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== UN（Universal Network） ==

=== 概要 ===
'''UNIVERSAL NETWORK'''の略で'''ユーエヌ'''と読む。新地球連邦により一度情報インフラが完全に寸断された[[多元世界]]の情報網の一元化と共有化を目的に設置された情報網。この敷設の功が認められて[[エーデル・ベルナル]]は准将に昇格し、賢人会議の末席に名を連ねるまでになった。管理者は[[ジエー・ベイベル]]。

急ピッチで工事が行われたため、断絶や通信障害などもよく起きているようである。

多元世界では[[相克界]]の持つ特性により、電離層や衛星を介した遠距離通信が不可能となっているため、実質的に全てのメディアがUNを介して情報をやり取りしていると考えられる。イメージとしてはテレビも電話も全てネットを介しているようなものである。しばしば現実のインターネットのような印象を受ける場面もあるが、多元世界の環境も相まって唯一無二のメディアとしてその重要性と影響力は現実のそれとは比較にならないほど高い物となっている。出身世界の違う者同士が集う『Z』では、多くのキャラクターがUNを通じて他世界の歴史や常識についてある程度の知識をもっており、シナリオ展開をスムーズに行わせている。

=== 情報戦への活用 ===
UNの管理システムは南米の[[軌道エレベーター]]跡地に集約されて一括管理されているため、管理者はある程度恣意的に情報を操作・改竄することが可能である。UNを用いた情報操作はエーデルが世界支配を行うための戦略の根幹であり、実働部隊である[[カイメラ]]隊の手で大小様々な情報操作が行われているようである。

この情報操作は、[[新地球連邦]]の賢人派一掃（オペレーション・クルセイド）のスムーズな進行、二分化された[[ZEUTH]]を相撃ちに誘導するなど多くの成果を挙げたが、情報流通の独占のためには生命線たる管理施設の完全に掌握し続けることが必要であるという弱点もあり、実際、ZEUTHにより管理システムが占拠され真実が明らかにされると、これまでの情報操作の積み重ねが裏目に出ることとなってしまう。エーデルは施設を奪回しようとするも果たせずZEUTHの返り討ちに会い、彼女の野望は潰えることとなった。

エーデル打倒後は[[ウィリアム・ウォーレス・フィッツジェラルド]]率いる新地球連邦が管理することとなった。

=== 元ネタ ===
UNの元ネタは、恐らく『[[超時空世紀オーガス]]』に登場した光ファイバーネットワーク、並びに現実世界のインターネットだと思われる（実際、[[黒のカリスマ]]という共有の名前でUNのフリースペース上に書き込みを行っている不特定多数の人々の存在は、現実世界の巨大掲示板『2ちゃんねる』を彷彿とさせる）。また、[[コズミック・イラ]]世界にも同様の通信システムがあることが小説版『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』で語られている。

== 関連する用語 ==
;[[相克界]]
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;[[多元世界]]
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;[[カイメラ]]
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;[[世界観/Zシリーズ]]
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-UN（Universal Network）とは、『[[スーパーロボット大戦Z]]』に登場するシステム。'''UNIVERSAL NETWORK'''の略で'''「ユーエヌ」'''と読む。
+== UN（Universal Network） ==
-== 概要 ==
+=== 概要 ===
-[[新地球連邦]]により一度情報インフラが完全に寸断された[[多元世界]]の情報網の一元化と共有化を目的に設置された情報網。この敷設の功が認められて[[エーデル・ベルナル]]は准将に昇格し、賢人会議の末席に名を連ねるまでになった。管理者は[[ジエー・ベイベル]]。
+'''UNIVERSAL NETWORK'''の略で'''ユーエヌ'''と読む。新地球連邦により一度情報インフラが完全に寸断された[[多元世界]]の情報網の一元化と共有化を目的に設置された情報網。この敷設の功が認められて[[エーデル・ベルナル]]は准将に昇格し、賢人会議の末席に名を連ねるまでになった。管理者は[[ジエー・ベイベル]]。
-急ピッチで工事が行われたため、断絶や通信障害等もよく起きているようである。
+急ピッチで工事が行われたため、断絶や通信障害などもよく起きているようである。
-多元世界では[[相克界]]の持つ特性により、電離層や衛星を介した遠距離通信が不可能となっているため、実質的に全てのメディアがUNを介して情報をやり取りしていると考えられる。イメージとしてはテレビも電話も全てネットを介しているようなものである。しばしば現実のインターネットのような印象を受ける場面もあるが、多元世界の環境も相まって唯一無二のメディアとしてその重要性と影響力は現実のそれとは比較にならないほど高い物となっている。出身世界の違う者同士が集う『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では、多くのキャラクターがUNを通じて他世界の歴史や常識についてある程度の知識をもっており、シナリオ展開をスムーズに行わせている。
+多元世界では[[相克界]]の持つ特性により、電離層や衛星を介した遠距離通信が不可能となっているため、実質的に全てのメディアがUNを介して情報をやり取りしていると考えられる。イメージとしてはテレビも電話も全てネットを介しているようなものである。しばしば現実のインターネットのような印象を受ける場面もあるが、多元世界の環境も相まって唯一無二のメディアとしてその重要性と影響力は現実のそれとは比較にならないほど高い物となっている。出身世界の違う者同士が集う『Z』では、多くのキャラクターがUNを通じて他世界の歴史や常識についてある程度の知識をもっており、シナリオ展開をスムーズに行わせている。
 === 情報戦への活用 ===
-UNの管理システムは南米の[[軌道エレベーター]]跡地に集約されて一括管理されているため、'''UNの管理者はある程度恣意的に情報を操作・改竄することが可能'''である。'''UNを用いた情報操作はエーデルが世界支配を行うための戦略の根幹'''であり、実働部隊である[[カイメラ]]隊の手で大小様々な情報操作が行われているようである。
+UNの管理システムは南米の[[軌道エレベーター]]跡地に集約されて一括管理されているため、管理者はある程度恣意的に情報を操作・改竄することが可能である。UNを用いた情報操作はエーデルが世界支配を行うための戦略の根幹であり、実働部隊である[[カイメラ]]隊の手で大小様々な情報操作が行われているようである。
-この情報操作は、[[新地球連邦]]の賢人派一掃（オペレーション・クルセイド）のスムーズな進行や、二分化された[[ZEUTH]]を同士討ちに誘導するなど多くの成果を挙げた。その一方で、「情報流通の独占のためには生命線たる管理施設の完全に掌握し続けることが必要である」という弱点も存在しており、実際、ZEUTHにより管理システムが占拠され真実が明らかにされると、これまでの情報操作の積み重ねが裏目に出ることとなってしまう。その後、エーデルはその[[施設]]を奪回しようとするも果たせずZEUTHの返り討ちに遭い、彼女の野望は潰えることとなった。
+この情報操作は、[[新地球連邦]]の賢人派一掃（オペレーション・クルセイド）のスムーズな進行、二分化された[[ZEUTH]]を相撃ちに誘導するなど多くの成果を挙げたが、情報流通の独占のためには生命線たる管理施設の完全に掌握し続けることが必要であるという弱点もあり、実際、ZEUTHにより管理システムが占拠され真実が明らかにされると、これまでの情報操作の積み重ねが裏目に出ることとなってしまう。エーデルは施設を奪回しようとするも果たせずZEUTHの返り討ちに会い、彼女の野望は潰えることとなった。
-エーデル打倒後は、[[ウィリアム・ウォーレス・フィッツジェラルド]]率いる新地球連邦が管理することとなった。
+エーデル打倒後は[[ウィリアム・ウォーレス・フィッツジェラルド]]率いる新地球連邦が管理することとなった。
-[[第3次スーパーロボット大戦Z|第3次Z]]において、[[ADW]]と[[UCW]]が融合した後の[[蒼の地球|（蒼の）地球]]においても、引き続き重要な情報インフラとして利用されており、[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]では主人公の[[ヒビキ・カミシロ|ヒビキ]]が後述のオカルトフォーラムを利用する場面が何度かある。[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]においては[[サイデリアル]]によってかなりの機能制限がかけられてしまっているが、[[AG]]が[[陣代高校]]2年4組の生徒達が[[相良宗介|宗介]]に宛てたビデオメッセージをUN上で拾っていたように、完全に規制されていたわけではないようである。
+=== 元ネタ ===
+UNの元ネタは、恐らく『[[超時空世紀オーガス]]』に登場した光ファイバーネットワーク、並びに現実世界のインターネットだと思われる（実際、[[黒のカリスマ]]という共有の名前でUNのフリースペース上に書き込みを行っている不特定多数の人々の存在は、現実世界の巨大掲示板『2ちゃんねる』を彷彿とさせる）。また、[[コズミック・イラ]]世界にも同様の通信システムがあることが小説版『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』で語られている。
-また、第3次Z天獄篇においてシステム開発者のジエー・ベイベルが語った'''UN開発の真の目的は、「利用する人間の集合無意識と集合知を集めること」にあった'''。[[計画]]が成功していれば、[[Zシリーズ]]において共演している[[ボトムズシリーズ]]の[[ワイズマン]]や[[コードギアスシリーズ]]の集合無意識のようなものが出来上がるはずだったようだが、この試みは失敗したらしい。なお、第3次Zにおいてジエーが収集していた[[Dトレーダー #Zチップ|Zチップ]]も人の感情や強い想いを集めて作り出すという形でUNの真の目的との類似性が見いだせる。
+== 関連する用語 ==
-=== オカルトフォーラム ===
-様々なオカルト情報を取り扱うUN上でのサイト。この手のジャンルでは最大規模を誇っており、UMAから異次元人、都市伝説、[[神話]]伝奇まで取り扱われ、その話題で日夜盛り上がっている。内容が内容だけに信憑性に欠けるものが多く、それを逆手に取って冷やかしやデマを行う利用者も少なくない。
-[[第3次スーパーロボット大戦Z|第3次Z]]の[[主人公]]である[[ヒビキ・カミシロ|ヒビキ]]が、「ナイト」のハンドルネームでこのサイトに書き込んでいる。
-== 関連用語 ==
 ;[[相克界]]
-:この次元の歪みの発生によって遠距離通信が不可能になっているが、UNのおかげでやり取りが可能になった。
+:
 ;[[多元世界]]
-:[[時空振動弾]]によって発生した数々の[[平行世界]]が融合した世界。そんな世界において、UNは重宝するものである。
+:
 ;[[カイメラ]]
-:UNを敷設するのに功績があった[[エーデル・ベルナル]]によって結成された新連邦軍特殊部隊。ある意味で、「UNを最も有効活用した面々」だと言える。
+:
-;[[ヴェーダ]]
+;[[世界観/Zシリーズ]]
-:『[[機動戦士ガンダム00]]』に登場する量子型演算処理システム。世界中のコンピュータネットワークを掌握している為、『00』2ndシーズンにおいて[[地球連邦政府 (00)|地球連邦政府]]によるヴェーダを利用した情報の操作・改竄が行われている。
+:
-:『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』において[[ZEUTH]]メンバーが指摘した通り、UNと似た点があるシステムである。
+<!-- == メモ == -->
+<!-- == 話題まとめ == -->
-== 余談 ==
+<!-- == 資料リンク == -->
-*UNの元ネタは、おそらく『[[超時空世紀オーガス]]』に登場した光ファイバーネットワーク、並びに現実世界のインターネットおよびインターネットに依存するテレビやニュースなどだと思われる
-**実際、[[黒のカリスマ]]という共有の名前でUNのフリースペース上に書き込みを行っている不特定多数の人々の存在は、現実世界の巨大掲示板『2ちゃんねる』を彷彿とさせる。
-***ただし、インターネット掲示板に類するものはフリースペース部分だけの話であり、UN全体が『2ちゃんねる』と同一というわけではないので注意されたし。
-**また、[[コズミック・イラ]]世界にもUNと同様の通信システムがあることが、[[小説|小説版]]『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』で語られている。
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 [[Category:小辞典]]
-[[Category:スーパーロボット大戦Z]]
 [[Category:Zシリーズ]]