「クラシック音楽」を編集中
ナビゲーションに移動
検索に移動
この編集を取り消せます。 下記の差分を確認して、本当に取り消していいか検証してください。よろしければ変更を保存して取り消しを完了してください。
最新版 | 編集中の文章 | ||
1行目: | 1行目: | ||
+ | == クラシック音楽(Classical Music) == | ||
クラシック音楽と言う場合、[[ヨーロッパ]]において中世以降(場合によるが、6世紀頃に生まれた教会音楽以降からとすることが多い)に作曲された一連の曲群を指すのが一般的。 | クラシック音楽と言う場合、[[ヨーロッパ]]において中世以降(場合によるが、6世紀頃に生まれた教会音楽以降からとすることが多い)に作曲された一連の曲群を指すのが一般的。 | ||
8行目: | 9行目: | ||
=== 教会音楽・ルネサンス音楽 === | === 教会音楽・ルネサンス音楽 === | ||
*6世紀~16世紀初頭 | *6世紀~16世紀初頭 | ||
− | * | + | *6世紀末頃、それまで各地の教会で用いられていた礼拝用の聖歌が収集・整理されて聖歌としての統一的な体系を取るようになり、9世紀末頃から多声音楽として発展していった(それまでは単声であった)。この時代の音楽は宗教儀式において限定的に用いられるに過ぎないものであったが、14世紀~16世紀にかけてヨーロッパで興ったルネサンス運動・ルターの宗教改革の影響により、音楽の娯楽化(但し貴族・僧侶階級中心)・大衆化(賛美歌整備)が進んだ。同時に、楽器の改良に伴って本格的に器楽曲が作曲されるようになり、今日言うところのクラシック音楽の下地が固まることとなる。 |
=== バロック音楽 === | === バロック音楽 === | ||
28行目: | 29行目: | ||
|} | |} | ||
− | *以上の楽曲(「Worthy is the Lamb... | + | *以上の楽曲(「Worthy is the Lamb...Amen」を除く)は、エヴァンゲリオン劇中で使用されたクラシック音楽その他をまとめたアルバム「エヴァンゲリオン交響楽 新日本フィルハーモニー交響楽団/東京アカデミッシェカペレ」のDisc2に収録されている(後述の第九はDisc1に収録)。 |
− | *[[碇シンジ|シンジ]]の特技はチェロ演奏であるが、得意な曲は上記の「無伴奏チェロ組曲第1番 | + | *[[碇シンジ|シンジ]]の特技はチェロ演奏であるが、得意な曲は上記の「無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調」ということになっているらしい。<br />劇場版DEATH編(総集編的な内容のため、この名義ではスパロボ未参戦)では彼の特技を生かし、彼の仲間と弦楽四重奏を行うシーンから物語が始まる。<br />なお、このシーンでは各キャラクターの顔は映っていない。シンジ以外の3名の声は[[惣流・アスカ・ラングレー|アスカ]]、[[綾波レイ|レイ]]、[[渚カヲル|カヲル]]のものだが、設定的には彼らによく似た声の別人らしい。 |
*[[葉月考太郎|葉月博士]]の音楽の趣味はクラシック。バロックにしか詳しくないらしい。 | *[[葉月考太郎|葉月博士]]の音楽の趣味はクラシック。バロックにしか詳しくないらしい。 | ||
− | * | + | *[[無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ|無限のフロンティアEXCEED]]の楽曲『Machine Soul~奇跡を呼ぶIMPACT POWER』において用いられている、どこかで聞いたことのある特徴的なメロディは上記「パッヘルベルのカノン」からの流用。 |
=== 古典派音楽 === | === 古典派音楽 === | ||
42行目: | 43行目: | ||
! 楽曲 !! 関連人物 !! 備考 | ! 楽曲 !! 関連人物 !! 備考 | ||
|- | |- | ||
− | | 交響曲第9番ニ短調<br />(ベートーヴェン) || [[渚カヲル]]<br />([[新世紀エヴァンゲリオン]]) || | + | | 交響曲第9番ニ短調<br />(ベートーヴェン) || [[渚カヲル]]<br />([[新世紀エヴァンゲリオン]]) || クラシックの中でも随一の有名な曲であるが、<br />ロボットアニメで用いられたクラシックとしても恐らく最も有名。<br />作中では最も有名な第4楽章「歓喜の歌」の部分が用いられている。 |
|- | |- | ||
| colspan="3" | 第4楽章の歌詞はドイツの詩人・シラーの詩が基で、一部ベートーヴェン自身が改めたものが用いられている。<br />詩の解釈には諸説あるが、エヴァにおいては'''創造主への回帰に対する歓喜'''的な解釈を充てていると捉えた方が妥当。 | | colspan="3" | 第4楽章の歌詞はドイツの詩人・シラーの詩が基で、一部ベートーヴェン自身が改めたものが用いられている。<br />詩の解釈には諸説あるが、エヴァにおいては'''創造主への回帰に対する歓喜'''的な解釈を充てていると捉えた方が妥当。 | ||
|} | |} | ||
− | * | + | *第九は[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]、[[スーパーロボット大戦α|α]]、[[スーパーロボット大戦MX|MX]]において、それぞれカヲルの戦闘曲として採用。今のところ『エヴァ』劇中で用いられた楽曲でスパロボでも使用されているのは第九のみ。 |
=== ロマン派音楽 === | === ロマン派音楽 === | ||
58行目: | 59行目: | ||
! 楽曲 !! 関連人物 !! 備考 | ! 楽曲 !! 関連人物 !! 備考 | ||
|- | |- | ||
− | | 美しく青きドナウ<br />(J・シュトラウス) || [[レオナルド・メディチ・ブンドル]]<br />([[戦国魔神ゴーショーグン]]) || [[ブンドル艦]] | + | | 美しく青きドナウ<br />(J・シュトラウス) || [[レオナルド・メディチ・ブンドル]]<br />([[戦国魔神ゴーショーグン]]) || 原作では[[ブンドル艦]]の初出撃時に流された楽曲。 |
|- | |- | ||
− | | オペラ「ニーベルングの指環」より<br />「ワルキューレの騎行」<br />(ワーグナー) || [[レオナルド・メディチ・ブンドル]]<br />([[戦国魔神ゴーショーグン]]) || | + | | オペラ「ニーベルングの指環」より<br />「ワルキューレの騎行」<br />(ワーグナー) || [[レオナルド・メディチ・ブンドル]]<br />([[戦国魔神ゴーショーグン]]) || 原作ではブンドルはこの曲を嫌っていた。<br />(戦争映画の戦闘シーンに流された曲である為、彼の美学に反するらしい) |
|- | |- | ||
− | | 幻想即興曲<br />(ショパン) || [[レオナルド・メディチ・ブンドル]]<br />([[戦国魔神ゴーショーグン]]) || | + | | 幻想即興曲<br />(ショパン) || [[レオナルド・メディチ・ブンドル]]<br />([[戦国魔神ゴーショーグン]]) || 劇場版「時の異邦人」において、ブンドル艦の戦闘後に彼が流す。<br />雰囲気とマッチしておりとても美しい。 |
|} | |} | ||
− | * | + | *「ワルキューレの騎行」は[[スーパーロボット大戦F|F]]及び[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]においてブンドル艦のBGMに採用。 |
− | * | + | *「美しく青きドナウ」は[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]及び[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]においてブンドル艦のBGMに採用。[[レーツェル・ファインシュメッカー|レーツェル]]の「[[トロンベ|Trombe!]]」に優先することで有名(ただしラスボス曲には優先度が劣り、三竦み状態)。 |
*『[[機動戦士ガンダムSEED]]』及び『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』に登場する兵器の武装には、しばしばワーグナーの楽曲に因んだ名称が採用されている。 | *『[[機動戦士ガンダムSEED]]』及び『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』に登場する兵器の武装には、しばしばワーグナーの楽曲に因んだ名称が採用されている。 | ||
*余談だが、北欧神話をベースに物語が構築されている「ニーベルングの指輪」は、スパロボ出演作品でも採用されている各種用語が満載である。 | *余談だが、北欧神話をベースに物語が構築されている「ニーベルングの指輪」は、スパロボ出演作品でも採用されている各種用語が満載である。 | ||
+ | |||
+ | ;'''ワーグナーの主要作品''' | ||
+ | : | ||
{| class="wikitable" | {| class="wikitable" | ||
− | | | + | |- |
! 作品名 !! 作品との関係 | ! 作品名 !! 作品との関係 | ||
|- | |- | ||
84行目: | 88行目: | ||
|- | |- | ||
| ニュルンベルクのマイスタージンガー | | ニュルンベルクのマイスタージンガー | ||
− | || | + | || [[ラーゼフォン]]1話冒頭で[[功刀仁|功刀]]がこの曲を聴いている。<br />このシーンで音楽を聴いている人物は、[[スーパーロボット大戦MX|MX]]では[[タップ・オセアノ|タップ]]に、[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd|SC2]]では葉月博士にそれぞれ差し替えられている。 |
|- | |- | ||
| ニーベルングの指輪 | | ニーベルングの指輪 | ||
103行目: | 107行目: | ||
! 楽曲 !! 関連人物 !! 備考 | ! 楽曲 !! 関連人物 !! 備考 | ||
|- | |- | ||
− | | オペラ「イーゴリ公」より<br />「韃靼人の踊り」<br />(ボロディン) || [[如月久遠]]<br />([[ラーゼフォン (TV)|ラーゼフォン]]) || 久遠が原作でひんぱんに口ずさむ。<br /> | + | | オペラ「イーゴリ公」より<br />「韃靼人の踊り」<br />(ボロディン) || [[如月久遠]]<br />([[ラーゼフォン (TV)|ラーゼフォン]]) || 久遠が原作でひんぱんに口ずさむ。<br />サントラにもカバー曲『La, la Maladie du Sommeil』が収録されている。<br />MXには彼女がこの曲を口ずさむDVEが数回存在する。 |
|- | |- | ||
− | | 交響曲第9番「新世界より」<br />(ドヴォルザーク) || [[次大帝プロイスト]]<br />([[ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU|ガイキングLOD]]) || | + | | 交響曲第9番「新世界より」<br />(ドヴォルザーク) || [[次大帝プロイスト]]<br />([[ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU|ガイキングLOD]]) || プロイストのテーマ曲として採用。<br />最終兵器「ドボルザーク」も勿論この曲の作曲家「ドヴォルザーク」よりの命名。<br />余談ながら、制作サイドは選曲にえらく手間取ったらしい。 |
|} | |} | ||
− | * | + | *「新世界より」は、[[スーパーロボット大戦K|K]]におけるプロイスト初登場時、また他のイベント時に流れる。残念ながらブンドルのように戦闘曲で優先的に流れる、といった事はない。 |
=== 近現代の音楽 === | === 近現代の音楽 === | ||
115行目: | 119行目: | ||
=== その他 === | === その他 === | ||
+ | |||
{| class="wikitable" | {| class="wikitable" | ||
|- | |- | ||
129行目: | 134行目: | ||
確かに作曲家・作詞家の権利は死後50年で切れるのだが、'''演奏者・編曲者(アレンジャー)・それを販売しているレコード会社の権利'''はそれが収録されてから50年間は切れない。従って、テレビでオンエアする場合など、商業利用の際に楽曲を用いる際は特に、それらの権利者に十分配慮しなければならない。 | 確かに作曲家・作詞家の権利は死後50年で切れるのだが、'''演奏者・編曲者(アレンジャー)・それを販売しているレコード会社の権利'''はそれが収録されてから50年間は切れない。従って、テレビでオンエアする場合など、商業利用の際に楽曲を用いる際は特に、それらの権利者に十分配慮しなければならない。 | ||
− | + | ガイキングLODのプロイストのテーマ曲は前述の通り「新世界より」であるが、この曲が使用可能であることが確定したのは'''同曲を流す予定の回のアフレコ前日'''という超土壇場であったとか。ダイナミックな曲風で使用可能な楽曲は中々数が少ないそうである。 | |
参考:[http://www.toei-anim.co.jp/tv/gaiking/tairiku/0606.html 東映・ガイキングLODスタッフブログ](外部リンク) | 参考:[http://www.toei-anim.co.jp/tv/gaiking/tairiku/0606.html 東映・ガイキングLODスタッフブログ](外部リンク) | ||
135行目: | 140行目: | ||
== スパロボメインテーマのオーケストラアレンジ == | == スパロボメインテーマのオーケストラアレンジ == | ||
<!-- 「オーケストラ」の独立記事を作るほどではないかと思いましたので、内容的に近しい本記事に記載しました。 --> | <!-- 「オーケストラ」の独立記事を作るほどではないかと思いましたので、内容的に近しい本記事に記載しました。 --> | ||
− | + | クラシック音楽と直接関係があるわけではないが、スパロボでは作品のメインテーマ曲をオーケストラ仕立てにアレンジしたものが最終面などの重要局面で使用されることが定番となっている。 | |
− | オーケストラアレンジが採用されたのは『[[第2次スーパーロボット大戦α]] | + | オーケストラアレンジが採用されたのは『[[第2次スーパーロボット大戦α]]』の最終面において、同作のメインテーマ「SKILL」のオーケストラアレンジ版がマップBGMとして用いられたのが初。原曲のSKILLに加えてこのオーケストラ版の出来も概ね好評であり、以後の作品でも定番化することとなった。 |
{| class="wikitable" | {| class="wikitable" | ||
143行目: | 148行目: | ||
! 原曲 !! 備考 !! 採用作品 | ! 原曲 !! 備考 !! 採用作品 | ||
|- | |- | ||
− | | SKILL || | + | | SKILL || 「第2次α」メインテーマ || [[第2次スーパーロボット大戦α]]<br />[[第3次スーパーロボット大戦α]] |
|- | |- | ||
− | | VICTORY || | + | | VICTORY || 「MX」メインテーマ || [[スーパーロボット大戦MX]] |
|- | |- | ||
− | | GONG || | + | | GONG || 「第3次α」メインテーマ || [[第3次スーパーロボット大戦α]] |
|- | |- | ||
− | | 遥かなる戦い、開幕 || | + | | 遥かなる戦い、開幕 || 「COMPACTシリーズ」共通メインテーマ || [[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS]] |
|- | |- | ||
− | | 極めて近く、限りなく遠い世界に || | + | | 極めて近く、限りなく遠い世界に || 「A」メインテーマ || [[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS]] |
|- | |- | ||
− | | 鋼の救世主 || | + | | 鋼の救世主 || 「α外伝」メインテーマ || [[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS]] |
|- | |- | ||
− | | GO! || | + | | GO! || 「IMPACT」メインテーマ || [[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS]]<br />[[スーパーロボット大戦OG外伝]] |
|- | |- | ||
− | | 迷宮のプリズナー || | + | | 迷宮のプリズナー || 「OG(OVA版)」メインテーマ || [[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS]]<br />[[スーパーロボット大戦OG外伝]] |
|- | |- | ||
− | | Rocks || | + | | Rocks || 「OGs・OG外伝」メインテーマ || [[スーパーロボット大戦OG外伝]] |
|- | |- | ||
− | | 無限の“刻”が交わる場所で || | + | | 無限の“刻”が交わる場所で || 「無限のフロンティア」メインテーマ || [[無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ|無限のフロンティア]]<br />[[無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ|無限のフロンティアEXCEED]] |
|- | |- | ||
− | | Crest of "Z's" || | + | | Crest of "Z's" || 「Z」メインテーマ || [[スーパーロボット大戦Z]] |
|- | |- | ||
− | | 無限の“刻”を越えた地で || | + | | 無限の“刻”を越えた地で || 「無限のフロンティアEXCEED」メインテーマ || [[無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ|無限のフロンティアEXCEED]] |
|- | |- | ||
− | | NOAH || | + | | NOAH || 「第2次Z 破界篇」メインテーマ || [[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]] |
|- | |- | ||
− | | 鋼のレジスタンス || | + | | 鋼のレジスタンス || 「第2次Z 再世篇」メインテーマ || [[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]] |
|} | |} | ||
<!-- == 資料リンク == --> | <!-- == 資料リンク == --> | ||
{{DEFAULTSORT:くらしつくおんかく}} | {{DEFAULTSORT:くらしつくおんかく}} | ||
[[Category:資料]] | [[Category:資料]] |