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事実本来であれば、対象を最終的に奮起させるために、重大な怪我にならない程度に痛みを与えるのが基本である。(よく言われる「歯を食いしばれ」という前置きは、これから殴ることの意思表示と同時に、舌を噛まないようにさせるための配慮でもある) | 事実本来であれば、対象を最終的に奮起させるために、重大な怪我にならない程度に痛みを与えるのが基本である。(よく言われる「歯を食いしばれ」という前置きは、これから殴ることの意思表示と同時に、舌を噛まないようにさせるための配慮でもある) | ||
− | そして、何よりも「修正」した後のフォローが必要不可欠であり、最も留意すべき点である。徒に相手の心身にダメージを負わせた、あるいは「修正」をした者からの反感を招くだけの結果にならないように、「修正」を行った側が細かい配慮をしなくてはならない<ref>例えば『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]]』にて[[三輪防人|三輪長官]]が[[アラスカ基地]]で[[竜崎一矢|一矢]]に行った一方的な暴力は、ほぼ「修正」の本来の目的を逸脱した私怨によるリンチと言っても過言ではない。</ref><ref>これは幼年の子供に対する躾においても言えることである。</ref> | + | そして、何よりも「修正」した後のフォローが必要不可欠であり、最も留意すべき点である。徒に相手の心身にダメージを負わせた、あるいは「修正」をした者からの反感を招くだけの結果にならないように、「修正」を行った側が細かい配慮をしなくてはならない<ref>例えば『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]]』にて[[三輪防人|三輪長官]]が[[アラスカ基地]]で[[竜崎一矢|一矢]]に行った一方的な暴力は、ほぼ「修正」の本来の目的を逸脱した私怨によるリンチと言っても過言ではない。</ref>。<ref>これは幼年の子供に対する躾においても言えることである。</ref> |
− | + | また、修正する側には人間性の面でも相応の資質が求められる。性格や人格面に問題がある人間が耳障りの言いお題目を掲げて殴ったところで説得力など皆無であり、「相手への成長を期待するという思いを伝えるためにあえて手を出す」という信念すらもないのでは理不尽な暴力以外の何物でもなく、結局は相手からの反感を買うだけだからである。 | |
繰り返すが、「修正」の目的は相手に反省と奮起を促す事にこそある。修正する側される側双方に一定の信頼が築かれていてこそ成り立つものなのである。 | 繰り返すが、「修正」の目的は相手に反省と奮起を促す事にこそある。修正する側される側双方に一定の信頼が築かれていてこそ成り立つものなのである。 | ||
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;[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]] | ;[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]] | ||
:第16話「インド洋での死闘」で、[[シン・アスカ]]が連合に強制労働されている[[民間人]]を救ったものの、[[アスラン・ザラ]]の指示を無視した上に、既にモビルスーツへの抵抗力を持ち合わせていなかった連合基地に投降も呼びかけず一方的な攻撃を行い事実上の虐殺に近い結果を招いた為、殴られてしまった上に自身の行動を「ヒーローごっこ」と非難される事になった。 | :第16話「インド洋での死闘」で、[[シン・アスカ]]が連合に強制労働されている[[民間人]]を救ったものの、[[アスラン・ザラ]]の指示を無視した上に、既にモビルスーツへの抵抗力を持ち合わせていなかった連合基地に投降も呼びかけず一方的な攻撃を行い事実上の虐殺に近い結果を招いた為、殴られてしまった上に自身の行動を「ヒーローごっこ」と非難される事になった。 | ||
− | : | + | :しかし、アスラン自身が口下手な事や信頼関係が軽薄な事も祟って真意が伝わらず、自身の行動がやり過ぎである事を自覚していないシンは、ただアスランへの反感を募らせるだけで終わってしまった。 |
;[[機動戦士ガンダム00]] | ;[[機動戦士ガンダム00]] | ||
:1st第14話「決意の朝」にて、女性との逢瀬という言語道断な理由で遅刻した[[パトリック・コーラサワー]]を[[カティ・マネキン]]が「二度もぶった」。 | :1st第14話「決意の朝」にて、女性との逢瀬という言語道断な理由で遅刻した[[パトリック・コーラサワー]]を[[カティ・マネキン]]が「二度もぶった」。 | ||
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;[[アスラン・ザラ]] | ;[[アスラン・ザラ]] | ||
:民間人救出の為とはいえ、既に抵抗力を失った[[地球連合軍]]の基地に[[モビルスーツ]]で一方的な攻撃を行ったシンに対して、自らが力を持っている意味を自覚させる為に「修正」している。 | :民間人救出の為とはいえ、既に抵抗力を失った[[地球連合軍]]の基地に[[モビルスーツ]]で一方的な攻撃を行ったシンに対して、自らが力を持っている意味を自覚させる為に「修正」している。 | ||
− | : | + | :しかし、口下手で信頼関係が軽薄な事も祟り、シンの方は民間人を救った事に得意気になっていた為に、開き直られてしまうだけとなった。その後も、シンには言葉で理解させようとしているが、結局シンはアスランの言葉を頑なに聞き入れようとはしなかった。 |
;[[シン・アスカ]] | ;[[シン・アスカ]] | ||
− | : | + | :上記の行動からアスランに二度も修正を受ける。しかし、シンにとってアスランは「気に入らない存在」でしかなかった為に、ただ反感を募らせただけとなり、その後は諭されても考えを頑なに変えようとはしなかった。 |
− | + | :結局その後、[[ギルバート・デュランダル|デュランダル議長]]の策略も有って、シンはアスランの言葉を殆ど聞き入れる事は無く溝を深めていく一方となり、後にステラの意識と邂逅する事でようやく自分自身を見つめ直す事になった。 | |
+ | :一方で、原作終了後の設定で参戦した[[UX]]では前述の通り修正する側に回っている。 | ||
== 余談 == | == 余談 == | ||
*劇中ではその場で流されがちな事であるが、現実世界では「修正」は暴力行為であり傷害罪等に問われる可能性が有る。たびたび問題視される学校や[[企業]]、スポーツ等で起きる「いじめ」「体罰」「しごき」「パワハラ」に置き換えると理解しやすいだろう。 | *劇中ではその場で流されがちな事であるが、現実世界では「修正」は暴力行為であり傷害罪等に問われる可能性が有る。たびたび問題視される学校や[[企業]]、スポーツ等で起きる「いじめ」「体罰」「しごき」「パワハラ」に置き換えると理解しやすいだろう。 |