「木星」を編集中
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| 離心率 = 0.04851 | | 離心率 = 0.04851 | ||
| 惑星の数 = | | 惑星の数 = | ||
− | | 衛星の数 = | + | | 衛星の数 = 79([[イオ]]、[[ガニメデ]] etc) |
| 直径 = 142,984km | | 直径 = 142,984km | ||
| 半径 = 69,911 ± 6km(平均) | | 半径 = 69,911 ± 6km(平均) | ||
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[[太陽]]から5番目に位置する、[[太陽系]]最大の惑星。厚い大気を持つガス型惑星で、その大半が水素で構成されているため、「(質量が足りず)太陽になりそこねた星」と言われることもある。[[イオ]]、[[ガニメデ]]を始めとするおよそ60以上もの衛星を有する。 | [[太陽]]から5番目に位置する、[[太陽系]]最大の惑星。厚い大気を持つガス型惑星で、その大半が水素で構成されているため、「(質量が足りず)太陽になりそこねた星」と言われることもある。[[イオ]]、[[ガニメデ]]を始めとするおよそ60以上もの衛星を有する。 | ||
− | + | その巨大な質量ゆえに重力も非常に強く、地球の約2.4倍。接近してくる隕石や彗星のほとんどは木星の重力に引きこまれていく。ロボットアニメ、[[小説]]や[[漫画]]においてもこの木星の強い重力を機体等の設定に生かしている事がある([[メッサーラ]]、[[クロスボーン・ガンダム]]等)。ガスを主成分とする木星型惑星であり、まともな地面すら無く到底生物が住めるような場所ではない。人間が居住している作品であっても、大抵の場合は過酷な環境とされている。 | |
− | + | なお、高重力環境が必要な何かをしにいく場合を除けば、宇宙世紀において木星に行く目的はほぼ「核融合エンジンの動力源となるヘリウム3(ヘリウムの同位体)の採集」<ref>ちなみにヘリウム3採取船「[[ジュピトリス]]」は[[全長一覧|全長]]2km。</ref>。である。ヘリウム3を使う核融合は現実でも理論は確立されており、廃棄物の少なさ・反応開始条件の緩さなど総合的に見て最もバランスが良い反応と目されているが、燃料となるヘリウム3が地球上にほぼ存在せず、人工的な精製も極めて困難と言う問題がある。これを採取しに木星まで行くのである<ref>しかし、これらの設定が作られた時よりももっと後に、'''ヘリウム3は[[月|月面]]上に豊富に存在する'''事実が明らかになっており、今から新しい[[世界観]]の設定を作るのであれば、'''核融合の燃料は月面基地にでも行って採取すれば済む為、木星まで行く必要性は特に無い'''。</ref>。 | |
− | + | ロボットアニメ作品における木星(およびその衛星)に関しては、地球人等の行為によって変容あるいは破壊される等、太陽系の惑星の中でも受難が際立つ傾向にある。[[地球]]と[[月]]、そしてその間の宙域が大部分である[[宇宙世紀]]においては最遠の辺境<ref>SRW未参戦の『クロスボーン・ガンダム ゴースト』作中(宇宙世紀150年代)においては木星圏の人々を中核とする一団が土星圏まで到達している。</ref>である。 | |
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− | + | 宇宙世紀[[ガンダムシリーズ]]では木星で[[ニュータイプ]]に覚醒する人物が多い。長谷川裕一氏の漫画『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』(SRW未参戦)においては、それに関する答えが出されている。同作設定によれば、作中に登場する作家「'''ヨシユキ・トミノ'''」こそが地球人類最初の木星帰りであるとされている。 | |
+ | 宇宙世紀の木星圏においてはニュータイプ能力に関しても早い段階から超能力として研究されていたようで、木星出身の[[パプテマス・シロッコ]]が地球圏の人間が単にプレッシャー等の曖昧な表現をする現象を「サイキック・インプレッション」「サイコ・ヒット」と言及しており、後の時代には同じく木星帰りの[[フォンセ・カガチ]]がサイコミュに適性のある人間を「サイキッカー」として政治・軍事両面で利用している。 | ||
− | + | 『[[銀河旋風ブライガー]]』においては[[大アトゥーム計画]]の要として爆破された。木星の残骸を材料とする多くの新天体が地球軌道上に創造された事により、後のJ9シリーズは「太陽系内に多彩な有人惑星が存在する」という独特の[[世界観]]となっている。 | |
− | + | == 木星が登場する作品 == | |
+ | === ガンダムシリーズ === | ||
;[[機動戦士ガンダム]] | ;[[機動戦士ガンダム]] | ||
:[[ジオン軍|ジオン]]の[[ニュータイプ]]戦士[[シャリア・ブル]]が木星帰り。また、[[レビル将軍]]の乗艦には木星の衛星である「アナンケ」の名前が付けられている。 | :[[ジオン軍|ジオン]]の[[ニュータイプ]]戦士[[シャリア・ブル]]が木星帰り。また、[[レビル将軍]]の乗艦には木星の衛星である「アナンケ」の名前が付けられている。 | ||
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;[[機動戦士ガンダムΖΖ]] | ;[[機動戦士ガンダムΖΖ]] | ||
:最終回で[[ジュドー・アーシタ]]と[[ルー・ルカ]]が旅立っていった。 | :最終回で[[ジュドー・アーシタ]]と[[ルー・ルカ]]が旅立っていった。 | ||
− | ;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]、[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人]] | + | ;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]、[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人]] |
:本作品の敵である[[木星帝国]]の本拠地。前者は前半の舞台で、後者は終盤の舞台になる。 | :本作品の敵である[[木星帝国]]の本拠地。前者は前半の舞台で、後者は終盤の舞台になる。 | ||
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;[[機動戦士Vガンダム]] | ;[[機動戦士Vガンダム]] | ||
:[[ザンスカール帝国]]の[[フォンセ・カガチ]]が木星帰り。また、ザンスカールの艦船には主に木星の衛星の名前([[アマルテア]]、[[アドラステア]]他)が用いられている。 | :[[ザンスカール帝国]]の[[フォンセ・カガチ]]が木星帰り。また、ザンスカールの艦船には主に木星の衛星の名前([[アマルテア]]、[[アドラステア]]他)が用いられている。 | ||
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:限定戦争の部隊の一つ。Mission2の舞台となり、プレイヤーが[[薔薇の三姉妹]]と初めて激突する。 | :限定戦争の部隊の一つ。Mission2の舞台となり、プレイヤーが[[薔薇の三姉妹]]と初めて激突する。 | ||
;[[宇宙戦艦ヤマト2199]] | ;[[宇宙戦艦ヤマト2199]] | ||
− | : | + | :ガミラスの前線基地が設置されていた浮遊大陸に波動砲を初めて使用、大陸そのものを消滅させてしまう。 |
;[[銀河機攻隊 マジェスティックプリンス]] | ;[[銀河機攻隊 マジェスティックプリンス]] | ||
:地球人類が[[ウルガル]]とのファーストコンタクトを果たした。 | :地球人類が[[ウルガル]]とのファーストコンタクトを果たした。 | ||
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:後に今度はギロン軍の攻撃を受けて制圧された。 | :後に今度はギロン軍の攻撃を受けて制圧された。 | ||
;[[銀河旋風ブライガー]] | ;[[銀河旋風ブライガー]] | ||
− | :ガリレオ・コネクションの本拠地として登場。最終的に[[ヌビア・コネクション]]の[[カーメン・カーメン]]が'''[[大アトゥーム計画]] | + | :ガリレオ・コネクションの本拠地として登場。最終的に[[ヌビア・コネクション]]の[[カーメン・カーメン]]が'''[[大アトゥーム計画]]の一環として木星の爆破を実行'''。後の『[[銀河疾風サスライガー]]』では木星の残骸から生まれた新惑星「サン・ノブ・ジュピター」が登場。ヌビア教徒の聖地となっていた。 |
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;[[トップをねらえ!]] | ;[[トップをねらえ!]] | ||
:[[宇宙怪獣]]殲滅の為、'''[[ブラックホール爆弾|バスターマシン3号]]のコアとなる'''。 | :[[宇宙怪獣]]殲滅の為、'''[[ブラックホール爆弾|バスターマシン3号]]のコアとなる'''。 | ||
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:[[ザ・パワー]]が眠っている。[[Zマスター|機界31原種]]との最後の決戦場。 | :[[ザ・パワー]]が眠っている。[[Zマスター|機界31原種]]との最後の決戦場。 | ||
;[[覇界王 ガオガイガー対ベターマン]] | ;[[覇界王 ガオガイガー対ベターマン]] | ||
− | : | + | :地球からの木星の見かけ上の大きさが太陽や月に匹敵するほどになり、その表面にジェネシック・ガオガイガーのようなオーロラが浮かぶ。その後木星から異常電磁場「インビジブルバースト」が継続して発生するようになり、地球は壊滅的な被害を受けた。そして木星浮かぶ幻影は「[[覇界王ジェネシック|覇界王]]」と呼ばれるようになった。 |
:実はインビジブルバースト発生以来6年の歳月をかけて、覇界王の幻影によって質量はそのままに分子間距離を圧縮し続けており、[[ブラックホール]]化したことでワームホールが開き、トリプルゼロと覇界王本体を呼び込んだ。しかし覇界王自身がワームホールを維持するシステムだったので、覇界王が倒されたことでワームホールは閉じられ、ブラックホールは木星の公転軌道で安定した。 | :実はインビジブルバースト発生以来6年の歳月をかけて、覇界王の幻影によって質量はそのままに分子間距離を圧縮し続けており、[[ブラックホール]]化したことでワームホールが開き、トリプルゼロと覇界王本体を呼び込んだ。しかし覇界王自身がワームホールを維持するシステムだったので、覇界王が倒されたことでワームホールは閉じられ、ブラックホールは木星の公転軌道で安定した。 | ||
;[[真ゲッターロボ 世界最後の日]] | ;[[真ゲッターロボ 世界最後の日]] | ||
106行目: | 104行目: | ||
=== [[Zシリーズ]] === | === [[Zシリーズ]] === | ||
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]] | ;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]] | ||
− | : | + | :離脱ルートの2部隊がそれぞれ謎の力で並行世界の銀河中心部から木星付近にワープし合流する。 |
=== 携帯機シリーズ === | === 携帯機シリーズ === | ||
112行目: | 110行目: | ||
:[[インベーダー]]が[[ゲッター線|ゲッター太陽]]を目論んだ事で、[[インベーダー]]を殲滅すべく、[[真ドラゴン]]と[[バトル7]]ら[[ブルー・スウェア]]が派遣された。流石に真っ二つにはされず、ゲッター太陽化も阻止される。 | :[[インベーダー]]が[[ゲッター線|ゲッター太陽]]を目論んだ事で、[[インベーダー]]を殲滅すべく、[[真ドラゴン]]と[[バトル7]]ら[[ブルー・スウェア]]が派遣された。流石に真っ二つにはされず、ゲッター太陽化も阻止される。 | ||
;[[スーパーロボット大戦W]] | ;[[スーパーロボット大戦W]] | ||
− | : | + | :[[機界31原種]]との決戦が行われる。 |
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;[[スーパーロボット大戦UX]] | ;[[スーパーロボット大戦UX]] | ||
:[[シェリル・ノーム|シェリル]]の依頼で木星圏で[[バジュラ]]に襲われた[[マクロス・ギャラクシー船団|ギャラクシー船団]]の難民船を助けに行く。そこで融合前の[[ELS]]と初遭遇する。 | :[[シェリル・ノーム|シェリル]]の依頼で木星圏で[[バジュラ]]に襲われた[[マクロス・ギャラクシー船団|ギャラクシー船団]]の難民船を助けに行く。そこで融合前の[[ELS]]と初遭遇する。 | ||
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=== VXT三部作 === | === VXT三部作 === | ||
;[[スーパーロボット大戦V]] | ;[[スーパーロボット大戦V]] | ||
− | :[[世界観/V#新正暦世界|新正暦世界]]では、[[ヤマト]]が初のワープで[[火星]] | + | :[[世界観/V#新正暦世界|新正暦世界]]では、[[ヤマト]]が初のワープで[[火星]]から木星への転移に成功する。その後、木星帝国のバイオ脳研究基地で[[アマクサ]]との戦いになる。 |
:さらに現地にいた[[キンケドゥ・ナウ|キンケドゥ]]の情報で『宇宙戦艦ヤマト2199』の原作通りガミラスの浮遊大陸攻略戦の流れになる。 | :さらに現地にいた[[キンケドゥ・ナウ|キンケドゥ]]の情報で『宇宙戦艦ヤマト2199』の原作通りガミラスの浮遊大陸攻略戦の流れになる。 | ||
;[[スーパーロボット大戦T]] | ;[[スーパーロボット大戦T]] | ||
128行目: | 125行目: | ||
=== 単独作品 === | === 単独作品 === | ||
;[[新スーパーロボット大戦]] | ;[[新スーパーロボット大戦]] | ||
− | :[[アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ|エイジ]]と[[アルバトロ・ミル・ジュリア・アスカ|ジュリア]] | + | :[[アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ|エイジ]]と[[アルバトロ・ミル・ジュリア・アスカ|ジュリア]]の父であるケン・アスカは、木星調査の際に遭難し、バルマー軍に助けられた事になっていた。 |
:原作では木星ではなく月の調査だったが、『新』の世界観では月は開拓済みなので、設定が変更された模様。 | :原作では木星ではなく月の調査だったが、『新』の世界観では月は開拓済みなので、設定が変更された模様。 | ||
;[[スーパーロボット大戦30]] | ;[[スーパーロボット大戦30]] | ||
:太陽系のマップとして組み込まれている。流石にブラックホールにはならず、覇界王が倒された直後にザ・パワーの力で時間が巻き戻り、元の大きさに戻った。 | :太陽系のマップとして組み込まれている。流石にブラックホールにはならず、覇界王が倒された直後にザ・パワーの力で時間が巻き戻り、元の大きさに戻った。 | ||
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== 関連人物 == | == 関連人物 == | ||
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== メモ == | == メモ == | ||
− | * | + | *その巨大な姿から、最初に発見された太陽系外惑星は木星と同じガスジャイアント惑星だったが、公転軌道が水星よりも恒星に近い軌道に存在するという従来の天文学の常識を粉砕する代物だった。 |
**後に、これらの木星型惑星は「ホットジュピター」と名付けられ、発見した天文学者は2019年にノーベル賞を授賞している。 | **後に、これらの木星型惑星は「ホットジュピター」と名付けられ、発見した天文学者は2019年にノーベル賞を授賞している。 | ||