「バルキリー」を編集中
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− | + | バルキリー(Valkyrie)とは、『[[マクロスシリーズ]]』における搭乗型戦闘用ロボット・可変戦闘機(Variable Fighter)の総称。本来は[[VF-1 バルキリー|VF-1]]のみをさすペットネーム(愛称)であったが、便宜的にVF一般の総称として扱われるようになった。 | |
== 概要 == | == 概要 == | ||
− | + | 最大の特徴は「ファイター」「ガウォーク」「バトロイド」の3形態に[[変形]]できることである。 | |
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*「ファイター」……戦闘機形態。迅速な移動やドッグファイトに用いられる形態。 | *「ファイター」……戦闘機形態。迅速な移動やドッグファイトに用いられる形態。 | ||
*「ガウォーク」……中間形態。姿勢制御に優れ、地上での移動ではホバーを用いる。 | *「ガウォーク」……中間形態。姿勢制御に優れ、地上での移動ではホバーを用いる。 | ||
− | * | + | *「バトロイド」……人型形態。格闘戦・[[白兵戦]]などに用いられる形態。 |
− | 型式番号については、実在のアメリカ軍の航空機と同様の命名法則を基本とし、頭文字に「Variable」を表す「V」を足したものとなっている。[[量産型|量産機]] | + | 型式番号については、実在のアメリカ軍の航空機と同様の命名法則を基本とし、頭文字に「Variable」を表す「V」を足したものとなっている。[[量産型|量産機]](正式採用機)は「VF」となり、他にも可変攻撃機(VA)、可変爆撃機(VB)、可変訓練機(VT)も存在する。 |
+ | 試作機は主に「YF」と形式番号が振られているが、これは実在のアメリカ軍の試作機と同じ形式であり、このため一部実在の機体と被っている番号もある。 | ||
− | + | また、S型はもっぱら指揮官機として運用されており、頭部レーザー砲が一般機より多い。 | |
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== スーパーロボット大戦における特徴 == | == スーパーロボット大戦における特徴 == | ||
自軍トップクラスの[[運動性]]を持つ反面、[[HP]]と[[装甲]]は脆い傾向にある。参戦してしばらくは'''S'''サイズというのもあり、回避力はかなり高い。主な攻撃手段は実弾系射撃武器。ホーミング[[ミサイル]]や反応弾の[[アニメーション]]描写は、いわゆる「板野サーカス」要素を大いに盛り込まれたものになっている。一部の機体はピンポイントバリアパンチ等の格闘武器や[[歌]]を主力とする。 | 自軍トップクラスの[[運動性]]を持つ反面、[[HP]]と[[装甲]]は脆い傾向にある。参戦してしばらくは'''S'''サイズというのもあり、回避力はかなり高い。主な攻撃手段は実弾系射撃武器。ホーミング[[ミサイル]]や反応弾の[[アニメーション]]描写は、いわゆる「板野サーカス」要素を大いに盛り込まれたものになっている。一部の機体はピンポイントバリアパンチ等の格闘武器や[[歌]]を主力とする。 | ||
− | また3種形態にもそれぞれ特徴があり、 | + | また3種形態にもそれぞれ特徴があり、[[移動力]]のファイター、万能性のバトロイド、運動性のガウォークとなっているが、ガウォークに[[変形]]可能なことは少なく、戦闘アニメーションでのみ再現される事が多い。『[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]』ではバトロイド形態に地上限定で移動力にボーナスがつく[[特殊能力]]として、マップ上でも移動中にガウォーク形態を見ることが出来る。 |
− | + | また、『[[Zシリーズ]]』や『[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』、『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』などバルキリーより小さい機体([[AT]]、[[KMF]]、[[SPT]]、[[リュー]]、[[エステバリス]]など)が参戦している作品では'''M'''サイズとなっている。 | |
== SRW登場の機体 == | == SRW登場の機体 == | ||
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:;[[VF-19 エクスカリバー|VF-19EF/A イサム・スペシャル]] | :;[[VF-19 エクスカリバー|VF-19EF/A イサム・スペシャル]] | ||
::[[イサム・ダイソン]]専用機。E型のモンキーモデルであるEF型に大幅なチューンを施し、YF-19に近い性能・外見にしたもの。 | ::[[イサム・ダイソン]]専用機。E型のモンキーモデルであるEF型に大幅なチューンを施し、YF-19に近い性能・外見にしたもの。 | ||
− | ;VF- | + | ;[[VF-22S シュツルムボーゲルII]] |
:[[YF-21]]の制式採用型。操縦システムを通常型に変更した機体。 | :[[YF-21]]の制式採用型。操縦システムを通常型に変更した機体。 | ||
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;[[VF-25 メサイア]] | ;[[VF-25 メサイア]] | ||
:[[YF-25 プロフェシー]]の制式採用型。 | :[[YF-25 プロフェシー]]の制式採用型。 | ||
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:;[[RVF-25 メサイア]] | :;[[RVF-25 メサイア]] | ||
::電子戦仕様。 | ::電子戦仕様。 | ||
− | ::*[[RVF-25 メサイア|RVF-25 スーパーメサイア]] | + | ::*[[RVF-25 メサイア|RVF-25 スーパーメサイア]] |
;[[VF-27 ルシファー]] | ;[[VF-27 ルシファー]] | ||
:[[サイボーグ]]専用の機体とすることでVF-25を更に上回る機動性を得た。非公認の機種のため、統合軍内部ではYF-27として扱われている。 | :[[サイボーグ]]専用の機体とすることでVF-25を更に上回る機動性を得た。非公認の機種のため、統合軍内部ではYF-27として扱われている。 | ||
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:;[[VF-31C ジークフリード]] | :;[[VF-31C ジークフリード]] | ||
::戦術支援仕様。 | ::戦術支援仕様。 | ||
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=== 爆撃機 === | === 爆撃機 === | ||
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=== [[バロータ軍]]の可変戦闘機 === | === [[バロータ軍]]の可変戦闘機 === | ||
− | ;[[Fz- | + | ;[[Fz-109A エルガーゾルン]] |
− | :VF-14 | + | :VF-14 ヴァンパイアをベースとした可変戦闘機。一般兵仕様。 |
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:;[[Fz-109F エルガーゾルン]] | :;[[Fz-109F エルガーゾルン]] | ||
− | :: | + | ::VF-14 ヴァンパイアをベースとした可変戦闘機。指揮官仕様。 |
− | ;[[Az-130A パンツァーゾルン]] | + | :;[[Az-130A パンツァーゾルン]] |
− | :VA-14 ハンターをベースとした可変攻撃機。 | + | ::VA-14 ハンターをベースとした可変攻撃機。 |
;[[FBz-99G ザウバーゲラン]] | ;[[FBz-99G ザウバーゲラン]] | ||
:VAB-2をベースとした可変戦闘爆撃機。 | :VAB-2をベースとした可変戦闘爆撃機。 | ||
== SRW未登場の機体 == | == SRW未登場の機体 == | ||
+ | ;SV-51 | ||
+ | :『[[マクロスゼロ]]』に登場する反統合同盟製の可変戦闘機。 | ||
+ | ;VF-3000 クルセイダー | ||
+ | :VF-1の構造改良型、少し大型化した。 | ||
+ | ;VF-4 ライトニングIII | ||
+ | :VF-1に代わる主力機体の一つ、宇宙での性能に優れる。 | ||
+ | ;VF-5000 スターミラージュ | ||
+ | :VF-1に代わる主力機体の一つ、大気圏内での性能に優れる。 | ||
+ | ;VF-9 カットラス | ||
+ | :[[ゼントラーディ]]人技師による設計で前進翼が特徴的。後述の「9」を冠するバルキリーだけあり、[[ガンダムシリーズ]]における[[MSV]]的位置づけながら出番は多め。 | ||
+ | :後輩たちと異なり、聖剣の名を冠していない。本機は「安価な軽戦闘機」であり、「次期主力戦闘機」でも「超高性能機」でもないためだろうか? | ||
+ | :エンジンをVF-22のものに載せ替えたE型は制御が難しく事故を多発させ生産中止となった。同じ名前を持つ現実の戦闘機「F-7Uカットラス」も未亡人製造機の一角である。 | ||
+ | :……が、『ACE:R』にて[[VF-0 フェニックス|もっと酷い換装を強行した機体]]がいる。 | ||
;VF-14 ヴァンパイア | ;VF-14 ヴァンパイア | ||
:『[[マクロス7]]』に登場する[[Fz-109A エルガーゾルン]]、[[Fz-109F エルガーゾルン]]のベースとなった機体。 | :『[[マクロス7]]』に登場する[[Fz-109A エルガーゾルン]]、[[Fz-109F エルガーゾルン]]のベースとなった機体。 | ||
:;VA-14 ハンター | :;VA-14 ハンター | ||
::『マクロス7』に登場する[[Az-130A パンツァーゾルン]]のベースとなった機体。 | ::『マクロス7』に登場する[[Az-130A パンツァーゾルン]]のベースとなった機体。 | ||
+ | ;VA-3 インベーダー | ||
+ | :『[[マクロスダイナマイト7]]』『マクロス VF-X2』に登場する可変攻撃機。 | ||
+ | :ゼントラーディ系列の技術が組み込まれており、バトロイド形態は[[クァドラン・ロー|クァド]][[クァドラン・レア|ラン]]系のそれに似た姿で、ガンポッドも武器として手で握る形ではなく、両手に内蔵された形となっている。 | ||
+ | :また水中での活動も想定されており、「アクアモード」に移行することで水の中での高速戦闘機動も可能である(アクアモード中はミサイルの代わりに魚雷を使用)。 | ||
+ | :『ダイナマイト7』に登場しているのはC型、『VF-X2』に登場しているのはM型と違いがある。 | ||
;VAB-2 | ;VAB-2 | ||
:『マクロス7』に登場する[[FBz-99G ザウバーゲラン]]のベースとなったとされる可変攻撃爆撃機。 | :『マクロス7』に登場する[[FBz-99G ザウバーゲラン]]のベースとなったとされる可変攻撃爆撃機。 | ||
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;YF-24 エヴォリューション | ;YF-24 エヴォリューション | ||
:[[YF-19]]、[[YF-21]]を超える機体として設計された新型試作機。[[イサム・ダイソン]]がテストパイロットを担当。 | :[[YF-19]]、[[YF-21]]を超える機体として設計された新型試作機。[[イサム・ダイソン]]がテストパイロットを担当。 | ||
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;VF-31 カイロス | ;VF-31 カイロス | ||
:『[[マクロスΔ]]』に登場。『マクロス30 銀河を繋ぐ歌声』に登場する[[YF-30 クロノス]]の正式量産型。 | :『[[マクロスΔ]]』に登場。『マクロス30 銀河を繋ぐ歌声』に登場する[[YF-30 クロノス]]の正式量産型。 | ||
+ | ;Sv-262 ドラケンIII | ||
+ | :『マクロスΔ』に登場する可変戦闘機。SV-51を開発した科学者たちが再集結して開発した機体で、一見単発機に見えるファイター形態と特異な変形機構を持つ。 | ||
+ | ;VF-2SS バルキリーII、VF-2JA イカロス、VA-1SS メタルサイレーン、VF-XX ゼントラーディアン・バルキリー、VC-079 SNNバルキリー | ||
+ | :『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』に登場。 | ||
== 余談 == | == 余談 == | ||
*TV版『[[超時空要塞マクロス]]』第27話には、後番組である『[[超時空世紀オーガス]]』の主役機である[[オーガス]]と[[VF-1 バルキリー|VF-1]]が混ざったような機体が一瞬だけ登場する。 | *TV版『[[超時空要塞マクロス]]』第27話には、後番組である『[[超時空世紀オーガス]]』の主役機である[[オーガス]]と[[VF-1 バルキリー|VF-1]]が混ざったような機体が一瞬だけ登場する。 | ||
**この機体は「'''オーガスバルキリー'''」と視聴者の間で呼ばれ、実際に両作のプラモキットを改造して制作した人もいる。 | **この機体は「'''オーガスバルキリー'''」と視聴者の間で呼ばれ、実際に両作のプラモキットを改造して制作した人もいる。 | ||
− | *歴代バルキリーの中で、型式番号の数字下一桁が“9”の機体(VF- | + | *歴代バルキリーの中で、型式番号の数字下一桁が“9”の機体(VF-9、YF-19系列、YF-29)は、いずれも前進翼を備え、刀剣類に由来するペットネームを持つ。 |
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*放映当時は有井製作所、今井科学、タカトクトイスが商品展開をしていた。その後は全てバンダイが金型を引き取って復刻・再販している。プラモデルについては同じくバンダイ、これに加えてハセガワとWAVE(ウェーブ)が中心となって商品展開している。 | *放映当時は有井製作所、今井科学、タカトクトイスが商品展開をしていた。その後は全てバンダイが金型を引き取って復刻・再販している。プラモデルについては同じくバンダイ、これに加えてハセガワとWAVE(ウェーブ)が中心となって商品展開している。 | ||
**可変玩具については主にやまと、アルカディアが主力商品として開発・発売していたが、やまとの方は公式サイトが閉鎖されており倒産が疑われている。バンダイも「DX超合金」「VF HI-METAL<ref>シリーズ休止を経た現在は「HI-METAL R」と名称を変えて再スタート。</ref>」の2つのシリーズで参入している。 | **可変玩具については主にやまと、アルカディアが主力商品として開発・発売していたが、やまとの方は公式サイトが閉鎖されており倒産が疑われている。バンダイも「DX超合金」「VF HI-METAL<ref>シリーズ休止を経た現在は「HI-METAL R」と名称を変えて再スタート。</ref>」の2つのシリーズで参入している。 | ||
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*カプコンのロボット格闘ゲーム『超鋼戦紀キカイオー』には、バルキリーに似たマシン「ラファーガ」が登場するが、これはメカデザインがスタジオぬえが担当したことによるセルフパロディである。 | *カプコンのロボット格闘ゲーム『超鋼戦紀キカイオー』には、バルキリーに似たマシン「ラファーガ」が登場するが、これはメカデザインがスタジオぬえが担当したことによるセルフパロディである。 | ||
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== 脚注 == | == 脚注 == |