「特攻」を編集中
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== 概要 == | == 概要 == | ||
太平洋戦争において戦力的に劣勢に立たされた旧日本軍が組織した「神風特別攻撃隊(しんぷうとくべつこうげきたい)」、または彼らが実行した[[捨て身]]の突撃戦法が名称の由来。本来は「しんぷう」と呼ぶのが正しいのだが、一般には「カミカゼ」の名前で知られている。 | 太平洋戦争において戦力的に劣勢に立たされた旧日本軍が組織した「神風特別攻撃隊(しんぷうとくべつこうげきたい)」、または彼らが実行した[[捨て身]]の突撃戦法が名称の由来。本来は「しんぷう」と呼ぶのが正しいのだが、一般には「カミカゼ」の名前で知られている。 | ||
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+ | 「トッコウ」「カミカゼ」は[[日本]]以外での国(主にかつて「特別攻撃」を受けたアメリカ)でも通用する言葉であり、2001年のいわゆる「9.11」同時多発テロ攻撃を「カミカゼの再来」と評する向きもあった。 | ||
実行すれば成否に関わりなく命を落とす攻撃を正規の作戦として採用したのは旧日本軍のみとされているが、パイロットが各自の判断で行った体当たり攻撃は世界各国で報告されており、ロボットアニメにおいても後者の特攻が描かれる例が多い。歴史の浅い航空機に限らなければ同種の戦法自体の歴史は広く古く、生身で爆薬を抱えたり、艦船に火薬を満載したりして不帰の突貫を行うような例は、世界中の多くの記録に残されている。 | 実行すれば成否に関わりなく命を落とす攻撃を正規の作戦として採用したのは旧日本軍のみとされているが、パイロットが各自の判断で行った体当たり攻撃は世界各国で報告されており、ロボットアニメにおいても後者の特攻が描かれる例が多い。歴史の浅い航空機に限らなければ同種の戦法自体の歴史は広く古く、生身で爆薬を抱えたり、艦船に火薬を満載したりして不帰の突貫を行うような例は、世界中の多くの記録に残されている。 | ||
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:[[妖魔巨烈獣バラゴーン]]に[[ブルーガー]]で特攻。[[コープランダー隊]]唯一の戦死者となった。 | :[[妖魔巨烈獣バラゴーン]]に[[ブルーガー]]で特攻。[[コープランダー隊]]唯一の戦死者となった。 | ||
;[[剛光代]] | ;[[剛光代]] | ||
− | :ボルテスチームを救うため戦闘機で[[バイザンガ]] | + | :ボルテスチームを救うため戦闘機で[[バイザンガ]]に特攻。SRWでも『新』や『J』のイベントで再現されている。 |
;[[神ファミリー]] | ;[[神ファミリー]] | ||
− | :[[ガイゾック]] | + | :[[ガイゾック]]との最終決戦は特攻のオンパレードだった。 |
;[[マーグ]] | ;[[マーグ]] | ||
:OVA版では[[マーズ]]を救うため[[ゼーロン]]に特攻。 | :OVA版では[[マーズ]]を救うため[[ゼーロン]]に特攻。 | ||
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;[[勇者ロボ]]軍団 | ;[[勇者ロボ]]軍団 | ||
:[[ピサ・ソール]]の無限再生を止めるために[[ソール11遊星主]]のラウドGストーンを捨て身で爆破した。 | :[[ピサ・ソール]]の無限再生を止めるために[[ソール11遊星主]]のラウドGストーンを捨て身で爆破した。 | ||
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;[[石神邦生]] | ;[[石神邦生]] | ||
:アニメ版では加藤ともに特攻(石神はこの時点では既にプログラム上の存在であったが)。原作漫画版では、ヒトマキナの転送フィールドを[[ジュダ]]の転送フィールドをぶつけることで相殺を図った。 | :アニメ版では加藤ともに特攻(石神はこの時点では既にプログラム上の存在であったが)。原作漫画版では、ヒトマキナの転送フィールドを[[ジュダ]]の転送フィールドをぶつけることで相殺を図った。 | ||
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;[[旋風寺舞人]]、[[グレートマイトガイン]]([[ガイン]]) | ;[[旋風寺舞人]]、[[グレートマイトガイン]]([[ガイン]]) | ||
:洗礼ロボとの戦いで[[ガードダイバー]]、[[バトルボンバー]]が破壊され、魔のオーラへの対抗手段もない状態で怒りに任せて[[空中戦艦ブランカ]]に特攻。そのまま無駄死にするところだったが、[[吉永サリー|サリー]]のイノセントウェーブが発動した事で勝利した上で生存した。 | :洗礼ロボとの戦いで[[ガードダイバー]]、[[バトルボンバー]]が破壊され、魔のオーラへの対抗手段もない状態で怒りに任せて[[空中戦艦ブランカ]]に特攻。そのまま無駄死にするところだったが、[[吉永サリー|サリー]]のイノセントウェーブが発動した事で勝利した上で生存した。 | ||
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:[[ホンコン・シティ]]での戦いで、[[スードリ]](劇場版にて[[ガルダ級]])で[[アウドムラ]]に特攻をかける。部下には退艦命令を出したが、残る者も多かった。 | :[[ホンコン・シティ]]での戦いで、[[スードリ]](劇場版にて[[ガルダ級]])で[[アウドムラ]]に特攻をかける。部下には退艦命令を出したが、残る者も多かった。 | ||
;[[カミーユ・ビダン]] | ;[[カミーユ・ビダン]] | ||
− | :[[Ζガンダム]]のウェイブライダー形態で[[パプテマス・シロッコ]]の[[ジ・O]]に[[突撃]] | + | :[[Ζガンダム]]のウェイブライダー形態で[[パプテマス・シロッコ]]の[[ジ・O]]に[[突撃]]し撃破するが、精神崩壊した(TV版)。 |
− | : | + | :スパロボではΖガンダムの武器に「ウェイブライダー突撃」として実装されている。 |
;[[オリファー・イノエ]] | ;[[オリファー・イノエ]] | ||
:[[V2ガンダム|V2]]のコアファイターでバイク戦艦に特攻した。 | :[[V2ガンダム|V2]]のコアファイターでバイク戦艦に特攻した。 | ||
− | ;[[ロベルト・ゴメス | + | ;[[ロベルト・ゴメス]] |
:若者たちを退艦させた後、残った老人たちと共に[[リーンホースJr.]]で特攻をかけモトラッド艦隊を全滅させた。 | :若者たちを退艦させた後、残った老人たちと共に[[リーンホースJr.]]で特攻をかけモトラッド艦隊を全滅させた。 | ||
;[[ギリ・ガデューカ・アスピス]](「鋼鉄の7人」メンバー全員) | ;[[ギリ・ガデューカ・アスピス]](「鋼鉄の7人」メンバー全員) | ||
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:[[チラム]]の追手からファクトリーを逃がすため囮となって特攻死する。 | :[[チラム]]の追手からファクトリーを逃がすため囮となって特攻死する。 | ||
;[[ブレラ・スターン]] | ;[[ブレラ・スターン]] | ||
− | : | + | :自力で[[インプラント]]を引きちぎって[[クイーン・フロンティア]]に特攻し、[[電脳貴族]]を道連れに死亡した。 |
;[[エイブ・タマリ]] | ;[[エイブ・タマリ]] | ||
:主君[[エレ・ハンム]]の死後、[[ゴラオン]]で[[ゲア・ガリング]]に特攻。また、『ダンバイン』劇中では[[オーラバリア]]対策として地上軍の戦闘機が特攻をかけている(ただし、パイロット達は突入前に脱出し、最後の突入は無線操縦で機体をコントロールしている)。 | :主君[[エレ・ハンム]]の死後、[[ゴラオン]]で[[ゲア・ガリング]]に特攻。また、『ダンバイン』劇中では[[オーラバリア]]対策として地上軍の戦闘機が特攻をかけている(ただし、パイロット達は突入前に脱出し、最後の突入は無線操縦で機体をコントロールしている)。 | ||
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;[[エルク・ドメル]] | ;[[エルク・ドメル]] | ||
:七色星団の戦いで[[ヤマト]]に敗北すると、乗艦の[[ドメラーズIII世]]のブリッジ部分を切り離してヤマトの第三艦橋に取り付いて自爆する。旧作では第三艦橋が完全に消し飛ぶ程の損害を与えたが、『2199』では波動防壁に防がれて無傷だった。 | :七色星団の戦いで[[ヤマト]]に敗北すると、乗艦の[[ドメラーズIII世]]のブリッジ部分を切り離してヤマトの第三艦橋に取り付いて自爆する。旧作では第三艦橋が完全に消し飛ぶ程の損害を与えたが、『2199』では波動防壁に防がれて無傷だった。 | ||
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== スパロボで特攻を敢行した人物 == | == スパロボで特攻を敢行した人物 == | ||
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;[[ブロッケン伯爵]] | ;[[ブロッケン伯爵]] | ||
:『[[スーパーロボット大戦F完結編]]』で、[[飛行要塞グール]]で[[新早乙女研究所]]へ特攻を敢行するが、[[真・ゲッター1]]のストナーサンシャインの一撃で失敗に終わる。 | :『[[スーパーロボット大戦F完結編]]』で、[[飛行要塞グール]]で[[新早乙女研究所]]へ特攻を敢行するが、[[真・ゲッター1]]のストナーサンシャインの一撃で失敗に終わる。 | ||
− | ;[[ | + | ;[[ヒドラー元帥]] |
− | + | :『[[スーパーロボット大戦Z]]』で[[グラー博士]]を[[アクエリオン]]の攻撃から庇って彼を逃がし、[[百鬼帝国]]の将来を案じながら[[メカ要塞鬼]]で[[月光号]]に特攻、死亡する。 | |
− | + | ;[[ガンダル司令]] | |
− | :『[[スーパーロボット大戦Z]]』で[[ | ||
− | ;[[ | ||
:『[[スーパーロボット大戦D]]』では、シナリオ「死闘!ギシン星最終決戦!(前半)」で、裏切りを起こした自らの半身[[レディガンダル]]を殺害した事で自分の命も残りわずかとなったため、[[マザーバーン]]で[[ブルー・スウェア]]に特攻する。 | :『[[スーパーロボット大戦D]]』では、シナリオ「死闘!ギシン星最終決戦!(前半)」で、裏切りを起こした自らの半身[[レディガンダル]]を殺害した事で自分の命も残りわずかとなったため、[[マザーバーン]]で[[ブルー・スウェア]]に特攻する。 | ||
:ここでは1EPから自軍めがけて移動し、味方ユニットに隣接すると自爆するため、近寄られる前にマザーバーンを撃墜しなければならない。 | :ここでは1EPから自軍めがけて移動し、味方ユニットに隣接すると自爆するため、近寄られる前にマザーバーンを撃墜しなければならない。 | ||
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:ちなみに、彼女の名は太平洋戦争で使われた特攻機「桜花」と同じで、寺田プロデューサーからもそのことが明言されている。 | :ちなみに、彼女の名は太平洋戦争で使われた特攻機「桜花」と同じで、寺田プロデューサーからもそのことが明言されている。 | ||
;[[リー・リンジュン]] | ;[[リー・リンジュン]] | ||
− | :[[ユーゼス・ゴッツォ|ユーゼス]]の企みを挫くべく[[エア・クリスマス]]で突撃をかける。その一撃で座標を確定した後、[[アダマトロン]] | + | :[[ユーゼス・ゴッツォ|ユーゼス]]の企みを挫くべく[[エア・クリスマス]]で突撃をかける。その一撃で座標を確定した後、[[アダマトロン]]内部へ転移・自爆するという壮絶な最期を遂げる。 |
;[[バレンティナ・レアニカ]] | ;[[バレンティナ・レアニカ]] | ||
:『[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd]]』の最終話で、ユキムラにトドメを刺されそうになった綾人を救う為に遙と共に[[ミデア]]でユキムラの駆るアゾエーブに特攻し、綾人を救ったが、ユキムラの攻撃によって遙と共に死亡する。 | :『[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd]]』の最終話で、ユキムラにトドメを刺されそうになった綾人を救う為に遙と共に[[ミデア]]でユキムラの駆るアゾエーブに特攻し、綾人を救ったが、ユキムラの攻撃によって遙と共に死亡する。 | ||
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== 余談 == | == 余談 == | ||
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*統帥の外道と称された通り、悲劇的な作戦であった特攻作戦だったが、一方でアメリカ軍が受けた損害も大きかった事が近年になって判明している。 | *統帥の外道と称された通り、悲劇的な作戦であった特攻作戦だったが、一方でアメリカ軍が受けた損害も大きかった事が近年になって判明している。 | ||
− | **人的損害に限っても、特攻を行った日本軍の戦死者は5300人余りに対し、アメリカ軍の戦死者は3倍近い15000人以上にも達しており、戦後、アメリカ海軍上層部は口を揃えて「カミカゼこそ、我が軍に最大級の損害を与えた作戦( | + | **人的損害に限っても、特攻を行った日本軍の戦死者は5300人余りに対し、アメリカ軍の戦死者は3倍近い15000人以上にも達しており、戦後、アメリカ海軍上層部は口を揃えて「カミカゼこそ、我が軍に最大級の損害を与えた作戦(正攻法の作戦では殆ど歯が立たなかったということでもあるが)であった」と語っている。(とはいえ、日本軍の戦死者はほぼ全員航空機パイロットであるのに対し、アメリカ軍の戦死者はほとんどが艦船の乗務員である)また、最終的な戦果は護衛空母3隻、駆逐艦31隻、輸送艦50隻ほどで、スパロボで言えばνガンダムに乗ったアムロが機体ごと永遠に失われるのと引き換えに宇宙怪獣上陸挺を倒す(シンジロウ・サコミズの乗った桜花に至っては戦果0である)なものだった。パイロットと機体が確実に失われる以上、戦争が長引いていれば人的資源も物資も払底して実行できなくなったであろう。 |
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**航空機や人間魚雷による体当たり攻撃の他、軍艦が帰還を前提にせず出撃する『艦隊特攻』も行われた。大戦末期、戦艦大和が僅かに残存した艦艇と共に[[沖縄]]救援のために出撃したが、圧倒的な米軍の航空攻撃に成すすべもなく、[[ヤマト|坊ノ岬沖で轟沈している。]] | **航空機や人間魚雷による体当たり攻撃の他、軍艦が帰還を前提にせず出撃する『艦隊特攻』も行われた。大戦末期、戦艦大和が僅かに残存した艦艇と共に[[沖縄]]救援のために出撃したが、圧倒的な米軍の航空攻撃に成すすべもなく、[[ヤマト|坊ノ岬沖で轟沈している。]] | ||
**航空機に爆弾を積んでの体当たりというのは他国でも研究されており、アメリカ軍は対ドイツ用に無線操縦で体当たりさせる無人爆撃機を開発していた。 | **航空機に爆弾を積んでの体当たりというのは他国でも研究されており、アメリカ軍は対ドイツ用に無線操縦で体当たりさせる無人爆撃機を開発していた。 | ||
− | ** | + | **また、ドイツ軍でも連合国の爆撃機に対し体当たり攻撃を行う部隊が結成されたことがある。ただし攻撃後に脱出できる可能性も十分にあり、危険が極めて高い作戦ではあったものの、日本軍の特攻のように確実に死亡する作戦ではなかった。 |
− | + | **第一次大戦では、ロシア帝国の空軍パイロットが「タラン」と呼ばれる航空機による体当たりを敢行する事があった。 | |
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== 関連項目 == | == 関連項目 == | ||
;[[自爆]] | ;[[自爆]] | ||
:特攻とほぼ同じ目的、或いは手段である事が多い。一方で「自爆装置はロマン」などとギャグテイストで扱われたり、特攻とは一線を引いたイメージも古くから定着している。 | :特攻とほぼ同じ目的、或いは手段である事が多い。一方で「自爆装置はロマン」などとギャグテイストで扱われたり、特攻とは一線を引いたイメージも古くから定着している。 | ||
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