「童話」を編集中
ナビゲーションに移動
検索に移動
この編集を取り消せます。 下記の差分を確認して、本当に取り消していいか検証してください。よろしければ変更を保存して取り消しを完了してください。
最新版 | 編集中の文章 | ||
1行目: | 1行目: | ||
− | + | ==童話== | |
− | + | 児童が読む、または親などの大人が幼年期の子どもに読み聞かせる文学である。「おとぎ話」や「昔話」、「メルヘン」などもこれに含まれる。そのジャンルは世界中から伝わる民話、伝説、[[神話]]、寓話、創作された物語と多岐にわたる。 | |
− | == | ||
− | |||
その目的は幼児期の子どもが童話を読むことで[[言語|言葉]]や文字を学習したり、美的感覚、善悪の判断等の情操教育や想像力や価値観を育てたりすることである。そして、親(大人)が子どもにコミュニケーションをとる手段の一つとして童話を絵本、紙芝居といった形で読み聞かせる。 | その目的は幼児期の子どもが童話を読むことで[[言語|言葉]]や文字を学習したり、美的感覚、善悪の判断等の情操教育や想像力や価値観を育てたりすることである。そして、親(大人)が子どもにコミュニケーションをとる手段の一つとして童話を絵本、紙芝居といった形で読み聞かせる。 | ||
19行目: | 17行目: | ||
;[[勇者王ガオガイガー]] | ;[[勇者王ガオガイガー]] | ||
:『竹取物語』をストーリーモチーフとしている。 | :『竹取物語』をストーリーモチーフとしている。 | ||
− | ; | + | ;コードギアスシリーズ |
− | : | + | :スピンオフ作品『ナナリーinワンダーランド』は『不思議の国のアリス』をモチーフとしている。 |
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
==作品== | ==作品== | ||
34行目: | 27行目: | ||
:大抵の服装は緑色の服に緑色の帽子と言ったスタイルであるが、作品によって細部が異なる。 | :大抵の服装は緑色の服に緑色の帽子と言ったスタイルであるが、作品によって細部が異なる。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[ピート・ペイン]]」のモチーフとして取り入れられている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[ピート・ペイン]]」のモチーフとして取り入れられている。 | ||
− | :* | + | :*[[交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい]]では主人公[[レントン・サーストン]]をピーターパンにたとえるシーンが有る。 |
− | |||
;ティンカーベル(Tinker Bell) | ;ティンカーベル(Tinker Bell) | ||
:ネバーランドに住む[[妖精]]。彼女の妖精の粉を浴び、なおかつ信じる心を持てば空を飛べることができる。 | :ネバーランドに住む[[妖精]]。彼女の妖精の粉を浴び、なおかつ信じる心を持てば空を飛べることができる。 | ||
:作中で壊れた鍋やフライパンといった金物を[[修理]]しているが、これは名前のTinkerが鋳掛屋を意味していることから。 | :作中で壊れた鍋やフライパンといった金物を[[修理]]しているが、これは名前のTinkerが鋳掛屋を意味していることから。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では[[ネバーランド]]のメインシステム「ティンク・アベル」の名称元として取り入れられている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では[[ネバーランド]]のメインシステム「ティンク・アベル」の名称元として取り入れられている。 | ||
− | |||
;フック船長(Captain Hook) | ;フック船長(Captain Hook) | ||
:ピーター・パンの宿敵である海賊の船長。黒髪と黒ひげをおり、片手が付け替え式のフックのような義手である。 | :ピーター・パンの宿敵である海賊の船長。黒髪と黒ひげをおり、片手が付け替え式のフックのような義手である。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[ハーケン・ブロウニング]]」のモチーフとして取り入れられている。フックは鉤という意味で、[[ドイツ語]]で鉤はハーケンである。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[ハーケン・ブロウニング]]」のモチーフとして取り入れられている。フックは鉤という意味で、[[ドイツ語]]で鉤はハーケンである。 | ||
− | |||
;ミスター・スミー(Mr. Smee) | ;ミスター・スミー(Mr. Smee) | ||
:フック船長の相談役である水夫。実はフック船長より年上。 | :フック船長の相談役である水夫。実はフック船長より年上。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[澄井鞠音]]」のモチーフとして取り入れられている。鞠音はもちろん[[マリオン・ラドム|この人]]。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[澄井鞠音]]」のモチーフとして取り入れられている。鞠音はもちろん[[マリオン・ラドム|この人]]。 | ||
− | |||
;タイガー・リリー(Tiger Lily) | ;タイガー・リリー(Tiger Lily) | ||
:フック船長に誘拐されたインディアン酋長の娘。 | :フック船長に誘拐されたインディアン酋長の娘。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[リィ・リー]]」のモチーフとして取り入れられている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[リィ・リー]]」のモチーフとして取り入れられている。 | ||
− | |||
;ネバーランド(Neverland) | ;ネバーランド(Neverland) | ||
:親とはぐれた子どもが妖精と住む国。 | :親とはぐれた子どもが妖精と住む国。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では[[戦艦]]「[[ネバーランド]]」の名称元として取り入れられている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では[[戦艦]]「[[ネバーランド]]」の名称元として取り入れられている。 | ||
− | |||
===シンデレラ=== | ===シンデレラ=== | ||
グリム版とペロー版がよく知られているが、実は世界中にこの物語と似た作品が数多く存在している。なお、グリム版は相当えげつなく描かれている。 | グリム版とペロー版がよく知られているが、実は世界中にこの物語と似た作品が数多く存在している。なお、グリム版は相当えげつなく描かれている。 | ||
65行目: | 52行目: | ||
:*[[マクロスF]]では、[[ランカ・リー]]の異名「超時空シンデレラ」の由来となっている。 | :*[[マクロスF]]では、[[ランカ・リー]]の異名「超時空シンデレラ」の由来となっている。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では、「[[アシェン・ブレイデル]]」のモチーフとして取り入れられている。シンデレラは[[ドイツ語]]でアッシェンブレーデル(日本語訳すれば、原題である『灰かぶり』)を意味している。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では、「[[アシェン・ブレイデル]]」のモチーフとして取り入れられている。シンデレラは[[ドイツ語]]でアッシェンブレーデル(日本語訳すれば、原題である『灰かぶり』)を意味している。 | ||
− | |||
===白雪姫=== | ===白雪姫=== | ||
ドイツのヘッセン州の民話で、後にグリム童話の一つとして収録された。 | ドイツのヘッセン州の民話で、後にグリム童話の一つとして収録された。 | ||
73行目: | 59行目: | ||
:主人公。一般的に童話では毒リンゴを売りつけられるだけだが、原典では'''王妃に3回殺されかけており、少なくとも1回死んでいる'''。というのも、傲慢な王妃の嫉妬により命を狙われたのが理由である。 | :主人公。一般的に童話では毒リンゴを売りつけられるだけだが、原典では'''王妃に3回殺されかけており、少なくとも1回死んでいる'''。というのも、傲慢な王妃の嫉妬により命を狙われたのが理由である。 | ||
:また、毒リンゴを吐き出して助かった理由も異なるが(後述)、最終的には自分を助けてくれた王子と結ばれ、妃となったようだ。 | :また、毒リンゴを吐き出して助かった理由も異なるが(後述)、最終的には自分を助けてくれた王子と結ばれ、妃となったようだ。 | ||
− | :* | + | :*[[スーパーロボット大戦D]]の「[[ブランシュネージュ]]」の名称元として取り入れられている。[[フランス語]]でブランシュネージュは白雪姫を意味する。 |
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では、「[[ネージュ・ハウゼン]]」のモチーフとして取り入れられている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では、「[[ネージュ・ハウゼン]]」のモチーフとして取り入れられている。 | ||
− | |||
;王妃 | ;王妃 | ||
:継母であり、死んだ白雪姫の母にかわって妃になった。だが、その[[性格]]は傲慢かつ嫉妬深く、彼女の人物像を一言で表すなら「自分が一番美しくなければ気が済まない」であろう。 | :継母であり、死んだ白雪姫の母にかわって妃になった。だが、その[[性格]]は傲慢かつ嫉妬深く、彼女の人物像を一言で表すなら「自分が一番美しくなければ気が済まない」であろう。 | ||
81行目: | 66行目: | ||
:余談だが、グリム童話初版本において王妃は白雪姫の'''実母'''という設定であった。第2版以降は、現行の設定に変更されている。 | :余談だが、グリム童話初版本において王妃は白雪姫の'''実母'''という設定であった。第2版以降は、現行の設定に変更されている。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では、[[ネージュ・ハウゼン]]の特殊技「ジェラス・クイーン」の由来となっている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では、[[ネージュ・ハウゼン]]の特殊技「ジェラス・クイーン」の由来となっている。 | ||
− | |||
;魔法の鏡 | ;魔法の鏡 | ||
:自我を持つ鏡。自分の美を基準に基づいて「世界で一番美しい人物」を正直に言う。王妃は白雪姫が美しいという回答を耳にするたびに苛立ち、作品によってはそれを叩き割っている。 | :自我を持つ鏡。自分の美を基準に基づいて「世界で一番美しい人物」を正直に言う。王妃は白雪姫が美しいという回答を耳にするたびに苛立ち、作品によってはそれを叩き割っている。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では、[[ネージュ・ハウゼン]]の通常技「ベレイシャス・ミラー」の由来となっている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では、[[ネージュ・ハウゼン]]の通常技「ベレイシャス・ミラー」の由来となっている。 | ||
− | |||
;王子 | ;王子 | ||
:登場人物の一人。通りかかろうとした途中に白雪姫の美しさに惹かれたのか、'''死体でもいいから引き取ろう'''とした事も。 | :登場人物の一人。通りかかろうとした途中に白雪姫の美しさに惹かれたのか、'''死体でもいいから引き取ろう'''とした事も。 | ||
91行目: | 74行目: | ||
:…これはグリム童話のものであり、ディズニー版ではそのシーンは「白雪姫に[[キスシーン|キス]]をして生き返らせる」というロマンチックなものに改変された。ちなみに、このディズニー版の改変は後世に大きな影響を与えており、子ども向けの白雪姫の童話においても、王子のキスで白雪姫が蘇生する結末が採用されている。 | :…これはグリム童話のものであり、ディズニー版ではそのシーンは「白雪姫に[[キスシーン|キス]]をして生き返らせる」というロマンチックなものに改変された。ちなみに、このディズニー版の改変は後世に大きな影響を与えており、子ども向けの白雪姫の童話においても、王子のキスで白雪姫が蘇生する結末が採用されている。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では、[[ネージュ・ハウゼン]]の通常技「ロイヤル・キッス」の由来となっている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では、[[ネージュ・ハウゼン]]の通常技「ロイヤル・キッス」の由来となっている。 | ||
− | |||
;小人 | ;小人 | ||
− | : | + | :7人いる小人たち。王妃によって城をを追い出された白雪姫に『家事全般をこなす』という条件付きで匿う。 |
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では、[[ネージュ・ハウゼン]]の援護技「カインドネス・セブン」の由来となっている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では、[[ネージュ・ハウゼン]]の援護技「カインドネス・セブン」の由来となっている。 | ||
− | |||
;狩人 | ;狩人 | ||
:登場人物の一人。…というより白雪姫の殺害計画の一つとして組み込まれている。その内容は狩人に白雪姫を殺させ、その証拠に白雪姫の心臓を持っていくという残虐なものだった。 | :登場人物の一人。…というより白雪姫の殺害計画の一つとして組み込まれている。その内容は狩人に白雪姫を殺させ、その証拠に白雪姫の心臓を持っていくという残虐なものだった。 | ||
:しかし、狩人の方はその殺害方法にためらいがあったのか、白雪姫を森においていき、代わりにイノシシの心臓を王妃に持っていくという形だった。 | :しかし、狩人の方はその殺害方法にためらいがあったのか、白雪姫を森においていき、代わりにイノシシの心臓を王妃に持っていくという形だった。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では、[[ネージュ・ハウゼン]]の通常技「ハンターズ・マーシィ」の由来となっている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では、[[ネージュ・ハウゼン]]の通常技「ハンターズ・マーシィ」の由来となっている。 | ||
− | |||
;絹糸 | ;絹糸 | ||
:白雪姫の殺害計画の一つして使われた道具。その内容は王妃自身が物売りに扮して絹の糸で首を絞める。 | :白雪姫の殺害計画の一つして使われた道具。その内容は王妃自身が物売りに扮して絹の糸で首を絞める。 | ||
:一旦事切れることに成功したが、7人の小人が異変に気づいて息を吹替えされて失敗に終わる。 | :一旦事切れることに成功したが、7人の小人が異変に気づいて息を吹替えされて失敗に終わる。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では、[[ネージュ・ハウゼン]]の通常技「シルキィ・レース」の由来となっている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では、[[ネージュ・ハウゼン]]の通常技「シルキィ・レース」の由来となっている。 | ||
− | |||
;毒のクシ | ;毒のクシ | ||
:白雪姫の殺害計画の一つして使われた道具。その内容は王妃がクシに毒を仕込み、物売りに扮して白雪姫の頭に突き刺す。 | :白雪姫の殺害計画の一つして使われた道具。その内容は王妃がクシに毒を仕込み、物売りに扮して白雪姫の頭に突き刺す。 | ||
:しかし、これも7人の小人によって助け出されてしまう。 | :しかし、これも7人の小人によって助け出されてしまう。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では、[[ネージュ・ハウゼン]]の通常技「ベノム・コーム」の由来となっている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では、[[ネージュ・ハウゼン]]の通常技「ベノム・コーム」の由来となっている。 | ||
− | |||
;毒リンゴ | ;毒リンゴ | ||
:白雪姫の殺害計画の一つして使われた道具であり、子ども向けの童話で最も見かけている。その内容は王妃がリンゴに毒を仕込み、物売りに扮して白雪姫を食わせる。 | :白雪姫の殺害計画の一つして使われた道具であり、子ども向けの童話で最も見かけている。その内容は王妃がリンゴに毒を仕込み、物売りに扮して白雪姫を食わせる。 | ||
:こちらは白雪姫を殺害させることはできたが、王子のある行為によって水泡に帰してしまう。 | :こちらは白雪姫を殺害させることはできたが、王子のある行為によって水泡に帰してしまう。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では、[[ネージュ・ハウゼン]]の通常技「ベノム・カーマイン」の由来となっている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では、[[ネージュ・ハウゼン]]の通常技「ベノム・カーマイン」の由来となっている。 | ||
− | |||
;ガラスの棺 | ;ガラスの棺 | ||
:ガラスでできた棺。一度死亡した白雪姫をこの棺に入れたが、そこに王子が通りかかったことが白雪姫の命運を大きく分けることとなった。 | :ガラスでできた棺。一度死亡した白雪姫をこの棺に入れたが、そこに王子が通りかかったことが白雪姫の命運を大きく分けることとなった。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では、[[ネージュ・ハウゼン]]の通常技「グラス・コフィン」の由来となっている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では、[[ネージュ・ハウゼン]]の通常技「グラス・コフィン」の由来となっている。 | ||
− | |||
;赤く焼けた靴 | ;赤く焼けた靴 | ||
:王妃の報いとして使われた道具。'''白雪姫と王子の結婚式の際に王妃は赤く焼けた靴を履かされ、死ぬまで踊らされてしまう'''。 | :王妃の報いとして使われた道具。'''白雪姫と王子の結婚式の際に王妃は赤く焼けた靴を履かされ、死ぬまで踊らされてしまう'''。 | ||
:これはグリム童話での顛末であり、(自業自得とは言え)子どもに聞かせるにはあまりにも残酷だったのか、子ども向けの白雪姫の童話ではそのシーンが削除されている。 | :これはグリム童話での顛末であり、(自業自得とは言え)子どもに聞かせるにはあまりにも残酷だったのか、子ども向けの白雪姫の童話ではそのシーンが削除されている。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では、[[ネージュ・ハウゼン]]の通常技「レッドホット・パンプス」の由来となっている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では、[[ネージュ・ハウゼン]]の通常技「レッドホット・パンプス」の由来となっている。 | ||
− | |||
===竹取物語=== | ===竹取物語=== | ||
[[日本]]で最も古くから誕生した物語。しかしその物語が成立した年、作者ともに不明。なお、かぐや姫に5人の求婚者が現れるのだが、'''帰還が遅かったものほど不幸な目に遭っている'''。 | [[日本]]で最も古くから誕生した物語。しかしその物語が成立した年、作者ともに不明。なお、かぐや姫に5人の求婚者が現れるのだが、'''帰還が遅かったものほど不幸な目に遭っている'''。 | ||
135行目: | 110行目: | ||
:*[[機動戦士ガンダムSEED]]シリーズでは[[マスドライバー]][[施設]]が存在するカグヤ島([[オーブ連合首長国]]領)の名称元になっている。 | :*[[機動戦士ガンダムSEED]]シリーズでは[[マスドライバー]][[施設]]が存在するカグヤ島([[オーブ連合首長国]]領)の名称元になっている。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[楠舞神夜]]」のモチーフとして取り入れられている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[楠舞神夜]]」のモチーフとして取り入れられている。 | ||
− | |||
;仏の御石の鉢 | ;仏の御石の鉢 | ||
:仏(ブッダ)が悟りを開いた時に出現したとされる石鉢。見た目は黒い鉢で光沢がある。1人目(求婚は5人同時。以下帰還の順)の求婚者・石作皇子('''いしづくりのみこ''')に出された難題。 | :仏(ブッダ)が悟りを開いた時に出現したとされる石鉢。見た目は黒い鉢で光沢がある。1人目(求婚は5人同時。以下帰還の順)の求婚者・石作皇子('''いしづくりのみこ''')に出された難題。 | ||
141行目: | 115行目: | ||
:ちなみに「恥を捨てる」という慣用句の語源はこの逸話。 | :ちなみに「恥を捨てる」という慣用句の語源はこの逸話。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では[[楠舞神夜]]の通常技「如来の鉢」の由来となっている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では[[楠舞神夜]]の通常技「如来の鉢」の由来となっている。 | ||
− | |||
;蓬莱の玉の枝 | ;蓬莱の玉の枝 | ||
:不老不死の地・蓬莱山にある、根は銀、茎は金、白い玉がなるとされる木の枝。2人目の求婚者・車持皇子('''くらもちのみこ''')に出された難題。 | :不老不死の地・蓬莱山にある、根は銀、茎は金、白い玉がなるとされる木の枝。2人目の求婚者・車持皇子('''くらもちのみこ''')に出された難題。 | ||
− | : | + | :職人に本物の金と銀で枝を作らせ、持参。かぐや姫も困惑するが、職人が報酬の直談判に来たために偽者であるとばれ、失格。その後、彼は姿をくらましてしまう。 |
:ちなみに「偶さか=まれ」という言葉の語源はこの逸話。 | :ちなみに「偶さか=まれ」という言葉の語源はこの逸話。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では[[楠舞神夜]]の通常技「蓬莱の枝」の由来となっている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では[[楠舞神夜]]の通常技「蓬莱の枝」の由来となっている。 | ||
− | |||
;火鼠の皮衣 | ;火鼠の皮衣 | ||
:火の中に入れても燃えない衣。3人目の求婚者・右大臣、阿倍御主人('''あべのみうし''')に出された難題。 | :火の中に入れても燃えない衣。3人目の求婚者・右大臣、阿倍御主人('''あべのみうし''')に出された難題。 | ||
155行目: | 127行目: | ||
:さらに余談になるが、高橋留美子氏の[[漫画]]作品『犬夜叉』である主人公の犬夜叉が着ているのが火鼠の衣である。 | :さらに余談になるが、高橋留美子氏の[[漫画]]作品『犬夜叉』である主人公の犬夜叉が着ているのが火鼠の衣である。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では[[楠舞神夜]]の通常技「火鼠の衣」の由来となっている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では[[楠舞神夜]]の通常技「火鼠の衣」の由来となっている。 | ||
− | |||
;竜の首の玉 | ;竜の首の玉 | ||
:龍の首元にあると言われる、五色に輝く宝玉。4人目の求婚者・大納言、大伴御行('''おおとものみゆき''')に出された難題。 | :龍の首元にあると言われる、五色に輝く宝玉。4人目の求婚者・大納言、大伴御行('''おおとものみゆき''')に出された難題。 | ||
161行目: | 132行目: | ||
:ちなみに「堪え難い」という慣用句の語源はこの逸話。 | :ちなみに「堪え難い」という慣用句の語源はこの逸話。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では[[楠舞神夜]]の通常技「龍顎門の珠」の由来となっている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では[[楠舞神夜]]の通常技「龍顎門の珠」の由来となっている。 | ||
− | |||
;燕の子安貝 | ;燕の子安貝 | ||
:燕が卵を産むときにだけ体内に作られ、産卵の際に出てくると言われる。5人目の求婚者・中納言、石上麿足('''いそのかみのまろたり''')に出された難題。 | :燕が卵を産むときにだけ体内に作られ、産卵の際に出てくると言われる。5人目の求婚者・中納言、石上麿足('''いそのかみのまろたり''')に出された難題。 | ||
− | : | + | :果敢にも自ら崖を上り、燕の巣からの回収を試みるが、貝だと思って掴んだそれは燕のフンであり、更に崖から落ちて重傷を負う。このことに気を落した彼は、その後まもなく病気で亡くなってしまう。 |
− | : | + | :ちなみに「~の甲斐がない」という慣用句の語源はこの逸話。 |
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では[[楠舞神夜]]の通常技「燕の介」の由来となっている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では[[楠舞神夜]]の通常技「燕の介」の由来となっている。 | ||
− | |||
===不思議の国のアリス=== | ===不思議の国のアリス=== | ||
1865年にイギリスで誕生した児童小説。実は、作者であるルイス・キャロルは数学者であり、その知人の少女のために即興で聞かせた物語が元となっている。 | 1865年にイギリスで誕生した児童小説。実は、作者であるルイス・キャロルは数学者であり、その知人の少女のために即興で聞かせた物語が元となっている。 | ||
176行目: | 145行目: | ||
:終盤にてハートの女王と対面し、そこで生きたトランプたちによって裁判をかけられるが、その内容が馬鹿馬鹿しかったことにに腹を立て抗議するも、トランプに襲われてしまう。 | :終盤にてハートの女王と対面し、そこで生きたトランプたちによって裁判をかけられるが、その内容が馬鹿馬鹿しかったことにに腹を立て抗議するも、トランプに襲われてしまう。 | ||
:しかし、目覚めると姉の膝枕の上で眠っていたこと、今までの冒険は彼女が夢を見た内容であったことに気づいた。 | :しかし、目覚めると姉の膝枕の上で眠っていたこと、今までの冒険は彼女が夢を見た内容であったことに気づいた。 | ||
− | :*[[無限のフロンティアシリーズ]] | + | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「NAMCO×CAPCOM」の主人公「[[有栖零児]]」のモチーフとして取り入れられている他、物語全体が「ミラビリス城」のマップ及び出現エネミーのモチーフとして取り入れられている。 |
− | |||
;ハートの女王 | ;ハートの女王 | ||
:トランプのハートの[[女王]]。クロッケー大会を主催する…のだが、槌と球、ゲートがフラミンゴとハリネズミ、生きたトランプというもの。加えて、極度の癇癪持ちで、些細なことで怒っては「首をはねろ!」と言いつけて回る。 | :トランプのハートの[[女王]]。クロッケー大会を主催する…のだが、槌と球、ゲートがフラミンゴとハリネズミ、生きたトランプというもの。加えて、極度の癇癪持ちで、些細なことで怒っては「首をはねろ!」と言いつけて回る。 | ||
:しかし、その後でハートの王がひそかに罪人を解放しているため実際に処刑されてはおらず、グリフィンからそのことで陰口を叩かれている有様。 | :しかし、その後でハートの王がひそかに罪人を解放しているため実際に処刑されてはおらず、グリフィンからそのことで陰口を叩かれている有様。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[カルディア・バシリッサ]]」のモチーフとして取り入れられている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[カルディア・バシリッサ]]」のモチーフとして取り入れられている。 | ||
− | |||
===ブレーメンの音楽隊=== | ===ブレーメンの音楽隊=== | ||
グリム童話の一編。ちなみにブレーメンと書かれてあるが、その道中にあった家を気に入り、最終的にはそこでずっと暮らしていった。 | グリム童話の一編。ちなみにブレーメンと書かれてあるが、その道中にあった家を気に入り、最終的にはそこでずっと暮らしていった。 | ||
189行目: | 156行目: | ||
:このままだと死んでしまうと察したのか、隙を突いて逃げ出したロバはブレーメンに行って音楽隊になることを決意した。 | :このままだと死んでしまうと察したのか、隙を突いて逃げ出したロバはブレーメンに行って音楽隊になることを決意した。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[エイゼル・グラナータ]]」のモチーフとなった。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[エイゼル・グラナータ]]」のモチーフとなった。 | ||
− | |||
;犬 | ;犬 | ||
:昔は猟犬として狩りをこなす事ができたが、年をとってしまうと速く走れなくなり、狩りにも行けなくなってしまう。 | :昔は猟犬として狩りをこなす事ができたが、年をとってしまうと速く走れなくなり、狩りにも行けなくなってしまう。 | ||
:そして殺そうとした飼い主から逃げ、途方にくれたところをロバに出会って音楽隊になることを決意した。 | :そして殺そうとした飼い主から逃げ、途方にくれたところをロバに出会って音楽隊になることを決意した。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[キュオン・フーリオン]]」のモチーフとなった。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[キュオン・フーリオン]]」のモチーフとなった。 | ||
− | |||
;猫 | ;猫 | ||
:昔は家の中にいるネズミを追い掛け回していたが、年老いていくうちに歯が弱ってしまう。 | :昔は家の中にいるネズミを追い掛け回していたが、年老いていくうちに歯が弱ってしまう。 | ||
:役に立たないと思った飼い主が井戸を投げ込んで殺そうとし、夢中で逃げ出した。そして、ロバ達と出会って音楽隊になろうとした。 | :役に立たないと思った飼い主が井戸を投げ込んで殺そうとし、夢中で逃げ出した。そして、ロバ達と出会って音楽隊になろうとした。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[カッツェ・コトルノス]]」のモチーフとなった。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[カッツェ・コトルノス]]」のモチーフとなった。 | ||
− | |||
;鶏 | ;鶏 | ||
:昔は朝早く起きてそのひと鳴きで起こす役割をしていたが、年をとるとそれができなくなってしまい、明日にはスープにされてしまうことになった。 | :昔は朝早く起きてそのひと鳴きで起こす役割をしていたが、年をとるとそれができなくなってしまい、明日にはスープにされてしまうことになった。 | ||
208行目: | 172行目: | ||
16世紀後半に完成した中国の長編小説。知名度の高さは『[[SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors|三国志演義]]』、『水滸伝』と並ぶ。子ども向けの童話では『そんごくう』等のタイトルになっていることが多い。 | 16世紀後半に完成した中国の長編小説。知名度の高さは『[[SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors|三国志演義]]』、『水滸伝』と並ぶ。子ども向けの童話では『そんごくう』等のタイトルになっていることが多い。 | ||
;孫悟空(そん・ごくう、Sūn Wù kōng) | ;孫悟空(そん・ごくう、Sūn Wù kōng) | ||
− | :『西遊記』の主人公。花果山の石から生まれた猿。「斉天大聖(せいてんたいせい)」の号を持つ。また、[[変形|変化]]・[[分身]]の術等を得意とする。 | + | :『西遊記』の主人公。花果山の石から生まれた猿。「斉天大聖(せいてんたいせい)」の号を持つ。また、[[変形|変化]]・[[分身]]の術等を得意とする。 |
:天界で大暴れするが、釈迦如来によって封印されてしまう。それから500年後、三蔵法師によって解放されて彼の一番弟子となる。以降、三蔵法師の天竺取経の旅のお伴をすることになる。 | :天界で大暴れするが、釈迦如来によって封印されてしまう。それから500年後、三蔵法師によって解放されて彼の一番弟子となる。以降、三蔵法師の天竺取経の旅のお伴をすることになる。 | ||
:イタズラ好きで短気な性格故に師匠である三蔵法師とは何度も衝突するが、必ず彼を助ける義理堅さを持つ。 | :イタズラ好きで短気な性格故に師匠である三蔵法師とは何度も衝突するが、必ず彼を助ける義理堅さを持つ。 | ||
:また、その自由奔放なキャラクター性は[[日本]]においても受容され、[[漫画]]『ドラゴンボール』等の[[主人公]]の名前の元ネタにもなっている程である。 | :また、その自由奔放なキャラクター性は[[日本]]においても受容され、[[漫画]]『ドラゴンボール』等の[[主人公]]の名前の元ネタにもなっている程である。 | ||
:*[[魔装機神シリーズ]]では[[ファミリア]]の一体[[ゴクー]]の由来となっている。 | :*[[魔装機神シリーズ]]では[[ファミリア]]の一体[[ゴクー]]の由来となっている。 | ||
− | + | ;;如意金箍棒(にょいきんこぼう、Rú yì jīn gū bàng) | |
::孫悟空が愛用する棒状の武器。「如意棒」とも言う。伸縮自在の武器で、重量は一万三千五百斤(約8t)もある。 | ::孫悟空が愛用する棒状の武器。「如意棒」とも言う。伸縮自在の武器で、重量は一万三千五百斤(約8t)もある。 | ||
::元々は水深を測るための重りとして使用していた物で、東海竜王が宮殿の蔵に納めていた。ところが、孫悟空によって強奪され、以降は彼の愛用の武器となった。 | ::元々は水深を測るための重りとして使用していた物で、東海竜王が宮殿の蔵に納めていた。ところが、孫悟空によって強奪され、以降は彼の愛用の武器となった。 | ||
::*[[バンプレストオリジナル]]では[[龍人機]]の武装「如意金箍棒」の由来となっている。 | ::*[[バンプレストオリジナル]]では[[龍人機]]の武装「如意金箍棒」の由来となっている。 | ||
− | |||
;猪八戒(ちょ・はっかい、Zhū Bā jiè) | ;猪八戒(ちょ・はっかい、Zhū Bā jiè) | ||
:豚の妖怪。「天蓬元帥(てんぽうげんすい)」の号を持つ。三蔵法師の二番目の弟子となる。釘鈀(ていは)という9本の歯を持つ熊手状の武器を愛用する。 | :豚の妖怪。「天蓬元帥(てんぽうげんすい)」の号を持つ。三蔵法師の二番目の弟子となる。釘鈀(ていは)という9本の歯を持つ熊手状の武器を愛用する。 | ||
:大食らいで好色な面を持つ等、猪八戒は作中における三枚目キャラクターだが、実は中国においては孫悟空よりも人気が高い。 | :大食らいで好色な面を持つ等、猪八戒は作中における三枚目キャラクターだが、実は中国においては孫悟空よりも人気が高い。 | ||
:*[[魔装機神シリーズ]]では[[ファミリア]]の一体[[ハッカイ]]の由来となっている。 | :*[[魔装機神シリーズ]]では[[ファミリア]]の一体[[ハッカイ]]の由来となっている。 | ||
− | |||
;沙悟浄(さ・ごじょう、Shā Wù jìng) | ;沙悟浄(さ・ごじょう、Shā Wù jìng) | ||
:水の妖怪(よく「'''河童'''」であると言われるが、これは日本の作家による翻案である)。「捲簾大将(けんれんたいしょう)」の号を持つ。三蔵法師の三番目の弟子となる。宝杖という棒状の武器を愛用する。 | :水の妖怪(よく「'''河童'''」であると言われるが、これは日本の作家による翻案である)。「捲簾大将(けんれんたいしょう)」の号を持つ。三蔵法師の三番目の弟子となる。宝杖という棒状の武器を愛用する。 | ||
:原作では孫悟空や猪八戒と比較して地味な存在である。そのため、後世の日本の作家達によって様々なアレンジが成されていることが多い。 | :原作では孫悟空や猪八戒と比較して地味な存在である。そのため、後世の日本の作家達によって様々なアレンジが成されていることが多い。 | ||
:*[[魔装機神シリーズ]]では[[ファミリア]]の一体[[ゴジョー]]の由来となっている。 | :*[[魔装機神シリーズ]]では[[ファミリア]]の一体[[ゴジョー]]の由来となっている。 | ||
− | |||
;三蔵法師(さんぞう・ほうし、Sān zāng fǎ shī) | ;三蔵法師(さんぞう・ほうし、Sān zāng fǎ shī) | ||
:天竺取経の旅に出かける仏教僧。孫悟空、猪八戒、沙悟浄の師匠である。実在した中国の訳経僧・玄奘三蔵(602~664)がモデル。 | :天竺取経の旅に出かける仏教僧。孫悟空、猪八戒、沙悟浄の師匠である。実在した中国の訳経僧・玄奘三蔵(602~664)がモデル。 | ||
233行目: | 194行目: | ||
:余談だが、日本のTVドラマ等では三蔵法師は'''女性'''が演じることが多い。中でも有名なのは、TVドラマ『西遊記』シリーズ(1978~1980)において三蔵法師を演じた夏目雅子氏だろうか。 | :余談だが、日本のTVドラマ等では三蔵法師は'''女性'''が演じることが多い。中でも有名なのは、TVドラマ『西遊記』シリーズ(1978~1980)において三蔵法師を演じた夏目雅子氏だろうか。 | ||
:*[[魔装機神シリーズ]]では上記の三名の[[ファミリア]]と組んでいる[[ミオ・サスガ]]がそのポジションにあると言える。 | :*[[魔装機神シリーズ]]では上記の三名の[[ファミリア]]と組んでいる[[ミオ・サスガ]]がそのポジションにあると言える。 | ||
− | |||
;哪吒太子(なた・たいし、Né zhā tài zǐ) | ;哪吒太子(なた・たいし、Né zhā tài zǐ) | ||
:托塔李天王の三男。天界において孫悟空と激闘を繰り広げた。三蔵法師一行の天竺取経の旅を見守る立場で、彼等に助太刀することもある。 | :托塔李天王の三男。天界において孫悟空と激闘を繰り広げた。三蔵法師一行の天竺取経の旅を見守る立場で、彼等に助太刀することもある。 | ||
:また、哪吒太子は『封神演義』にも登場している。そこでは父親・托塔李天王とは親子喧嘩をしたり他の神々と争い事を起こしたり等、ちょうど『西遊記』における孫悟空に似たキャラクターとなっている。 | :また、哪吒太子は『封神演義』にも登場している。そこでは父親・托塔李天王とは親子喧嘩をしたり他の神々と争い事を起こしたり等、ちょうど『西遊記』における孫悟空に似たキャラクターとなっている。 | ||
− | : | + | :余談だが、「ナタク」とも呼称されることもあるが、本来ならば[[誤字|誤り]]である(吒という漢字には「タク」という音は無い)。 |
:*『[[新機動戦記ガンダムW]]』では[[シェンロンガンダム]]および[[アルトロンガンダム]]の[[異名|愛称]]「ナタク」の由来となっている。 | :*『[[新機動戦記ガンダムW]]』では[[シェンロンガンダム]]および[[アルトロンガンダム]]の[[異名|愛称]]「ナタク」の由来となっている。 | ||
:*『[[新機動戦記ガンダムW Endless Waltz]]』では[[アルトロンガンダムカスタム|アルトロンガンダム(EW版)]]の[[異名|愛称]]「ナタク」の由来となっている。 | :*『[[新機動戦記ガンダムW Endless Waltz]]』では[[アルトロンガンダムカスタム|アルトロンガンダム(EW版)]]の[[異名|愛称]]「ナタク」の由来となっている。 | ||
− | |||
===千夜一夜物語=== | ===千夜一夜物語=== | ||
中世頃のイスラム世界でアラビア語でまとめられた説話集。『アラビアンナイト』とも。主軸はある事情で極度までに女性不信となった王を[[説得]]させるために、王妃となったシェヘラザードがこの話を聞かせている。 | 中世頃のイスラム世界でアラビア語でまとめられた説話集。『アラビアンナイト』とも。主軸はある事情で極度までに女性不信となった王を[[説得]]させるために、王妃となったシェヘラザードがこの話を聞かせている。 | ||
249行目: | 208行目: | ||
:母と貧乏暮らしをしているが、マグリブ出身の魔法使いにそそのかされ、そこで穴の中にある魔法のランプを手にしてから彼の運命が動き出す。 | :母と貧乏暮らしをしているが、マグリブ出身の魔法使いにそそのかされ、そこで穴の中にある魔法のランプを手にしてから彼の運命が動き出す。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[アレディ・ナアシュ]]」のモチーフとなっている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[アレディ・ナアシュ]]」のモチーフとなっている。 | ||
− | |||
;シンドバッド(Sindibaad) | ;シンドバッド(Sindibaad) | ||
:『船乗りシンドバッドの物語』(第290夜 - 第315夜)に登場する船乗り。 | :『船乗りシンドバッドの物語』(第290夜 - 第315夜)に登場する船乗り。 | ||
:インド洋を中心に船に乗って商売をしながら島から島へと渡り歩いたが、後に'''約27年間'''にも及ぶ壮大な冒険へと出るのであった。 | :インド洋を中心に船に乗って商売をしながら島から島へと渡り歩いたが、後に'''約27年間'''にも及ぶ壮大な冒険へと出るのであった。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[シンディ・バード]]」のモチーフとなっている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[シンディ・バード]]」のモチーフとなっている。 | ||
− | |||
;開け、ゴマ | ;開け、ゴマ | ||
:『アリババと40人の盗賊』(第851夜 - 第860夜)にて、秘密の洞窟の扉を開けるのに必要な掛け声。 | :『アリババと40人の盗賊』(第851夜 - 第860夜)にて、秘密の洞窟の扉を開けるのに必要な掛け声。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では[[アレディ・ナアシュ]]の台詞「'''開け、轟魔よ!''' 我に力を!」のモチーフとなっている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では[[アレディ・ナアシュ]]の台詞「'''開け、轟魔よ!''' 我に力を!」のモチーフとなっている。 | ||
− | |||
===ヘンゼルとグレーテル=== | ===ヘンゼルとグレーテル=== | ||
グリム童話の一つ。作中では『お菓子の家』が印象に残るが、こちらも子供に聞かせるには残酷な表現が多く含まれている為、改変されたシーンがある。 | グリム童話の一つ。作中では『お菓子の家』が印象に残るが、こちらも子供に聞かせるには残酷な表現が多く含まれている為、改変されたシーンがある。 | ||
この童話の原型となる話は、長く続いた飢饉を凌ぐために家族が子供捨てを余儀なくされたという事実を反映した内容となっている。 | この童話の原型となる話は、長く続いた飢饉を凌ぐために家族が子供捨てを余儀なくされたという事実を反映した内容となっている。 | ||
− | |||
;ヘンゼル(Haensel) | ;ヘンゼル(Haensel) | ||
− | : | + | :捨てられた兄妹の兄。行く宛もないグレーテルとともに森に迷い込み、そこでお菓子の家を見つけるが…。 |
:この名は「男の子」での洗礼名「ヨハネス(Johannes)」を省略した「ハンス(Hans)」に縮小語尾-『el』をつけた地方色のある子供向けの名前。 | :この名は「男の子」での洗礼名「ヨハネス(Johannes)」を省略した「ハンス(Hans)」に縮小語尾-『el』をつけた地方色のある子供向けの名前。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では菓子店「ファッティ・'''ヘンゼル'''」の名称元として取り入れられている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では菓子店「ファッティ・'''ヘンゼル'''」の名称元として取り入れられている。 | ||
− | |||
;グレーテル(Gretel) | ;グレーテル(Gretel) | ||
− | : | + | :捨てられた兄弟の妹。行く宛もないヘンゼルとともに森に迷い込み、そこでお菓子の家を見つけるが…。 |
:この名は「女の子」での洗礼名「マルガレーテ(Margarete)」を省略した「グレーテ(Grete)」に縮小語尾-『(e)l』をつけた地方色のある子供向けの名前。 | :この名は「女の子」での洗礼名「マルガレーテ(Margarete)」を省略した「グレーテ(Grete)」に縮小語尾-『(e)l』をつけた地方色のある子供向けの名前。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[クレオ・グレーテル]]」のモチーフとして取り入れられている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[クレオ・グレーテル]]」のモチーフとして取り入れられている。 | ||
− | |||
===オズの魔法使い=== | ===オズの魔法使い=== | ||
1900年にアメリカ合衆国の作家ライマン・フランク・ボームが発表した児童文学作品。この作品の[[続編]]が、ボームや他の作家達によって書かれている。 | 1900年にアメリカ合衆国の作家ライマン・フランク・ボームが発表した児童文学作品。この作品の[[続編]]が、ボームや他の作家達によって書かれている。 | ||
− | |||
;ドロシー・ゲイル(Dorothy Gale) | ;ドロシー・ゲイル(Dorothy Gale) | ||
:本作の主人公。カンザス州で暮らす少女。ある日竜巻によってオズの国に飛ばされてしまう。 | :本作の主人公。カンザス州で暮らす少女。ある日竜巻によってオズの国に飛ばされてしまう。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[ドロシー・ミストラル]]」のモチーフとして取り入れられている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[ドロシー・ミストラル]]」のモチーフとして取り入れられている。 | ||
− | |||
;カカシ | ;カカシ | ||
:マンチキンのお百姓に作られたカカシ。道中でドロシーと出会ってからは『脳』がないことを負い目に感じつつある。 | :マンチキンのお百姓に作られたカカシ。道中でドロシーと出会ってからは『脳』がないことを負い目に感じつつある。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「セリブラムレス」のモチーフとして取り入れられている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「セリブラムレス」のモチーフとして取り入れられている。 | ||
− | |||
;ブリキの木こり | ;ブリキの木こり | ||
:全身がブリキで出来ている木こり。元は人間であるためか意思こそ持っているが、『心臓』を持ってないため、それを求めている。 | :全身がブリキで出来ている木こり。元は人間であるためか意思こそ持っているが、『心臓』を持ってないため、それを求めている。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「ハートレス」のモチーフとして取り入れられている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「ハートレス」のモチーフとして取り入れられている。 | ||
− | |||
;ライオン | ;ライオン | ||
:百獣の王でかなり立派な体格をしている。しかし性格が臆病であることに悩んだ彼は、『勇気』を欲している。 | :百獣の王でかなり立派な体格をしている。しかし性格が臆病であることに悩んだ彼は、『勇気』を欲している。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「ヴァラレス」のモチーフとして取り入れられている。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「ヴァラレス」のモチーフとして取り入れられている。 | ||
− | |||
;エメラルドの都 | ;エメラルドの都 | ||
:街中が美しい建物で並び、緑色の大理石とエメラルドで構成されている。 | :街中が美しい建物で並び、緑色の大理石とエメラルドで構成されている。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「エスメラルダ城塞」の名称元として取り入れられている。ちなみに、エスメラルダは[[スペイン語]]でエメラルドを意味する。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「エスメラルダ城塞」の名称元として取り入れられている。ちなみに、エスメラルダは[[スペイン語]]でエメラルドを意味する。 | ||
− | |||
===人魚姫=== | ===人魚姫=== | ||
1836年に発表されたデンマークの作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話。純粋に王子を愛しながらも、最期まで報われなかった人魚の悲しい物語。 | 1836年に発表されたデンマークの作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話。純粋に王子を愛しながらも、最期まで報われなかった人魚の悲しい物語。 | ||
失恋を繰り返し、生涯独身として過ごしたアンデルセンの人生を想起させてしまう。 | 失恋を繰り返し、生涯独身として過ごしたアンデルセンの人生を想起させてしまう。 | ||
− | |||
;人魚姫 | ;人魚姫 | ||
:人魚の王の6人の娘たちの内、末の姫。王子を助けて恋心を抱くが、自分が人魚であったがゆえに人間に会うことすら許されなかった。 | :人魚の王の6人の娘たちの内、末の姫。王子を助けて恋心を抱くが、自分が人魚であったがゆえに人間に会うことすら許されなかった。 | ||
308行目: | 254行目: | ||
:その一方で、人魚姫と王子が共にハッピーエンドを迎えるように改変された作品(例えば、ディズニー版『リトル・マーメイド』等)も存在する。 | :その一方で、人魚姫と王子が共にハッピーエンドを迎えるように改変された作品(例えば、ディズニー版『リトル・マーメイド』等)も存在する。 | ||
:*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[アン・シレーナ]]」の由来となっている(ついでに言うと、シレーナも[[イタリア語]]で「人魚」を意味する言葉である)。 | :*[[無限のフロンティアシリーズ]]では「[[アン・シレーナ]]」の由来となっている(ついでに言うと、シレーナも[[イタリア語]]で「人魚」を意味する言葉である)。 | ||
− | |||
===ピノッキオの冒険=== | ===ピノッキオの冒険=== | ||
1883年に発表されたイタリアの作家カルロ・コッローディの児童文学。…であるが、原作は社会風刺を意図して描かれていて、どぎつい表現も少なからず存在する。 | 1883年に発表されたイタリアの作家カルロ・コッローディの児童文学。…であるが、原作は社会風刺を意図して描かれていて、どぎつい表現も少なからず存在する。 | ||
;ピノッキオ(Pinocchio) | ;ピノッキオ(Pinocchio) | ||
− | : | + | :主人公。ゼペット爺さんによって創られた木の人形。生命が吹き込まれ、ゼペット爺さんの子どもになる。ピノッキオは悪戯好きで怠慢な性格で、悪い連中に何度も騙されて酷い目に遭うが、最終的には心を入れ替える。そんな彼を見た[[妖精]]によってピノッキオは晴れて人間となる。 |
:'''原作初版本におけるピノッキオは不良少年と言うべき面が強く、悪い連中に騙されて死んでしまうという結末を迎えている'''(この結末には読者からの抗議があったので、改めて物語の続きが書かれた)。 | :'''原作初版本におけるピノッキオは不良少年と言うべき面が強く、悪い連中に騙されて死んでしまうという結末を迎えている'''(この結末には読者からの抗議があったので、改めて物語の続きが書かれた)。 | ||
− | : | + | :なお、ウォルト・ディズニーは『ピノッキオの冒険』を映画化する際に、ピノッキオの性格およびストーリー展開の改変を行った。このディズニーによる改変は多くの人々に受容され、今日にも大きな影響を与えている。 |
− | :* | + | :*[[超重神グラヴィオン]]([[超重神グラヴィオンZwei|Zwei]])では[[天空侍斗牙]]の人物像のモデルとなっている。 |
− | |||
===幸福な王子=== | ===幸福な王子=== | ||
1888年に発表されたアイルランド出身の文人オスカー・ワイルドによる子供向けの短編小説。邦題にはこの他『幸せの王子』『幸せな王子』がある。 | 1888年に発表されたアイルランド出身の文人オスカー・ワイルドによる子供向けの短編小説。邦題にはこの他『幸せの王子』『幸せな王子』がある。 | ||
− | |||
;幸福な王子の像 | ;幸福な王子の像 | ||
:自我を持ち、両目には青いサファイア、腰の剣の装飾には真っ赤なルビー、体は金箔に包まれていて、心臓は鉛で作られている。 | :自我を持ち、両目には青いサファイア、腰の剣の装飾には真っ赤なルビー、体は金箔に包まれていて、心臓は鉛で作られている。 | ||
:自身が見える範囲にいる不幸な人々のために自身を犠牲にツバメにその装飾を配るよう頼む。 | :自身が見える範囲にいる不幸な人々のために自身を犠牲にツバメにその装飾を配るよう頼む。 | ||
− | :* | + | :*[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]では[[ユーサー・インサラウム]]のモチーフとして取り入れられており、その自己犠牲の精神や失った家臣等がそのまま反映されている。 |
− | |||
;ツバメ | ;ツバメ | ||
− | : | + | :渡り鳥だが王子の像の頼みを聞きその装飾を不幸な人々に配り、冬が来てしまい力尽きてしまう。 |
− | :* | + | :*[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]では[[マリリン・キャット]]のモチーフとして取り入れられており、その今際の際に自身をツバメと皮肉る台詞がある。 |
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
{{DEFAULTSORT:とうわ}} | {{DEFAULTSORT:とうわ}} | ||
[[category:資料]] | [[category:資料]] |