「インド神話」を編集中
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− | + | インド発祥の[[神話]]。 | |
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ヴェーダ神話とブラーフマナ・ウパニシャッド神話、叙事詩・プラーナ神話の三つが有名。 | ヴェーダ神話とブラーフマナ・ウパニシャッド神話、叙事詩・プラーナ神話の三つが有名。 | ||
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同じくインドを発祥とする[[宗教 #実在の宗教|仏教]]にもインド神話の神々が取り入れられ、仏法および仏教徒を守護する神(「護法善神」「諸天善神」等と言う)へと変化した。そのため、インド神話由来の仏法および仏教徒を守護する神々が、[[日本]]を含む[[アジア|東アジア]]において信仰されている場合も少なくない。 | 同じくインドを発祥とする[[宗教 #実在の宗教|仏教]]にもインド神話の神々が取り入れられ、仏法および仏教徒を守護する神(「護法善神」「諸天善神」等と言う)へと変化した。そのため、インド神話由来の仏法および仏教徒を守護する神々が、[[日本]]を含む[[アジア|東アジア]]において信仰されている場合も少なくない。 | ||
− | ==インド神話が取り入れられている作品== | + | == インド神話が取り入れられている作品 == |
;[[ベターマン]] | ;[[ベターマン]] | ||
:ブラフマンなど作中用語の多くが、インド神話含む多くの[[神話]]や天文学からの引用である。 | :ブラフマンなど作中用語の多くが、インド神話含む多くの[[神話]]や天文学からの引用である。 | ||
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:火の神。仏教では「火天」。赤い体に炎の衣をまとった姿で描かれている。 | :火の神。仏教では「火天」。赤い体に炎の衣をまとった姿で描かれている。 | ||
:ちなみに、名前は[[英語]]の「[[グフイグナイテッド|ignite]]」と同じく[[ラテン語]]の「[[イグニス|ignis]]」を語源とする。 | :ちなみに、名前は[[英語]]の「[[グフイグナイテッド|ignite]]」と同じく[[ラテン語]]の「[[イグニス|ignis]]」を語源とする。 | ||
− | :* | + | :*[[機動戦士ガンダムSEED]]では[[ランチャーストライクガンダム]]の武器である320mm超高インパルス砲「アグニ」の名前元となっている。 |
;シヴァ(Siva) | ;シヴァ(Siva) | ||
:仏教では「大自在天」。最高神の一柱にして、破壊を司る神。トリシューラを以て3つの悪魔の都市を滅ぼしている。額にある第3の目からは、敵を焼き尽くす炎「パスパタ」を放つ。 | :仏教では「大自在天」。最高神の一柱にして、破壊を司る神。トリシューラを以て3つの悪魔の都市を滅ぼしている。額にある第3の目からは、敵を焼き尽くす炎「パスパタ」を放つ。 | ||
− | :* | + | :*[[機動戦士ガンダムSEED]]では[[デュエルガンダム アサルトシュラウド]]の武器である115mmレールガン「シヴァ」の名前元となっている。 |
:*[[魔装機神シリーズ]]では[[サーヴァ・ヴォルクルス|破壊神ヴォルクルス]]のモチーフとなっている。 | :*[[魔装機神シリーズ]]では[[サーヴァ・ヴォルクルス|破壊神ヴォルクルス]]のモチーフとなっている。 | ||
:;マハーカーラ(Mahakala) | :;マハーカーラ(Mahakala) | ||
− | ::シヴァの化身の一つ。マハーは「大」、カーラは「黒」を意味し、合わせて「大いなる暗黒」を意味する。 | + | :: シヴァの化身の一つ。マハーは「大」、カーラは「黒」を意味し、合わせて「大いなる暗黒」を意味する。 |
::[[日本神話]]の豊穣を司る神「大国主」と習合した結果、破壊神の化身ながら七福神の一人「大黒天」となった。 | ::[[日本神話]]の豊穣を司る神「大国主」と習合した結果、破壊神の化身ながら七福神の一人「大黒天」となった。 | ||
::*[[魔装機神シリーズ]]では[[グランゾン]]に搭載されたシステム「マハーカーラ」の名前元となっている。 | ::*[[魔装機神シリーズ]]では[[グランゾン]]に搭載されたシステム「マハーカーラ」の名前元となっている。 | ||
;ヴィシュヌ(Vishnu) | ;ヴィシュヌ(Vishnu) | ||
:仏教では「毘紐天」。最高神の一柱にして、調停を司る神。ヒンドゥーの神でも特に歴史の古い神であるが、当初は名前があるだけで決まった役割を持っていなかった。 | :仏教では「毘紐天」。最高神の一柱にして、調停を司る神。ヒンドゥーの神でも特に歴史の古い神であるが、当初は名前があるだけで決まった役割を持っていなかった。 | ||
− | : | + | :しかし、後に様々な英雄や土着神をアヴァターラ(化身)として習合したことで民衆の支持を集めて最高神にまでなった。 |
:*シヴァに倣えば、[[魔装機神シリーズ]]では[[ルザムノ・ラスフィトート|調停神ラスフィトート]]のモチーフとなっていると思われる。 | :*シヴァに倣えば、[[魔装機神シリーズ]]では[[ルザムノ・ラスフィトート|調停神ラスフィトート]]のモチーフとなっていると思われる。 | ||
:;アヴァターラ(Avatara) | :;アヴァターラ(Avatara) | ||
− | ::主にマツヤ(魚)、クールマ(亀)、ヴァラーハ(猪)、ナラシンハ(人獅子)、ヴァーマナ(矮人)、パラシュラーマ(斧を持つラーマ)、ラーマ、クリシュナ、'''ブッダ(仏陀)''' | + | ::主にマツヤ(魚)、クールマ(亀)、ヴァラーハ(猪)、ナラシンハ(人獅子)、ヴァーマナ(矮人)、パラシュラーマ(斧を持つラーマ)、ラーマ、クリシュナ、'''ブッダ(仏陀)'''、カルキから成る、ヴィシュヌの10の化身(10でない場合もある)。平時良く聞く「アバター(avatar)」の語源である。 |
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::*[[バンプレストオリジナル]]では[[アヴァターラ]]の名前元となっている。 | ::*[[バンプレストオリジナル]]では[[アヴァターラ]]の名前元となっている。 | ||
::;クリシュナ(Krishna) | ::;クリシュナ(Krishna) | ||
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:::実はクリシュナは'''足の裏が弱点であり、そこを猟師ジャラに誤射されて死ぬ'''という呆気無い最期を迎えた<ref> このクリシュナの最期は、踵を射られて死んだ[[ギリシア神話]]の英雄アキレウスの最期を彷彿とさせるものである。</ref>。 | :::実はクリシュナは'''足の裏が弱点であり、そこを猟師ジャラに誤射されて死ぬ'''という呆気無い最期を迎えた<ref> このクリシュナの最期は、踵を射られて死んだ[[ギリシア神話]]の英雄アキレウスの最期を彷彿とさせるものである。</ref>。 | ||
:::また、クリシュナは美形としても知られており、恋人ラーダーとの恋愛物語が存在する等、インド神話において高い人気を誇っている。 | :::また、クリシュナは美形としても知られており、恋人ラーダーとの恋愛物語が存在する等、インド神話において高い人気を誇っている。 | ||
− | :::*[[バンプレストオリジナル]]では[[アルケウス]]の[[動力・エンジン・エネルギー|動力]] | + | :::*[[バンプレストオリジナル]]では[[アルケウス]]の[[動力・エンジン・エネルギー|動力]]「[[クリシュナ・ハート]]」の名前元となっている。 |
;ブラフマー(Brahma) | ;ブラフマー(Brahma) | ||
:仏教では「梵天」。最高神の一柱にして、創造を司る神。宇宙の根源原理「ブラフマン」を神格化した存在だが、立場的にはシヴァ・ヴィシュヌと同格である。 | :仏教では「梵天」。最高神の一柱にして、創造を司る神。宇宙の根源原理「ブラフマン」を神格化した存在だが、立場的にはシヴァ・ヴィシュヌと同格である。 | ||
:ただし、ヒンドゥー教において近年ではシヴァにその立場を奪われつつある(つまり、シヴァは「破壊と創造を司る神」という位置付けになる)らしい。 | :ただし、ヒンドゥー教において近年ではシヴァにその立場を奪われつつある(つまり、シヴァは「破壊と創造を司る神」という位置付けになる)らしい。 | ||
:一方、仏教におけるブラフマーこと梵天は、仏法を守護する神々の中でも帝釈天(インドラ)と並んで地位が高い存在として知られている。中でも、仏教の開祖である釈迦に対して彼が開いた悟りの内容を人々に広めるように梵天が勧めた逸話(いわゆる、「梵天勧請」)が有名である。 | :一方、仏教におけるブラフマーこと梵天は、仏法を守護する神々の中でも帝釈天(インドラ)と並んで地位が高い存在として知られている。中でも、仏教の開祖である釈迦に対して彼が開いた悟りの内容を人々に広めるように梵天が勧めた逸話(いわゆる、「梵天勧請」)が有名である。 | ||
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:*シヴァに倣えば、[[魔装機神シリーズ]]では[[ギゾース・グラギオス|創造神グラギオス]]のモチーフとなっていると思われる。 | :*シヴァに倣えば、[[魔装機神シリーズ]]では[[ギゾース・グラギオス|創造神グラギオス]]のモチーフとなっていると思われる。 | ||
;ディアウス(Dyaus) | ;ディアウス(Dyaus) | ||
− | :インド神話における天空神。名前は「[[空]] | + | :インド神話における天空神。名前は「[[空]]」を意味する。妻である地母神プリティヴィーとの間に生まれたのが、インドラやアグニである。当初は主神だったのだが、インドラにその座を奪われていった。 |
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:*[[バンプレストオリジナル]]では『ジ・インスペクタ―』におけるウェンドロの座乗艦「ディアウス」の名前元となっている。 | :*[[バンプレストオリジナル]]では『ジ・インスペクタ―』におけるウェンドロの座乗艦「ディアウス」の名前元となっている。 | ||
;四天王(Caturmahārāja) | ;四天王(Caturmahārāja) | ||
:仏教の世界観を示す際に記述される四方を守る神々。彼等は帝釈天(インドラ)の配下であり、東を持国天、南を増長天、西を広目天、北を多聞天が守護している。 | :仏教の世界観を示す際に記述される四方を守る神々。彼等は帝釈天(インドラ)の配下であり、東を持国天、南を増長天、西を広目天、北を多聞天が守護している。 | ||
− | : | + | :なお、四天王とは転じて「ある分野において優れた四名の人物」等を指す言葉としても使用されている。 |
− | ::* | + | ::*[[新ゲッターロボ]]では、[[ゲッターロボ (新)|ゲッターロボ]]を敵視する存在「四天王」のモチーフとなっている。 |
::*[[バンプレストオリジナル]]では[[次元将]]のモチーフとなっている。 | ::*[[バンプレストオリジナル]]では[[次元将]]のモチーフとなっている。 | ||
:;ヴァイシュラヴァナ(Vaizravana) | :;ヴァイシュラヴァナ(Vaizravana) | ||
::仏教では四天王の一尊「多聞天」。音写して「'''毘沙門天'''」とも言う。インド神話の財宝神クベーラ(Kubēra)を前身とし、仏教に守護神として取り入れられた。また、夜叉や羅刹(共に鬼神の一種)といった眷属を配下とする。 | ::仏教では四天王の一尊「多聞天」。音写して「'''毘沙門天'''」とも言う。インド神話の財宝神クベーラ(Kubēra)を前身とし、仏教に守護神として取り入れられた。また、夜叉や羅刹(共に鬼神の一種)といった眷属を配下とする。 | ||
− | ::なお、ヴァイシュラヴァナは中央アジアを経て中国に伝わる過程で武神としての信仰が生まれ、中でも[[日本]] | + | ::なお、ヴァイシュラヴァナは中央アジアを経て中国に伝わる過程で武神としての信仰が生まれ、中でも[[日本]]の戦国大名・上杉謙信(1530~1578)が篤く信仰した事実は有名である。さらに、日本では七福神の一柱「毘沙門天」としても知られる。 |
::上記のとおり、ヴァイシュラヴァナは四天王の中で最も知名度および人気が高い。 | ::上記のとおり、ヴァイシュラヴァナは四天王の中で最も知名度および人気が高い。 | ||
::*[[バンプレストオリジナル]]では破界の王[[ガイオウ]]の本名「次元将ヴァイシュラバ」の名前元となっている。 | ::*[[バンプレストオリジナル]]では破界の王[[ガイオウ]]の本名「次元将ヴァイシュラバ」の名前元となっている。 | ||
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::*[[バンプレストオリジナル]]では[[次元将ヴィルダーク]]の名前元となっている。 | ::*[[バンプレストオリジナル]]では[[次元将ヴィルダーク]]の名前元となっている。 | ||
:;ヴィルーパークシャ(Viruupaaksa) | :;ヴィルーパークシャ(Viruupaaksa) | ||
− | :: | + | ::仏教では四天王の一尊「広目天」。本来はインド神話に登場する雷神インドラの配下で、後に仏教に守護神として取り入れられた。また、龍王や富単那(悪霊)といった眷属を配下とする。 |
::*[[バンプレストオリジナル]]では次元将ウィルパーシャの名前元となっている。 | ::*[[バンプレストオリジナル]]では次元将ウィルパーシャの名前元となっている。 | ||
:;ドゥリタラーシュトラ(Dhrtaraastra) | :;ドゥリタラーシュトラ(Dhrtaraastra) | ||
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::*[[バンプレストオリジナル]]では次元将ドゥリタラーの名前元となっている。 | ::*[[バンプレストオリジナル]]では次元将ドゥリタラーの名前元となっている。 | ||
;アスラ(Asura) | ;アスラ(Asura) | ||
− | :仏教では「'''阿修羅'''」または「'''修羅'''」。三面六臂の姿および激しい[[闘争心]] | + | :仏教では「'''阿修羅'''」または「'''修羅'''」。三面六臂の姿および激しい[[闘争心]]を持つ。 |
:アスラ王(阿修羅王)の娘・シャチー(舎脂)を強奪して自分の妻にしたインドラ(帝釈天)と激しく戦ったという仏教説話が有名である<ref>ちなみに、帝釈天と阿修羅王が戦った場所を「'''修羅場'''」と言う。転じて、戦場あるいは[[三角関係|男女関係のもつれ]]を[[俗語・俗称|比喩する言葉]]になっている。</ref>。 | :アスラ王(阿修羅王)の娘・シャチー(舎脂)を強奪して自分の妻にしたインドラ(帝釈天)と激しく戦ったという仏教説話が有名である<ref>ちなみに、帝釈天と阿修羅王が戦った場所を「'''修羅場'''」と言う。転じて、戦場あるいは[[三角関係|男女関係のもつれ]]を[[俗語・俗称|比喩する言葉]]になっている。</ref>。 | ||
− | : | + | :余談だが、アスラはインドラが所属するデーヴァ(サンスクリット語で「[[神]]」の意。仏教では「天(部)」)信仰の隆盛にともない、魔族と見做されるようになっている。しかし、その一方でアスラはゾロアスター教(古代ペルシアを起源の地とする世界最古の[[宗教]]の一つ)における最高神「アフラ・マズダー」として信仰されており、逆にデーヴァは悪神「ダエーワ」という扱いになっている。 |
:*[[マジンガーシリーズ]]では[[あしゅら男爵]]、[[機械獣あしゅら男爵]]、[[あしゅらマジンガー]]の名前元となっている。 | :*[[マジンガーシリーズ]]では[[あしゅら男爵]]、[[機械獣あしゅら男爵]]、[[あしゅらマジンガー]]の名前元となっている。 | ||
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:*[[バンプレストオリジナル]]では[[修羅]]、[[修羅兵]]、[[修羅神]]の名前元となっている。 | :*[[バンプレストオリジナル]]では[[修羅]]、[[修羅兵]]、[[修羅神]]の名前元となっている。 | ||
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;ナーガ(Nāga) | ;ナーガ(Nāga) | ||
− | :下半身あるいは全身が蛇(コブラ型が多い)になっている、河川や[[海]]といった水を司る存在。仏教経典では「''' | + | :下半身あるいは全身が蛇(コブラ型が多い)になっている、河川や[[海]]といった水を司る存在。仏教経典では「'''龍'''」と漢訳される。雨を降らす等、天候を操る力を持つ。 |
:仏教におけるナーガすなわち「龍」はデーヴァこと「天」と並んで「天龍」と表現される等、仏法および仏教徒を守護する神々の中では特別に扱われている。 | :仏教におけるナーガすなわち「龍」はデーヴァこと「天」と並んで「天龍」と表現される等、仏法および仏教徒を守護する神々の中では特別に扱われている。 | ||
− | :* | + | :*[[クロスアンジュ 天使と竜の輪舞]]では[[ナーガ]]の名前元となっている。 |
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;ガルダ(Garuda) | ;ガルダ(Garuda) | ||
− | :仏教では音訳して「迦楼羅天」と言う。さらに、漢訳して「'''金翅鳥''' | + | :仏教では音訳して「迦楼羅天」と言う。さらに、漢訳して「'''金翅鳥'''」とも言う。ヴィナターから生まれた神鳥。人間の胴体と鷲の頭部・嘴・赤い翼・爪を持ち、炎の様に光り輝き熱を発するのが特徴。調停を司る神ヴィシュヌの乗り物でもある。 |
− | : | + | :ナーガ族をはじめとする龍・蛇の類と争い、退治する象徴として崇拝されていた。 |
− | : | + | :強さはとりわけ凄まじく、たった一体で多くの神々を打ち倒すだけでなく、ヴァジュラをもってしても滅ぼすことができなかったほど(しかし、それがインドラと永遠の友情の誓いを申し込んだ切っ掛けとなったりする)。 |
:宗教的対立により、スリランカでは「ラークシャサ(羅刹)」「怪物グルル」と呼ばれ、災厄をもたらす存在とされる。 | :宗教的対立により、スリランカでは「ラークシャサ(羅刹)」「怪物グルル」と呼ばれ、災厄をもたらす存在とされる。 | ||
− | + | :*[[超電磁ロボ コン・バトラーV]]では[[ガルーダ]]の名前元となっている。 | |
− | :* | + | :*[[機動戦士Ζガンダム]]([[劇場版 機動戦士Ζガンダム|劇場版]])では[[ガルダ級]]の名前元となっている。 |
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;ラークシャサ(Rākṣasa) | ;ラークシャサ(Rākṣasa) | ||
:仏教では「'''羅刹(天)'''」。 | :仏教では「'''羅刹(天)'''」。 | ||
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:*[[バンプレストオリジナル]]では[[羅刹機]]の名前元となっている。 | :*[[バンプレストオリジナル]]では[[羅刹機]]の名前元となっている。 | ||
:;ラーヴァナ(Rāvana) | :;ラーヴァナ(Rāvana) | ||
− | :: | + | ::ヒンドゥー教の聖典にして叙事詩『ラーマーヤナ』に登場する10の頭と20の腕を持つラークシャサ(羅刹)の王。ランカー島(セイロン島。現在の島国スリランカとされる)を治める。 |
− | :: | + | ::ラーマ王子(ヴィシュヌの化身の一つ)の妻・シーターを略奪する。それが原因でラーマ王子と戦争状態になり、最後は彼によって討ち取られた。 |
::余談だが、ラーヴァナはクベーラ(別名「ヴァイシュラヴァナ」)と異母兄弟の関係にある。 | ::余談だが、ラーヴァナはクベーラ(別名「ヴァイシュラヴァナ」)と異母兄弟の関係にある。 | ||
− | ::* | + | ::*[[宇宙をかける少女]]では[[ラーヴァナ]]の名前元となっている。 |
::*[[バンプレストオリジナル]]では[[ラーブァナの継承者]]の名前元となっている。 | ::*[[バンプレストオリジナル]]では[[ラーブァナの継承者]]の名前元となっている。 | ||
;ドゥルガー(Durgā) | ;ドゥルガー(Durgā) | ||
:アスラ族の軍勢に敗北した神々が、反撃の為に光を発して集めた事で誕生した女神であり、10本または18本の腕を持つ強力な闘神。 | :アスラ族の軍勢に敗北した神々が、反撃の為に光を発して集めた事で誕生した女神であり、10本または18本の腕を持つ強力な闘神。 | ||
:仏教では十二神将の「毘羯羅」だが、准胝観音や黒闇天であるともされる。 | :仏教では十二神将の「毘羯羅」だが、准胝観音や黒闇天であるともされる。 | ||
− | :* | + | :*[[劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇]]に登場する[[エンキ]]の最終形態である天元突破エンキドゥルガーの名前元だと思われる。 |
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;アプサラス(Apsalus) | ;アプサラス(Apsalus) | ||
:インド神話における水の精で、その名は「水の中で動くもの、雲の海に生きるもの」を意味する。天女とも称され、一説では乳海攪拌(ヒンドゥー教における天地創造神話)の時に生まれた存在であるという。 | :インド神話における水の精で、その名は「水の中で動くもの、雲の海に生きるもの」を意味する。天女とも称され、一説では乳海攪拌(ヒンドゥー教における天地創造神話)の時に生まれた存在であるという。 | ||
− | : | + | :神々の接待役として踊りを見せることを仕事とし、一般には美しい女性の姿で現されることが多い。なお、天界の指示により、その妖艶な美貌を使って修行中の人間を誘惑して堕落させることもある。 |
− | :* | + | :*[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊]]では[[アプサラスII]]、[[アプサラスIII]]の名前元となっている。 |
− | ==人物== | + | == 人物 == |
;アルジュナ(Arjuna) | ;アルジュナ(Arjuna) | ||
:ヒンドゥー教の聖典にして叙事詩『マハーバーラタ』に登場するパーンダヴァ五兄弟のうちの三男で、[[主人公]]の一人。インドラの息子にして、英雄である。その名は「純粋な行為の実行者」を意味する。 | :ヒンドゥー教の聖典にして叙事詩『マハーバーラタ』に登場するパーンダヴァ五兄弟のうちの三男で、[[主人公]]の一人。インドラの息子にして、英雄である。その名は「純粋な行為の実行者」を意味する。 | ||
− | : | + | :弓の名人であり、火の神アグニから強弓ガーンデーヴァを受け取ったこともある。 |
:;ヴィジャーヤ(Vijaya) | :;ヴィジャーヤ(Vijaya) | ||
::アルジュナの別名の一つ。その名は「勝者」を意味する。 | ::アルジュナの別名の一つ。その名は「勝者」を意味する。 | ||
::*[[バンプレストオリジナル]]では機動兵器[[ヴィジャーヤ]]の名前元となっている。 | ::*[[バンプレストオリジナル]]では機動兵器[[ヴィジャーヤ]]の名前元となっている。 | ||
;ドラウパディー(Draupadi) | ;ドラウパディー(Draupadi) | ||
− | : | + | :ヒンドゥー教の聖典にして叙事詩『マハーバーラタ』のヒロインの一人。アルジュナをはじめとするパーンダヴァ五兄弟の共通の妻になっている(もっとも、これには彼女の前世の因縁が関係しているのだが)。 |
:*[[バンプレストオリジナル]]では支援機[[ドラウパ]]の名前元となっている。 | :*[[バンプレストオリジナル]]では支援機[[ドラウパ]]の名前元となっている。 | ||
142行目: | 123行目: | ||
;ヴァジュラ(Vajra) | ;ヴァジュラ(Vajra) | ||
:漢訳して「'''金剛杵'''」とも言う。インドラが用いる武器。その名の通り金剛石(ダイヤモンド)で出来ており、雷を操る。 | :漢訳して「'''金剛杵'''」とも言う。インドラが用いる武器。その名の通り金剛石(ダイヤモンド)で出来ており、雷を操る。 | ||
− | : | + | :蛇の形をした邪神ヴリトラをこれで滅ぼすことができたが、ガルダだけは打ち倒せなかった。 |
− | :* | + | :*[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]では[[フォースインパルスガンダム]]の武器「ヴァジュラビームサーベル」の名前元となっている。 |
− | :* | + | :*[[マクロスF]]では謎の[[地球外生命体|宇宙生物]]・[[バジュラ]]の名前元となっている。 |
;ガーンデーヴァ(Gandiva) | ;ガーンデーヴァ(Gandiva) | ||
:インドラの息子にして英雄アルジュナが用いる強弓。 | :インドラの息子にして英雄アルジュナが用いる強弓。 | ||
156行目: | 137行目: | ||
:インド神話に登場する神々の[[食べ物・料理|飲み物]]。インドラも愛飲している。同名の植物によって作られ、栄養豊富にして[[不老不死]]をもたらす効果があるという。 | :インド神話に登場する神々の[[食べ物・料理|飲み物]]。インドラも愛飲している。同名の植物によって作られ、栄養豊富にして[[不老不死]]をもたらす効果があるという。 | ||
:また、ヒンドゥー教では[[月]]の神の名前の由来にもなっている。 | :また、ヒンドゥー教では[[月]]の神の名前の由来にもなっている。 | ||
− | :* | + | :*[[機動戦士ガンダム00]]では[[ソーマ・ピーリス]]の名前元となっている。 |
− | ==脚注== | + | == 脚注 == |
<references /> | <references /> | ||
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