン]]再生させた[[パプテマス・シロッコ]]、[[ギレン・ザビ]]らを台頭させる事で地球圏を混乱させ、自らは戦力を温存。しかし、グランゾンの[[特異点]]の細工もシュウ自身の手で解決され、都合よく「偶然の事象」も起こらなくなった。その結果ポセイダル軍が離反するという予定外の事態が発生。 | ||
− | :結末については「DCルート」の場合は『第4次』と同様に。ただし、「恐怖と恐慌の狭間で」においてメキボスを倒すと、第4次でシュウと戦った時と同様のバッドエンディングになる。また、3将軍と和解することができるようになった。「ポセイダルルート」の場合は[[月 | + | :結末については「DCルート」の場合は『第4次』と同様に。ただし、「恐怖と恐慌の狭間で」においてメキボスを倒すと、第4次でシュウと戦った時と同様のバッドエンディングになる。また、3将軍と和解することができるようになった。「ポセイダルルート」の場合は[[月]]面でゼゼーナンらゲスト勢力は打ち倒され、残存戦力はシャピロに奪われる形となる。 |
=== [[OGシリーズ]] === | === [[OGシリーズ]] === | ||
45行目: | 45行目: | ||
:ゼゼーナンらしき人物が登場し、[[南極事件]]もシュウと[[グランゾン]]の反乱で失敗している。 | :ゼゼーナンらしき人物が登場し、[[南極事件]]もシュウと[[グランゾン]]の反乱で失敗している。 | ||
;[[第2次スーパーロボット大戦OG]] | ;[[第2次スーパーロボット大戦OG]] | ||
− | : | + | :本作で遂に本格参戦。事前情報無しのサプライズ参戦でもある(もっとも、発売前に[[ラ・ギアス]]が舞台となる『EX』に相当するストーリーが示唆されていたことや、『[[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2|OG2]]』で[[インスペクター]]が登場していたことから、十分に推察が可能な範囲であったが)。 |
:上述のとおり他勢力への支援を行っていないため、本作では「真の黒幕」というイメージは薄い。ストーリー的にも人外の[[ルイーナ]]や[[バラル]]を警戒して積極的な攻勢にでることができず、プレイヤー部隊の[[鋼龍戦隊]]の共通の宿敵は[[ガイアセイバーズ (OG)|ガイアセイバーズ]]と首領[[アルテウル・シュタインベック]]に取って代わられている。 | :上述のとおり他勢力への支援を行っていないため、本作では「真の黒幕」というイメージは薄い。ストーリー的にも人外の[[ルイーナ]]や[[バラル]]を警戒して積極的な攻勢にでることができず、プレイヤー部隊の[[鋼龍戦隊]]の共通の宿敵は[[ガイアセイバーズ (OG)|ガイアセイバーズ]]と首領[[アルテウル・シュタインベック]]に取って代わられている。 | ||
:過去作ではNPC参戦だった三将軍は、今回ゼゼーナンとの決戦において操作可能なプレイアブルキャラクターとして参戦する。 | :過去作ではNPC参戦だった三将軍は、今回ゼゼーナンとの決戦において操作可能なプレイアブルキャラクターとして参戦する。 | ||
67行目: | 67行目: | ||
== 運用兵器 == | == 運用兵器 == | ||
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;[[ガロイカ]] | ;[[ガロイカ]] | ||
:偵察機。地球側の識別コードは「アーチン」であり、上位機種の「ナイ」「デグ」が存在。 | :偵察機。地球側の識別コードは「アーチン」であり、上位機種の「ナイ」「デグ」が存在。 | ||
78行目: | 76行目: | ||
:主力戦艦。 | :主力戦艦。 | ||
;[[オーグバリュー]] | ;[[オーグバリュー]] | ||
− | : | + | :ゼブリーズ・フルシュワ専用機。ライグ=ゲイオスの発展型であり、両肩にプラズマ発生装置「ゲインシューター」を装備している。 |
;[[ビュードリファー]] | ;[[ビュードリファー]] | ||
:ジュスティヌ・シャフラワース専用機。アギーハの[[シルベルヴィント]]と同系統の高速機。 | :ジュスティヌ・シャフラワース専用機。アギーハの[[シルベルヴィント]]と同系統の高速機。 | ||
93行目: | 91行目: | ||
;ゲスト三将軍 | ;ゲスト三将軍 | ||
:幹部であるゼブリーズ・フルシュワ、グロフィス・ラクレイン、ジュスティヌ・シャフラワースの3人を指す総称。 | :幹部であるゼブリーズ・フルシュワ、グロフィス・ラクレイン、ジュスティヌ・シャフラワースの3人を指す総称。 | ||
− | : | + | :分別のある性格で悪意を感じさせない。あくまで自軍と対戦したのは成り行きであり、原因は上司の[[テイニクェット・ゼゼーナン|ゼゼーナン]]にあるのであって彼らに非があるわけではないため、行動次第では和解も可能。[[インスペクター]]の一部が地球人を見下していたのとは対照的である。 |
;[[ゴライクンル]] | ;[[ゴライクンル]] | ||
:ゾヴォークの戦争商人。[[グロフィス・ラクレイン|ロフ]]を含む[[傭兵]]や機動兵器を供給した。 | :ゾヴォークの戦争商人。[[グロフィス・ラクレイン|ロフ]]を含む[[傭兵]]や機動兵器を供給した。 |