「バイストン・ウェル」を編集中
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− | + | バイストン・ウェル(Byston Well)とは、『[[聖戦士ダンバイン]]』及び『[[リーンの翼 (OVA)|リーンの翼]]』に登場する[[異世界]]。 | |
== 概要 == | == 概要 == | ||
− | [[海]]と[[陸|大地]]の狭間にあるとされる[[異世界]] | + | [[海]]と[[陸|大地]]の狭間にあるとされる[[異世界]]で、その天空は海へと繋がっている。通常は地上との行き来ができないが、オーラロードと呼ばれる一種のゲートを開くことで、それが可能になる。科学技術や文化は、地上でいうと中世[[ヨーロッパ]]と同程度であり、[[騎士]]階級が土地を治めている。ここに暮らす人類は「コモン」と呼ばれ、[[オーラ力]]はそれほど強くない傾向にある。 |
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地上での生を終えた[[魂]]が行き着くところであり、一種の'''死後の世界'''。そのため「魂の安息の場」などとも呼ばれる。[[小説]]『オーラバトラー戦記』での[[ショット・ウェポン]]は、「全ての人類が持つ微弱な[[超能力|ESP]]が寄り集まった領域ではないか」と推論している。 | 地上での生を終えた[[魂]]が行き着くところであり、一種の'''死後の世界'''。そのため「魂の安息の場」などとも呼ばれる。[[小説]]『オーラバトラー戦記』での[[ショット・ウェポン]]は、「全ての人類が持つ微弱な[[超能力|ESP]]が寄り集まった領域ではないか」と推論している。 | ||
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また世界全体へと広がっているオーラ力の影響ゆえか、本来異なる[[言語]]を話す者同士でも相手が自分の知っている言語で話しているかのように相互に会話することが可能となっており、このため召喚された地上人は言葉に不自由する問題を免れている(なお、地上へと送還された後もこの効力は切れていないのか、ショウ達はバイストン・ウェルにいた時と同様に会話できている)。 | また世界全体へと広がっているオーラ力の影響ゆえか、本来異なる[[言語]]を話す者同士でも相手が自分の知っている言語で話しているかのように相互に会話することが可能となっており、このため召喚された地上人は言葉に不自由する問題を免れている(なお、地上へと送還された後もこの効力は切れていないのか、ショウ達はバイストン・ウェルにいた時と同様に会話できている)。 | ||
− | + | 『[[リーンの翼 (OVA)|リーンの翼]]』においても同名の世界が登場するが、設定上は同一の世界。小説版の主役[[シンジロウ・サコミズ]]の生死を境にして歴史が分岐している。なお、全てのバイストン・ウェル関連作(下記参照)は一種の[[パラレルワールド]]として扱われており、互いに矛盾する設定が数多くある。 | |
== 世界構造 == | == 世界構造 == | ||
− | + | バイストン・ウェル自体が三つの世界に分けられ、それがさらに3つの地域に分かれている。 | |
;ウォ・ランドン | ;ウォ・ランドン | ||
− | : | + | :フェラリオ達の住む水の国にして、天空に浮かぶ海。「オージ」「インテラン」「ワーラーカーレーン」に分かれる。これのさらに上層には「バイストン・ウェルの[[宇宙]]」があり、その果てに[[ペンタゴナワールド]]、さらには『[[ガンダムシリーズ|ガンダム]]』の世界があるとも言う。 |
;コモン界 | ;コモン界 | ||
− | : | + | :コモンの住まう世界で、中世ヨーロッパに似た世界。主にここが舞台となる。「クスタンガ」「コモン」「フェンダ・パイル」に分かれる。 |
;ボッブ・レッス | ;ボッブ・レッス | ||
− | : | + | :ガロウ・ランの住まう世界で、いわば地下の暗黒世界。「トゥム」「ネイザ・ラン」「ノム」に分かれる。 |
== 主な国家 == | == 主な国家 == | ||
=== 聖戦士ダンバイン === | === 聖戦士ダンバイン === | ||
;アの国 | ;アの国 | ||
− | : | + | :バイストン・ウェルの西方に位置する国家。国王はフラオン・エルフであったが、典型的なバカ君主だった為かバイストン・ウェル制覇の野望を抱く地方領主[[ドレイク・ルフト]]の下克上によって彼が新たな国王となる。 |
− | : | + | :王城はエルフ城だったが、ドレイクによって占領された後は「ドレイク城」と改名された。ドレイク領の隣は[[ロムン・ギブン]]が治めている。 |
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;クの国 | ;クの国 | ||
− | :アの国の西にある国家。国王は[[ビショット・ハッタ]]。王城はケミ城。独自に[[ビアレス]] | + | :アの国の西にある国家。国王は[[ビショット・ハッタ]]。王城はケミ城。独自に[[ビアレス]]などの高性能な機体を開発している。 |
;ナの国 | ;ナの国 | ||
:高潔なオーラ力を持ち「聖少女」と呼ばれる[[女王]][[シーラ・ラパーナ]]が統治する国家。[[カワッセ・グー]]が忠臣として仕える。 | :高潔なオーラ力を持ち「聖少女」と呼ばれる[[女王]][[シーラ・ラパーナ]]が統治する国家。[[カワッセ・グー]]が忠臣として仕える。 | ||
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:国王はピネガン・ハンム。彼の娘が[[エレ・ハンム]]である。ドレイク軍の侵攻を受けて滅ぼされた。 | :国王はピネガン・ハンム。彼の娘が[[エレ・ハンム]]である。ドレイク軍の侵攻を受けて滅ぼされた。 | ||
;ラウの国 | ;ラウの国 | ||
− | : | + | :バイストン・ウェルの北方に位置する強国。国王はフォイゾン・ゴウ。王城はタータラ城。フォイゾンが[[ジェリル・クチビ]]に討たれた後は孫娘である[[エレ・ハンム]]が女王として即位する。重要な決断をする際に神託を仰ぐという習いを残しているが、「機械の館」を造り独自にオーラマシンを開発する開明的な面も併せ持つ。 |
− | + | :ドレイク軍の進撃に際し、ウィル・ウィプスに続く第二のオーラ・バトル・シップ「[[ゴラオン]]」を発進させたが、なおも敵を食い止めることは出来ずタータラは落城した。 | |
− | + | なお以上の敵側と味方側の国の名前を並べると、それぞれ「悪(ア・ク)」、「見習う(ミ・ナ・ラウ)」となる。 | |
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=== リーンの翼 === | === リーンの翼 === | ||
;ホウジョウ国 | ;ホウジョウ国 | ||
− | :バイストン・ウェルの地に召喚された大日本帝国海軍特攻隊員[[シンジロウ・サコミズ]] | + | :バイストン・ウェルの地に召喚された大日本帝国海軍特攻隊員[[シンジロウ・サコミズ]]が建てた国家。サコミズ自ら[[ホウジョウ軍|軍]]を率いて地上への侵攻を目論む。 |
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== 関連人物 == | == 関連人物 == | ||
;[[ショット・ウェポン]]、[[ゼット・ライト]] | ;[[ショット・ウェポン]]、[[ゼット・ライト]] | ||
− | : | + | :地上のロボット工学者。彼らが召喚された事によって、数多くの[[オーラマシン]]が生まれることになる。 |
;[[ジャコバ・アオン]] | ;[[ジャコバ・アオン]] | ||
− | : | + | :フェラリオの長。 |
== 関連用語 == | == 関連用語 == | ||
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;フェラリオ | ;フェラリオ | ||
:神秘的な力を持つ[[妖精]]のような種族。殆どフェアリーのミ・フェラリオ、人間に近い姿のエ・フェラリオなどに分類される。 | :神秘的な力を持つ[[妖精]]のような種族。殆どフェアリーのミ・フェラリオ、人間に近い姿のエ・フェラリオなどに分類される。 | ||
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;ガロウ・ラン | ;ガロウ・ラン | ||
:姿は人に似ているが、内面は獣のような蛮族。基本的に悪事を働くが、自分達を蔑まないショウに懐く者も居た。 | :姿は人に似ているが、内面は獣のような蛮族。基本的に悪事を働くが、自分達を蔑まないショウに懐く者も居た。 | ||
− | + | :なお、名前が似ている[[ガロード・ラン|炎のモビルスーツ乗り]]とは無関係(『UX』では[[海動剣|勘違いする人物]]がいる)。 | |
− | :なお、名前が似ている[[ガロード・ラン|炎のモビルスーツ乗り]] | ||
;[[オーラマシン]] | ;[[オーラマシン]] | ||
:バイストン・ウェルで開発された、オーラ力を[[動力・エンジン・エネルギー|動力源]]とする戦闘兵器群。生物的な外見が特徴である。 | :バイストン・ウェルで開発された、オーラ力を[[動力・エンジン・エネルギー|動力源]]とする戦闘兵器群。生物的な外見が特徴である。 | ||
:特に早期から生産された人型の機体を[[オーラバトラー]]と呼び、オーラバトラー以外にも[[戦艦]]のオーラ・シップ等、様々なオーラマシンが造られていった。 | :特に早期から生産された人型の機体を[[オーラバトラー]]と呼び、オーラバトラー以外にも[[戦艦]]のオーラ・シップ等、様々なオーラマシンが造られていった。 | ||
;強獣 | ;強獣 | ||
− | : | + | :甲殻のある怪獣のような生物。甲殻がオーラマシンの装甲材として使われる。 |
;カ・オス | ;カ・オス | ||
− | :ガロウ・ランの世界よりさらに下層に位置するという闇の世界、あるいは([[エレ・ハンム|エレ]]曰く)その地獄とも言うべき世界の使者を指していうもの(いわば地獄の[[鬼]]か)。[[ドレイク・ルフト|ドレイク]]が終盤に「[[ルーザ・ルフト|ルーザ]] | + | :ガロウ・ランの世界よりさらに下層に位置するという闇の世界、あるいは([[エレ・ハンム|エレ]]曰く)その地獄とも言うべき世界の使者を指していうもの(いわば地獄の[[鬼]]か)。[[ドレイク・ルフト|ドレイク]]が終盤に「[[ルーザ・ルフト|ルーザ]]を八つ裂きにしてくれてやる」と言ったが、その他には特に触れられていない。 |
;[[リーンの翼]] | ;[[リーンの翼]] | ||
:バイストン・ウェルに伝承される沓。資格のある人物(聖戦士等)が履けば、光の翼が発現して飛行することが可能。 | :バイストン・ウェルに伝承される沓。資格のある人物(聖戦士等)が履けば、光の翼が発現して飛行することが可能。 | ||
== 登場作品 == | == 登場作品 == | ||
− | + | 設定上、バイストン・ウェルに他の参戦作品の登場人物は存在せず、また『ダンバイン』以外のシリーズ作品が同時参戦している場合、'''[[平行世界]]の存在としてバイストン・ウェルが2つ存在する'''事も多い。また、ゲーム中に出てくる[[バイストン・ウェル兵]]の服装はアの国のものである。 | |
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=== [[αシリーズ]] === | === [[αシリーズ]] === | ||
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;[[スーパーロボット大戦COMPACT]] | ;[[スーパーロボット大戦COMPACT]] | ||
:第1話でいきなりバイストン・ウェルに召喚される。ドレイク城周辺がマップとして登場するほか、マーベルがタータラ城へ向かうドレイク軍を足止めする場面もある。 | :第1話でいきなりバイストン・ウェルに召喚される。ドレイク城周辺がマップとして登場するほか、マーベルがタータラ城へ向かうドレイク軍を足止めする場面もある。 | ||
− | ;[[ | + | ;[[スーパーロボット大戦COMPACT2第1部]] |
− | :[[ジャブロー]]突入直前でそこを占拠していた[[アインスト]]の手により、[[アムロ・レイ]]、[[カミーユ・ビダン]]、[[ファ・ユイリィ]]、[[クリスチーナ・マッケンジー]]、[[シロー・アマダ]]、[[ゲッターチーム]]、[[ショウ・ザマ]]、[[チャム・ファウ]]、[[ジョウ・マヤ]]、[[レニー・アイ]]が飛ばされてしまう。なお、仮にも『ダンバイン』の登場人物にも関わらず、[[ガラリア・ニャムヒー]]と[[トッド・ギネス]] | + | :[[ジャブロー]]突入直前でそこを占拠していた[[アインスト]]の手により、[[アムロ・レイ]]、[[カミーユ・ビダン]]、[[ファ・ユイリィ]]、[[クリスチーナ・マッケンジー]]、[[シロー・アマダ]]、[[ゲッターチーム]]、[[ショウ・ザマ]]、[[チャム・ファウ]]、[[ジョウ・マヤ]]、[[レニー・アイ]]が飛ばされてしまう。なお、仮にも『ダンバイン』の登場人物にも関わらず、[[ガラリア・ニャムヒー]]と[[トッド・ギネス]]はその場に居合わせなかったため、地上に残るメンバーとなる。 |
− | :[[主人公]]である[[キョウスケ・ナンブ]] | + | :[[主人公]]である[[キョウスケ・ナンブ]]が飛ばされるか否か(どちらのルートになるか)はフラグ次第。戦力が分断されたことで突入を諦めることになる。 |
;[[スーパーロボット大戦IMPACT]] | ;[[スーパーロボット大戦IMPACT]] | ||
:COMPACT2の面々に加えて[[アレンビー・ビアズリー]]も飛ばされてしまう。 | :COMPACT2の面々に加えて[[アレンビー・ビアズリー]]も飛ばされてしまう。 | ||
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:大量の[[修羅]]が[[異世界]]に渡ったことで次元が不安定になったこと(偶発的)と次元移動が行える[[ミザル・トゥバル]]の能力(意図的)で、TV版のバイストン・ウェルと[[惑星ガイア]]と地上の間の行き来を繰り返す事になる。一方でOVA版のバイストン・ウェルには、一度しか訪れない。 | :大量の[[修羅]]が[[異世界]]に渡ったことで次元が不安定になったこと(偶発的)と次元移動が行える[[ミザル・トゥバル]]の能力(意図的)で、TV版のバイストン・ウェルと[[惑星ガイア]]と地上の間の行き来を繰り返す事になる。一方でOVA版のバイストン・ウェルには、一度しか訪れない。 | ||
:TV版の序盤から再現されるため、ギブン領、エルフ城周辺、ラウの国がマップとして登場する。 | :TV版の序盤から再現されるため、ギブン領、エルフ城周辺、ラウの国がマップとして登場する。 | ||
+ | |||
+ | === Scramble Commanderシリーズ === | ||
+ | ;[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd]] | ||
+ | :[[TERRA]]のオーバーロード作戦に参加した特機群が作戦中に召喚される。「嵐の玉」や「ラース・ワウ城」のマップが登場。 | ||
=== 携帯機シリーズ === | === 携帯機シリーズ === | ||
;[[スーパーロボット大戦UX]] | ;[[スーパーロボット大戦UX]] | ||
− | : | + | :本作のバイストン・ウェルは『[[リーンの翼 (OVA)|リーンの翼]]』を舞台にしている。ホウジョウ国が民衆に圧政を敷いており、それに抵抗する反乱軍との間で戦乱が引き起こされている。 |
− | : | + | :自軍は二度バイストン・ウェルに転移しており(一度目は原作どおりだが、二度目は[[ネロ (デモンベイン)|ネロ]]の手で飛ばされた)、条件を満たしていると[[フェストゥム]]を道連れに散華したはずの[[羽佐間翔子]]が召喚され、'''凄腕の女聖戦士として活躍していた'''という驚愕のクロスオーバーが発生する。 |
− | + | :二章最終話で再びオーラロードが開き、[[ホウジョウ軍]]はバイストン・ウェルへと戻ることになるのだが、反乱軍の面々は[[アルティメット・クロス]]に参加したままなので、ホウジョウ軍の動向が気になるところではあるが、28話で地上に戻る前に司馬懿が「城のオーラマシンは全て破壊した」と告げているためエンディングで反乱軍が戻るまでに軍を再建できるかは難しいだろう。 | |
− | : | ||
;[[スーパーロボット大戦BX]] | ;[[スーパーロボット大戦BX]] | ||
:本作ではプレイヤーが関わっている時期には一切バイストン・ウェルに転移することは無く、'''直接'''登場するのはプロローグでショウが召喚された際のみ。 | :本作ではプレイヤーが関わっている時期には一切バイストン・ウェルに転移することは無く、'''直接'''登場するのはプロローグでショウが召喚された際のみ。 | ||
:…だというにも関わらず、「ショウたち三人の他に'''[[海動剣|海動]]&[[真上遼|真上]]まで[[マジンカイザーSKL|機体]]と共にドレイクによって召喚されていた'''」というこれまた大胆なクロスオーバーがある。 | :…だというにも関わらず、「ショウたち三人の他に'''[[海動剣|海動]]&[[真上遼|真上]]まで[[マジンカイザーSKL|機体]]と共にドレイクによって召喚されていた'''」というこれまた大胆なクロスオーバーがある。 | ||
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=== 単独作品 === | === 単独作品 === | ||
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:クレディオによる世界統合後、[[ホウジョウ軍]]と反乱軍がバイストン・ウェルから地上に飛ばされ、「君を見つめて」ではサコミズ王も遅れてカイルスとホウジョウ軍が戦っている宇宙空間に飛ばされた。 | :クレディオによる世界統合後、[[ホウジョウ軍]]と反乱軍がバイストン・ウェルから地上に飛ばされ、「君を見つめて」ではサコミズ王も遅れてカイルスとホウジョウ軍が戦っている宇宙空間に飛ばされた。 | ||
:「放たれたタマシイ」では、[[カイルス]]が[[アンチスパイラル]]&[[ヒトマキナ]]との決着を着けた際に超螺旋宇宙と繋がってしまい、本来転生により浄化される筈だった亡者たちが「認識の実体化」で復活を遂げ、バイストン・ウェル全土が戦場となってしまう事態に。 | :「放たれたタマシイ」では、[[カイルス]]が[[アンチスパイラル]]&[[ヒトマキナ]]との決着を着けた際に超螺旋宇宙と繋がってしまい、本来転生により浄化される筈だった亡者たちが「認識の実体化」で復活を遂げ、バイストン・ウェル全土が戦場となってしまう事態に。 | ||
− | ;[[ | + | ;[[スーパーロボット大戦X]] |
− | : | + | :直接は舞台にならず、存在に言及されるのみ。ショットは物質世界を「生の世界」、バイストン・ウェルを「死の世界」、[[アル・ワース]]を「生と死の狭間の世界」と評した。 |
− | : | + | |
+ | == バイストン・ウェルが登場する作品 == | ||
+ | バイストン・ウェルは『聖戦士ダンバイン』のために富野由悠季氏が考案した[[世界観]]ではあるが、『ダンバイン』以外の幾つかの作品でも舞台装置として使われている。それは「人々がバイストン・ウェルの物語を忘れないように、ミ・フェラリオが[[ナレーション|物語を語る]]」というテーマの体言なのかもしれない。 | ||
+ | |||
+ | ;[[聖戦士ダンバイン]] | ||
+ | :1983年~1984年に放映されたTVアニメ。バイストン・ウェルの物語は、ここから始まった。 | ||
+ | ;リーンの翼([[小説|小説版]]) | ||
+ | :『聖戦士ダンバイン』のアニメ放映開始と同時に富野由悠季氏が執筆を始めた戦記ファンタジー。[[オーラマシン]]がまだ存在していない頃のバイストン・ウェルを舞台とする。1983年~1986年に『野生時代』(角川書店)で連載された。 | ||
+ | :剣と魔法の中世風ファンタジー世界に召喚される[[主人公]]が「[[シンジロウ・サコミズ|第二次世界大戦中の日本の特攻隊員]]」という独特の設定は、ファンタジーが量産された今の時代でさえも特異性が際立っている。 | ||
+ | ;ファウ・ファウ物語 | ||
+ | :ミ・フェラリオのファウ・ファウと小学生のエミコとの触れあいを描いた富野由悠季氏のメルヘン小説。1985年~1986年に『ニュータイプ』(角川書店)で連載。 | ||
+ | :血生臭いものが多いバイストン・ウェル関連作の中では異色作だが、連載当時の世相を風刺した描写など著者の作風も色濃い。 | ||
+ | ;オーラバトラー戦記 | ||
+ | :『聖戦士ダンバイン』のノベライズ版。富野由悠季氏自らが執筆。1986年~1992年に『野生時代』(角川書店)で連載された。 | ||
+ | :富野作品のノベライズ版の定番として、アニメ版とは名前が同じでも外見・性格が全く違うキャラクターが数多く登場し、ストーリー展開も後半になるほどアニメ版からは大きく外れていく。 | ||
+ | :なお、物語の主人公は[[ショウ・ザマ]]ではなく、「ジョク」こと城毅(じょう・たけし)。 | ||
+ | ;[[New Story of Aura Battler DUNBINE]] | ||
+ | :『聖戦士ダンバイン』の700年後を描いた後日談のOVA。1988年発売。 | ||
+ | ;聖戦士ダンバイン異聞 エグザイルサーガ 銀竜の章 | ||
+ | :『サイバーコミックス』誌に連載された衣谷遊氏の漫画作品。『聖戦士ダンバイン』より(OVA版含み)遥かな時が流れたバイストン・ウェルを舞台に、再び復活を果たした[[ショット・ウェポン]]が齎した産業革命によりオーラバトラーの戦闘能力を飛躍的に向上させた大国に主人公が立ち向かうという筋のシナリオになっているが、肝心の主役機が姿を見せた時点で連載は終了。事実上の[[打ち切り]]に見舞われている。単行本は全1巻(1991年発売)。 | ||
+ | :スパロボで『ダンバイン』を取り扱う前に執筆された作品だが、作中で「[[オーラ力]]そのものを武器として用いる戦い方」が示される等、後年のゲームにおけるハイパーオーラ斬りのような独自要素を匂わせるような設定も幾つか散見される。 | ||
+ | ;ガーゼィの翼 | ||
+ | :浪人生の千秋クリストファーが乱世のバイストン・ウェルに召喚され、「ガーゼィの翼」を持つ聖戦士として戦う戦記ファンタジー。1995年~1997年に『ログアウト』(アスペクト、現エンターブレイン)で富野由悠季氏の執筆により連載された。 | ||
+ | :小説版『リーンの翼』とテーマが酷似しているが、主人公のサコミズが持つ「旧日本軍人のメンタリティ」が重要な要素であった『リーンの翼』に対して、『ガーゼィの翼』の主人公は「平和ボケした日本で育った平成の青年」と完全に対極となっており、両作の雰囲気はかなり異なる。 | ||
+ | :小説を元にしたOVA版、PCゲーム版も存在する。 | ||
+ | ;聖戦士ダンバイン 聖戦士伝説 | ||
+ | :「リの国」を率いる地上人の主人公「シュンジ・イザワ」となり、オーラバトラーを開発・強化しながら、TVシリーズのifが体験するSRPG。2000年3月4日発売。 | ||
+ | :マルチエンディング制であり、[[ニー・ギブン|ニー]]達に味方するロウルートと[[ドレイク・ルフト|ドレイク]]と手を結ぶカオスルートの大きく2種類のルートがある他、行動次第でアニメ本編のキャラクターの生死や動向が変化する。 | ||
+ | ;[[リーンの翼 (OVA)|リーンの翼]](アニメ版) | ||
+ | :小説版『リーンの翼』の後日談として作成されたアニメーション作品。2005年~2006年にバンダイチャンネルで配信された。小説版とアニメ版は厳密にはパラレルワールドであり両者の繋がりには矛盾もある。'''アニメ版の設定に合わせて小説版の内容を改変した『リーンの翼 完全版』'''も、アニメ展開から数年後に発売されている。 | ||
+ | :なお、小説版『リーンの翼』は『聖戦士ダンバイン』の過去の話と解釈することは一応可能だったが、アニメ版『リーンの翼』は『聖戦士ダンバイン』の間とでは致命的に矛盾が発生する(どちらの作品も「地上の軍隊がオーラマシンと戦ったのは今回が初めて」という世界観になっているため)。 | ||
== 余談 == | == 余談 == | ||
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**これは富野監督のペンネームである「井荻麟」が、株式会社サンライズの最寄り駅である上井草駅が井荻駅の隣駅であることに由来するという逸話とも符合する話である。 | **これは富野監督のペンネームである「井荻麟」が、株式会社サンライズの最寄り駅である上井草駅が井荻駅の隣駅であることに由来するという逸話とも符合する話である。 | ||
*『[[第4次スーパーロボット大戦]]』において、[[アムロ・レイ]]は『[[スーパーロボット大戦EX|EX]]』([[ラ・ギアス事件]])で遭遇したバイストン・ウェルの勢力について、報告書では'''「ややこしい」'''とその存在や説明を完全に省いた(『[[スーパーロボット大戦F]]』ではちゃんと報告している)。 | *『[[第4次スーパーロボット大戦]]』において、[[アムロ・レイ]]は『[[スーパーロボット大戦EX|EX]]』([[ラ・ギアス事件]])で遭遇したバイストン・ウェルの勢力について、報告書では'''「ややこしい」'''とその存在や説明を完全に省いた(『[[スーパーロボット大戦F]]』ではちゃんと報告している)。 | ||
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