「トップをねらえ!」を編集中
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| 公開日 = | | 公開日 = | ||
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− | | 発表期間 = | + | | 発表期間 = 1988年 |
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『'''トップをねらえ!'''』はガイナックス制作の[[OVA]]作品。 | 『'''トップをねらえ!'''』はガイナックス制作の[[OVA]]作品。 | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
− | + | ガイナックスが初めて制作したOVA。1990年度の第21回『星雲賞』映画演劇部門・メディア部門受賞作品。 | |
− | + | 内容はいわゆるスポ根美少女アニメで、随所に様々なアニメ・特撮作品のパロディが盛り込まれており、脚本家の山賀博之氏も「全編ギャグアニメのつもりで作った」と回顧しているが、一方で中盤以降は感動的なシーンもあり単なるパロディ作品に終わらない見応えのある作品となっている。 | |
− | + | 設定面においては、一見実在しそうな科学用語を模倣したものや実在する科学用語などSFベースに虚実を織り交ぜた凝った物となっている。アニメ本編後に科学講座なるものがあり、ここで用語を解説しているが、すべて鵜呑みにすると痛い思いをする。 | |
− | 続編に位置する作品として、『トップをねらえ! NeXT | + | 本作で得られたノウハウはスタッフをほぼ同じくする『[[ふしぎの海のナディア]]』『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』へと受け継がれていく。 |
+ | |||
+ | 続編に位置する作品として、『トップをねらえ! NeXT GENERATION』(小説は原作の数十年後、漫画は原作の数百年後。SRW未参戦)、OVA『[[トップをねらえ2!]]』(原作より一万年以上経過)も制作されている。 | ||
== 登場人物 == | == 登場人物 == | ||
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=== 地球帝国軍 === | === 地球帝国軍 === | ||
;[[タカヤノリコ]] | ;[[タカヤノリコ]] | ||
− | :主人公。 | + | :主人公。 |
;[[アマノカズミ]] / オオタカズミ | ;[[アマノカズミ]] / オオタカズミ | ||
− | : | + | : |
;[[オオタコウイチロウ]] | ;[[オオタコウイチロウ]] | ||
− | : | + | : |
;[[ユング・フロイト]] | ;[[ユング・フロイト]] | ||
− | : | + | : |
;[[タシロタツミ]] | ;[[タシロタツミ]] | ||
− | : | + | : |
;[[副長 (トップをねらえ!)|副長]] | ;[[副長 (トップをねらえ!)|副長]] | ||
− | : | + | : |
;[[ヒグチキミコ]] | ;[[ヒグチキミコ]] | ||
− | : | + | : |
;[[カシハラレイコ]] | ;[[カシハラレイコ]] | ||
− | : | + | : |
;[[スミス・トーレン]] | ;[[スミス・トーレン]] | ||
− | : | + | :ノリコのボーイフレンド。 |
;タカヤ提督 | ;タカヤ提督 | ||
:ノリコの父。 | :ノリコの父。 | ||
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=== [[マシーン兵器]] === | === [[マシーン兵器]] === | ||
− | + | *[[ガンバスター]] | |
− | + | **[[バスターマシン1号]] | |
− | + | **[[バスターマシン2号]] | |
− | + | *[[シズラー黒]] | |
− | + | *[[RX-7]] | |
− | + | **[[RX-7ナウシカ]] | |
− | + | **[[RX-7ジゼル]] | |
− | + | **[[RX-7ミーシャ]] | |
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=== [[戦艦]] === | === [[戦艦]] === | ||
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;[[マシーン兵器]] | ;[[マシーン兵器]] | ||
: | : | ||
− | ;[[ | + | ;[[ブラックホール爆弾]] |
: | : | ||
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;[[縮退炉]] | ;[[縮退炉]] | ||
: | : | ||
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: | : | ||
;[[雷王星]] | ;[[雷王星]] | ||
− | :[[ | + | : |
− | + | ;[[宇宙怪獣]]([[STMC]]) | |
− | : | + | : |
;[[沖縄女子宇宙高等学校]](沖ジョ) | ;[[沖縄女子宇宙高等学校]](沖ジョ) | ||
: | : | ||
;[[アンドロメダ焼き]] | ;[[アンドロメダ焼き]] | ||
+ | : | ||
+ | ;[[銀河中心殴り込み艦隊]] | ||
: | : | ||
;カルネアデス計画 | ;カルネアデス計画 | ||
:銀河中心部に生息する宇宙怪獣殲滅作戦の第一段階。 | :銀河中心部に生息する宇宙怪獣殲滅作戦の第一段階。 | ||
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== 楽曲 == | == 楽曲 == | ||
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: | : | ||
:;「アクティブ・ハート」 | :;「アクティブ・ハート」 | ||
− | ::作詞 | + | ::作詞:森浩美 / 作曲:西木栄二 / 編曲:船山基紀 / 歌:酒井法子 |
: | : | ||
;エンディングテーマ | ;エンディングテーマ | ||
: | : | ||
:;「トライ Again」 | :;「トライ Again」 | ||
− | ::作詞 | + | ::作詞:小倉めぐみ / 作曲:西木栄二 / 編曲:船山基紀 / 歌:酒井法子 |
: | : | ||
;挿入歌 | ;挿入歌 | ||
: | : | ||
− | :;「トップをねらえ! | + | :;「トップをねらえ!~Fly High~」 |
− | ::作詞 | + | ::作詞:松宮恭子 / 作曲・編曲:田中公平 / 歌:日高のり子・佐久間レイ |
− | ::[[ガンバスター]] | + | ::[[ガンバスター]]合体シーンで流れる。『F完結編』『α』『第3次α』『第3次Z』で[[ガンバスター]]の戦闘BGMとして採用。ちなみに「トップをねらえ!~Fly Away~」という全然別の曲も存在する他、オオタ艦長と副長が唄うバージョンも存在する。 |
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: | : | ||
;劇中BGM | ;劇中BGM | ||
: | : | ||
:;「作戦開始」 | :;「作戦開始」 | ||
− | :: | + | ::『α』で採用。 |
:;「ガンバスター」 | :;「ガンバスター」 | ||
− | :: | + | ::『α』『第3次Z』で採用。 |
− | : | + | :;「全艦発進せよ(M30)」 |
− | :: | + | ::『第3次α』で[[シズラー黒]]や[[ヱルトリウム]]の戦闘BGMとして採用。 |
− | + | :;「危機(M17)」 | |
− | + | ::『α』『第3次α』で採用。 | |
− | :; | ||
− | :: | ||
== 登場作と扱われ方 == | == 登場作と扱われ方 == | ||
− | + | 主に中盤以降の宇宙怪獣との闘いに視点が置かれ、序盤のコメディータッチのスポコン要素は再現される事がない。 | |
各種設定がロボットアニメとしてはインフレの極みにある程あらゆる意味で大きいため、スパロボファンの間では『[[伝説巨神イデオン]]』と並んで'''出るだけで全ての作品を呑み込んでしまう'''作品として一種の畏敬の念にも似た扱いをされている。 | 各種設定がロボットアニメとしてはインフレの極みにある程あらゆる意味で大きいため、スパロボファンの間では『[[伝説巨神イデオン]]』と並んで'''出るだけで全ての作品を呑み込んでしまう'''作品として一種の畏敬の念にも似た扱いをされている。 | ||
− | + | === 旧シリーズ === | |
− | |||
− | === | ||
;[[スーパーロボット大戦F]] | ;[[スーパーロボット大戦F]] | ||
− | : | + | :予告のみの登場。TVCMはガンバスターがバスタービームを出す所で終わる。 |
;[[スーパーロボット大戦F完結編]] | ;[[スーパーロボット大戦F完結編]] | ||
:[[沖縄]]で[[マジンガーZ]]の見物にノリコとキミコが登場する。今回[[宇宙怪獣]]がいないので、初陣は[[バッフ・クラン]]の[[重機動メカ]]。[[ガッツ|スーパーガッツ]]を習得する炎のイベントがある。 | :[[沖縄]]で[[マジンガーZ]]の見物にノリコとキミコが登場する。今回[[宇宙怪獣]]がいないので、初陣は[[バッフ・クラン]]の[[重機動メカ]]。[[ガッツ|スーパーガッツ]]を習得する炎のイベントがある。 | ||
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=== [[αシリーズ]] === | === [[αシリーズ]] === | ||
;[[スーパーロボット大戦α]] | ;[[スーパーロボット大戦α]] | ||
− | :[[宇宙怪獣]] | + | :[[宇宙怪獣]]がSRWに初登場。ストーリーも3話から5話までが再現されており、版権作品の最終ステージを飾る。 |
− | ;[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]] | + | ;[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]] |
:前作から採用された[[小隊]]システムにより、原作における宇宙怪獣の膨大な軍勢が再現されている。終盤では原作最終話の再現がある。 | :前作から採用された[[小隊]]システムにより、原作における宇宙怪獣の膨大な軍勢が再現されている。終盤では原作最終話の再現がある。 | ||
=== [[Zシリーズ]] === | === [[Zシリーズ]] === | ||
;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]] | ;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]] | ||
− | : | + | :『第3次α』から9年ぶりの登場。今回は原作終了後の状態であり、ノリコとガンバスターの主人公と主役機のみで、敵は宇宙怪獣が登場。 |
− | :同じガイナックス製及びスケールが本作並に大きい『[[天元突破グレンラガン (TV)|天元突破グレンラガン]]』と初共演。『[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版 | + | :同じガイナックス製及びスケールが本作並に大きい『[[天元突破グレンラガン (TV)|天元突破グレンラガン]]』と初共演。『[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版|ヱヴァ]]』と併せて(ヱヴァの場合はカラーだが)ガイナックスを代表するロボットたちが一同に決する。同じ「1万2000年」というキーワードを持つアクエリオンシリーズとも初共演を果たしている。 |
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]] | ;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]] | ||
:遂に続編『[[トップをねらえ2!]]』と共演する。また、カズミも登場。 | :遂に続編『[[トップをねらえ2!]]』と共演する。また、カズミも登場。 | ||
:『2』と密接に交わる形でストーリーが展開されていく。 | :『2』と密接に交わる形でストーリーが展開されていく。 | ||
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=== 単独作品 === | === 単独作品 === | ||
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: | : | ||
;[[スーパーロボット大戦X-Ω]] | ;[[スーパーロボット大戦X-Ω]] | ||
− | :[[カシハラレイコ]]と[[スミス・トーレン]]が初登場。 | + | :2015年11月に『トップをねらえ!』がメインのイベント「燃え上がれ!愛と炎の決戦兵器!」が開催。[[カシハラレイコ]]と[[スミス・トーレン]]が初登場。 |
+ | ;[[スーパーロボット大戦T]] | ||
+ | :据え置き機への参戦は『第3次Z』以来5年ぶり。意外にも、シリーズものではない単発作品への参戦は初となる。 | ||
== 各話リスト == | == 各話リスト == | ||
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| 第3話 || 初めてのときめき☆初めての出撃 || || || α | | 第3話 || 初めてのときめき☆初めての出撃 || || || α | ||
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− | | 第4話 || 発進!! 未完の最終兵器! || [[ガンバスター]] || || | + | | 第4話 || 発進!! 未完の最終兵器! || [[ガンバスター]] || || α |
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− | | 第5話 || お願い!! 愛に時間を! || || || | + | | 第5話 || お願い!! 愛に時間を! || || || α |
|- | |- | ||
| 最終話 || 果てし無き、流れのはてに・・・ || [[シズラー黒]] || || 第3次α | | 最終話 || 果てし無き、流れのはてに・・・ || [[シズラー黒]] || || 第3次α | ||
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== 余談 == | == 余談 == | ||
− | * | + | *裏設定で全26話あるらしいが、実のところこの6話分しかアニメは存在しない。2005年発売のプレイステーション2版では、欠番になったという設定の話を除いた25話分が再現されている。 |
− | * | + | *PS2版以前のゲーム化にはPCエンジン版やパソコン版などがある。 |
− | ** | + | **PCエンジン版の方は続編が開発中止によって未完。 |
+ | **パソコン版にはガイナックスから電脳学園IIIとして電脳学園シリーズでリリースされているものもある。ただしアダルトゲームであるので要注意(ガイナックスによる自社アニメ作品のアダルトゲーム化リリースは有名)。 | ||
*本作の元ネタについて、主役ロボットのガンバスターは[[ゲッターロボ (ロボット)|ゲッターロボ]]、[[イデオン]]、[[コン・バトラーV]]など、シナリオとタイトルは『エースをねらえ!』+『トップガン』。 | *本作の元ネタについて、主役ロボットのガンバスターは[[ゲッターロボ (ロボット)|ゲッターロボ]]、[[イデオン]]、[[コン・バトラーV]]など、シナリオとタイトルは『エースをねらえ!』+『トップガン』。 | ||
− | ** | + | **他、設定やデザインなどに『ウルトラマン』シリーズを始めとする特撮作品からのオマージュも多い。 |
*2010年から2013年にかけて『ヤングエース』誌に漫画版が連載された。これの最終話では『NeXT GENERATION』『2!』の設定を折合する形で独自の後日談を描いている。 | *2010年から2013年にかけて『ヤングエース』誌に漫画版が連載された。これの最終話では『NeXT GENERATION』『2!』の設定を折合する形で独自の後日談を描いている。 | ||
− | * | + | *本作で音楽を担当した作曲家の[[スタッフ (登場作品)/音楽#た|田中公平]]氏は、この作品に携わった事を「'''過去に携わった仕事の中でも一番屈辱的だった'''」と回顧している。 |
− | ** | + | **理由については、監督の庵野秀明氏から1981年に公開されたイギリス映画「炎のランナー」、アントニン・ドヴォルザークの代表曲である交響曲第9番『新世界より』と似たような音楽を作るよう依頼されたためで、これらの要求は楽曲制作においてオリジナリティを重視する田中氏にとって受け入れがたいものであり、本作以降田中氏は庵野氏の作品に参加していない。ただし、『[[ふしぎの海のナディア]]』は田中氏が音楽を担当する案もあった(田中氏が前年にNHKの別のアニメを担当していた為、結局実現には至っていない)<ref>https://ameblo.jp/kenokun/entry-10247543236.html</ref>。 |
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== 脚注 == | == 脚注 == | ||
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=== その他 === | === その他 === | ||
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